JPS6014912B2 - 燃料噴射器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明は、たとえば各種の内燃機関、燃焼器等に使用
する燃料噴射器に関するものである。

〔発明の背景〕まず、第１図に示す従来の燃料噴射器に
ついて説明する。

ノズル２内には摺動可能にニードル４がおさめられてい
るとともに、ダイヤフラム５が取付けられており、／ズ
ル２の先端部にはノズルキャップ１が設けられている。

ニードル４のダイヤフラム５側の端面部とダイヤフラム
５の一端面倒とはばね６によりたがいに結合されており
、ダイヤフラム５の他端面側とノズル２の端面壁部に取
付けた調整ねじ１０との間にはばね１１が設けられてい
る。ダイヤフラム５で区画されたニードル４側の室には
液体燃料供給路１２が設けられており、／ズルキヤツプ
１にはガス供給路１３が設けられている。液体燃料が供
給路１２を通してノズル２内に送り込まれ、ノズル２内
が所定の圧力になると、ダイヤフラム５は図において右
方に押し動かされ、その結果ばね６を介してニードル４
が同方向に摺動させられ、ノズル２とニードル４とのシ
ート部に間隙を生じ、そこを通って燃料が噴出する。

このとき、燃料が通る最大流路はノズル２の開□部断面
８となる。一般に燃料噴出圧力が低く、しかも霧化用の
空気を使用せずに良好な贋霧を得ようとすれば、燃料の
もつ動圧を最大限に利用する必要があり、そのためには
ノズル出口の閉口部断面積をできるだけ小さくすること
が望ましい。

しかし、広い範囲の燃料流量を一定の閉口部断面でまか
なおうとすれば、大流量域に適合するような閉口部断面
積にしておく必要がある。このようにすると、関口部断
面積は小流量城に対しては不適当であり、燃料のもつ動
圧を利用して良好な噂霧を得ることはできない。〔発明
の目的〕 この発明の目的は、大、小両流量城すなわち広い燃料供
給量域にわたって良好な曙霧状態を維持できる燃料噴射
器を提供することにある。

〔発明の概要〕

この発明は、大流量城用のノズル兼ニードルの内部にづ
・流量城用のニードルを納め、ノズルの開口部面積を燃
料流量によって二段階に変えられるようにするとともに
、ノズル兼ニードルに小口蚤部を設け、ニ−ドルに小口
径部と接触または離れて、燃料流路を開閉する突起を設
け、小流量域では、小口隆部と突起部とのシート部が開
き、大流量域では小口蚤部と突起部とのシート部が閉じ
て、ノズルとノズル兼ニードルとのシート部が開○する
ようにしたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施態様を第２図により説明する。

同図において、第１図と同じ符号をつけたものは同じも
のもしくは相当するものを示す。ノズル２内にはノズル
兼ニードル３が摺動可能におさめられており、ノズル兼
ニードル３内にはニードル４が酒動可能におさめられて
いる。

ニドル４とダイヤフラム５とは、ばね６により連結され
ており、ノズル兼ニードル３とダイヤフラム５とは、‘
まね７により連結されている。ニードル４には突起部４
ａが設けられており、この突起部４ａは、ノズル兼ニー
ドル３のダイヤフラム５側に設けた４・口径部３ａと対
向しており、両者の間にはすき間Ｇが形成されている。
第２図は、ノズル２とノズル兼ニードル３とのシート部
、ノズル兼ニードル３とニードル４とのシート部がとも
に閉鎖されている無給油状態を示す。

ノズル２内に燃料が送りこまれ、ノズル２内が所定の圧
力になると、ダイヤフラム５が第２図において右方に押
し動かされる。その結果、ばね６を介してニードル４が
同方向に移動させられ、ニードル４とノズル兼ニードル
３とのシート部にできた間隙から燃料が噴出する。さら
に燃料流量が多くなると、ダイヤフラム５の変位も大き
くなり、ニードル４はさらに右方向に移動する。ニード
ル４が一定量右方向に移動すると、突起部４ａと小口釜
部３ａとが接触して両者間の間隙がなくなり、ニードル
４とノズル兼ニードル３とが一体になって右方向に移動
する。この時の燃料噴出通路はノズル２とノズル兼ニー
ドル３とのシート部にできた間隙となる。すなわち、燃
料の小流量の時にはノズル兼ニードル３の閉口部８が良
好な贋霧状態を作り、大流量の時にはノズル２の開口部
９が良好な噴霧状態を作る。〔発明の効果〕 以上説明したこの発明によれば、一個の燃料噴射器で、
広い燃料供給量城にわたって良好な頃霧が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の燃料噴射器を示す断面図、第２図はこの
発明による燃料噴射器の一実施態様を示す断面図である
。 １……ノズルキヤツプ、２……ノズル、３……ノズル兼
ニ−ドル、３ａ・・・・・・小口径部、４・・・・・・
ーードル、４ａ……突起部、５・・・・・・ダイヤフラ
ム、６・…・・ばね、７・・・・・・ばね、１０・・・
・・・調整ねじ、１１・・・・・・ばね、１２・・・・
・・液体燃料供給路、１３・・・・・・ガス供給路。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ノズル内に環状のノズル兼ニードルを摺動可能に納
   め、このノズル兼ニードルの内部にニードルを摺動可能
   に納め、これらのノズル兼ニードルおよびニードルを、
   ノズル内に設置されたダイヤフラムにそれぞればねを介
   して連結するとともに、ノズル兼ニードルに小口径部を
   形成し、ニードルに突起部を形成し、ニードルを、ニー
   ドルの突起部がノズル兼ニードルの小口径部に対向させ
   て配置し、小流量域では、ダイヤフラムによってばねを
   介してニードルを移動させて、ニードルとノズル兼ニー
   ドルとのシート部を開口させ、大流量域では、ダイヤフ
   ラムによってばねを介してニードルおよびノズル兼ニー
   ドルを移動させて、ノズルとノズル兼ニードルとのシー
   ト部を開口させかつ、ノズル兼ニードルの小口径部とニ
   ードルとのシート部を閉鎖することを特徴とする燃料噴
   射器。