JPS601384Y2 - 粉体検出器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機のトナーなどの粉体を検出する粉体検出
器に関するもので、誤動作がなく正確な検出を可能にし
ようとするものである。

従来におけるこの種の粉体検出器としては第１図、第２
図に示すように構成されていた。

すなわち、第１図に示すものは、天井面を有する金属ケ
ース１の天井面内面に圧電素子２を貼合せ、この金属ケ
ース１および圧電素子２からリード線３を引出腰金属ケ
ース１の底面に底板４を結合して構成されていた。

また、第２図に示すものは、底板４上に円筒５を取付け
、この円筒５の上面に下面に圧電素子２を貼付けた金属
薄板６を結合して構成されていた。

このような構成では、金属ケース１の天井面や金属薄板
６の振動が金属ケース１の円筒部や円筒５に伝播し、粉
体検出器の設置の仕方によっては各種モードの振動が発
生腰発振が不安定となり誤動作の生じる大きな原因とな
っていた。

本考案は振動が円筒部に伝播するのを阻止し、誤動作の
ない高信頼性の粉体検出器を提供しようとするものであ
る。

以下、本考案の実施例を図面第３図、第４図により説明
する。

まず、第３図において、７は金属ケースでありこの金属
ケース７は振動部となる天井面８と、この天井面８の周
囲に蛇腹状の弾性支持部９と、この弾性支持部９の外周
に円筒部１０とを設けて構成されている。

上記天井面８の下面には圧電素子１１が貼付けられ、こ
の圧電素子１１および圧電素子１１の一方の電極と電気
的に接続される金属ケース７にリード線１２が接続され
ている。

上記金属ケース７は、取付板を兼ねた底板１３に結合さ
れている。

さらに金属ケース７の外周には弾性支持部９に粉体が入
りこまないように、また天井面８の振動の妨げにならな
いように弾性を有する合成樹脂などの保護膜１４が施さ
れている。

なお、第４図に示す実施例は弾性支持部９を円筒部１０
の上部に設け、保護膜１４も弾性支持部９のみに設けた
ものである。

以上のように構成することによって、天井面８の振動は
蛇腹状の弾性支持部９で吸収されて円筒部１０にはほと
んど伝播しないため、安定した振動となり、発振が著し
く安定する。

また、複写機のトナーのような粒子の細かい粉体は弾性
支持部９の隙間に入りやすく、入ると目づまりを起して
天井面８の振動の妨げとなり誤動作の原因となるが、上
述のように保護膜１４を設けているため、常に安定した
振動が得られることになる。

このように本考案の粉体検出器は誤動作がなく常に正確
な粉体検出が行なえて、信頼性に富んだものとすること
ができるなどの利点をもち、実用的価値の大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の粉体検出器を示す断面図、第３
図は本考案の粉体検出器の一実施例を示す断面図、第４
図は他の実施例の断面図である。 ７・・・・・・金属ケース、８・・・・・・天井面、９
・・・・・・弾性支持部、１０・・・・・・円筒部、１
１・・曲圧電素子、１２・・・・・・リード線、１３・
・・・・・底板、１４・・・・・・保護膜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属ケースの振動部としての天井面に圧電素子を貼付け
   て構成される粉体検出器において、上記金属ケースの天
   井面と円筒部との間に蛇腹状の弾性支持部を設け、少な
   くともこの弾性支持部の外周に弾性を有する保護膜を設
   けてなる粉体検出器。