JPS60153909A - 濾過方法 - Google Patents

濾過方法

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JPS60153909A
JPS60153909A JP59010770A JP1077084A JPS60153909A JP S60153909 A JPS60153909 A JP S60153909A JP 59010770 A JP59010770 A JP 59010770A JP 1077084 A JP1077084 A JP 1077084A JP S60153909 A JPS60153909 A JP S60153909A
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JP
Japan
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filtration
filter element
filter
water
liquid
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JP59010770A
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English (en)
Inventor
Torao Tobisu
飛栖 虎男
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Kleentek Industrial Co Ltd
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Kleentek Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 液圧駆動に用いる液体には、油、そして水と油のエマル
ション、およびグリコールなどの水溶液の三種がある。
これらの液体は機械の運動に迅速な応答性が要求される
が、長時間使用された作動液には多量のゴミが蓄積され
るにつれて応答性が悪くなり、ついには機械が休止する
に至ることさえ起こる。それ故常に作動液は清浄でなけ
ればならぬ。
油中に発生するゴミは、油自身の酸化変質物が主である
が、水溶液や水と油のエマルションの場合は、鉄の防錆
に用いるアルカリが、アルミニウムや亜鉛などと石鹸を
つくり液中に分散するゴミが主である。
また水を含む液はバクテリヤの発生を伴い、腐敗して悪
臭を発し、グリコール水溶液では夏季に蚊の発生源とな
るなど衛生上の問題となっている。
またこれらを廃棄しようとすると、不燃性であるため焼
却も出来ず、全く処置に窮している。
このような多くの弊害があるにもかかわらず、不燃性と
いう唯一の特徴のため、火を使用する製鉄所や鋳物工場
などでは、火災防止の見地と消防法による規制上、止む
なく使用している。この外に旅客機でも同様の見地より
、水をふくむ作動液を使用しているが、汚染が原因で飛
行事故を発生するなど、人命に関する問題でありながら
未解決のままである。
本発明は上記のような水溶液やエマルションを使用する
ときに生じる諸問題を解決するために開発したもので、
関係業界はこの開発に多大の期待をよせている。
さて、具体的に本発明を説明する前に、従来のフィルタ
が何故これらのゴミ除去ができなかったかについて、次
の2例を引用して説明する。
(i)ロール捲紙による深層濾過性 便所で使用されるロール状に捲いた紙を用い、汚染液を
、このロールの中心軸に平行な同心円の紙の狭い隙間に
流通させ、固体粒子をこの隙間で捕捉する濾過法で、A
社製の濾過エレメントは第1図のごと(中心に紙管S1
があり、また下部には外周を紙管S2で絞り加工して、
濾過隙間を一層細くしている。なお、Pは紙を示す。
第2図は、この濾過エレメントを用いた濾過機の構造を
示す図である。濾過機の円筒型の本体1は、M2によっ
て密封されており、また液の導入口3と排出口4を有し
ている。紙をロール状に捲いた濾過エレメント5は、中
心部に紙管10があり、加工時に紙がこの紙管10に巻
きつけられるものである。本体1の中には、この濾過エ
レメント5を支える隔壁円板6があり、その中心部に液
の噴出口をもつノズル14に導入口3が連結されている
。またノズル14り外周は紙管10にはまっているが、
?luの気密保持のため、高さ2龍位の気密保持環11
と12が互いに同心円をなし、濾過エレメント5を嵌合
したとき、エレメント最下部の部分で液が水平方向に流
れて隔壁円板6の穴7に直接入り込まぬようにしである
。なお、符号S1と10は同一物を示し、また符号S2
と13は同一物を示す。
汚染液は、矢印のように、導入口3からノズル14を経
て紙管10の中を上昇し、ついで濾過エレメント5中を
下降し、このとき紙と紙の隙間でゴミが捕捉濾過され、
液は隔壁円板6の穴7及び室8を経て、排出口4へと導
かれる。
この濾過機の円筒型本体1の口径は、下方がわずかに狭
くなるように勾配がつけられているので、エレメント5
を押し込むと、次第に綿め込まれて、側方の液が隔壁円
板6の穴7に短絡し直接に流入しないような考慮がなさ
れ、濾過時には、液は中心軸に平行にのみ流れるのが特
徴である。
この濾過エレメント5の材質はパルプをポリビニールア
ルコールのような耐水性のないサイズ(膠着剤)を用い
た紙であるため、水を含む液に用いると、紙はばらばら
に破れてしまう。従って、油のような非水性液体の濾過
にしか使用されない。
その上この紙はサイズで表面が平滑となり、ゴミが引っ
かかりにくいので、ゴミの濾過機能を阻害している。
またゴミは濾過エレメントの厚さが100龍位のとき、
上面30龍位に集中して飽和目詰りし、ついには濾過で
きなくなる。この種の濾過法は深層濾過法と言われなが
ら、厚さを100m5以上厚くしても濾過性能の向上を
図ることはできないのが欠点であり、濾過捕捉量も僅か
で実用性に乏しい。
(ii )ひだ状エレメントによる濾過法エンジン油の
濾過エレメントは、第3図のようなひだ状の濾紙を用い
ている。15ば厚さ2III11位の濾紙を樹脂で強化
してひだ状に折曲げ、これを放射状としたものであり、
この上下両面を金属板16と17で密封し中心部には多
数の穴のあいた油の排出管18があり、その先端にニッ
プル19か嵌合され、汚染油は矢印の方向に4かれ、濾
過エレメントでゴミが濾過されて、ニップル19を経て
排出される。この場合、濾紙に耐水性が無く、また濾紙
の濾過精度は低いが、構造が簡単で取扱いが容易なので
、エンジン油などの濾過に広く用いられている。このよ
うに紙を用いる濾過エレメントは水溶液には用いられな
いので、濾材としてレイヨンの不織布を用いた同様の構
造のものがある。この濾材は、セルローズの不織布で、
エンボス加工されたものである。エンボス加工は、つぎ
のような方法でおこなわれる。
この方法は、一種の圧着加工法である。セルローズはそ
のままでは加熱圧着できないが、セルローズの誘導体で
あるSハイドロキシ・メチールセルローズ・ザンテイト
を加熱融着させ、その後にセルローズに再生し、強固な
耐水性不織布とするものである。
この加熱融着点(以後エンボス点と呼ぶ)は一定間隔で
、格子縞状に配列され、この点で数本のセルローズ糸が
重ねて融着される。
Br二調製品は、直径20μmの糸を8本重ねて140
μIIIのjlさに圧着し、エンボス間隔を800μm
とし、エンボス点には直径l100p位の融着面ができ
ている。
このときの糸の配列は理論的には第4図のような幾何模
様となる。汚染液をこの面に垂直に流通させると、この
エンボス点の糸のからみ合った点にゴミが捕捉され為。
この不織布を4枚重ねて、ひだ状に折曲げ、エンジンの
フィルタエレメントと同一構造としている。
第4図に示すようにエンボス点の平面直径100μmに
比し、糸の間の空間が極めて広く、この空間以上の大き
さのゴミでも液が高圧で流入すると、この糸の開き目を
押し広げて通過できる。またこの開き目ばエンボス間隔
で定まるもので、さらに800μm以下とすることは加
工上困難で、これ以上の濾過精度向上は期待できないの
が欠点である。
この方法では耐水性があるがこのエレメントが高価な上
に、ゴミの飽和量がせいぜい数グラム程度で、水グリコ
ールのような汚染濃度が1%もあるような汚染液には実
用性が無い。
以上の欠点を補う方法として、本発明はエンボス加工不
織布をロール捲きとした濾材をエレメントとしたものを
用いる。
その−例として、エンボス点間隔を2鰭とし糸の直径2
0μmのものを8本重ねて加熱圧着し、j7さ140μ
IIIとした不織布を340μm位の間隔でロール巻き
とする。このとき断面を模式的に示すと大要第5図のよ
うである。
この場合は、特にエンボス点EBが図示するように互い
らがいの位置にあるときのものである。
8本の糸はエンボス点EB近傍では200μmの紡鉗(
状の編目を形成する。このとき汚染液を入方向より流通
させると、液は乱流となり、ゴミは直径140μmの平
坦面FSに周囲の糸に支えられて捕捉されることになる
。これをB方向、つまり糸に対して垂直に流通させてい
る8社の製品に比して、その捕捉率は、いちじるしく大
きくなる。
つまり、この濾過エレメントは、液の通路に多数のゴミ
かごを吊した状態になっており、また不織布の捲き方も
ゆるやかで、空間を広くし、またエレメントの外周を容
器の内壁と密着させる必要もなく、汚染液のエレメント
への導入はエレメントの外周(又は内周)と上面の双方
から矢印のように広く導入し、一般の濾過機はどの気密
性を必要としない。
本発明の実施例について説明すると以下のごとくである
。第6図において、円筒容器20ばシール付の蓋21で
密閉されている。その中に前記のエレメント22が容器
との間にl am位の間隔23をおいて配置され、多数
の穴27のあいた隔壁板24で支えられている。また、
隔壁板24には高さ211m、幅1關の凸起した円輪2
5と26があって、エレメント22を嵌合したとき、エ
レメント22の外周と内周から液が短絡漏洩しないよう
にしておく。また、エレメント22と内壁の間にはスペ
ーサ30をおいて、双方の間に1ないし2鶴の間隔をお
くようにする。
さて、液を導入口28より容器20内に導入すると、液
は濾過エレメント22の最下部Δ、Δ′より矢印の方向
に流入し、先ずA、A’部の外周に目詰まりが起こり、
その後A、A’が自然にシールを形成することにより、
無理なく流体が矢印の全方向に流入し、エレメント全体
のエンボス点に満遍なくゴミが捕捉され、穴27を径で
排出口29に専き出される。従って、濾過エレメントの
厚さを100 w以上いくらでも厚くして捕捉量を大き
くすることができる。
また上記の効果を高めるために、濾材の密度はA社製品
の0..21 g/Cdに対して0.165g/ Ct
aであるが、液の流通に無理が無く従って気密性も少(
でも良いことになる。
ゴミでエレメント22が飽和したときは、液を排出した
後に蓋21を外して、エレメントの中心部の紙管31を
挟んで持ち上げると、円筒容器20とエレメント22と
が固着していないので、容易にニレメン1−22を取り
出し交換ができる。
この方法で、外径150龍、内径50顛、厚さ100龍
、重さ260gの濾過エレメントを用いグリコール水溶
液を浄化したところ、その汚染量が1500ppmのも
の21を4時間処理して23ppmとなったが、さらに
同−液を8β追加処理すると4時間で18ppmとなっ
た。つまり、ゴミを成る程度捕捉した後の方がゴミ捕捉
率が良くなり、しかも一般の深層フィルタのような目詰
まりを生じにくい。なお、図示しないが紙管31に多数
の穴を開け、この穴を通して流体が内側から外側へ流れ
るようにしてもよい。
また、深層フィルタの捕捉率は、自重の0. 1%以下
であるが、この場合は、エレメント重量260gに対し
、捕捉量15.gで捕捉率は5.8%となり、桁違いの
捕捉率となる。
この方法を、鋳物工場のプレス作動液に適用したところ
、液圧装置の故障が皆無となり、処理前の電力消費15
1 KWh/日に比し約8%低下し139KWh/日と
なった。しかもその処理所要時間は39時間で、装置の
所要電力消費は約3Kwhという僅かなものに過ぎなか
った。
この方法は、火災防止と環境汚染防止の目的をもって開
発したものであ、るが、上記のように、省エネルギーに
も多大の貢献をもたらすことが明らかになり、関係業界
より多大の期待がよせられている。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の濾過エレメントの1例を示す縦だ濾過機
の縦断面図、第2図は第1図の濾過エレメントを用いた
濾過装置の縦断面図、第3図(イ)は従来の濾過エレメ
ントの他側を示す一部切断側面図、第3図(ロ)は第3
図(イ)のA−B線断面図、第4図(イ)は不織布の糸
の配列を示す平面図、第4図(ロ)は第4図(イ)の不
織布の断面図、第5図は不織布のエンボス点近傍におけ
る糸の配列を模式的に示す拡大断面図、第6図は本発明
を実施するための濾過装置の1実施例の縦断面図である
。 20・・・円筒容器、21・・・蓋、22・・・濾過ニ
レメン1−123・・・隙間、24・・・隔壁板、25
と26・・・円輪、27・・・穴、28・・・導入口、
29・・・排出口、30・・・スペーサ。 特許出願人 株式会社クリーンテック工業代理人弁理士
 京 谷 四 部 牙1図 ケZ図 デう図(イ) う■3 図(ロ) 才斗図(イ) 宮4図(2) ′ll?5図 オ6図 手続補正書(自発) 昭和60年4月22日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第10770号2、
発明の名称 濾過方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京部品用区南大井6丁目20番12号氏 名
 株式会社 クリーンテンク工業代表者 村上公伯 4、代理人 5、補正により増加する発明の故 なし全文補正明細書 1、発明の名称 濾過方法 2、特許請求の範囲 (1)水溶液、乳化液または水を多く含む五束液の円筒
状濾過装置において、セルローズをエンボ人腿工を施し
た耐水性の不織布を濾材として、ロール状に捲いた濾過
エレメントを用い、汚染成体をこのロール状Uエレメン
トの中心軸と平行な方向に流通させて、汚染物を濾過す
ることを特徴とする汚染底生の濾過方法。 (2)水溶液、乳化液又は水を多(含む汚染液の円筒状
濾過装置において、セルローズをエンボス皿工を施した
耐水性の不織布を濾材としてロール状に捲いた濾過エレ
メントを用い、汚染丞4体をこのロール状菰履エレメン
トの中心軸と平行の面、および中心軸に垂直方向にある
エレメントの外周(又は内周)の表面の両方から流通さ
せ、汚染物を濾過することを特徴とする辺Wの濾過方法
。 3、発明の詳細な説明 液圧駆動に用いる液体には、(油)、そして(水と油の
エマルション)、および(グリコールなどの水溶液)の
三種がある。これらの液体は機械の運動に迅速な応答性
が要求されるが、長時間使用された作動液には多量のゴ
ミが蓄積されるにつれて応答性が悪くなり、ついには機
械が休止するに至ることさえ起こる。それ放雷に作動液
は清浄でなりればならぬ。 油中に発生ずるゴミは、(油)自身の酸化変質物が主で
あるが、(水溶液)や(水と油のエマルション)の場合
は、鉄の防錆に用いるアルカリが、アルミニュウムや亜
鉛などと石鹸をつくり液中に分散するゴミが主である。 また水を含む液はハタテリヤの発生を伴い、腐敗して悪
臭を発し、グリコール水溶液では夏季に蚊の発生源とな
るなど衛生上の問題となっている。 またこれらを廃棄しようとすると、不燃性であるため焼
却も出来ず、全く処置に窮している。 このような多くの弊害があるにもかかわらず、不燃性と
いう唯一の特徴のため、火を使用する製鉄所や鋳物工場
などでは、火災防止の見地と消防法による規制上、止む
なく使用している。この外に旅客機でも同様の見地より
、水を含む作動液を使用しているが、汚染が原因で飛行
事故を発生するなど、人命に関する問題でありながら未
解決のままである。 本発明は上記のような水溶液やエマルションを使用する
ときに生じる諸問題を解決するために開発したもので、
関係業界はこの開発に多大の期待をよせでいる。 さて、具2体的に本発明を説明する前に、従来のフィル
タが何故これらのゴミ除去ができなかったかについて、
次の2例を引用して説明する。 (i)LJ−ル捲紙による深層濾過性 便所で使用されるロール状に捲いた紙を用い、汚染液を
、このロールの中心軸に平行な同心円の紙の狭い隙間に
流通させ、固体粒子をこの隙間で捕捉する濾過法で、A
社製の濾過エレメントは第1図のごとく中心に紙管S1
があり、また下部には外周を紙管S2で絞り加工して、
濾過隙間を一層細くしている。なお、Pは紙を示す。 第2図は、この濾過エレメントを用いた濾過機の構造を
示す図である。濾過機の円筒型の本体1は、蓋2によっ
て密封されており、また液の導入口3と排出口4を有し
ている。紙をロール状に捲いた濾過エレメント5は、中
心部に紙管10があり、加工時に紙がこの紙管10に巻
きつけられるものである。本体1の中には、この濾過ニ
レメン1−5を支える隔壁用#)i−6があり、その中
心部に液の噴出口をもつノズル14に導入口3が連結さ
れている。またノズルI4の外周は紙管10にはまって
いるが、液の気密保持のため、高さ2闘位の気密保持環
11と12が互いに同心円をなし、濾過エレメント5を
嵌合したとき、エレメント最下部の部分で液が水平方向
に流れて隔壁円板6の穴7に直接入り込まぬようにしで
ある。なお、符号31と10は同一物を示し、また符号
S2と13は同一物を示す。 汚染液は、矢印のように、導入口3からノズル14を経
て紙管10の中を上昇し、ついで濾過エレメント5中を
下降し、このとき紙と紙の隙間でゴミが捕捉濾過され、
液は隔壁円板6の穴7及び室8を経て、排出口4へと導
かれる。 この濾過機の円筒型本体lの口径は、下方がわずかに狭
くなるように勾配がつけられているので、エレメント5
を押し込むと、次第に締め込まれて、側方の液が隔壁円
板6の穴7に短絡し直接に流入しないような考慮がなさ
れ、濾過時には、液は中心軸に平行にのみ流れるのが特
徴である。 この濾過エレメント5の材質はパルプをポリビニールア
ルコールのような側木性のない41°イズ(膠着剤)を
用いた紙であるため、水を含む液に用いると、紙はばら
ばらに破れてしまう。従って、油のような非水性液体の
濾過にしか使用されない。 その上この紙はサイズで表面が平滑となり、ゴミが引っ
かかりにくいので、ゴミの濾過機能を阻害している。 またゴミは濾過ニレメン1−の厚さが100龍位のとき
、上面30mm位に集中して飽和目詰りし、ついには濾
過できなくなる。この種の濾過法は深層濾過法と言われ
ながら、厚さを100龍以上厚くしても濾過性能の向上
を図ることはできないのが欠点であり、濾過捕捉量も僅
かで実用性に乏しい。 (ii )ひだ状エレメントによる濾過法エンジン油の
濾過エレメントは、第3図のようなひだ状の濾紙を用い
ている。15は厚さ21111位の濾紙を樹脂で強化し
てひだ状に折曲げ、これを放射状としたものであり、こ
の上下両面を金属板16と17で密封し中心部には多数
の穴のあいた油の排出管18があり、その先端にニップ
ル19が嵌合され、汚染油は矢印の方向に導かれ、濾過
エレメントでゴミが濾過されて、ニップル19を経て排
出される。この場合、濾紙が樹脂加工されているとはい
え耐水性が無く、また濾紙の濾過精度は低いが、構造が
簡単で取扱いが容易なので、エンジン油などの非水性汚
染液体の濾過に広く用いられている。一方、このような
紙を用いる濾過エレメントでは耐水性が悪いため水溶液
には用いられない。そこで、汚染水溶液に適用される濾
材としてレイヨンの不織布を用いた同様の構造のものが
市販されている。 この濾材は、セルローズの不織布をエンボス加工された
もので、エンボス加工ば、つぎのような方法でおこなわ
れる。 この方法は、一種の圧着加工法である。セルローズはそ
のままでは加熱圧着できないが、セルローズの誘導体で
あるSハイドロキシ・メチールセルローズ・ザンテイト
を加熱融着さ−U、その後にセルローズに再生し、強固
な耐水性不織布とするものである。 この加熱融着点(以後エンボス点と1丁ぶ)は一定間隔
で、格子縞状に配列され、この点で数本のセルローズ糸
が重ねて融着される。 B社製品では、直径20μmの糸を8本重ねて140μ
■1の厚さに圧着し、エンボス間隔を800μmとし、
エンボス点には直径100μm位の融着面ができている
。 このときの糸の配列は理論的には第4図のような幾何模
様となる。汚染液をこの面に垂直に(第3図(イ)で示
されるように)流通さセると、このエンボス点間の糸の
からみ合ったところにゴミが捕捉される。 この不織布から濾過エレメントを作るには、この不織布
を4枚重ねて、ひだ状に折曲げ、エンジンのフィルタエ
レメントと同−構a (第3 図(ロ)に示される)と
している。 このようにして作られたひだ状濾過エレメントは、第4
図に示すようにエンボス点の平面直径100μInに比
し、糸の間の空間が極めて広く、この空間以上の大きさ
のゴミでも液が高圧で流入すると、この糸の開き目を押
し広げて通過してしまう。また、この開き目はエンボス
間隔で定まるもので、さらに800μm以下とすること
は加工上困難で、これ以上の濾過精度向上は期待できな
いのが欠点である。 さらに、この方法では濾過エレメント自体が耐水性であ
るもののこのエレメントが高価な上に、ゴミの飽和量が
せいぜい数グラム程度で、水グリコールのような汚染濃
度が1%もあるような汚染液には実用性が無い。 以上の欠点を補う方法として、本発明はエンボス加工不
織布をロール捲きとした濾材をエレメントとしたものを
用いる。 その−例として、糸の直径20μmのものを8本重ねて
140μmの厚さに加熱圧着し、エンボス点間隔を2鶴
とした不織布を重ね合−U、相互のエンボス点間を34
0μm位の間隔でロール巻きとする。このとき断面を模
式的に示すと大要第5図のようである。 この場合は、特にエンボス点EBが図示するように互い
ちがいの位置にあるときのものである。 8本の糸はエンボス点E B近傍では200メ月IIの
紡錘状の編目を形成する。即ち直径20μmの糸8本重
ねた場合、糸相互間に形成される間隙のため、8X20
=160μmでなく実際には、略200μmとなる。こ
のとき、この汚染液を第5図に示されるようにA方向よ
り流通させると、液は乱流となり、ゴミはエンボス加工
不織布の重ね合わせ相互の間に形成される空間、即ちこ
の場合は平坦面の距離が140μmである平坦面(F 
S)間により形成される空間内において、周囲の糸に支
えられて捕捉されるごとになるか、或いはエンボス点間
に形成された紡錘状の繊維に囲まれた空間において捕捉
されることになる。これを第5図に示されるB方向、つ
まり糸に対して垂直に汚染液を流通させている8社の製
品と比較してみると、本発明による場合、ゴミの捕捉率
は格段に大きくなる。ここで、本発明の優位性を従来の
濾過方法と比較して言及すると、次のようになる。 fat 本発明に係わる濾過エレメントは汚染液の通路
に多数のゴミかごを吊るした状態になっており、これが
高濃度汚染液中のゴミを捕捉率を大きく維持しつつ有効
に捕捉すること、及びエンボス加工不織布のロール捲き
径を大きくするだけで簡単にゴミ捕捉量の能力を高める
ことが出来ること、(bl エンボス点間陥が2關程度
で十分であり、従来の800μmに比較して不織布のエ
ンボス加工にそれほどの困難をきたさず、安く制作でき
、それでいて濾過精度に優れていること、 (C1エンボス加工不織布の(ロール)捲き方もゆるや
かであること、濾過エレメントの外周を濾過機本体容器
の内壁と密着させる必要がなく、且つ汚染液を濾過エレ
メントの外周(又は内周)と上面の双方から広く導入で
きるため、濾過効率(速度)が極めて大きいこと、 (di 濾過機の構造として、濾過効率(速度)の大き
いことにかんがみ、一般の濾過機はど気密性(濾過速度
を上げるため、気密構造として加圧処理するケースがあ
る)を必要としない。 本発明の実施例について説明すると以下のごとくである
。第6図において、円筒容器20はシールイ」の蓋21
で密閉されている。その中に前記の濾過エレメント22
が容器との間に11位の間隔23をおいて配置され、多
数の穴27のあいた隔壁板24で支えられている。また
、隔壁板24には高さ2龍、幅1關の凸起した円輪25
と26があって、濾過エレメント22を嵌合したとき、
エレメント22の外周と内周から液が短絡漏洩しないよ
うにしておく。また、エレメント22と内壁の間にはス
ペーサ30をおいて、双方の間にl usないし2II
I11の間隔をおくようにする。 さて、汚染液を導入口28より容器20内に導入すると
、液は濾過エレメント22の最下部A。 A′より矢印の方向に流入し、先ずA、A’部の外周に
ゴミ捕捉、即し目詰まりが起こり始め、その後Δ、A′
が自然にシールを形成することになる。このようにして
無理なく汚染液体が第6図の矢印に示されるように始、
過エレメントに対して全方向から流入するようになり、
濾過エレメント全体のエンボス点間にまんべんなくゴミ
が捕捉され、穴27を経て排出口29に導き出される。 従って濾過エレメントの厚さを100mm以上い(らで
も厚くして捕捉量を大きくすることができる。 また濾過効率(速度)をさらに高めるために濾過機を気
密性とし、加圧処理を行う場合、濾材の密度はA社製品
の0.21g/cdに対して本発明は0. 165 g
/caであり、従って汚染液の流通に無理が無く、それ
だけ気密性も少な(でも良いことになる。 ゴミで濾過エレメント22が飽和したときは、液を排出
した後に1E21を外して、濾過エレメントの中心部の
紙管31を挟んで持ち上げると、円筒容器20と濾過エ
レメント22とが固着していないので、容易に濾過エレ
メント22を取り出し交換ができる。 この方法で、外径L 50龍、内径50鰭、厚さi o
 o +u、重さ260gの濾過エレメントを用いグリ
コール水溶液を浄化したところ、その汚染量が1500
ppmのもの2βを4時間処理して23ppmとなった
が、さらに同−液を8β追加処理すると4時間でtap
pmとなった。つまり、ゴミを成る程度捕捉した後の方
がゴミ捕捉率が良(なり、しかも一般の深層フィルタの
ような目詰まりを生じにくい。なお、図示しないが紙管
31に多数の穴を開け、この穴を通して汚染液体を内側
から外側へ流れるようにしてもよい。 また、深層フィルタの捕捉率は、自重の0. 1%以下
であるが、この場合は、エレメント重量260gに対し
、捕捉ff115gで捕捉率は5.8%となり、桁違い
の捕捉率となる。 この方法を、ξlf物工場のプレス作動液に適用したと
ころ、液圧装置の故障が皆無となり、処理前の電力消費
151KWh/日に比し約8%低下し139KWh/目
となった。しかもその処理所要時間は39時間で、装置
の所要電力消費は約3KW hという僅かなものに過ぎ
なかった。 この方法は、火災防止と環境汚染防止の目的をもって開
発したものであるが、上記のように、省エネルギーにも
多大の貢献をもたらすことが明らかになり、関係業界よ
り多大のIU1待がよせられている。 4、図面の簡単な説明 第1図は従来の濾過エレメントの1例を示す縦断面図、
第2図は第1図の濾過エレメントを用いた濾過装置の縦
断面図、第3図(イ)は従来の濾過エレメントの他側を
示す一部切断側面図、第3図(ロ)は第3図(イ)のA
−B線断面図、第4図(イ)は不織布の糸の配列を示す
平面図、第4図(ロ)は第4図(イ)の不織布の断面図
、第5図は不織布のエンボス点近傍における糸の配列を
模式的に示す拡大断面図、第6図は本発明を実施するた
めの濾過装置の1実施例の縦断面図である。 20・・・円筒容器、21・・・蓋、22・・・濾過エ
レメント、23・・・隙間、24・・・隔壁板、25と
26・・・円輪、27・・・穴、28・・・導入口、2
9・・・排出口、30・・・スペーサ。 特許出願人 株式会社タリンテソク工業代理人弁理士 
京 谷 四 部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶液、乳化液または水を多く含む液の濾過装置
    において、セルローズの誘導体を加熱融着させてエンボ
    ス加工を施した耐水性の不織布を濾材として、ロール状
    に捲いた濾過エレメントを用い、汚染流体をこのロール
    状エレメントの中心軸と平行な方向に流通させて、汚染
    物を濾過することを特徴とする流体の濾過方法。 (2〉水溶液、乳化液又は水を多く含む液の円筒状濾過
    装置において、セルローズの誘導体を加熱融着させてエ
    ンボス加工を施した耐水性の不織布を濾材としてロール
    状に捲いた濾過エレメントを用い、汚染流体をこのロー
    ル状エレメントの中心軸と平行の面、および中心軸に垂
    直方向にあるエレメントの外周(又は内周)の表面の両
    方から流通させ、汚染物を濾過することを特徴とする流
    体の濾過方法。
JP59010770A 1984-01-23 1984-01-23 濾過方法 Pending JPS60153909A (ja)

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Cited By (1)

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