JPS6013967B2 - フエロボロンの製造方法 - Google Patents

フエロボロンの製造方法

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JPS6013967B2
JPS6013967B2 JP12240281A JP12240281A JPS6013967B2 JP S6013967 B2 JPS6013967 B2 JP S6013967B2 JP 12240281 A JP12240281 A JP 12240281A JP 12240281 A JP12240281 A JP 12240281A JP S6013967 B2 JPS6013967 B2 JP S6013967B2
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JP
Japan
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ferroboron
oxygen
molten
aluminum
gas
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JP12240281A
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JPS5826025A (ja
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浩介 渡辺
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、棚酸、酸化棚素、棚砂等の棚素化合物、木炭
、コークス等の炭素質物質粉、および鉄粉を混合した糠
料を電気炉で溶解しフェロボロンを製造する過程で、酸
素濃度21vol%(大気)からlowol%、好まし
くは3ルol%からマルol%の範囲の酸素富化ガスを
、半溶融ないし溶融状態のフェロボロンに吹きつけ、ポ
ロン採収率およびフェロボロン中のボロン舎量を低下さ
せることなくアルミニウム、炭素を酸化除去し、こうに
溶存する酸素をも同時に除去できることを特徴とする、
フェロボロンの製造方法に関するものである。
従来フヱロボロンの用途として知られるのは、鋼の焼入
れ性を改善するために、ポロン含草として3■叫2下に
なるようにフェロポロンを添加したいわゆる側黍鋼が最
も大きく、その他、自動車等のガソリン機関に使われる
ピストンリングの如き耐磨耗鋳鉄等がある。これらは、
いずれも最終製品のボロン含量が極めて小さいので、た
とえば前者の棚秦鋼の場合、不純物であるアルミニウム
合Sが数M%もあるいわゆるアルミテルミツト法で製造
されるフェロポロンでも工業的に問題とならなかった。
しかし、最近開発が進められている非晶質合金や、袴公
階払−27818号に開示される如き高硬度燐結合金等
に使用されるフェロボロンについては、技終製品中のボ
ロン含童が3wt%〜2印れ%と高く、アルミニウム、
炭素等の不純物の合算が極めて低いことが要求されてい
る。特に、非晶質合金に用いられるフェロボロンについ
ては、ボロン含量15wt%以上、アルミニウム舎量0
.05wt%以下、溶存酸素100風以下であることが
望ましいとされ、従来のような高純度のフェロボロンを
工業的に製造することができなかった。アルミニウム含
量の少ないフヱロポロンの製造方法については、樽公昭
34一9108号、特公略40一1繁りI号、袴公昭5
1−37613号開示の方法があり、いずれも棚酸、酸
化棚素、棚砂等の棚素化合物、木炭、コークス、石炭等
の炭素質物質粉および鉄粉、鉄鉱石といった粉状鉄を原
料にして電気炉を用いて還元溶融し、フェロボロンを製
造するものである。しかし、これらの特許公報に開示さ
れている方法によりボロン含童15wt%のフェロボロ
ンを製造する場合には、ボロン含量1印の%の場合より
アルミニウム含量が高く、0.1M%、典型的には0.
がt%以上となる。また、炭素舎量についても0.かt
%以上、典型的には0.4wt%、また溶存酸素を70
0脚以上含有するフェロボロンしかできない。本発明は
、このような要求からなされたもので、ボロンの探収率
およびフェロポロン中のボロン含有率を高い水準に維持
しつつ、アルミニウム、炭素および溶存酸素の含有量を
極めて低減したフェロポロンの製造方法を提供すること
を目的とする。
本発明者は前記目的を達成するために、フェロボロンを
溶解する過程で、原料中の酸化アルミニウムが炭素によ
って還元されて、鉄ないしボロンの合金として存在する
点、さらに酸化アルミニウムの標準生成自由エネルギー
(△Go)が酸化棚素よりも低い点に注目し、ポロンを
酸化させることなく、アルミニウムを酸化除去するため
に、次のような方法を試みた。
‘1} 合金としてフェロポロン中に含有されるアルミ
ニウムを酸化させるために、大気雰囲気中でフェロボロ
ンを再溶解し、さらに一定時間溶融状態を保持した結果
、ボロン含墨をほとんど下げることなく、アルミニウム
、溶存酸素の含量を低下させることができた。
{2) 酸化棚素、棚酸、棚砂等の棚素化合物、木炭粉
および鉄粉を十分に混合し、電気炉に袋入した後、ァー
ク放電により溶融する過程で原料が半溶融ないし溶融し
た時点で、加熱を続けながら、先端が溶融物に接触しな
い位置にて、炉内に取付けたランス管より酸素富化ガス
を溶融物に吹きつけた。
袋入原料が完全に溶融し終わった時点で出銑し、鋳造し
て得られたフェロボロンを分析した結果アルミニウム、
炭素の含量がガス吹きつけを行なわないものに比べて、
ともに極めて低くかつ溶存酸素も低いことが分った。本
発明はこのような知見からなされたものである。
すなわち本発明は、棚素化合物、炭素質物質粉および鉄
粉からなる混合物原料を溶解してフェロボロンを製造す
るに際し、該原料を溶解しながら酸素濃度21vol%
(大気)からlowol%の範囲の酸素富化ガスを半溶
融ないし溶融したフヱロボロンに吹きつけることによっ
て、該フェロボロン中に含有するアルミニウムおよび炭
素を酸化除去することを特徴とするフェロボロンの製造
方法である。
このように本発明は、酸素富化ガスの吹きつけという極
めて簡単な方法により、アルミニウム・炭素および綾存
酸素の含量が非常に低い高純度のフェロボロンを大量に
、かつ安価に生産することができる。
また、本発明の原理は半溶融ないし溶融状態のフェロポ
ロンを一定時間酸素富化ガス雰囲気にさらすことにより
、アルミニウムおよび炭素が酸化され、アルミニウムは
スラグとして分離され、炭素は一酸化炭素として除去さ
れること、さらに、アルミニウムと炭素がそれぞれ溶存
酸素と結合して除去され、脱酸素の作用をすることで結
果的にフェロボロン中の溶存酸素が減少することにある
したがって、かかる酸化雰囲気をつくって不純物を除去
する方法は、原料を溶解してから施すのも、フェロボロ
ンを再溶解してから施すのも原理的には全く同じである
が、工業的には当然、原料を溶解した時点で不純物を酸
化除去する方がエネルギーコストの面およびポロンのロ
スが少ない点で有利なことは強調されるべき点である。
半溶融ないし溶融フェロボロンに吹きつけるガスの酸素
濃度は、21vol%(大気)からlowol%の範囲
で十分効果を上げることができるがアルミニウムと炭素
の含量をいずれも0.05wt%以下、溶存酸素を10
0胸以下のフェロボロンを得るには酸素濃度は3仇ol
%以上が好ましく、また7小ol%を超えると、電気炉
の黒鉛電極棒の燃焼による消耗が激しくなり、製造コス
トの面で不利になるので、最適な酸素濃度は3びol%
から7爪ol%の範囲である。吹きつけるガスの流量に
ついては、溶解するフェロボロンの量や炉の大きさによ
って異なるのはいうまでもないが、十分な効果を得るに
は、1分間のガス流量が電気炉の内容積の1/2以上で
あることが好ましく、また過剰の流量のガスを吹きつけ
ると、溶融物の表面を冷却し、難溶解性のブロックを生
成することがあるので、1分間の流量が電気炉内容積の
4倍以内であることが望ましい。本発明で実施した後述
の実施例の装置は、ジロー型のアーク炉であるが、フェ
ロポロンを溶解できる炉であればいかなるタイプのもの
でも有効である。
また実施例に使用したランス管は、内径18側の鉄製の
ものであるが、形状は電気炉の形、大きさにより自由に
選択できるものであり、材質についても耐熱性の優れた
セラミックスを使用することも可能であり、総じて本発
明は装置に制約されるものではない。以下に実施例およ
び比較例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例 1 銑ダラィ粉(M一Fe94M%, −20メツシユ) 7.2k9 棚酸(瓜B03>99.肌t%, −20メツシユ) 12.3k9木炭粉
(一5メッシュ) 7.0k9を、50〆
容量のポットミキサーにて十分混合した。
これらの原料に含有される不純物は、下記の如くである
。■木炭粉:F.054多、V.N.18%、灰分7多
、水分21%の品位のものを使用この混合原料を電気炉
へ袋入し、溶解する。
実験に使用した電気炉は下記の如くである。溶解を続け
ながら、始めてから77分割こ、内径18腕の鉄製ラン
ス管を炉内に先端が溶融物に接触しない長さで菱入し、
連結したブロワーを作動してェアを流量48〆/min
だけ吹き入れた。
ガスの吹きつけは、タッピングまで2技分間続けた。そ
の結果、B16.細t%,AIO.0鋤t%,CO.0
榊t%、港存酸素10鉢曲のフェロボロンを7.7k9
得た。ボロン孫収率は59.8%であった。ガス吹きつ
け量、サンプル品位等を併せて第1表に示す。実施例
2 実施例1と同一の原料を同一の条件で溶解し溶解を開始
してからめ分割こ、電気炉にランス管を袋入し、ェア5
0夕/min、酸素23そ/minをあらかじめ混合し
た酸素濃度4Wol%のガスを溶融したフェロポロンに
吹きつけた。
吹きつけ時間は、タツビングまでの泌分間。その結果、
B16.2wt%.AIO.04wt%.CO.0机t
%、溶存酸素91跡のフヱロポロン6.6k9を得た。
ポロン孫収率は51.2%であった。ガス吹きつけ量、
サンプル品位等を第1表に併せて示す。実施例 3 実施例1と同一の原料を同一の条件で溶解し溶解を開始
してから73片目に、ェア50Z/minと酸素47そ
ノminをあらかじめ混合した酸素濃度6沙ol%のガ
スをタツピングまで10分間続けた。
その結果、B161M%,山0.03K%,CO.02
wt%、溶存酸素43血のフェロボロン84k9を得た
。ボロン採収率は64.7%であった。ガス吹きつけ量
、サンプル品位等を併せて第1表に示す。実施例4およ
び比較例1実施例1と同一の原料を同一の条件で溶解し
、溶解を開始してから77分目に、電気炉にランス管を
菱入し、連結したブロワ−を作動してェアを流量20そ
/minだけ吹き入れた。
ガスの吹きつけはタツピングまで28分間続けた。その
結果、B16.8wt%,AIO.OWt%.CO.1
仇れ%、溶存酸素11朝風のフヱロボロンを7.0k9
得た。ボロン採収率は56.3%であった。比較として
、実施例と同一の原料を同一の条件で103分間溶解の
みを行い、ガス吹きつけを行なわなかった。
その結果、B163の%,A10.紙Wt%,CO.2
8れ%、溶存酸素720跡のフヱロボロンを6.5k9
得た。ポロン孫収率は55.4%であった。これらのガ
ス吹きつけ、サンプル品位等も併せて第1表に示す。第
1表 第1表から明らかなごとく酸素富化ガスを吹きつけるこ
とにより、フェロボロン中のボロン含量を低下させるこ
となく、かつ電力原単位、ボロン採収率も悪化させるこ
となく、アルミニウム、炭素、溶存酸素の含量を飛躍的
に下げることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 硼素化合物、炭素質物質粉および鉄粉からなる混合物
    原料を溶解してフエロボロンを製造するに際し、該原料
    を溶解しながら酸素濃度21vol%から100vol
    %の範囲の酸素富化ガスを半溶融ないし溶融したフエロ
    ボロンに吹きつけることによって、該フエロボロン中に
    含有するアルミニウムおよび炭素を酸化除去することを
    特徴とするフエロボロンの製造方法。
JP12240281A 1981-08-06 1981-08-06 フエロボロンの製造方法 Expired JPS6013967B2 (ja)

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JPS60211049A (ja) * 1984-04-06 1985-10-23 Japan Metals & Chem Co Ltd 低アルミニウム・高ホウ素含有フエロボロンの製造方法
JPS61174355A (ja) * 1985-01-28 1986-08-06 Japan Steel Works Ltd:The アモルフアス用母合金の製造方法
CN106853533B (zh) * 2015-12-09 2018-07-27 苏州纳朴材料科技有限公司 一种制备高纯硼铁超细粉体的方法

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