JPS6016254B2 - ア−ク式歯科用金属溶解方法 - Google Patents

ア−ク式歯科用金属溶解方法

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JPS6016254B2
JPS6016254B2 JP53101036A JP10103678A JPS6016254B2 JP S6016254 B2 JPS6016254 B2 JP S6016254B2 JP 53101036 A JP53101036 A JP 53101036A JP 10103678 A JP10103678 A JP 10103678A JP S6016254 B2 JPS6016254 B2 JP S6016254B2
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metal
dental
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精三 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯科用金属、とりわけ比較的低融点の歯科用金
属を溶解するのに最適なアーク式溶解方法に関する。
従来のアーク式歯科用金属溶解においては、金属を投入
する土甘渦に直流プラス電極を内設し、該柑渦上方に一
定間隔を有して前記電極に対向した直流マイナス電極を
位置させて、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気の下で
アークを発生させ金属溶解を行っていた。
柑渦にプラス極を内設する理由はプラス極のほうがマイ
ナス極よりアーク発生時に高温となり、金属溶解が速や
かに行なわれるからである。一方、歯科用金属には大別
してNi−Cr、Co一Cr合金等の高融点金属(融点
1200〜1500oC程度)とAu、Agを含む合金
等の低融点金属(融点800〜1200oo程度)とが
あり、前者、高融点金属の場合は前述の従釆溶解方法が
最適であるが、後者、低融点金属の場合は加熱が急激で
高温となりすぎ、その結果、アーク溶解中に金属の蒸発
が多量に起きたり、金属の性質に変化をきたす欠点があ
る。
また溶解操作の面においては溶解時間が短かくなるため
慎重を要し、溶解後の銭込操作も難しくある程度の熟練
を必要とする。また上記の如く、従来のアーク式溶解に
おける低融点金属熔解上の欠点を避けるためにガス加熱
式の溶解も行なわれているが、この方法はガス成分によ
る金属酸化が激しく起り、良質な歯科製品を得るという
点において好ましくない。
本発明は上記欠点を解消し、アーク式により歯科用金属
、とりわけこれから需要増加の傾向にある低融点の歯科
用金属の溶解が良好に実施されるようにしたものであり
、その要旨とするところは、金属を投入する柑禍に内設
した電極と、一定間隔を有して前記電極に対向位置させ
た他の電極との間にアークを発生させ、金属溶解を行な
うフーク式金属溶解において、柑渦に歯科用金属を投入
すると共に、大気圧以下のアルゴンガス等の不活性ガス
雰囲気の下で溶解を行なうことにある。
本発明の詳細を図面に記載した装置の実施例に基づいて
説明すれば、第2図は本発明のァーク式金属溶解方法を
具体的に実施する装置を簡略化して示した構成図であり
、21は電極5,6と均禍4とを密閉する炉で、本発明
アーク溶解をさらに効果的にするため、大気圧以下のア
ルゴンガス雰囲気中において実施するべく設けたもので
あり、アルゴンガスボンベ22をガス供給間23に、ま
た真空タンク31および真空ポンプ24をガス排出管2
5に接続すると共に各配管23,25に電磁弁26,2
6aと絞り弁27,27aとを組込んでいる。34は手
動バルブ35を組込んだバイパス管であり28は炉21
内の圧力を感知し、電磁弁26,26aの開閉を行なう
圧力スイッチ機能を有する電気薮点付きの真空ゲージで
ある。
該真空ゲージ28は炉21内の圧力が一定値より高くな
ると、即ち真空度が下がると電磁弁26は開状態のまま
電磁弁26aが開状態となり、真空タンク31により炉
21内ガスの排気が行なわれるように制御線29aで信
号を送り、炉21内の圧力が一定値より低くなると、即
ち真空度が上ると電磁弁26aが閉状態となり、反対に
制御線29から送られた信号により電磁弁26が開状態
となり、ボンベ22から新しいアルゴンガスの供給が行
なわれ、炉21内が常に一定範囲の真空圧に保ナこれる
ようにしている。また真空タンク31と真空ポンプ24
との関係は、真空タンク31内の圧力が一定値以上にな
ると真空タンク31に内設した圧力スイッチ32からの
信号が制御線33を通じて真空ポンプ24を作動させ、
また一定の真空度に達すると、真空ポンプ24の作動が
停止するようにしている。
なお真空タンク31に関しては、第2図は装置の一実施
例として示したにすぎず、真空タンク31を省略し、電
磁弁26aから直接に真空ポンプ24に配管接続する装
置例も可能である。このときは真空ポンプ24の発厚は
炉21の真空ゲージ28からの信号により行わせ、ガス
排出管25の電磁弁26aの開閉動作と運動してポンプ
の発厚を行なわせるように公知の手法により回路組みを
行なう。絞り弁27,27aは各配管23,25に必要
に応じて組込み、ガスの供給・排出が緩やかに行なわれ
、炉21のアルゴンガス雰囲気の急激な変動がないよう
にするものである。
なお最初の炉21の圧力設定は真空ゲ−ジ28を作動さ
せない状態、即ち真空ゲージ28の図示しない電気入力
スイッチを切っておき、アルゴンガスボンベ22のバル
ブ3川ま閉じて、またバイパス管34の手動バルブ35
を開状態として真空タンク31または真空ポンプ24に
より炉21内を完全真空近くに排気したのち、真空ゲー
ジ28を入力状態にして作動させ、またアルゴンガスボ
ンベ22のバルブ30を開いてアルゴンガスを炉21内
に導入せしめるようにする。
しかして本発明によれば、最初、炉21内の圧力を大気
圧以下のアルゴンガス雰囲気(真空260〜IQ岬Hg
・a戊)に設定して高周波発生装置2によりアークを発
生させればァーク中が全体に大きく膨らみ、加熱は緩や
かとなり多数の歯科用金属7は一様にアークに包まれ、
加熱もれがなく、より効果的に金属溶解が行なわれる。
これはとくに低融点金属に対して有効である。又、本実
施例におけるアーク発生までの基本構成を示す第1図に
おいて1は直流又は交流電源装置で、歯科用金属7を投
入する柑禍4に内設した電極5と、一定間隔を有して前
記電極5に対向位置させた他の電極6との間に100〜
200Vの直流又は交流が荷電されるよう配線8,8で
接続している。
2はアークを最初を発生させる高周波発生装置であり、
3は必要に応じて電源装置1に具備させ、電極5,6の
直流適性を切換えたり、交流−直流の切換えを行なう切
換スイッチで一般的な開閉式やダイヤル式のスイッチや
電磁開閉式のスイッチが使用される。
これらを実施する態様には以下に述べる各種のものがあ
り、従来は電極5をプラス、電極6をマイナスとして直
流電圧をかけてアークを発生させていたが、本例におい
ては「■:電極5を連続的マイナス、電極6を連続的プ
ラスに設定して、電源装置1を直流とする方法‘Bー:
凶の直流電源装置1に切換スイッチ3を具備させ、電極
5,6のプラスマイナスを必要に応じて、即ち従来の如
く高融点金属を溶解するときは電極5をプラスに、低融
点金属を溶解するときは電極5をマイナスに切換えるよ
うにした方法【q:電源装置1として交流を使用し、電
極5,6の極性を可変周期的に変化させ、交流アークを
発生させる方法{D}:曲とに}を併用した方法、即ち
電源装置1として交流を使用し、電極5,6に交流ァー
クを発生させると共に、電源装置1に交流を直流に変え
る整流器と切換スイッチ3を組込み直流ア−クをも発生
させるようにし、且つ直流アークの場合は電極5,6の
プラスマイナスを切換えられるようにした方法が挙げら
れる。
本例の各種実施態様は以上のとおりであり、とりわけ皿
方法は他の弧脚(C}方法を包含するものであるから、
その電気回路及び装置の構成図を第2図として挙げた。
すなわち、9は200〜400Vの交流電源で、トラン
ス10でアーク溶解に通した100〜200Vの電圧に
降圧したのち、分岐点1 1,11で交流系統凶と交流
系統{B}とに分岐させ、交流系統脚は想像線でわく囲
し、した切襖スイッチ3に入り交流接点12,12に接
続し、交流系統(Bーはダイオードプリッヂ等の一般的
な整流器13に接続し、交流を直流に変換させたのち、
整流器13からの出力側プラスおよびマイナス配線14
,15を切換スイッチ3に入れ、プラス配線14は2個
のプラス接点16,16aに、マイナス配線15は2個
のマイナス接点17,17aに接続させている。18は
3段切換えのナイフスイッチで、該ナイフスイッチ18
の接点19は中間に高周波発生装置2を介して電極6に
配線20でつながり、接点19aは柑禍4の電極5に配
線20aでつながっている。
該ナイフスイッチ18は作動させることにより、その接
点19,19aが直流接点16,17と当接して電極5
をマイナス、電極6をプラスとし、また直流接点16a
,17aと当接して電極5をプラス、電極6をマイナス
とすることがき、さらに交流薮点12,12と当接して
電極5,6に交流電圧を荷電することができる。第2図
における構成は以上のとおりであり、最初、炉21内の
圧力を大気圧以下のアルゴンガス雰囲気に保ったのち、
ナイフスイッチ18を直流接点16,17に当援させれ
ば、電極5はマイナスに電極6はプラスに荷電された状
態で高周波発生装置2によりアークが発生する。
該アークによる歯科用金属7とりわけ低融点金属の加熱
は、電極5がマイナスであるため、高温とならず緩やか
に行なわれ、金属の蒸発は起こらない。また熔解時間は
充分とれて、溶解及び銭込操作を余裕をもって行なうこ
とができる。
さらに電極5がマイナスのときは従来と異なり電子が他
方の電極6に向って飛び、歯科用金属7周囲の加熱アー
ク中は電極5がプラスのときより広くなると共に、いわ
ゆるクリーーニング効果が歯科用金属7に対して発生し
、ァークの陰極点が歯科用金属7上を移動し均一な加熱
・溶解が行なわれる。また低融点金属のみならず高融点
金属の溶解を速やかに行なわせしめるときはナイフスイ
ッチ18の接点19,19aを接点16a,17aに当
接させれば、電極5はプラスとなり、従来どおりの溶解
が実施可能となる。またさらにナイフスイッチ18を交
流接点12,12に当接させれば、直流に代って交流ア
−クを発生させることができ、電極5は可変周期的にプ
ラスマイナスを変え、前述した電極5が直流マイナスの
ときと直流プラスのときとの中間的な加熱・溶解が行な
われ、装置全体として加熱能力に中のある溶解方法を実
施することができる。
以上のように本発明は歯科用金属、とりわけ低融点金属
の溶解を、大気圧以下のアルゴンガス雰囲気の下で行な
うことにより、ァーク中が全体に大きく膨らみ、加熱は
緩やかとなり多数の歯科用金属は一様にアークに包まれ
、加熱もれがなく、より効果的な金属溶解が行なわれ、
溶解・鏡込操作を容易にし、良質な歯科製品を得られる
ようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はアーク発生過程を簡略化して示した基本構成図
、第2図は本発明を実施する為の具体的電気回路及び装
置の構成例図である。 1・・・・・・電源装置、2・・・・・・高周波発生装
置、4・・・・・・均禍、5,6…・・・電極、7・…
・・歯科用金属、11・・・・・・分岐点、14・・…
・プラス配線、15・・・・・・マイナス配線、18・
・・・・・ナイフスイッチ、21・・・・・・炉、22
・・・・・・アルゴンガスボンベ、24・・・・・・真
空ポンプ、25・・・・・・ガス排出管、28・・・・
・・真空ゲージ、30・・…・バルブ、31・・…・真
空タンク。 第1図第12図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属を投入する坩堝4に内設した電極5と、一定間
    隔を有して前記電極5に対向位位置させた他の電極6と
    の間にアークを発生させ、金属溶解を行なうアーク式金
    属溶解において、坩堝4に歯科用金属7を投入すると共
    に、アークによる金属溶解を大気圧以下のアルゴンガス
    雰囲気中において行なうことを特徴とするアーク式歯科
    用金属溶解方法。
JP53101036A 1978-08-19 1978-08-19 ア−ク式歯科用金属溶解方法 Expired JPS6016254B2 (ja)

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