JPS6016184Y2 - モルタル壁の角部表面仕上げ用面当て埋付定規 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建造物のモルタル壁の角部表面仕上げに好適に
使用されるＬ形チャンネル形状の埋付面当て定規板であ
って、上記定規板の形成素材として施工面たるモルタル
との親和性の良好なセメント混和物を適用すると共に、
該セメント混和物より形成された定規板素材内部に、線
材を介挿させて定規板の補強を図った壁用部表面仕上げ
用面当て理性定規に関腰同定規板における製品の適性化
の付与及び製品目的の向揚を意図し提供したものである
。

従来汎用されている建造物等のモルタル壁角部表面仕上
げ用面当て埋材定規板は、その全てが金属又は合成樹脂
成形品に限られている。

上記面当て埋材定規板の製品目的は、壁用部表面にこれ
を面当てして埋付けし、モルタル壁角縁面の直角出し、
角部直線出し、及び表面仕上げを行なうものであり、従
って埋材定規板等と異なりその表面が常に半露呈状態、
あるいは露呈状態で外気に晒される状態に置かれ、雨、
日照などの天候あるいは温度変化などの気候等様々な外
的要因の影響下にあり、その適性条件として耐候性に優
れ且つ壁用部との一体感を期待できる定規板であること
が望まれる。

然しなから、上記条件下で使用される面当て埋材定規板
が合成樹脂や金属板である時、施工面がモルタル壁であ
るために親和性に欠け、モルタル壁角縁面と定規板接着
面との間に剥離を来し易く、又定規板縁部端面とモルタ
ル壁との境目に定規板縁部に沿う長い亀裂が生じる。

又吹き付けの１のりヨが悪く塗膜のまくれ、剥離、吹き
付は斑等を来し易く金属板である場合には腐食等の経年
変化が激しく、著しく美感を損なうなどの欠点を生ずる
。

即ち、製品の適性に欠け、実用性に欠けその商品化は期
待できない。

而して本考案はモルタル壁専用の定規板として角仕上げ
を適正且つ美麗に行なうことができるＬ形チャンネル状
を呈する定規板を提供せんとするものであり、該り形チ
ャンネル状定規板の素材としてモルタルとの親和性の良
好なセメント混和物を適用し、更にセメント混和物より
なる該定規板の形成素材内部に線材を介挿させて定規板
の補強を図る構造として表面仕上げ用面当て埋材定規と
して適性に優れ且つ製品目的の向揚を図ることを可能と
したものである。

以下、本考案を図示する実施例に基いて詳述する。

１．１′は本考案に係るモルタル壁の角部表面仕上げ用
面当て埋材定規で、該定規１，１′はその全体形状がＬ
形チャンネル形状を呈し、該り形チャンネル状定規板の
一方の折曲片で第１定規板１ａを、他方の折曲片で第２
定規板１ｂを夫々形成し、該第１．第２定規板１ａ、ｌ
ｂの長手方向端面の出厚にてモルタル壁角部を形成する
角縁面７に対しての埋込しろ９を形威し、該第１．第２
定規板１ａ、ｌｂの裏面にてモルタル壁角部を形成する
角縁面７のモルタル８との接着面２を形成し、該両接着
面２にはモルタル８の進入を許容してモルタル壁との結
合を図る有底の穴溝を設け、該第１．第２定規板１ａ、
ｌｂ表面にてモルタル壁角部を形威する角縁面７とモル
タル壁表面８ａとを平坦に連続させる平坦露出面３を形
威し、該第１．第２定規板１ａ、１ｂの表面にて形威さ
れる平坦露出面３の稜線にて角田（７直線定規部５を形
威し、上記穴溝４を第１．第２定規板１ａ、１ｂの長手
方向に亘り複数条形酸味溝開口部４ａから溝底部４ｂに
向けて拡大せる蟻溝形状となすと共に、溝両隅をモルタ
ル係部４ｃとな［７、溝開口部４ａから進入したモルタ
ル８をモルタル係留部４ｃで係留して強固な接着結合を
図る構成とする。

第１．第２図は上記構造とした出隅壁用の面当て埋材定
規１を示し、又第３図は同人隔壁用の面当て埋材定規１
′を示す。

本考案は角部表面仕上げ用面当て埋材定規の構造として
上記構成を採用しつつ、該定規板１゜１′をモルタルと
の親和性の良好なるセメント混和物で形威し、更に第４
図に示す如く該セメント混和物よりなる定規板形戊素村
内部に針金等の線材６を定規板長手方向に亘り介挿させ
て定規板１．１′の補強を図り、モルタル壁の角仕上げ
専の定規板として高適性を具備せるものを提供するもの
である。

而して上記構造の定規板によれば、壁用部の左右角縁面
にモルタルを軽く塗った上に該両角縁面へ抱合させる如
くＬ形チャンネル状定規板を添え、その第１．第２定規
板裏面を押圧しつつ上下に僅かに移動させるだけで、仕
上げ鏝等を用いることなく、直ちに凸凹のない美麗な直
角出し、角部直線出腰壁角部の左右双方の角縁面を含ま
た表面仕上げを図ることができ、しかも上記壁用部の左
右角縁面に面当てした第１．第２定規板の両平坦露出面
を基準として角部左右へ向はモルタルを容易且つ平均に
塗ることができ、職人の高度な熟練技術に頼らすとも簡
単且つ迅速に壁用平面仕上げを可能とする。

その上定規板の形状から期待される特徴を最大限に生か
すことを可能とする。

即ち、本考案は上記定規板形態を採用しつつその前記し
た材質特定によってモルタル壁の角部仕上げにおいて肝
要とされるモルタルとの良好な親和性が得られ、極めて
強固な結合を図ることができることに加え、金属あるい
は合成樹脂等では期待できない。

亀裂や剥離を生じない美麗なるモルタル壁角部の表面仕
上げを図ることができる。

又通常モルタル壁角縁面に定規板を埋材した上に更に吹
き付は塗装する場合、例えは金属あるいは合成樹脂の素
材で形成された定規板は、塗装の１のリヨが悪く、一時
的にのっても、塗膜のまくれが生じ美感を損なう、又金
属の場合内部腐食を生じ、角部の損壊等を来す等の欠点
がある。

本考案における。

上記理付面当て定規板は前記の通り前記構成を採りつつ
、その形成素材をセメント混和物としている。

セメント混和物はその特有の材質として定規材に吹付は
塗装材の浸潤、及び接着面におけるモルタル壁との良好
な浸潤性を付与し、吹付は材及びモルタル壁との良好な
密着及び強固な結合を果たす。

又例えば、塗装しない場合においても本考案は壁表面と
定規板とをモルタル対モルタルとすることができ、従来
の如く金属あるいは合成樹脂等を面当てした場合のよう
なモルタル壁との不調和がなくその角縁面仕上げに際し
ての違和感を全く感じさせない。

加えて唯一の欠点であるセメント混和物の脆さを線材の
介挿によって克服し両構成の相乗作用によって材質限定
に伴なう前記定規の効果をより現実的なものとする。

従来セメント混和物で上記目的の定規板を構戊する等と
いうことは皆無であり、全く予期されていなかったこと
であったが本考案は前記の如き形状構造の採用に加えて
、その素材の特定によって製品の目的、機能を最大限に
生かす適性に優れた同定規板の提供を実現したものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るモルタル壁の角部表面仕上げ用面当
て埋材定規板の実施例を示し、第１図は出隅壁用同埋材
定規斜視図、第２図は同定規を出隅壁角部に使用した状
態を示す断面図、第３図は入隅壁用の同地付定規の実施
例を使用状態で示す断面図、第４図は同地付定規に補強
手坪を付加した実施例を示す断面図である。 １．１′・・・・・・定規、１ａ・・・・・・第１定規
板、１ｂ・・・・・・第２定規板、２・・・・・・接着
面、３・曲・平坦露出面、４・・・・・・穴溝、５・・
・・・・角出し直線定規部、６・・・・・・補強線材、
７・・・・・・角縁面、８・・・・・・モルタル、９・
・・・・・埋込しろ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 全体をＬ形チャンネル形状となし、該り形チャンネル形
   状の一方の折曲片をモルタル壁の一方の角縁面に接着さ
   せる第１定規板とし、他方の折曲片をモルタル壁の他方
   の角縁面に接着させる第２定規板とし、第１．第２定規
   板のモルタル壁との接曲面に大溝等の結合手段を一体形
   成してなる定規板において、上記定規板をモルタルの親
   和性の良好なるセメント混和物で形成腰更に該セメント
   混和物よりなるモルタル壁形成素材内部に線材を介挿さ
   せて定規板の補強を図ったことを特徴とするモルタル壁
   の角部表面仕上げ用面当て埋材定規。