JPS6014630Y2 - メモスタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はメモ用紙を挾持して立てておくメモスタンドに
関するものである。

（従来の技術） 従来のメモスタンドはスタンド本体の上部メモ挟持用ス
リットを形成したに過ぎないもであるので、メモ挾持用
スリットの間隙は合致しないメモ用紙の使用ができない
ばかりでなく、スリットに挾持したメモ用紙が脱落し易
くて不具合である。

また、多数のメモ用紙を付勢ばねにて圧接されている倒
立板間に挾持するようになしたメモスタンドにあっては
、メモ用紙を挾持する部分の面積が広くて、メモ用紙に
対る摩擦抵抗が大きいために、片手にて少数枚のメモ用
紙を倒立板間に挿入するのが困難であるという欠点があ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は前記した不具合な点や欠点を解決するためにな
されたものであって、少数枚のメモ用紙を片手にて容易
に挿入することができ、さらにメモ用紙の厚さ、枚数に
関係なくメモ用紙を確実に挟持できるメモスタンドの提
供を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案のメモスタンドは、前記の目的を遠戚するために
、（４）一方の半筒体の下端縁の中央部に垂下連結片を
設け、該垂下連結片に長方形ばね枠を該半筒体の内側方
へ向けて水平に設けてなる静止メモ挟持部材を、スタン
ド本体の一側に形威し、（Ｂ）前記一方の半筒体に対応
す他方の半筒体の下端部に前記一方の半筒体の下端縁と
前記ばね枠との間に嵌合するする底板を設け、該底板の
下面に前記ばね枠の両側に係合する案内板を突設してな
る可動メモ挾持部材を、前記ばね枠と底板および案内板
とによって前記静止メモ挟持部材に摺動可能に装着し、
（Ｃ）前記ばね枠内に可動メモ挟持部材を静止メモ挟持
部材に圧接するように付勢ばねを配置し、（２）前記可
動メモ挟持部材と静止メモ挾持部材との間に形成された
メモ用紙挟持部の上部にメモ用紙挿入口を形成してなる
ことを特徴とするものである。

（作 用） 本考案のメモスタンドは上述のように構成されていて、
可動メモ挟持部材の案内板が静止メモ挾持部材の長方形
ばね枠に係合しているから、一方の半筒体からなる静止
メモ挟持部材と他方の半筒体からなる可動メモ挟持部材
とは正確に整合する。

そして、メモ用紙挟持部において、静止メモ挟持部材と
可動メモ挟持部材とのメモ用紙に接する部分の面積が小
さく、メモ用紙挟持部に挿入するメモ用紙に対する摩擦
抵抗が少ないので、少数枚のメモ用紙を片手にてメモ用
紙挿入口からメモ用紙挾持部に容易に挿入することがで
きる。

また、可動メモ挟持部材を付勢ばねに抗して側方へ摺動
させてメモ用紙挟持部を拡げることによって、多数枚の
メモ用紙をメモ用紙挾持部に挿入し、付勢ばねの付勢に
よって挾持することができる。

メモ用紙は付勢ばねの付勢によってメモ用紙挟持部にお
いて挾持されるから、メモ用紙の厚さ、枚数に関係なく
、メモ用紙や確実に挾持される。

前記のようにメモ用紙挟持部におけるメモ用紙に対する
摩擦抵抗が少ないから、メモ用紙を片手にてメモ用紙挟
持部から容易に引抜くことができる。

メモ用紙がないときは、静止メモ挾持部材と可動メモ挾
持部材とによって有底筒体が形成されて、小物入れにな
る。

付勢ばねはばね枠内に配置されているので、外力によっ
て破損されない。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面によって詳細に説明する。

図において、１は合成樹脂製メモスタンドであり、該メ
モスタンド１は、中空のスタンド本体２と、該スタンド
本体２の一側に形成した静止メモ挟持部材３と、該静止
メモ挾持部材３に摺動可能に装着した可動メモ挟持部材
４と、該可動メモ挾持部材４を前記静止メモ挾持部材３
に圧接する付勢ばね５とを主要な構成部材として備えて
いる。

前記中空のスタンド本体２の上面にはカッタ、鉛筆等を
立てる凹部６，７および刃折り用スリット８が形成して
あり、スタンド本体２の下端には側方に延出した盆状底
部９が次のようにして装着しである。

すなわち、盆状底部９の周壁の上縁に突接した弾性取付
爪１０の外側面にある係止突起をスタンド本体２の下部
面にある係止突起に係合することによって、盆状底部９
が中空スタンド本体２の下部に装着されるのである。

そして、盆状底部９の側方へ延出している部分の周壁は
静止メモ挾持部材３に圧接された可動メモ挾持部材４の
下端部と整合するようになっている。

前記静止メモ挟持部材３は、前記スタンド本体２の一側
に形成した一方の半円筒体の下端縁の中央部に垂下連結
片１１を設け、該垂下連結片に長方形ばね枠１２を前記
半円筒体の内側方に向けて水平に設けてなるものである
。

前記可動メモ挟持部材４は、前記一方の半円筒体に対応
する他方の半円筒体の下端部に前記一方の半円筒体の下
端部と前記ばね枠１２との間に嵌合する底板１３を設け
、該底板１３の下面に前記長方形ばね枠１２の両側に係
合する案内板１４゜１５とばね枠１２内へ垂下するばね
受１６とを突設してなるものである。

メモスタンド１を組立てるには、まず、可動メモ挾持部
材４の底板１３に設けたばね受け１６を長方形のばね枠
１２内に挿入するとともに、案内板１４，１５をばね枠
１２の両側板の外側に嵌合させせるようにして底板１３
をばね枠１２上に載置したのち、可動メモ挟持部材４を
静止メモ挾持部材３に押し付けて、底板１３の先端部の
上面を一方の半円筒体の下端部に係合させ、次いで、付
勢ばね５をばね枠１２の端壁１７とばね受け１６との間
に挿入することによって、可動メモ挟持部材４は静止メ
モ挾持部材３に摺動可能であるとともに脱落不能に装着
される。

以上のように可動メモ挾持部材４を静止メモ挟持部材３
に装着したのちに、中空スタンド本体２の下部に盆状底
部９を装着し、盆状底部９の側方への延出部分によって
、静止メモ挟持部材３に装着して圧接されている可動メ
モ挾持部材４の下端部およびばね枠１２等を覆うことに
よってメモスタンド１が組立てられるのである。

以上のように組立てると、静止メモ挟持部材３と可動メ
モ挟持部材４との間にスリット状のメモ用紙挟持部１８
が形成されるようになっている。

１９はメモ用紙挟持部１８の上部に形成した凸円弧状案
内面よりなるメモ用紙挿入口である。

２０は盆状底部９に着脱可能に装着した栓である。

以上のように構成されたメモスタンドは、机、工作台等
の上に載置して使用するものであって、スタンド本体２
の凹部６，７には折り方式カッタまたはスケールあるい
は筆記具等を挿入し、刃折り用スリット８によって折り
取られた刃は中空のスタンド本体２内に落下して収納さ
れて散乱しない。

スタンド本体２の一側に形成した静止メモ挟持部材３を
形成する一方の半円筒体の下端縁とばね枠１２との間に
形成されている間隙中に、可動メモ挾持部材４の底板１
３を摺動可能に嵌合し、かつ底板１３の下面にはばね枠
１２を挾むように一対のばね枠案内板１４．１５を突設
しであるので、可動メモ挟持部材４を静止メモ挾持部材
３に対向させて摺動させることができるのである。

底板１３の下面に突設したばね受け１６がばね枠１２内
に垂下しており、かつ、ばね受け１６とばね枠１２の端
壁１７との間に付勢ばね５を配置しであることによって
、可動メモ挟持部材４は静止メモ挟持部材３から脱落し
ないとともに、付勢ばね５によって可動メモ挾持部材４
が静止メモ挟持部材３に圧接され、メモ用紙挟持部１８
が閉じるように付勢されている。

そして、スリット状のメモ用紙挟持部１８において、静
止メモ挟持部材３と可動メモ挟持部材４とのメモ用紙に
接する部分の面積が小さくて、メモ用紙挟持部１８に挿
入するメモ用紙に対する摩擦抵抗が少ないので、少数枚
のメモ用紙を片手にて凸円弧状案内面よりなるメモ用紙
挿入口１９からメモ用紙挾持部１８に容易に挿入するこ
とができる。

メモ用紙の挿入によって、可動メモ挾持部材４は付勢ば
ね５に抗して摺動せしめられ、メモ用紙挿入後は付勢ば
ね５の付勢によってメモ用紙はメモ用紙挟持部１８にお
いて挾持される。

メモ用紙が軟らかであるか、あるいは厚いか、または枚
数が多くて挿入できないときは、可動メモ挾持部材４を
付勢ばね５に抗して手で引いてメモ用紙挟持部１８を開
き、メモ用紙を底板１３に載置し、次いで可動メモ挟持
部材４を離すと、付勢ぽね５の付勢によってメモ用紙は
メモ用紙挟持部１８において確実に挾持される。

前記のようにメモ用紙挟持部１８におけるメモ用紙に対
する摩擦抵抗が少ないから、メモ用紙を片手にてメモ用
紙挟持部１８から容易に引抜くことができる。

メモ用紙がないときは、静止メモ挾持部材３と可動メモ
挟持部材４とによって有底円筒体が形成され、小物入れ
になる。

付勢ばね５はばね枠１５内に配置されているので、外力
によって破損されないから、長期の使用に耐えることが
できる。

（考案の効果） 本考案は上述のように構成されているので、本考案によ
ると、少数枚のメモ用紙を片手にてメモ用紙挟持部に容
易に挿入することができ、かつ、メモ用紙挟持部を拡げ
ることによって、メモ用紙の厚さ、枚数に関係なくメモ
用紙を確実に挟持できる。

また、メモ用紙がないときは静止メモ挾持部材と可動メ
モ挟持部材とによって有底筒体が形成されるので、これ
を小物入れとして利用することができ、さらに、付勢ば
ねかばね粋によって外力から保護されていて、外力によ
って破損されないから、長期の使用に耐えることができ
る等の効果が奏されるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図は平
面図、第２図は第１図の■−■線に沿う縦断面図、第３
図は盆状底部を取除いてメモスタンドの下面の一部分を
示す斜視図である。 １：メモスタンド、２：スタンド本体、３：静止メモ挟
持部材、４：可動メモ挟持部材、５：付勢ばね、１１：
垂下連結片、１２：ばね枠、１３：底板、１４，１５：
案内板、１６：ばね受け、１８：メモ用紙挟持部、１９
：メモ用紙挿入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の半筒体の下端部の中央部に垂下連結片を設け、該
   垂下連結片に長方形ばね枠を前記半筒体の内側方へ向け
   て水平に設けてなる静止メモ挾持部材をスタンド本体の
   一側に形成し、前記一方の半筒体に対応する他方の半筒
   体の下端部に前記一方の半筒体の下端部と前記ばね枠と
   の間に嵌合する底板を設け、該底板の下面に前記ばね枠
   の両側に係合する案内板を突設してなる可動メモ挾持部
   材を、前記ばね枠と底板および案内板とによって前記静
   止メモ挾持部材に摺動可能に装着し、前記ばね枠内に可
   動メモ挟持部材を静止メモ挟持部材に圧接する付勢ばね
   を配し、前記可動メモ挟持部材と静止メモ挟持部材との
   間に形威されたメモ用紙挾持部の上部にメモ用紙挿入口
   を形威してなることを特徴とするメモスタンド。