JPS6015664Y2 - 継手締付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、管材に継手を取り付は締め付ける継手締付装
置に関する。

水道等の配管に用いられる管材は、端部にネジを形威し
、継手を水密に螺合して配管されるものである。

この管材のネジは、一般に継手を強く締め付けることに
より十分な水密性を得るようテーパーネジが採用されて
おり、十分な水密性を容易に得ることができる反面締め
付は過剰になるとネジ部分に径方向の大きな力が加わっ
て変形し水密性を損うといった問題を有していた。

このため、継手の締め付けは、作業者の長い経験によっ
て適切な力で締め付けられ、かつ十分なシール剤の併用
が必要であった。

しかも、継手の螺合は、長時間を要すると共に強い力を
要するため作業者の大きな負担であり、かつ、作業者の
感に頼るためしばしば水洩れを生じることがあり、この
種水洩れは配管施行後に発見されることから作業の効率
を悪化させるものであった。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり
、管材に継手が容易確実に取り付けられ締め付けること
のできる継手締付装置を提供することを目的としている
。

以下、本考案を図面に示された一実施例にもとづいて説
明すると、第゛１図は本考案の一実施例による継手締付
装置の概略図であり、第２図は操作部の拡大図であり、
第３図は制御回路の構成を示す図である。

第１図において、継手締付装置は、丈夫なベース１に主
軸台２が設けられ、この主軸台２に設けられた電動機３
によって高トルクで回転されるチャック４が設けられて
いる。

そして、チャック４は、主軸台２と共に図示されない管
材が貫通できるよう構成されており、チャック４が貫通
される管材を把持するよう構成されている。

さらに、チャック４に同軸的にカッタ５およびヘッド６
が配設されており、カッタ５は回動してチャック４の軸
上から除くことができるよう構成され、ヘッド６は、軸
心にネジ加工用のダイスが取り付けられ、あるいはダイ
スに代わる継手が取り付けられるよう構成されている。

また、主軸台２の後部にチャック４と同軸的にスクロー
ル７が配設されチャック４に把持される管材を軸支する
よう構成されている。

カッタ５およびヘッド６は、レール８に移動可能に設け
られた移動台９に取り付けられており、移動台９はハン
ドル１０によって軸方向へ任意に移動できるよう構成さ
れている。

そして、主軸台２にば、操作部１１が設けられており、
操作部１１を第２図において拡大して示すと、ノツチ式
スイッチ１２が設けられており、一般的な管材の口径を
段階的に示した表示１３に沿って回動するよう構成され
ている。

そして、スイッチ１４は、運転用である。

第３図において、制御回路の構成は、電動機３に制御素
子１５が直結され、制御素子１５は位相制御回路１６の
パルストランス１７ａを介してパルストランス１７ｂに
よって動作するよう構成されている。

そして、電動機３に抵抗器による負荷量検出部１８が設
けられており、その出力が増幅部１９を介して負荷量信
号として比較部２０に加えられている。

さらに、比較部２０は、ノツチ式スイッチ１１によって
切り換え可能な基準電圧部２１で形成された比較信号が
構成されて加えられている。

比較部２０の出力は、継電器２２を動作するトランジス
タ２３の入力に加えられており、継電器２２の接点２４
は位相制御回路１６の電源を開閉して位相制御回路１６
の動作を制御するよう構成されている。

制御回路には、電動機３の起動電流による誤動作防止回
路２５が設けられており、電動機３の起動時には、比較
部２０の基準電圧を制御するようコンデンサ２６と抵抗
器２７による時定数で定まる一定時間トランジスタ２８
によって誤動作防止回路２５を動作させるよう構成され
ている。

すなわち、誤動作防止回路２５は、電動機３の起動時に
生じる大電流が負荷の増大と同様の負荷量信号を発生し
て電動機３を停止させないよう構成したものである。

このような制御回路は、スイッチ２９によって短絡する
ことができるよう構成されており、電源はプラグ３０に
よって接続されるよう構成されている。

このような構成において、継手締付装置は、主軸台２に
管材を貫通させチャック４によって管材を把持すること
ができ、管材はチャック４によって回転する除振れない
ようスクロール７によって軸支される。

そして、管材に継手を取り付ける場合、カッタ５を除き
ヘッド６に継手を固定し管材の端部のネジに継手を螺合
する。

継手の螺合は、運転用のスイッチ１４を閉成することに
より、電動機３が回転してチャック４を高トルクで回転
させ、ヘッド６に固定された継手が螺合されるものであ
る。

そして、継手の螺合が運行すると、次第に螺合に要する
トルクが大きくなり、電動機３の負荷は増大し電流が増
加する。

従って、制御回路の負荷量検出部１８によって増大する
負荷信号が比較部２０に加えられ、比較部２０では基準
電圧部２１で設定された比較信号と合皮され、負荷信号
が所定値に達することにより比較部２０がトランジスタ
２３を制御し、継電器２２によって位相制御回路１６の
動作を停止させる。

位相制御回路１６の動作が停止すると制御素子１５の導
通がしゃ断され電動機３の運転が停止して継手の締め付
けが終了する。

一般に管材に継手を螺合する場合、口径に比例した締付
トルクを要するため、基準電圧部２１を段階的に一般的
な管材の口径に比例関連させること、すなわち各種管材
の口径に適切な締付トルクが得られるようノツチ式スイ
ッチ１１によって基準電圧部２１の値を切り換え可能に
すると共に各種管材の口径をノツチ式スイッチ１１の指
示部分で表示をなせばきわめて確実な継手の締め付けが
行える。

管材の口径によって異なる適切な締付トルクは、実験に
よって容易に得られるが締め付は過剰による破壊（継手
の割れや管材端部のネジ部分の変形等）と水洩れを発生
する限界との間で設定すればよい。

また、継手の螺合は、シール剤や着油の状態で螺合摩擦
が変化するため、締付トルクの値は標準的な施工を基準
としておき、着油が多い等締め付は条件が変わることに
よりノツチ式スイッチ１２を異なる口径に切り換え停止
トルクを弱めるか、あるいは強める等任意に調整すれば
よく、感に頼ることなく簡単な判断で確実な継手の締め
付けが行える。

本実施例の継手締付装置は、制御回路の短絡をスイッチ
２９によって威すことができ、ヘッド６にダイスを取り
付ければ管材の端部にネジ切り加工を施すことも容易で
あり、カッタ５を用いれば任意の長さに管材を切断でき
、配管に際して必要な管材の加工および継手を用いる組
立にきわめて便利な構成となっている。

以上説明の通り、本考案によれば管材の配管に際して継
手を容易確実に労力を要することなく短時間に威す事が
でき、配管後の水洩れ事故も作業者の感による締め付け
と異なりきわめて信頼性の高いものであり、その実用的
価値は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す継手締付装置の概略
図であり、第２図は、その操作部の拡大図であり、第３
図は制御回路の構成を示す図である。 ２・・・・・・主軸台、３・・・・・・電動機、４・・
・・・・チャック、６・・・・・・ヘッド、１１・・・
・・・操作部、１６・・・・・・位相制御部、１８・・
・・・・負荷量検出部、２０・・・・・・比較部、２１
・・・・・・基準電圧部、２２・・・・・・継電器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機で減速駆動されるチャックに管材を固定して高ト
   ルクで回転させ、ダイスまたは継手が取り付けられるヘ
   ッドを前記管材の端部に作用する位置に備え、前記電動
   機の負荷量を検出して負荷信号と腰この負荷信号と比較
   する比較信号を形成すると共に比較器を介して前記電動
   機の停止信号を形威し、前記停止信号が管材の口径に応
   じて適当な負荷で発生するように前記比較信号を段階的
   に構成すると共にノツチ式スイッチによって切り替え可
   能に構成したことを特徴とする継手締付装置。