JPS6015046Y2 - 給湯設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、セントラル給湯システムのように、給湯装置
と、給湯カランを備える給湯設備が離れて位置するよう
に構成されたものにおいて、給湯装置から導設された給
湯配管に対して接続される給湯設備に関する。

従来の技術 この種の給湯設備において、給湯カランからの出湯に伴
なって、給湯装置から給湯カランへの給湯配管内のエア
ーが湯とともに噴出されると、湯が激しく周囲に飛び散
って給湯使用者が火傷を負うなどの危険があり、従って
給湯初期に給湯配管内のエアーを抜き出す必要がある。

そこで従来では、上記のような危険を避けるため給湯装
置から給湯設備に至る給湯配管の途中にエアー抜きを設
けていた（例えば実開昭５３−７９５１号公報参照）。

考案が解決しようとする問題点 上記従来構造のものでは、給湯初期における給湯配管内
のエアーを抜き出し得る点では有用であるが、そのエア
ー抜き構造を給湯配管の途中に設けるにあたり、一般に
給湯配管が壁内や床下などの狭所に配設されていること
から、エアー抜き構造を設けるための工事そのものが手
数を要し、その上、エアー抜きからエアーとともに溢れ
出た湯を排水構造部分に導くための排水手段として、長
い排水パイプを給湯配管とともに長く延設しなければな
らないという不都合もある。

本考案は、給湯設備そのものの構造を改良して、給湯配
管系に対するエアー抜きの付設工事、および、そのエア
ー抜きの付設に伴う溢流湯の排水設備構造を簡略化する
ことにその目的がある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために講じた本考案の技術手段は、
給湯装置から導設された給湯配管に対して接続される給
湯設備として、給湯カランと洗面器または流し台などの
受水槽部分とを一つのボックスに一体的に備えるととも
に、そのボックスの内部空間に、前記給湯配管と給湯カ
ランとを接続する接続管を配設腰かつ、その接続管の途
中位置にエアー抜きを設け、さらに、そのエアー抜きか
らの溢流湯を回収するためのドレンパイプを前記受水槽
部分からボックス内に延設された排水パイブの途中に接
続したものを用いたことである。

作用 上記技術手段を講じた結果、給湯設備そのものがそのボ
ックス内部にエアー抜きとその排水設備を備えているの
で、その給湯設備を給湯配管に接続するだけで、つまり
、給湯設備の据え付は工事を行うだけで、それと同時に
エアー抜きの付設工事、および、エアー抜きからの溢流
湯の排水設備設置工事も完了してしまうのである。

そして、エアー抜きからの溢流湯を排出するためのドレ
ンパイプは、エアー抜きがボックス内部に設けられてい
ることと、そのエアー抜きと同じボックス内部に受水槽
部分の排水パイプが設けられていることとをうまく利用
して、つまり、排水パイプは当然に排水構造に連なって
いるものであるから、この排水パイプをエアー抜きから
の溢流湯の排水設備としても有効に利用することで、ド
レンパイプの長さを従来に比べて格段に短かくし得るの
である。

考案の効果 上記作用の結果、主として壁内や床下などの狭所に配設
されている給湯配管に対して直接的にエアー抜きを設け
る場合に比べ、遥かに広い室内で作業性良く、しかも、
給湯設備を据えつける工事と同時的にエアー抜きおよび
それからの溢流湯の排水設備が設けられるので、これら
のエアー抜きおよび排水設備の現場での設置工事が顕著
に簡素化される利点がある。

また、受水槽部分からの排水パイプをエアー抜きからの
排水設備の一部として利用し得る結果、従来のように給
湯配管の途中に排水設備を設ける場合に比べ、ドレンパ
イプの長さを極力短かくして、使用部材の削減を図り、
さらにまた、前記排水パイプを除いての排水設備として
は、エアー抜きからの溢流湯を受ける集水器と短かいド
レンパイプのみで済み、長い配管や各種の継手およびそ
れらの固定構造などを全く必要とせず、全体として排水
設備を構造簡単に構成できる点でも有利である。

実施例 以下に、本考案の実施例を図面の記載に基いて説明する
。

ボイラなとの貯湯式湯沸器あるいは瞬間湯沸器などから
構成される装置 湯配管３の端部を、建物壁を貫いて室内に導き、その給
湯配管３の端部に、給湯設備の一部である給湯カラン２
への接続管３Ａを接続してある。

給湯設備は、ボックス８の上部に、前記給湯カラン２と
、その給湯カラン２からの湯を受ける洗面器や流し台な
どによって構成される受水槽部分５を設けてあり、前記
受水槽部分５からの排水パイプ６が前記ボックス８内を
通って床下の排水構造（図外）にまで延設されている。

また、給湯配管３と給湯カラン２とを接続する接続管３
Ａも前記ボックス８内に設けてあり、その接続管３Ａの
途中にエアー抜き４が設けてある。

そして、エアー抜き４からエアーとともに溢れでた湯を
排出するためのドレンパイプ７も、ボックス８内で、一
端を前記排水パイプ６に連通接続味かつ、他端の集水皿
部分をエアー抜き４まわりに配置した状態で設けてある
。

前記エアー抜き４は、フロート４Ａを内装する弁体４Ｂ
によって構成され、接続管３Ａからのエアーの流出を許
すとともに、接続管３Ａ内の水圧が一定以上に上昇する
とエアー抜き孔４ａを閉塞して、それ以上の湯の溢れ出
しを阻止するように構成されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案における給湯設備の実施例を示す縦断面図
である。 １・・・・・・給湯装置、２・・・・・・給湯カラン、
３・・・・・・給湯配管、３Ａ・・・・・・接続管、５
・・・・・・受水槽部分、６・・・・・・排水パイプ、
７・・・・・・ドレンパイプ、８・・・・・・ボックス
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給湯装置１から導設された給湯配管３に対して接続され
   る給湯設備であって、給湯カラン２と洗面器または流し
   台などの受水槽部分５とを一つのボックス８に一体的に
   備えるとともに、そのボックス８の内部空間に、前記給
   湯配管３と給湯カラン２とを接続する接続管３Ａを配設
   し、かつ、その接続管３Ａの途中位置にエアー抜き４を
   設け、さらに、そのエアー抜き４からの溢流湯を回収す
   るためのドレンパイプ７を前記受水槽部分５からボック
   ス８内に延設された排水バイブロの途中に接続しである
   こを特徴とする給湯設備。