JPS6016144Y2 - 信号の分圧回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主としてカラーテレビジョン受像機に使用
され、交流信号成分に直流信号成分が重畳された信号を
、直流信号成分を変化させることなく、交流信号成分の
みを分圧して出力する信号の分圧回路に関するものであ
る。

従来のこの種回路は、第１図に示すように、信号源２か
ら出力された信号を分圧する場合、コンデンサ３を通過
させ、抵抗体４，５で分圧したのち、元の直流電圧と同
じ電圧とするため、直流再生回路１を必要とした。

そのため、回路が複雑で価格も高くなり、また低周波信
号成分は充分に伝達されない等の欠点があった。

なお、第１図において、６は信号源２の内部抵抗、７は
信号源出力端子８に接続された出力抵抗体、９は分圧さ
れた信号を出力する出力端子、１０は直流電源である。

この考案は、上記従来の欠点を解消するためになされた
もので、回路構成が簡単かつ安価で、しかも低周波信号
成分も確実に伝達される信号の分圧回路を提供するもの
である。

以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第２図において、直流電源１０には第１および第２の抵
抗体１１．１２が直列接続され、これら両抵抗体１１．
１２の間の接続点１４に出力端子９が設定され、さらに
、信号源出力端子８と上記接続点１４との間に第３の抵
抗体１３が接続されている。

信号源２は交流信号成分に直流信号成分が重畳された信
号を出力するものであり、上記直流電源１０は上記第１
および第２の抵抗体１１゜１２に電圧を印加するだけで
なく、上記信号源２の直流電源としても利用されている
。

ここで、上記第１、第２および第３の抵抗体１１，１２
．１３の各抵抗値をＲ１，Ｒ２，Ｒ３、信号源２の内部
抵抗値をｒ１信号源出力端子８とアース間に接続された
出力抵抗体７の抵抗値をＲ８、上記直流電源１０の電圧
をＶｃｃ、希望する交流信号成分の分圧率をｋとする。

いま、第３の抵抗体１３に接続しないときの信号源出力
端子８の直流電圧をＶ。

、交流電圧をｖｏとすると、各抵抗値Ｒ□、 Ｒ２，Ｒ
，、を、つぎの関係式が成立するよう設定する。

すなわち、 Ｖｃｃ−Ｖ Ｒ＝ Ｏ・Ｒ２・・・■ １Ｖ。

とし、さらに、 税笠旦」ち Ｒ□＋Ｒ２ と表現したとき、第３の抵抗体１３を接続しない場合と
、接続した場合とを鳳・テプナンの定理を適用して、 粉す建、ＲＸ−と陛 ００．■ｋ
ｒ＋Ｒ０ とする。

上記関係式■、■が成立する限り、抵抗値Ｒ１，Ｒ２，
Ｒ３はどのような値でもよい。

この場合、出力端子９の直流電圧ｖ１は、■式よりＲ１
＝（ＶＣＣ−Ｖ。

）・Ｒ２／Ｖ０であるから、■１＝Ｖｏとなり、また、
出力端子９の直流信号成分ｖ１は、”Ｘ−ＶＯ＝ＫＶＯ ゝ゛＝、・し・ １＋Ｒｏ＋Ｒ・＋ａＸ となる。

つまり、信号源２からの信号は、その直流信号成分が一
定で、交流信号成分のみに倍となっている。

また、この考案は、出力抵抗体７が接続されていない場
合、または、第３の抵抗体１３の抵抗値Ｒ３がゼロの場
合、あるいは両方の場合も含んでいる。

すなわち出力抵抗体７が接続されていない場合は、その
抵抗値Ｒ８を無限大として、 Ｖｃｃ−Ｖ Ｒ１：Ｖｏ。

１１Ｒ２・・・■ Ｒ３＝辷慮・Ｒｘ−ｒ 抵抗値Ｒ３がゼロの場合は、 Ｖｃｃ−Ｖ Ｒ１＝−■」・Ｒ２ ・・・■ ・・・■ Ｒｘ＝去、ｒ−曳 １−ｋｒ＋曳 ・・・■ Ｒ１・Ｒま ただし、ＲＸ＝Ｒ１＋Ｒ２である。

出力抵抗体７が接続されておらず、 Ｒ３がゼロの場合は、 Ｖｃｃ−Ｖ Ｒ１＝−■」・Ｒ２ かつ抵抗値 ＲＸ「ｈ ” ｒ ・・・■ の関係式が成立するときである。

以上のように、この考案によれば、回路の途中で直流信
号成分が変化しないから、低周波信号でも確実に伝達で
き、回路構成も簡単で安価な、信号の分圧回路を提供で
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す回路図、第２図はこの考案の一実
施例を示す回路図である。 ２・・・・・・信号源、６・・・・・・内部抵抗、７・
・・・・・出力抵抗体、訃・・・・・信号源出力端子、
９・・・・・・出力端子、１０・・・・・・直流電源、
１１・・・・・・第１の抵抗体、１２・・・・・・第２
の抵抗体、１３・・・・・・第３の抵抗体、１４・・・
・・・接続点。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 交流信号成分に直流信号成分が重畳された信号を、直流
   信号成分を変化させることなく、交流信号成分のみを分
   圧して、出力端子から分圧された信号を出力する信号の
   分圧回路において、直流電源に第１および第２の低抗体
   を直列接続して、これら両抵抗体の間の接続点に上記出
   力端子を設定し、これら第１および第２の抵抗体の抵抗
   値をそれぞれＲ１，Ｒ２、上記信号を出力する信号源の
   内部抵抗値をｒｌその出力抵抗体の抵抗値をＲ８、信号
   源出力端子の直流電圧をＶ。 、この信号源出力端子と上記出力端子間の抵抗値をＲ３
   、直流信号成分の分圧率をに１上記直流電源の電圧をＶ
   ｃｃとするとき、上記各抵抗値が Ｖｃｃ−Ｖ Ｒ□＝ ０・Ｒ２ ■。 １−ｋｒ−Ｒ８ Ｒ３＝Ｔ°Ｒｘ ｒ−十曳 ただし、 ＲＸ＝Ｒ・・Ｒ２ Ｒ１＋Ｒ２ なる関係を有するよう設定されていることを特徴とする
   信号の分圧回路。