JPS6014174Y2 - 電磁流量計

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【考案の詳細な説明】本案は電磁流量計、特に配管中を流れる高温流体または
スラリー流体に対しても測定可能となるように筒体内に
例えばセラミック製ライナーを嵌入し、しかもこのライ
ナーの取りつけ取りはすしを現場で簡単に行いうるよう
にした電磁流量計に関する。

従来、電磁流量計の流体通路内壁を絶縁物質でライニン
グする技術は知られるところであるが、このライニング
が、流体の熱や流れによって軟弱化したり、削られたり
、はく離したりすることがある。

そのためにライニングを取換え自在にしたり、補助ライ
ナーを使ったりする提案がなされているが、いずれもラ
イナー形状が複雑であり、硬質物質に適用するのに不都
合があった。

また、重量物であるライナーの固定を電極に持たせるこ
とによっていたから、運搬時や取付作業の際にライナー
に与えられる作用力が挿入電極の先端に及び、電極の破
損したがって校正の狂いを生じる重大な欠点を併せ持っ
ていた。

本案は、以上のような従来装置の欠点にかんがみ、ライ
ナー形状を簡易にすると同時にライナーの固定も電極へ
与える影響がないように確実になすことを目的としてな
されたもので、以下にその実施例と共に説明する。

図において、１は流体通路を形成する筒体で、その両端
に取付はフランジを有する。

２，３は前記筒体のほぼ中央に外側面より挿入される一
対の電極、４は前記筒体の流路内壁および前記電極の挿
入孔内にライニングされる絶縁物質、５は上記ライニン
グ物質で囲まれた内孔に嵌入したセラミック製のライナ
ーである。

このライナーは硬質樹脂やコンクリートで形成されても
よく１、また、塩ビ管をそのまま利用してもよい。

上記電極２はその外方に鍔部２１．３１を有し、該鍔部
が電極挿入孔の孔側と接する面と密着して、測定流体が
洩出するのを防いでいる。

２２．２３はその押圧用ばねである。

また上記電極２の内端は、上記ライナー５を貫いてその
内孔に臨んでいる。

６，７は上記ライナーの固定を兼ねたアースリングであ
って、その孔径はライナーの内孔と同一とすると共に、
図からも明らかな通りやや肉厚にして２枚用意し、これ
らを上記筒体の両端においてライナーを挾持するように
ネジで押圧固定する。

しかる構成によれば、ライナーの形状は単なる円筒以上
のものでなく、市販の長尺部材を裁断するだけでも得ら
れるものであって、その入手に迅速性、容易性が約束さ
れる。

また、ライナーの側壁には電極の先端が延長されて貫通
するとしても、ライナーの固定はこの電極に頼ることな
く、ネジ締めされる肉厚のアースリングによって強固に
挾持するものであるから、ライナーの位置ずれに起因す
る電極の損傷に伴いがちな校正の狂いが発生しない。

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施例を示し、図中１は筒体、２゜３は電極
、４はライニング物質、５はライナーをそれぞれ示す。

【実用新案登録請求の範囲】