JPS6014664A

JPS6014664A - ボ−ルバルブ

Info

Publication number: JPS6014664A
Application number: JP12289783A
Authority: JP
Inventors: Akifumi Ono; 大野　昌文
Original assignee: Kobe Steel Ltd
Current assignee: Kobe Steel Ltd
Priority date: 1983-07-05
Filing date: 1983-07-05
Publication date: 1985-01-25
Also published as: JPS6242193B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はパイプライン等に使用される大口径バルブに関
し、詳しくはファイヤセーフバルブ、即ち、火災等があ
ってもシール機能を保持するバルブに関する。

第１図は従来の大口径ポールバルブの要部断面図を示し
、ハウジング１内にステム（図示せず）を軸として回動
し得るように弁体としてのボール２が収容されており、
ハウジング内の流体通路３を開閉する。一般に、このよ
うな大口径バルブにおいては、流体通路からハウジング
キャビティへの流体の漏洩を防止するために、ハウジン
グ内に上記流体通路を囲繞するように、環状のシートリ
テーナ４が嵌め込まれ、これに固定されたアウターリン
グ５との間に環状のバルブシート６が弁体に対峙して取
付けられている。上記シートリテーナは周方向に一定間
隔ごとに圧縮ばね７により背面から弁体方向に付勢され
ており、かくして、上記環状バルブシートが弁体表面に
当接さ−れて、シートリテーナと弁体との間をシールし
ている。また、シートリテーナがハウジング内壁面に摺
接する外周面にもシールリング８が溝内に装着され、ハ
ウジングとシートリテーナとの間をシールしている。特
に、流体通路に流体圧が加わると、バルブシートのシー
ルポイント径とシートリテーナの外径との差を幅とする
環状部分の面積と、流体圧力とキャビティ９内の圧力間
の差圧の積に比例する所謂自緊力がシートリテーナの背
面から作用するので、バルブシートによる弁体のシール
が一層確実に行なわれる。

しかし、上記したバルブシートやシールリングは、それ
ぞれ弁体やハウジング摺接面への密着性を良好にしてシ
ール性を高めるために、一般に、ゴムや合成樹脂等の弾
性物質から形成されており、従って、これらは可燃性で
あるので、火災の発生時には変形若しくは焼失し、シー
ル機能が失なわれる。

即ち、上記バルブシートやシールリングが変形し、若し
くは焼失すると、容易に理解されるように、流体通路の
流体は矢印ａで示すように、弁体とシートリテーナとの
間のほか、矢印すで示すように、ハウジング内壁面とシ
ートリテーナの外周面及びハウジング内壁面とアウター
リングとの外周面との間を経てキャビティ内に漏洩する
。

従って、本発明の技術的課題は、可燃性のバルブシート
やシートリングが火災等によって変形若しくは焼失し、
そのシール機能を失なった場合にも、流体通路とハウジ
ングキャビティとの間にメタル接触によるシールを行な
うことができるバルブを提供することである。

上記課題を解決するための技術的構成を第２図乃至第４
図に基づいて説明する。尚、これら図面において、第１
図と同じ部材は同じ参照番号が付されている。

ハウジング１と、このハウジング内で流体通路を開閉す
る可動な弁体２と、この弁体に対峙して上記流体通路３
を囲繞するように上記ハウジング内に嵌め込んだ環状の
シートリテーナ４と、このシートリテーナに前記弁体に
対峙して取付けた環状の可燃性のバルブシート６と、上
記シートリテーナがハウジング内壁面と摺接する外周面
に設けた可燃性のシールリング８とを備えたバルブにお
いて、上記バルブシートとシールリングとの間で上記シ
ートリテーナの外周面に環状溝１０を設け、自由端にお
いて共に長手方向に延びる段面１１又は斜面工２を有す
るように切欠かれていると共に、自体が弾発力、即ち、
外周側へ拡がろうとする力を有する不燃性のシールリン
グ１３を上記環状溝に嵌め込むと共に、上記シートリテ
ーナをその背面から付勢させてバルブを構成した。

従って、本発明のバルブによれば、バルブシートやシー
ルリングが正常にシール機能を有する間は、前記したよ
うに、バルブシートが弁体に、また、シールリングがハ
ウジング摺接面にそれぞれ当接して、流体通路とハウジ
ングキャビティ間をシールする。バルブシート及びシー
ルリングが変形し、若しくは焼失してシール機能を失な
ったときは、シートリテーナが背面より弁体方向に付勢
されているので、シートリテーナの前面が弁体に直接接
触して、メタル接触によりシールすると共に、不燃性シ
ールリングは、前記したように自体の弾発力によってハ
ウジング内壁面にメタル接触していると共に、その段面
又は斜面もシールリング背面からの流体圧によって接触
して面圧を生じ、この端部においても流体の漏洩が防止
され、かくして、ハウジングキャビティと流体通路との
間にメタル接触によるシールが形成される。

以下に本発明によるバルブの実施例を図面に基づいて説
明する。

第２図は本発明によるバルブの実施例を示す要部断面図
であり、ハウジング１内に流体通路３を囲繞して環状の
シートリテーナ４が嵌め込まれており、これに固定され
たアウターリング５との間に環状の可燃性バルブシート
６が弁体２に対峙して取付けられている。上記シートリ
テーナはハウジング内壁面に周方向に一定間隔ごとに設
けられた盲孔内に装着された圧縮ばね７により背面から
弁体方向に付勢され、かくして、上記環状バルブシート
が弁体表面に当接されて、シートリテーナと弁体との間
をシールしている。また、シートリテーナがハウジング
内壁面に摺接する外周面にも可燃性シールリング８が溝
内に装着され、ハウジングとシートリテーナとの間をシ
ールしている。

上記可燃性のバルブシートとシールリングとの間で上記
シートリテーナの外周面に不燃性シールリング１３を装
着するための環状溝１０が設けられている。不燃性シー
ルリングは、第３図にその一例を示すように自由端を有
し、この自由端において共に切欠かれて、シールリング
の長手方向に延びる段面１２を有する。また、第４図は
不燃性シールリングの別の例を示し、端部が斜面１２を
有するように切欠かれて形成されている。上記不燃性シ
ールリングは、例えば、普通鋼や不透鋼からなる角棒鋼
を環状に成形加工することにより容易に製作することが
でき、自体の弾発力によって外周側に拡がろうとする力
を有する。

従って、正常の作動時には、前記したように、バルブシ
ートが弁体に、また、可燃性シールリングがハウジング
摺接面にそれぞれ当接して、流体通路とハウジングキャ
ビティ間をシールする。上記可燃性バルブシート及びシ
ールリングが変形し、若しくは焼失してシール機能を失
なったときは、圧縮ばね７によってシートリテーナが前
面弁体方向へ付勢されているので、シートリテーナの前
面が直接に弁体と接触することとなり、前記矢印ａで示
される流体の流体通路からキャビティへの漏洩が防止さ
れる。また、第３図及び第４図に示す不燃性シールリン
グは、可燃性シールリングのシール機能が失なわれたと
き、第５図に示すように、ハウジング内壁面にメタル接
触していると共に、不燃性シールリングの背面から流体
圧が作用し、上記段面又は斜面が面圧を生じて接触する
こととなるので、この端部においても流体のキャビティ
への漏洩が防止される。かくして、前記矢印すによる流
体の流体通路からキャビティへの流体の漏洩が防止され
る。

尚、第２図に二点鎖線で示すように、環状溝１０と不燃
性シールリング１３とをアウターリング５の外周に設け
てもよく、その作用効果は上記と同じである。

また、本発明のバルブによれば、不燃性シールリングが
シートリテーナ上にハウジング内壁面と接触するように
設けられているので、可燃性のバルブシートとシールリ
ングとによるシールが正常に行なわれているとき、前記
した自緊力は何ら影響を受けず、流体通路に流体圧が存
在するとき、これら可燃性バルブシート及びシールリン
グにより確実なシールが行なわれている。

更に、第６図は本発明によるバルブの別の実施例を示し
、バルブステムに不燃性シールリングを装着して、バル
ブステムとステムフランジとの間にメタル接触によるシ
ールを確保するものである。

即ち、ステムフランジ１４内に回動可能にバルブステム
１５が収容されており、この間をシールするために、可
燃性のシールリング１６．１７がフランジの内壁面に取
付けられているが、これらシールリングが変形若しくは
焼失すると、ハウジングキャビティと外部とのシール機
能を失なわれる。このために、本発明によるバルブにお
いては、バルブステムに環状溝１８を設け、この環状溝
に前記したと同じ不燃性シールリング１９を嵌め込んで
バルブを構成する。従って、かかるバルブによれば、可
燃性シールリングによるシール機能が失なわれても、不
燃性シールリングがバルブフランジの内壁面にメタル接
触していると共に、ハウジングキャビティからの流体圧
によって、シールリングの端部の段面又は斜面が面圧を
生じて接触するので、バルブステムとフランジとの摺接
面を経る流体の漏洩を防止することができる。

上記実施例においては、ポールバルブを例に挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
（、ゲートバルブにも適用し得ることはいうまでｈない
。尚、上記したメタル接触によるシールは、可燃性シー
ルがシール機能を失なった場合の応急対策的なものであ
って、恒常的に使用されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバルブを示す要部断面図、第２図は本発
明によるバルブを示す要部断面図、第３図及び第４図は
不燃性シールリングの端部の一例を示す斜視図、第５図
は環状溝とこれに嵌め込まれた不燃性シールリングを示
す要部断面図、第６図は本発明によるバルブの別の実施
例を示す要因断面図である。１・・・ハウジング、２・・・弁体、３・・・流体通路
、４・・・シートリテーナ、６・・・可燃性バルブシー
ト、８・・・可燃性シールリング、１０・・・斜面、１
１・・・環状溝、１２・・・段面、１３・・・不燃性シ
ールリング、１４・・・前面、１５・・・上面、１６・
・・圧縮ばね。１４・・・バルブフランジ、１５・・・
バルブステム、１６．１７・・・可燃性シールリング、
１８・・・環状溝、Ｉ９・・・不燃性シールリング。第３図第４図第す図第６図手続補正書（自発）昭和５９年　８月　６日昭和５８年特許願第１２２８９７号２、発明の名称バルブ３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　所　神戸市中央区脇浜町１丁目３番１８号名　称　
株式会社神戸製鋼所４、代理人住　所　大阪市西区新町１丁目８番３号）５、補正命令の日付　昭和　年　月　日（発送日　昭和
　年　月　日）６、補正により増加する発明の数）７、補正の対象　明細書特許請求の範囲の欄、発明の詳
細な説明の欄、図面の簡単な説明の欄及び図面８、補正の内容　別紙のとおり補正の内容（１１特許請求の範囲を別紙のとおり補正する。（２）明細書第５頁２行の「シートリテーナの外周面」
を「シートリテーナのハウジング内壁面と摺接する外周
面」と補正する。゛（３）明細書第７頁８行の「段面１２」を「段面１１
」と補正する。（４）明細書第７頁１４行の「・・・有する。」の次に
「また、弾性芯金の外周にアスベストを被覆して成形加
工することによっても、シールリングを製作することが
できる。」を加入する。（５）明細書第８頁１５〜１８行の「尚、第２図に・・
・同じである。」を削除する。（６）明細書第１１頁５〜６行の「１０・・・斜面、１
１・・・環状溝、１２・・・段面、」を「１０・・・環
状溝、１１・・・段面、１２・・・斜面、」と補正する
。（７）図面第２図を別紙のとおり補正する。以上特許請求の範囲（１１ハウジングと、このハウジング内で流体通路を開
閉する可動な弁体と、この弁体に対峙して上記流体通路
を囲繞するように上記ハウジング内に嵌め込んだ環状の
シートリテーナと、このシートリテーナに前記弁体に対
峙して取付けた環状の可燃性のバルブシートと、上記シ
ートリテーナがハウジング内壁面と摺接する外周面に設
けた可燃性のシールリングとを備えたバルブにおいて、
上記バルブシートとシールリングとの間で上記シートリ
テーナのハウジング内壁面と摺接する外周面に環状溝を
設け、自由端において共に長手方向に延びる段面又は斜
面を有するように切欠かれた不燃性のシールリングを上
記環状溝に嵌め込むと共に、上記シートリテーナをその
背面から付勢したことを特徴とするバルブ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　ハウジングと、このハウジング内で流体通路を
開閉する可動な弁体と、この弁体に対峙して上記流体通
路を囲繞するように上記ハウジング内に嵌め込んだ環状
のシートリテーナと、このシートリテーナに前記弁体に
対峙して取付けた環状の可燃性のバルブシートと、上記
シートリテーナがハウジング内壁面と摺接する外周面に
設けた可燃性のシールリングとを備えたバルブにおいて
、上記バルブシートとシールリングとの間で上記シート
リテーナの外周面に環状溝を設け、自由端において共に
長手方向に延びる段面又は斜面を有するように切欠かれ
た不燃性のシールリングを上記環状溝に嵌め込むと共に
、上記シートリテーナをその背面から付勢したことを特
徴とするバルブ。