JPS6015295Y2 - 油入電気機器のタンク - Google Patents
油入電気機器のタンクInfo
- Publication number
- JPS6015295Y2 JPS6015295Y2 JP3010080U JP3010080U JPS6015295Y2 JP S6015295 Y2 JPS6015295 Y2 JP S6015295Y2 JP 3010080 U JP3010080 U JP 3010080U JP 3010080 U JP3010080 U JP 3010080U JP S6015295 Y2 JPS6015295 Y2 JP S6015295Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- radiator
- oil
- opening
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Transformer Cooling (AREA)
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は変圧器等油入電機器用タンクの改良に関するも
ので、その目的とするところは絶縁油の自然対流を促進
させて放熱性能を向上させることにある。
ので、その目的とするところは絶縁油の自然対流を促進
させて放熱性能を向上させることにある。
一般に変圧器等の油入電気機器は、内部で発生した熱を
絶縁油を媒体としてタンク表面から放散させるため、普
通はタンクの外側に平板状を呈したパネル放熱器や管体
を主体とした管状放熱器等が設置されているが、これら
放熱器はいづれも構造が複雑で製作及び設置に手間がか
かり製造コストを高くする欠点があった。
絶縁油を媒体としてタンク表面から放散させるため、普
通はタンクの外側に平板状を呈したパネル放熱器や管体
を主体とした管状放熱器等が設置されているが、これら
放熱器はいづれも構造が複雑で製作及び設置に手間がか
かり製造コストを高くする欠点があった。
このため、近時薄鋼板を連続的に波形に折り曲げてこれ
ら折曲部の上下両端縁を圧接して溶着することによりタ
ンク内に開口する開口部を有してタンク内の絶縁油が満
たされる張出部を設けた放熱器によりタンクの側板を形
成した油入電気機器用のタンクが提案されている。
ら折曲部の上下両端縁を圧接して溶着することによりタ
ンク内に開口する開口部を有してタンク内の絶縁油が満
たされる張出部を設けた放熱器によりタンクの側板を形
成した油入電気機器用のタンクが提案されている。
然るに、このタンクはその側板目体が放熱器となってい
るので、前述したパネル放熱器や管状放熱器に比して構
造が簡単で製作及び設置は容易に行うことが出来るが、
タンク内で加熱された絶縁油は各張出部間の側板や張出
部のタンク内に開口する開口部の近かくにおいて外気温
により冷却されて上記張出部の開口部附近で局所的対流
を繰返すのみで、加熱された絶縁油が放熱器張出部の最
も外側に移動しようとするのを阻止する。
るので、前述したパネル放熱器や管状放熱器に比して構
造が簡単で製作及び設置は容易に行うことが出来るが、
タンク内で加熱された絶縁油は各張出部間の側板や張出
部のタンク内に開口する開口部の近かくにおいて外気温
により冷却されて上記張出部の開口部附近で局所的対流
を繰返すのみで、加熱された絶縁油が放熱器張出部の最
も外側に移動しようとするのを阻止する。
このため、放熱器の張出部には結果的に高温度の絶縁油
は流入せず、常に低温度の絶縁油が停滞しているのみで
、この領域における放熱器の放熱性能は著しく低下し、
この結果タンクの側板として波形の張出部を備えた放熱
器を設置しても熱の放散に関しては単にタンク外表面が
拡大されただけにすぎず、実質的には冷却効果を期待す
ることは困難であった。
は流入せず、常に低温度の絶縁油が停滞しているのみで
、この領域における放熱器の放熱性能は著しく低下し、
この結果タンクの側板として波形の張出部を備えた放熱
器を設置しても熱の放散に関しては単にタンク外表面が
拡大されただけにすぎず、実質的には冷却効果を期待す
ることは困難であった。
本考案は上述の点に鑑み、波形の張出部を有する放熱器
によりタンクの側板を形成した油入電気機器のタンクに
おいて、タンク内から放熱器内への絶縁油の対流を効率
的に行なわせることにより放熱性能を高めて機器の温度
上昇を押えるようにしたもので、以下、本考案の実施例
を図により説明すると、1は本案のタンクで、上部枠体
2と下部枠体3及び、これら上下枠体2,3間に側板と
して設置した放熱器4とからなっている。
によりタンクの側板を形成した油入電気機器のタンクに
おいて、タンク内から放熱器内への絶縁油の対流を効率
的に行なわせることにより放熱性能を高めて機器の温度
上昇を押えるようにしたもので、以下、本考案の実施例
を図により説明すると、1は本案のタンクで、上部枠体
2と下部枠体3及び、これら上下枠体2,3間に側板と
して設置した放熱器4とからなっている。
そして上部枠体2は鋼板により枠状に成形され、上部開
口端側にはカバー5を取付けるフランジ2′が一体に形
成されている。
口端側にはカバー5を取付けるフランジ2′が一体に形
成されている。
又、下部枠体3は上部枠体2と同様に鋼板により枠状に
成形され、その下端開口部には底板6が溶着されている
。
成形され、その下端開口部には底板6が溶着されている
。
一方散熱器4にシート状の薄鋼板を一定間隔毎に波形に
折り曲げてこの折曲部の上下両端縁を圧接してその先端
部を油密に溶着することにより、タンク1内に開口する
開口部7を有して絶縁油により満たされる張出部8が形
成されている。
折り曲げてこの折曲部の上下両端縁を圧接してその先端
部を油密に溶着することにより、タンク1内に開口する
開口部7を有して絶縁油により満たされる張出部8が形
成されている。
タンク1の組立に際しては上記張出部8の開口部7をタ
ンク1内に臨ませて放熱器4の上下両端部を上部枠体2
と下部枠体3の外周部にそれぞれ放間ラップさせて四周
を囲むように配置し、その重合部を溶着してタンク1を
形成する。
ンク1内に臨ませて放熱器4の上下両端部を上部枠体2
と下部枠体3の外周部にそれぞれ放間ラップさせて四周
を囲むように配置し、その重合部を溶着してタンク1を
形成する。
9は変圧器本体で、絶縁油と共にタンク1内に収納され
る。
る。
10は第3図、第4図に示すように、タンク1の側板を
なす放熱器4のタンク1内に開口する開口部7のうち、
上下に開口部をのこして放熱器4の内側に貼設した当板
で、この当板10はプレスポードや合成樹脂等の絶縁物
からなる板体を使用し、その巾寸法は巻線11の軸方向
の寸法より大きくして放熱器4の張出部8間の壁部分に
止着された止金具12に固定支持されている。
なす放熱器4のタンク1内に開口する開口部7のうち、
上下に開口部をのこして放熱器4の内側に貼設した当板
で、この当板10はプレスポードや合成樹脂等の絶縁物
からなる板体を使用し、その巾寸法は巻線11の軸方向
の寸法より大きくして放熱器4の張出部8間の壁部分に
止着された止金具12に固定支持されている。
そして上記当板10を放熱器4の内側に設置することに
より、各張出部8のタンク1内に開口する開口部7の上
下にそれぞれ上部及び下部の通油口13.14を形成さ
せてタンク1内と放熱器1内とを連通させる。
より、各張出部8のタンク1内に開口する開口部7の上
下にそれぞれ上部及び下部の通油口13.14を形成さ
せてタンク1内と放熱器1内とを連通させる。
尚、放熱器4の張出部8の先端部は複数の補強片15に
よって互いに連結されている。
よって互いに連結されている。
本考案は上述のように、タンク1内に開口する開口部7
を有して絶縁油により満たされる張出部8を一定間隔で
波形に成形させてタンク1の側板として用いるようにし
た放熱器4の内側に、上記張出室8の開口部7とその上
下の開口部のみをのこして閉鎖せしめる当板10を貼設
して上記開口部上下にタンク1内と放熱器1内とを連通
させる通油口13,14を開口させ、機器の運転中に生
ずる熱により加熱された絶縁油は第2図に矢印で示すよ
うに、変圧器本体9の巻線11上部から当板10に沿っ
て上昇して放熱器4上部の通油口13から放熱器4の張
出部8内に流入し、この張出部8内を降下するに従って
次第に冷却されて放熱器4下部の通油口14からタンク
1内に還流する。
を有して絶縁油により満たされる張出部8を一定間隔で
波形に成形させてタンク1の側板として用いるようにし
た放熱器4の内側に、上記張出室8の開口部7とその上
下の開口部のみをのこして閉鎖せしめる当板10を貼設
して上記開口部上下にタンク1内と放熱器1内とを連通
させる通油口13,14を開口させ、機器の運転中に生
ずる熱により加熱された絶縁油は第2図に矢印で示すよ
うに、変圧器本体9の巻線11上部から当板10に沿っ
て上昇して放熱器4上部の通油口13から放熱器4の張
出部8内に流入し、この張出部8内を降下するに従って
次第に冷却されて放熱器4下部の通油口14からタンク
1内に還流する。
このため、タンク1内で著しく加熱された絶縁油は、放
熱器4内側にタンク1内に開口する開口部7の大部分を
閉鎖する如く貼設した当板10によって従来のように放
熱器4の開口部7附近で局所的対流を繰返すのを完全に
阻止されて、放熱器の上下に開口する通油口13.14
を通じて容易にタンク1内から放熱器4内に入り、放熱
器4の下部から再び還流することにより、上記加熱され
た絶縁油は対流が効率的に行なわれて放熱器4の張出部
8の端部まで容易に移動して冷却されるためタンク1内
の温度上昇は小さく押えることが出来、良好な放熱効果
を期待することが出来る。
熱器4内側にタンク1内に開口する開口部7の大部分を
閉鎖する如く貼設した当板10によって従来のように放
熱器4の開口部7附近で局所的対流を繰返すのを完全に
阻止されて、放熱器の上下に開口する通油口13.14
を通じて容易にタンク1内から放熱器4内に入り、放熱
器4の下部から再び還流することにより、上記加熱され
た絶縁油は対流が効率的に行なわれて放熱器4の張出部
8の端部まで容易に移動して冷却されるためタンク1内
の温度上昇は小さく押えることが出来、良好な放熱効果
を期待することが出来る。
又、波形に成形された放熱器4からなるタンク1側板の
内周面には、絶縁物からなる当板10が貼設されている
ため、この当板10によってタンク1内周面と変圧器本
体9との間の絶縁距離を短かくすることができると共に
、変圧器本体9の巻線と対向するタンク1内局面が当板
10によりしや蔽されることとなるので、電気機器の漂
遊負荷損を軽減することができる利点もある。
内周面には、絶縁物からなる当板10が貼設されている
ため、この当板10によってタンク1内周面と変圧器本
体9との間の絶縁距離を短かくすることができると共に
、変圧器本体9の巻線と対向するタンク1内局面が当板
10によりしや蔽されることとなるので、電気機器の漂
遊負荷損を軽減することができる利点もある。
従って、タンク1は内部に当板10を設置しても、従来
のこの種のタンクより小型化することができるので、絶
縁油の節約およびタンク1内体の重量並びに製作原価の
低減をはかることができ、しかも、タンク1の温度上昇
を抑制することができる。
のこの種のタンクより小型化することができるので、絶
縁油の節約およびタンク1内体の重量並びに製作原価の
低減をはかることができ、しかも、タンク1の温度上昇
を抑制することができる。
更に、当板10は絶縁物によって設けられているので、
その取付けにあたっては、当板を少しわん曲させて止金
具12.12間に掛止させるだけで取付けることができ
るので、当板の取付作業を迅速容易に行うことができる
等、実用上幾多の優れた効果を有するものである。
その取付けにあたっては、当板を少しわん曲させて止金
具12.12間に掛止させるだけで取付けることができ
るので、当板の取付作業を迅速容易に行うことができる
等、実用上幾多の優れた効果を有するものである。
第1図は本考案の油入電気機器用タンクの斜視図、第2
図は同タンクの縦断正面図、第3図は第2図のA−A断
面図、第4図は当板の取付状態を拡大して示す斜視図で
ある。 1・・・・・・タンク、4・・・・・・放熱器、10・
・・・・・当板、13.14・・・・・・通油口。
図は同タンクの縦断正面図、第3図は第2図のA−A断
面図、第4図は当板の取付状態を拡大して示す斜視図で
ある。 1・・・・・・タンク、4・・・・・・放熱器、10・
・・・・・当板、13.14・・・・・・通油口。
Claims (1)
- シート状の薄鋼板を波形に折り曲げてその折曲部の上下
両端縁を油密に溶着して多数の張出部8を形成したタン
ク側板を、張出部8の開口部7を内方に向けて枠状に成
形して放熱器4を設け、この放熱器に上部枠体2および
下部枠体3を溶接してタンク1を構威し、このタンク1
の内周面には、張出部8の壁の上・下部に止金具12を
止着し、この止金具12.12間にプレスポード、合成
樹脂等の絶縁物からなる当板10を、張出部8のタンク
1内に開口する開口部7をその上下の開口部のみをのこ
して閉鎖せしめるように掛止して貼設し、前記当板10
にて大部分が閉鎖された開口部7の上、下部にタンク1
内と放熱器4の張出部8内とを連通させる通油口13.
14を形成して成る油入電気機器のタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3010080U JPS6015295Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | 油入電気機器のタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3010080U JPS6015295Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | 油入電気機器のタンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56132718U JPS56132718U (ja) | 1981-10-08 |
JPS6015295Y2 true JPS6015295Y2 (ja) | 1985-05-14 |
Family
ID=29625998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3010080U Expired JPS6015295Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | 油入電気機器のタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015295Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-03-07 JP JP3010080U patent/JPS6015295Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56132718U (ja) | 1981-10-08 |
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