JPS6013423Y2 - 折曲げ組立写真立て - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として大量配布に係る景品その他安価経済
的な組立て式の写真室てに関するもので、その目的は、
一枚の写真台紙型の可撓性合成樹脂平板だけをもって、
その平板に脚立機構部を折曲げ組立自在に筋目カット形
成させて、幼児でさえも非常に簡単迅速に折曲げ組立が
でき、而も、縦横に向きを変更使用することもできる便
利で且つ安価量産性に富む経済的な組立写真室てを提供
するとにある。

本考案実施の一例を図面に付で説明すると次のようであ
る。

長方形その他適宜な外周縁形状に係る写真台紙型の可撓
性合成樹脂平板１の四隅部に雲形線或は斜直線等の適当
なコーナー表穴２を配穿し、裏側に脚立状に折曲展開す
るに適する高さにおいて、脚底基辺に横に折目３，３′
を表面に施し、其処から上方にかけて開脚部４，４′お
よび開腕部５．５′、頭部６′からなる大型ラインの折
曲脚立部６の筋目カット７を施して、股部を逆Ｖカット
部８とし、その股部を二分して下方に向って、該折目３
，３′位置を越す所要の長さの垂直折目９を表面に施す
と共に、該カット部８の中央から垂直折目９の下端にか
けて左右いづれかの片側に対し、該脚立部６が該折目３
，３′から裏面に対して折曲げ展開するに伴い該逆■カ
ット部８が半円運行のもとで圧接スライドして掛止まる
適当数の掛止凹部１０，１０’が形成される雲形ライフ
からなる横開き雲形ストッパー片１１の筋目カット１２
を施して構成するものである。

なお、図中１３は、該平板１の中央部の片側寄り或は両
側寄り個所に対し、該平板１の横辺側を基部として表面
に縦に折目１４を設けて、該平板１裏面に接するように
折畳んだ際に先端部が該平板１の側辺より相当に突出す
るだけの長さにおいて筋目カット１５して設けられる帯
片であり、その先端部には必要により小孔１６を設ける
。

而し、該帯片１３は、必要により付設されるもので必須
構成のものではない。

又、折曲脚立部６の頭部６′にも必要により小孔１７を
設けるが、これらの各小孔１６，１７は吊紐を結んで吊
下げを図るための孔であるが、鋲止を図るものであれば
不要となる。

又、頭部６′も場合によっては不要であるし、折曲脚立
部６の形態は、大型だけに限定されるものではなく、開
脚部４，４′から上部にかけては、逆台形９分銅形、二
又形その他折曲げて脚立形となる適当な脚立形態であれ
ば任意である。

Ｐは写真を示す。本考案は上記の如く構成したから、一
枚の写真台紙型の可撓性合成樹脂平板１に対して、筋目
カット１２で設けられている横開き雲形ストッパー片１
１を垂直折目９から該平板１の裏側に向って横向きのも
とに直角折りすると共に、同じく筋目カット７で設けら
れている折曲脚立部６を脚底基辺の横設の折目３，３′
を中心として該平板１の裏側に折曲展開せしめる。

この該脚立部６とストッパー片１１の折曲げは、共に筋
目カット７．１２のために表面から指で軽く押すだけで
、各折目を中心として抜は曲がる。

而して、折曲脚立部６の折曲展開に伴い、股部の逆Ｖカ
ット部８が直角折りとなっている該雲形ストッパー片１
１に対し、その山形辺を圧接スライドしながら運行し、
所要段の掛止凹部１０゜１０′に対し該カット部８はキ
ック良く掛止まる。

すると、該脚立部６の折曲展開は掛止め停止され、第１
段目の掛止凹部１０を越して下方の第２段目の掛止凹部
１０′に対して該カット部８の掛止を図れば、該脚立部
６は反転状の折り曲りとなって、上方部の開腕部５，５
′を逆に下向傾斜とさせて掛止まるから、該開腕部５，
５′の先端着地により該平板１の縦向きにおける写真室
てが簡単に組立てられる。

又、第１段目の掛止凹部１０に該カット部８を変更掛止
めされることで、該脚立部６は平板裏面に対し直角状態
となるため、該平板１の縦向き使用においては相当に板
面が傾倒した態様となるし、該平板１を横向きに変更さ
せれば、第５図のように、該脚立部６の一方の開腕部５
が着地して該平板１の横向き変更となる。

なお、本考案は可撓性合成樹脂平板を使用することで、
該脚立部並びに雲形ストッパー片１１の各該折目３，３
’、９からの折曲げは丈夫で而も確実良好な弾性のもと
にスムーズに行われ得るし、且つ又、該脚立部６の該カ
ット部８の該ストッパー片１１に対する圧接スライドは
、スムーズな摺滑と良いクッションのもとに行なわれる
から、掛止作用はキック良く行われると共に、その掛止
は該脚立部６と該ストッパー片１１の相互の反動弾性と
相俟って確実となる。

そして、該ストッパー片１１における第１段目の掛止凹
部１０の位置を、該脚立部６の折目３゜３′と同一線上
にすれば、該カット部８を其処に掛止めた場合は、該脚
立部６は該平板１の裏面に対し直角位置の脚立となる。

なお、雲形ストッパー片１１の掛止凹部１０゜１０′が
１個でも差支えはないが、複数にすれば、その掛止個所
変更に伴い、該平板１の組状角度の可変と共に縦横変更
がより自在となる。

又、該ストッパー片１１の垂直折目９の所要の長さは、
該カット部８の展開円周径の長さ以内の範囲°とする。

それにより、該脚立部６の折曲展開は、該カット部８が
該ストッパー片１１を跨ぎ越して該平板１裏面に対する
沿接状の反転折曲となり得て、頭部６′を鋲止は小孔１
７で紐吊しすることにより、縦向きの吊下げ使用ができ
る。

又、該平板１のコーナー嵌入２に写真Ｐのコーナ一部を
嵌付けて写真Ｐを該平板１表面に取付けるのであるが、
該嵌入２は、図示の如き、彎曲線と左右にコ状爪形線と
からなる一連の雲形筋目とする方が、通常の直斜線嵌目
に比べて、写真コーナ一部の取付けが、可撓性合成樹脂
平板の材質上から口端縁の軟圧化に伴い開閉圧が軽くな
って、はるかに簡便である上に、写真コーナ一部の折損
が起らないで済む。

次に、該脚立部６と該雲形ストッパー片１１との相互の
掛止めを、該脚立部６の展開で外づして、其等を互に折
畳んで抜穴部に嵌込めば、一枚の平板体となるから、収
納保管が便利である。

又、該脚立部６を折曲組立てせず、帯片１３を該平板１
裏面に反転折曲させて、その先端部で鋲止めするか小孔
１６で紐吊りすれば、横向きの吊下げができることにな
る。

以上により、本考案は、一枚の写真台紙型の可撓性合成
樹脂板に前記構成の折曲組立自在の脚立部機構を筋目カ
ット成型させるだけの平板の組立式の写真室てであるか
ら、それは、材料費、加工費共に安価で済むため実に安
価価量産性に冨み経済的である上に、組立が幼児でも実
に簡単迅速にでき、且つ材質上、脚立部機構の折目が丈
夫であるし、コーナー嵌入２も丈夫で而も写真コーナー
部を折損せしめず、全体的に丈夫で長持ちする腰又、そ
の組立の簡易性と共に、縦横に組変え使用も簡単にでき
る重宝性とがある結果、大量配付の景品やその他安価経
済的な写真室てとして需要性が高く、又、平板体として
取扱いおよび収納保管にも便利である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図は表面図
、第２図は側面図、第３図は裏面図、第４図は縦向き組
立状態の裏斜面図、第５図は横向き組立状態の裏斜面図
である。 １・・可撓性合成樹脂平板、２・・コーナー嵌入、３，
３′・・折目、４，４′ ・開脚部、６・・折曲脚立部
、７，１２・・筋目カット、８・・逆■カット部、９・
・垂直折目、１０，１０′・・掛止凹部、１１・・横開
き雲形ストッパー片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 写真台紙型の一枚の可撓性合成樹脂平板１に適当形状の
   コーナー表穴２を配穿し、該平板１の中央部に対し、裏
   側に脚底基辺に折目３，３′を施し、其処から上方にか
   けて開脚部４，４′及び大型その他適当な脚立形状ライ
   ンからなる折曲脚立部６の筋目カット７を施して、股部
   を逆■カット部８とし、その股部を二分して該折目３，
   ３′部を越す垂直折目９を施すと共に、該カット部８の
   中央から垂直折目９の下端にかけて該脚立部６の折曲げ
   展開に伴い該カット部８が掛止まる適当数の掛止凹部１
   ０，１０’が形成される雲形ラインからなる横開き雲形
   ストッパー片１１の筋目カット１２を片側に施してなる
   折曲げ組立写真室て。