JPS60144374A - メタリツクベース塗料 - Google Patents

メタリツクベース塗料

Info

Publication number
JPS60144374A
JPS60144374A JP25764384A JP25764384A JPS60144374A JP S60144374 A JPS60144374 A JP S60144374A JP 25764384 A JP25764384 A JP 25764384A JP 25764384 A JP25764384 A JP 25764384A JP S60144374 A JPS60144374 A JP S60144374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
metallic
cab
copolymer
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25764384A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ito
悟 伊藤
Tadashi Watanabe
忠 渡辺
Shinji Sugiura
杉浦 新治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP25764384A priority Critical patent/JPS60144374A/ja
Publication of JPS60144374A publication Critical patent/JPS60144374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメタリック塗装に関し、さらに詳しくは2回塗
シ1回焼付は方式、すなわち2コート・lベーク方式の
メタリック塗装によシ、外観(メタリック観、平滑性、
光沢など)及び品質(耐薬品性、眉間密着性、耐水性、
耐候性など)に優れたメタリック塗膜を形成する方法、
並びに該方法に使用しうる新規なメタリックペース塗料
に関する。
近年、2コート・・1ベ一ク方式によるメタリック塗装
が、すぐれた外観及び品質を与える塗装方法として着目
され、自動車のボディーなどの塗装のために広く利用さ
れるようになってきておシ、また、その品質改良のため
にさまざまな研究も行われてきた。これに用・いられる
メタリックペース塗料は、塗料中に通常の顔料に比べて
形状、粒径の異なるアルミニウム粉末などの金属粉を含
有する。
このメタリックペース塗料は、その塗膜の形成時のペー
ス塗膜中での金属粉の配列の仕方によって、塗膜のメタ
リック感及び色調などが変化する。
良好な外観及び品質ないし仕上シを得るためにれ、メタ
リックペース塗料を塗布した稜、上塗シ透明塗料を塗布
する以前に、ペース塗膜中の金属粉の動きが止っている
こと、すなわち金属粉がペース塗膜中で同友されている
ことが必要である。
そのため従来は、比較的分子量の大きいアクリル系樹脂
をベヒクルとして揮発性の高い溶剤で希釈したメタリッ
クペース塗料を使用し、このメタリックペース塗料の塗
布時及び塗布後の該塗料及び塗膜の粘度上昇を利用して
金属粉の動きを固定する方法がとられている。しかし、
この方法では塗布後の粘度上昇がそれ程大きくはなく、
金属粉の動きの固定が遅く、そのだめ上塗シ透明塗料を
塗布した時に、再び金属粉が動き、塗膜の色調が変化し
やすい等の欠点がある。
また一方、特公昭49−38005号公報には、この極
メタリックペース塗料にセルロースアセテートグチレー
ト (以下、これを[CA BJと略称する)を配合す
ると、その塗布時及び塗布後の塗料及び塗膜の粘度上昇
が、CAB未配合のものに比べてはるかに急激に起り、
良好な外観及び品質をもつメタリック塗膜を形成しうる
むとが開示されている。−しかしながら、C’ABは一
般にアクリル系樹脂との相互性が悪いため、貯蔵中に塗
料が白濁したり、或いは塗料中にグツグツか発生する等
の不都合が生じ、貯蔵安定性に11i題がある。このよ
うな欠点を回避するためには、CADとの相溶性の良好
なアクリル系樹脂を使用する必要があるが、CADとの
相溶性が良好なアクリル系樹脂を得るためには、樹脂を
構成する単量体の組成に制約があり、中でも、スチレン
単量体の配合は大きく制限され、配合したとしても、ア
クリル系樹脂を構成する単量体組成の約5〜10寅量チ
が夾用土の上限であシ、実際には、スチレン単量体は殆
んど用いられていない。
ところが一方ては、アクリル系樹脂の構成成分としての
スチレン単量体は、メタリックペース塗膜と上塗シ透明
塗膜との層間密着性、メタリックペース塗料の顔料分散
性、メタリック塗装系全体の耐水性及、び耐候性等の諸
性質に対して極めて大きな影響を与え、上記の如きスチ
レン単量体の配合上の量的制限はこれら諸性質にかなシ
の悪影響を生ずることが知られておシ、上記従来のメタ
リックベース塗料では、貯蔵安定性を確保するだめに、
上記の如き諸性質、例えば層間密着性、顔料分散性、耐
水性、耐候性等を犠牲にせざるを得ないというのが実情
のようであった。
本発明者らは、メタリックペース塗料中のアクリル系樹
脂−CAB配合系における上述した如き欠点を根本的に
改善することを目的として鋭意研究した結果、CABと
ビニル系単量体との共重合体をメタリックペース塗料の
ベヒクルとして使用するようにすれば、CABのアクリ
ル系樹脂に対する相醇件の悪さに起因する貯蔵安定性の
問題を一挙に解決するととができ、これによって、ベヒ
クル樹脂構成上のスチレン単量体の量的制限をはずすこ
とが可能とな9、メタリックペース塗膜と上塗シ透明塗
膜との眉間密着性、メタリック塗装系全体の耐水性、耐
候性等の諸性質に優れたメタリック塗膜を形成すること
ができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明に従えば、まず第一に、(α)セル四
−スアセテートブチレート5〜40重量%と、1種又は
それ以上のビニル系単量体よ構成る単量体成分95〜6
0重量%とを共重合させて得られる変性ビニル系共重合
体をベヒクル成分として含有するメタリックベース塗料
を、基質表面に塗装した後、未硬化の状態で、 (b) 熱硬化性樹脂系の上塗シ透BA塗料を塗装し、
(C) 次いで塗膜を焼料ける ことを特徴とするメタリック塗膜の形成方法が提供され
る。
本発明によれば、また、上記方法において使用しうる、
セルロースアセテートブチレート5〜40重量%と、1
種又はそれ以上のビニル系単量体よ9成る単量体成分9
5〜60重量%とを共重合させて得られる変性ビニル系
共重合体をベヒクル成分として含有することを特徴とす
る新規なメタリックペース塗料が提供される。
以下、本発明の方法及び塗料についてさらに詳細に説明
する。
本発明のメタリックベース塗料は、上記の如く、CAE
とlfi又はそれ以上のビニル系単量体よ9成る単量体
成分との共重合体を、ベヒクル樹脂として含有すること
に本質的特徴がある。
CABはセル四−スの部分アセチル化物をさらにブチル
エーテル化して得られるセルレース誘導体であシ、本発
明において好適に用いうるCAEとしては、アセチル化
度が一般に1〜34重量%、好ましくは1〜7重量%;
ブチル基含量が一般に16〜60重量%、好ましくは4
0〜60重量%;ASTM−D−1344154に記載
された測定法による粘度が一般にα005〜5秒、好ま
しくは0.005〜1秒の範囲内に入るものが挙げられ
、具体的には、米国イーストマン・コダック社の製造に
かかる製品、例えば商品名〔前者の数字の2桁目までは
ブチル基含量(重量%)を、また同じく3桁目は水酸基
含量を示し、そして後者の数字は粘坂(秒)を示す〕で
、EAB−111−2、EAB−381−2、E、4B
−531−1、EAB−551−02、EAB−551
−0,01等の等級のものが有利に、使用され、中で、
も、溶解性、相溶性、粘夏等の観点から、ブチル基含量
が多く且つ低粘度のE、4B−551−0,2及びEA
B−551−0,01が好適である。
CABと共重合させるべきビニル系単量体としては、ラ
ジカル重合性のα、β−エチレン性不飽和結合を1〜2
個、好ましくは1個含有する化合物が好適に使用され、
例えば、下記のものの中から1種又はそれ以上を適当に
選んで単量体成分として用いることができる。
(6)スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン
、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタアクリ四ニトリ
ルの如きビニル単量体; (ハ)メチルアクリレート、メチルメタクリレ−1ト、
エチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブ
チルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブ
チルアクリレート、i−ブチルメタクリレート、ter
t−ブチルアクリレ−) 、tert−ブチルメタクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、シフ四へキシル
メタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エチルへキシルメタクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ステアリルアクリレート
、ステアリルメタクリレート停の如きアクリル酸又はメ
タクリル酸の炭素原子数が1〜24個のアルキル又はシ
クロアルキルエステル; ■ 2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート等の如きアクリル
酸又はメタクリル酸の炭素原子数が1〜24個のヒドロ
キシアルキルエステル; (ハ)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸等の如きα、β−エチレン性不飽和カルーCン酸; (イ) アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミドの如き官能性アクリル又はメタクリルアミド; ψプ グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリル
アミド、アリルグリシジルエーテルの如キグリシジル基
含有ビニル単i体; これらビニル系単量体の中で、スチレン、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリし/
−ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの2種又は
それ以上を主な単量体構成とし、これに必要に応じて少
量のアクリル酸又はメタクリル酸を組合わせた単量体ブ
レンドが好適な一例として挙げられるが、本発明は上記
の組合わせに何ら限足されるものではないことを理解す
べきである。
殊に、CABと共重合せしめるべき単量体成分として、
該単量体成分の′M量を基準にして5〜35重量%、好
ましくは10〜25重量%のスチレンを含有し、残シが
他の1種又はそれ以上のビニル系単量体、特に、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの如き
アクリレート系単量体から成る単量体混合物を用いるこ
とが好ましい。
CABとこれらビニル系単量体よ構成る単量体成分との
共重合の比率は、使用する単量体成分の組成割合により
変えることができるが、一般には、CABと該単量体成
分との合計量を基準にして、CABは5〜40重量%、
好ましくは10〜30重量%の範囲で配合し、また、該
単量体成分は95〜60重量%、好ましくは90〜70
M量チの範囲で配合することができる。
CABと上記単量体成分との共重合は、ラジカル重合開
始剤の存在下に、溶液重合法によって行なうことができ
る。
用いうる溶媒としては、例えば、ベンゼンやトルエン、
キシレンの如キアルキルベンゼン誘導体n−ブタノール
、1so−ゲタノールのようなアルコール性溶剤;酢酸
ブチル、酢酸エチル、セロンルプアセテート、ブチルセ
ロソルブ等の酢酸エステル系溶剤;アセトン、メチルエ
チルケトンのようなケトン系溶剤などがあり、これらを
単独、又は混合して使用しうる。また、重合温度として
は、一般に約50〜約200℃、好ましくは約80〜約
150℃の範囲内の温度が用いられる。
ラジカル重合開始剤としては、中でも、有機過酸化物タ
イプのもの例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、ジクミルペルオキシド等の如きペルオキシド系重合
開始剤及びtart−ブチルヒドロペルオキシド、クメ
ンヒドロペルオキシド等の如きヒドロペルオキシド系重
合開始剤が好適に使用され、その他、ケトンペルオキシ
ド系やベルエステル系の重合開始剤もまだ使用可能であ
る。
これら重合開始剤はそ′れぞれ単独で、或いは2種以上
併用して重合反応系に添加される。さらに上記ノベルオ
キシド、ヒドロペルオキシド’J IIC加して、アゾ
ビスイソブチロニトリルのようなアゾ系重合開始剤を併
用して本よい。
%K、過酸化ベンゾイルが好適である。
上記の如き有機過酸化物を重合a14始剤として用いる
共重合反応においては、一般に、これらの沖合開始剤が
熱分解して発生した有機化合物のフリーラジカルが、炭
化水素化合物にいわゆる:1!!鎖移動を起こし、その
炭化水素化合物上に生じたフリーラジカルによジビニル
系単量体の重合が開始され、炭化水素化合物にビニル系
単量体が分岐した形で成長し、グラフト共重合体が形成
されると考えられているA CABとビニル系単量体を
用いた本発明の共重合においても、このような反応機構
でCADとビニル系単量体のグラフト共重合体が形成さ
れるものと考えられる。
このようにして炭化水素化合物にビニル系単量体がグラ
フトする場合、グラフトつまシ枝の数が多い程、また枝
の長さが長い程、形成されるグラフト共重合体の有機溶
剤に対する溶解性は増大すると一般に理解されている。
CABを用いた本発明のjう7ト共重合体においても、
同様な理由でCAHの溶解性およびアクリル樹脂との相
溶性が改善されるものと推測される。
なお、本発明においては、配合したCABの実質的にす
べてがビニル系単量体と共重合していることが望ましい
が、しかし、少量のCABは未反応のまま、該共重合体
中に含まれていても支障はない。
このようにして調製されたCAE−変性ビニル系共重合
体は、メタリックペース塗料のベヒクルとして使用され
る。該CAB−変性ビニル系共重合体を用いるメタリッ
クペース塗料の調製は、それ自体公知の方法に従って行
なうことができる。
例えば、上記CAB−変性ビニル系共重合体の有機溶剤
溶液中に、アルミニウム粉末、銅粉、プpンズ粉等の金
属粉や2酸化チタンコーテイング雲母、雲母状酸化鉄、
硫化ニッケル粉末、硫化コバルト粉末、硫化マンガン粉
末、窒化チタニウム粉末などのメタリック顔料、並びに
必要に応じて、着色顔料その他常用の塗料添加剤〔例:
モダフロ−(米国モンサントケミカル社製レベリング剤
)、アク四ナール4F(西独EASF製レベリレベリン
グ剤分散せしめ、さらに必要に応じて希釈酸剤で粘度を
調整することによシ、本発明の方法に適用しうるメタリ
ックペース塗料が得られる。
とζで用いうる有機溶剤又は希釈溶剤としては、例エバ
ベンゼンやトルエン、キシレンのようなプルキルベンゼ
ン誘導体;w−1タノール、180−ツタノールのよう
なアルコール性溶斉り酢酸ブチル、酢酸エチル、セロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブ等の酢酸エステル系
溶剤17 セ) ン、メチルエチルケトンのよりなケト
ン系溶剤などがアリ、これらを単独又は混合して使用し
うる。これら溶剤中における上記CAB−変性共重合体
の最終濃度は臨界的ではなく、塗装条件等に応じて広範
に変えうるが、一般には、塗料の重量を基準にして、1
0〜80重量%、好ましくは20〜40重′11:%と
することができる。また、金属粉又はメタリック顔料の
配合量もまた臨界的ではなく、金属粉の種類等に応じて
広範に変えうるが、一般に、塗料の重量を基準にして、
5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%とすること
ができる。
配合される金属粉又はメタリック顔料の粒径としては、
一般に平均粒径3〜20ミク四ン、粒径分布として3〜
40ミクロンの範囲のものが適している。
さらに、本発明のメタリックペース塗料にけ、上鮎CA
B−変性ビニル系共重合体中の官能基と反応して架橋構
造を形成する硬化剤を配合することができ、且つ一般に
そうすることが望ましい。
配合しうる硬化剤としては、例えばブチル化メラ考ン樹
脂、メチル化メラミン樹脂のごときアミン−ホルムアル
デヒド樹脂のほか、ブロックイソシアネートなどが包含
される。この場合のCAE−変性ビニル系共重合体と上
記硬化剤との比率は、固形分重量に基いて共重合体/硬
化剤の比が60/40乃至’J O/1 Gの範囲内に
入るように組合わせるのが一般的である。
本発明のメタリックペース塗料の基質表面への塗装は、
常法に従って、例えば、エアースプレー塗装、静電エア
ースプレー塗装、静tg化塗装等によシ行なうことがで
き、塗膜厚としては、乾燥塗膜で約5〜約30ミクロン
の範囲内が一般に好適である。
本発明に従えば、塗装されたメタリックペース塗料は、
焼付けせず、未硬化の状態で、熱硬化性樹脂系の上塗り
透明塗料が塗装される。
本発明の方法に使用される熱硬化性樹脂系の上塗シ透明
塗料としては一般に熱硬化性アクリル樹脂系のものが好
ましく、従来公知の官能性アクリル系共重合物と架橋剤
との組合わせ系でメタリックベース塗膜との眉間密着性
がよく、かつ良好な耐候性を有するものであれば特に制
限なく、公知の各種の上塗シ透明塗料の中から適宜選定
することができる。中でも、単量体組成中に水酸基官能
性アクリル系単量体を含むアクリル系樹脂とブチル化メ
ラミン−ホルムアルデヒド樹脂やメチル化メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂のようなアミン樹脂系架橋剤との組
合わせた系からな/〉透明塗料が好適である。
本発明に適用される上塗り透明塗料としては、とくにメ
タリック塗膜の剛候性を長期間保持する必要から熱硬化
性アクリル樹脂系のものが推奨されるが、しかし、これ
に限定されるものではなく、塗装系の要求性能に応じて
、その他の熱硬化性樹脂系の上塗り透明塗料、例えばア
ミノ−アルキド樹脂を主成分とする公知の塗料を用いる
ことも、もちろん可能である。
かかる上塗ジ透明塗料の塗装もまた常法に従って、エア
ースプレー塗装、静電エアースプレー塗装、静電霧化塗
装、静電エアーレス塗装等の手段によシ行なうことがで
き、その際の塗膜厚は乾燥塗膜として一般に約10〜約
50ミクロンの範囲内覚分である。
このようにして上塗シ透明塗料を塗装した後に、焼付け
を行なう。焼付けは常法に従い、例えば電気式熱風乾燥
機、間接熱風炉、直接熱風炉、遠赤外炉等を用い、塗膜
を約80〜約180℃間の温度に約15〜・約45分間
保持するととにより行なうことができる。
このように、本発明に係る2コート・1ベ一ク方式のメ
タリック塗膜形成法は、メタリックペース塗料及び上塗
シ透明塗料とも、塗装に当って側管特別な装置、機器、
用法を要せず、従来公知の常套手段によって容易に達成
できるという利点がある。しかしながら、メタリック塗
膜の外観及び品質を高度に具現し、塗装の優れた均一性
を維持するためにはメタリックペース塗料及び上塗シ透
明塗料の塗装をスプレー(吹付け)塗装方式を用いて行
なうのが好ましく、必要に応じて静電スプレー法を好適
に導入することもできる。
以上述べた本発明の方法によれば次に述べる如き優れた
技術的効果を達成することができる。
まず第一に、CABを5〜40重量%含むCAB−ビニ
ル系グラフト共重合体を用いた本発明のメタリックペー
ス塗料を基質表面に塗布すると、該塗料中に含まれる希
釈溶剤が揮発するにつれて塗着塗料の粘度が急激に上昇
する。との粘度の上昇の度合は、CABを含まないもの
に比してはるかに高いものとなる。このことは、アルミ
ニウム粉末等の金属粉の働きがより早く止シ、良好なメ
タリック感を与えるための第一の因子となる。
また、本発明のCAB−ビニル系グラフト共重合体にお
いては、CABの本質的なりWI性およびアクリル樹脂
との相溶性が改善されているので、本発明のメタリック
ペース塗料を用いて得られる塗膜はよシ塗面平滑性にす
ぐれたものとなる。さらに加えて、グラフト共重合系で
のビニル系単量体組成において、これまで相溶性が悪化
し、塗膜の白濁を生じたJ)、CABの凝集によるプッ
プッの発生などの理由で共重合系に実質的に用いられて
いなかったかもしくは、かシに用いられてもモノマー構
成中の5〜lO%以下であったスチレンを適宜使用でき
るという効果が得られる。スチレンは耐化学薬品性、耐
水性にすぐれた重合体を与える単量体成分であシ、さら
に熱硬化性樹脂系上塗シ透明塗料との層間密着性をよシ
強化する機能があるので、スチレンを、単量体成分の全
重量を基準にして5〜35重量%という多量で含有する
CAB−ビニル系グラフト共重合体をベヒクルとして用
いた場合には、本発明の塗装系の仕上シ外観が改良され
ることに加えて、耐化学薬品性能、耐水性ならびに上塗
シ透明塗膜との層間密着性が格段と向上するので、メタ
リック塗膜全体の耐久性能が改良されるという利点があ
る。
なお、本発明においては、上述のCAB−ビニル系グラ
フト共重合体を金属粉又はメタリック顔料を含むメタリ
ックペース塗料中に含有せしめることによって所期の目
的を達するものであるが、該グラフト共重合体の有用性
は単にメタリック塗膜の場合のみに限定されるものでは
なく、非メタリツク塗膜すなわち通常の着色顔料を用い
るソリッドカラー塗膜の場合についても、熱硬化性アク
リル樹脂系上塗シとの間のすぐれた層間密着性、塗装系
の良好な耐水性、耐候性を保持すべき2コート・1ベー
ク塗装仕上げ用として適用することが可能である。
以下、実施例及び比較例によって本発明をさらに詳しく
説明する。実施例中の部およびチはすべて重量部および
重量部チを示す。
製造例1 温度計、攪拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた
反応器に下記の成分を仕込む。
ドルオール 25部 n−ブタノール 25部 合計 70部 上記の混合物を窒素ガス雰囲気下で加熱し、約1時間か
かつて100℃まで加熱する。100℃となシ、CAB
が完全に溶解したことを確認したのち、下記のビニル系
単量体と重合開始剤の混合液をCABi18液中に3時
間にわたって滴下する。
スチレン 20部 メチルメタクリレート 20部 エチルアクリレート 47部 2−ヒドロキシエチル メタクリレート 12部 アクリル酸 1部 キジロール 50部 過酸化ベンゾイル 2部 合計 152部 滴下終了30分後、アゾビスインブチロニトリルを0.
5部加え、さらに窒素雰囲気下で2時間、100℃に保
ち、その後キジロール20部を加え、固形分・50%の
CAB−ビニル系グラフト共重合体溶液Aを得た。この
共重合体溶液は、無色透明で、ガードナー気泡粘度(2
5℃)はZであった。
製造例2〜11 製造例1のCAB−ビニル系グラフト共重合体溶液Aと
同様な製造方法で、CAB−ビニル系グラフト共重合体
溶液B−Nを製造した。各共重合体溶液におけるビニル
系単蓋体の組成、CAB(イーストマン・コダック社!
!!!EAB−551−α2)″の量および50%溶液
でのガードナー気泡粘度(25℃)を、製造例1を含め
て表−xA及びBに示す。
ただし比較のため、製造例9〜11で作成した樹脂酸液
1−にの3種は、表−IAに見られるとおシCAEを含
まないものとなっておシ、これらの作成方法は製造例1
におけるビニル系単量体の重合方法に準じた。
熱硬化アクリル樹脂系上塗シ透明塗料用アクリル温度計
、攪拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた反応器
に、芳香族石油系溶剤(商品名スワゾールφ1000、
丸善石油会社製品)45部を仕込み、窒素ガス雰囲気で
加熱し、120℃になったところで窒素ガスを流すのを
止め、下記に示すビニル系及びアクリル系単量体と重合
開始剤の混合液を3時間にわたって滴下する。
スチレン 30部 n−ブチルメタクリレート 22部 ラウリルメタクリレート 30部 2−ヒドロキシメタクリレート 15部メタクリル酸 
3部 外−ブタノール 15部 アゾビスインブチμニトリル 2部 合計 117部 滴下終了30分後に、アゾビスイソブチロニトリル0.
5部を1時間かかつて加え、さらに窒素ガス雰囲気下で
2時間、120.℃に加熱を続ける。
この後スワゾールφ1000を45部を加え、50%樹
脂溶液とした。得られたアクリル樹脂溶液りは無色透明
の液体で、ガードナー気泡粘度(25℃)はPであった
(1)メタリックペース塗料A CAB−ビニル系グ27ト共重合体溶液Aを用い、下記
配合でメタリックペース塗料Aを作成した。
ブチル化メラミン樹脂液(注−1) 55.6部アルミ
ニウムペースト (注−2) 1o=lsカーボンブラ
ツク(注−3) 0.2部シアニンブルー(注−4) 
α5部 合計 266.3部 (注−1)商品名スーパーベッカミンJ −820゜大
日本インキ化学工業会社製品、固形 分60チ (注−2)東洋アルミニウム会社製品、商品名アルミペ
ースト1109MA (注−3)米国コロンビアカーボン社製品、商品名ネオ
スペクトラ・ピードAG (注−4)大日本インキ化学工業会社製品、シアニンブ
ルー÷503O5,( ついで、このメタリックペース塗料Aを、トルエン40
部、スワゾールナ1000 30部、酢酸ブチル20部
、n−ブタノール10部から成る混合溶剤で粘度14秒
(フォードカップφ4/20℃)に調整した。
(2) メタリックペース塗料B−Q メタリックペース塗料Aの配合に準じ、C,4E−ビニ
ル系グラフト共重合体溶液B−j7.及び比較のためC
ABを含′:Fないアクリル樹脂酢液のI〜Kを用いて
、ペースメタリックエナメルB −Kを作成した。
さらに、CAB−ビニル系グラフト共重合系と、CAB
とアクリル樹脂の単純なブレンド系との比較を行うため
、EAB−551−0,2の含有量が20チとなるよう
に、アクリル樹脂浴液I−KにCABを配合し、メタリ
ックペース塗料L−Nを作成した。
この場合、EAB−551−0,2は、ドルオール40
部、酢酸エチル40部、n−ブタノール10部およびキ
ジロール10部から成る混合溶剤で、30%溶液にした
ものを用いた。
これらA−Hのメタリックペース塗料の配合および塗装
時の固形分濃度(チ)を下記表−2に示す。
前述した上塗シ透明塗料用アクリル樹脂溶液を用い、下
記配合にて熱硬化アクリル樹脂系上塗シ透明塗料を作成
また。
50チ上塗り透明塗料用 アクリル樹脂溶液 l・40部 60チスーノ々−ベラカミ ンJ−szo sO部 −合計 190部 ついでこの透明塗料を、スワゾール−+ioo。
で粘度30秒(フォードカッブナ4/20℃)K調整し
た。この塗料の塗装時の固形分濃度は41チであった。
実施例1 リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8 tmのダル鋼
板上にポリゲタジエン系電着プライマー(商品名ニレク
ロン166000.関西ペイント会社製)′6r#燥塗
膜約20μとなるよう電着塗装し、170℃で20分間
焼付けた後、ナ400サンドペーパーで研ぎ、石油ベン
ジンで拭いて脱脂する。ついでアミノ−アルキド樹脂系
自動車用中塗シサー7エーサニ(商品名アミラックサ−
7エーサー、関西ペイント会社製)を弊燥塗膜役25μ
となるようエアースプレー塗装し、140℃で30分間
焼付けた後、ナ40Gの誓ンドペーパーで水研し、水切
シ乾燥する。これを石油ベンジンで拭いて脱脂し1.試
験用の素材とする。この素材に下記の塗装条件でメタリ
ックペース塗料Aを塗装した。
〔璋装条件〕
O塗装ペースの温度及び湿度=23℃、’15RH〇−
装機:靜電塗装置機Auto REA (日本ランズパ
ーグ会社製) Om化エアー圧:5〜/a−” (スプレー時のガン手
元圧力) 0吐出量: 400 CC/ mt n。
0塗装膜厚:lB±2μ (乾燥膜厚)メタリックペー
ス塗料Aを塗装後、室温にて3分間放置する。ついで前
述の熱硬化アクリル樹脂系上塗シ透明塗料を、ペース塗
料と同じ塗装条件で乾燥膜厚30±2μとなるよう塗装
し、10分間隻温にて放置後、電気式熱風乾燥機で14
0℃30分間、加熱して硬化させた。得られた塗板はメ
タリック感にすぐれたものであった。これを試験塗板屋
−1とする。
実施例2〜11、比較例1〜6 実施’p’i iの試験塗板A−1と同様な塗装条件で
、試験塗板屋2〜17を作成した。試験塗板A2〜8及
び15〜17は実施例2〜8及び9〜11に、試験塗板
9〜14は比較例1〜6に各々対応する。
各試験塗板の作成に用いたメタリックペース塗料の種類
、それに用いられているCAB−ビニル系グラフト共重
合体及びアクリル樹脂の組成上の要点、ならびに各試験
塗板の性能試験結果を下記表−3に示す。
(注−1、−2)評価基準は次のようにした。
◎:極めて良好 ○:良好 O:やや良好 Δ:やや不良 ×:不良 塗面が均一で、ムシがなく、キラキラしたメタリック感
がある程良好 (注−3)試験は次のように行った。
薬品:10チ(重量)H,SO,水溶液スポット:各塗
板に5滴ずつスポットした。
温度=50℃ 時間=90分 、 評価:塗膜の7クレ、変色 (注−4)各塗板を、40℃の温水に240時間浸漬し
、引き上げて30分稜に、クロスカットを入れた部分で
の粘着テープひき剥しによる付着試験を行った。
(注−5)各塗板を、50℃、100チ相対湿度のツリ
スターボックスに100時間入れておき、7クレ(ブリ
スター)の発生の有無を調べた。
(注−6)各塗板をサンシャイン型つエザーオメーター
(5,1V、0.M、 ) に入れ、2300時間照射
した後、光沢保持率を測定し、あわせて塗膜にクロスカ
ットと、1w1間隔に縦横のクロスカットを入れ、それ
らの部分での粘着テープひき剥しによる付着試験を行っ
た。
実施例1〜11は本発明によるメタリック仕上げである
。実施例2はビニル系単量体中にスチレンを全く含まな
い例であシ、他の実施例に比べ耐化学薬品性能がやや劣
る。実施例5は逆にスチレンを多く含みすぎた例であシ
、CABとの相溶性が悪化し、樹脂溶液にくもシを発生
し、仕上シ外観もやや低下する。
比較例1〜3はCABを含まず、スチレン量を各々0.
20.30チとしたものであって、比較例1でスチレン
が0%のものは20%添加したEAB−551−0,2
との相溶性は良好(表−1の製造例9〜11参照)であ
るが、仕上シ外観及びその他の性能が悪くなっている。
同じく、比較例2及び3はスチレンを各々20%、30
%含み、EAB−551−0,2との相溶性はくもシ発
生及び分離と極めて悪化しておシ(表−1参照)、比較
例1と同様、仕上シ外観及びその他の性能も悪化してい
る。
さらに、比較例4〜6は、EAE−s 51−o。
2を20%含有量となるよう、混合(コールドブレンド
)したものであるが、スチレンを全く含まないものは、
CAEの添加により、比較例1に比べて仕上シ外観は向
上しているものの、性能試験結果ではやはシ欠陥を示し
ている1゜ さらに加えて、スチレンを20%及び30チ含む、比較
例5および6においては、CAB添加によシ、くもシお
よびツツ発生(層分離)を伴い、特に比較例6は極めて
悪い塗面状態となシ、性能試験を行わなかった。
以上の実施例および比較例によシ、本発明の効果は明ら
かである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルロースアセテートブチレート5〜40重量%と、1
    種又はそれ以上のビニル系単量体よシ成る単量体成分9
    5〜60Ji量−とを共重合させて得られる変性ビニル
    系共重合体をベヒクル成分として含有することを特徴と
    するメタリックペース塗料。
JP25764384A 1984-12-07 1984-12-07 メタリツクベース塗料 Pending JPS60144374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25764384A JPS60144374A (ja) 1984-12-07 1984-12-07 メタリツクベース塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25764384A JPS60144374A (ja) 1984-12-07 1984-12-07 メタリツクベース塗料

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54040305A Division JPS6023792B2 (ja) 1979-04-05 1979-04-05 メタリック塗膜の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60144374A true JPS60144374A (ja) 1985-07-30

Family

ID=17309088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25764384A Pending JPS60144374A (ja) 1984-12-07 1984-12-07 メタリツクベース塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60144374A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023276607A1 (ja) * 2021-06-28 2023-01-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 水性光輝性塗料組成物および塗装板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023276607A1 (ja) * 2021-06-28 2023-01-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 水性光輝性塗料組成物および塗装板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4728545A (en) Method of forming metallic coatings
US4358510A (en) Metallic painting
US4226901A (en) Method for metallic finish coating
EP0266152B1 (en) Method of painting
JP2003501543A (ja) ナノ粒子で改良された塗料組成物用バインダーおよびその使用
JPH07252321A (ja) 架橋した重合体微粒子の製造方法
JP2741379B2 (ja) クリヤーコート用塗料
JPH0978026A (ja) 水性被覆組成物
JPS60144374A (ja) メタリツクベース塗料
JPH01139655A (ja) 熱硬化性溶剤型の塗料組成物
JPH10140073A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP3837776B2 (ja) 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた塗装方法
JPS6346113B2 (ja)
JPH01139653A (ja) 熱硬化性溶剤型塗料組成物
JPS631107B2 (ja)
JP2654120B2 (ja) 熱硬化型被覆組成物
JP2652159B2 (ja) 熱硬化被覆組成物
JP3048019B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JPS5933032B2 (ja) メタリツク仕上げ方法
JPH03149271A (ja) 密着性良好なる熱硬化性溶剤型塗料組成物
JP2997561B2 (ja) 塗装仕上げ方法
JPH08120149A (ja) 硬化性樹脂組成物、塗料組成物および塗膜形成方法
JP2001089698A (ja) 塗料用組成物、メタリックベース塗料及び塗膜形成方法
JPS644831B2 (ja)
JPH03126777A (ja) 熱硬化性溶剤型塗料組成物