JPS6013405Y2 - マツトレス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベッド等に用いられるマツトレスに関し、特に
マツトレスの屈曲性を図るための構造に関する。

一般に、ベッド等に用いられるマツトレスにあっては、
パーム材を平板状に構成した平パームが心材に使用され
ることがままある。

これは平パームのしなやかさによって、マツトレスのク
ッション性が保たれるうえ、パーム繊維間の隙間によっ
て適当な保温性と通気性があることによる。

しかし、平パームは屈曲性に欠けるために、平パームか
らなるマツトレスはいくつかの構成要素に分割され、こ
れらの構成要素が折り畳み自在に連結されている。

ところで、キャッチベッドとかリクライニングベッドと
か通称される折り曲げ自在なベッドにおいても、前述し
た構造のマツトレスが使用されており、ベッドフレーム
を水平状の寝姿勢からリクライニングのために折り曲げ
たとき、マツトレスの各構成要素がその連結部分からく
字状に折り曲げられるようになっている。

しかし、このマツトレスの折り曲げ部分において、閉じ
側の部分では平パームを被うウレタン等の緩衝材が平パ
ーム間陳挾み付けられ、耐久性に欠ける。

しかも、開き側の部分ではマツトレスの幅方向へ隙間が
形成され、感触が悪い。

また、°ベッドフレームの寝姿勢時においては、マツト
レスの連結部分が柔らか過ぎるため段差が発生される等
の不都合がある。

本考案の目的は前述した従来の不都合に鑑み、平パーム
の折り曲げ部分に位置する両表面に溝を設け、屈曲の容
易なマツトレスを提供することにある。

以下、図面について本考案の施されたマツトレスの実施
例の詳細を説明する。

第１図は本考案のマツトレスの一部を切除した斜視図で
あって、このマツトレスＡは心材を構成する平パーム１
と、この平パーム１の外周を被うウレタン等からなる緩
衝材２を備え、この平パーム１の相対する両表面には１
ｉ１３Ａ、３Ｂを多条に備える。

これらの溝３Ａ、３Ｂは断面凹状となりかつ平パーム１
の短手方向へ細長く延長されており、前記一方の溝３Ａ
と他方の溝３Ｂは平パーム１の長手方向へ交互かつ並行
に配される。

これらの溝３Ａ、３Ｂは例えば切削加工や圧縮加工によ
って形成される。

次に、前記マツトレスＡを使用するヘッドフレームＢに
ついて説明する。

このベッドフレームＢは、第２図の仮想線示のように、
ひざから足先き廻りを受けるフットレトＣと、ひざから
臀部までの大腿廻りを受けるレツクレストＤと、臀部廻
りを受けるボトムレストＥと、背中から頭部廻りを受け
るバックレストＦ等の各フレーム構成部分を備える。

これらの各フレーム構成部分Ｃ−Ｆは、図示を省略した
ヒンジにて連結されており、このヒンジによって前記フ
レームが基線ｌに沿った水平状にされたり、仮想線示の
ようなリクライニング姿勢に保持される。

ところで、前述したマツトレスＡはヘッドフレームＢ上
に配されており、マツトレスＡの長手方向がフットレス
トＣからバックレストＦ方向へ沿わされ、マツトレスＡ
の短手方向がベッドフレームＢの幅方向に沿わされてい
る。

これによって、前記溝３Ａ、３Ｂは前記図示を省略した
ヒンジの軸心方向へ沿って配される。

したがって、ベッドフレームＢを、第２図の仮想線示の
ように、姿勢制御することによって、マツトレスＡはベ
ッドフレームＢの姿勢制御にしたがって各フレーム構成
部分Ｃ−Ｆに沿った状態に折り曲げられる。

この場合、平パーム１には溝３Ａ、３Ｂが設けられてお
り、これらの溝３Ａ、３Ｂが前記ヒンジの軸心方向へ沿
わされているので、平パーム１はその屈曲姿勢を容易に
とることができる。

換言するならば、前記Ｒ３Ａ、３Ｂは幅のある状態に形
成されているので、屈曲部分の閉じ側に位置する溝３Ａ
（または３Ｂ）の相対向する開口端縁が互いに近づくと
共に、この溝３Ｂの両側に位置されかつ屈曲部分の開き
側に位置された溝３Ａ（または３Ｂ）が拡がる。

この結果、平パーム１の屈曲部分は無理がかからず、容
易かつ好適な１くヨ字状の折り曲げ状態となる。

しかも、前記閉じ側の溝３Ａ（または３Ｂ）を緩衝材２
が跨ぐことによって、従来のような緩衝材２の挾み付き
がなく、緩衝材２のいたみが阻止される。

また、閉じ側の溝３Ａ（または３Ｂ）の開口幅によって
、その１３Ａ（または３Ｂ）の相対向する開口端縁を構
成するパーム同志の当接を防止することができるので、
屈曲部分における平パーム１の耐久性が向上される。

さらに、前記実施例によれば、第２図示の平坦状になっ
ている平パーム１にも溝３Ａ、３Ｂが形成されているの
で、平坦状となっている平パーム１の弾性が増加され、
マツトレスＡのクッション性がより向上される。

しかも、溝３Ａ、３Ｂによって、平パーム１と緩衝材２
との間には空気層が内蔵されるので、マツトレスＡの保
温性ならびに通気性がより向上される。

以下、第３図および第４図について本考案の変形例を説
明する。

第３図は平坦状を保持される平パーム１の第１図に示し
た■−■線に相当する断面図であって、この変形例の特
徴は、溝３Ａ（または３Ｂ）内に緩衝材２の一部分２ａ
を突出させたことにある。

したがって、この変形例によれば、前記突出部分２ａに
よって平パーム１に対する緩衝材２のずれが防止できる
。

第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に相当する断面図であっ
て、この変形例の特徴は前記実施例の溝３Ａ、３Ｂに相
当する溝４Ａ、４Ｂが断面Ｖ字状に形成されていること
である。

したがって、この変形例によれば、屈曲部位が溝４Ａ、
４Ｂの底縁に確定されるので、平パーム１の屈曲がより
容易なものとなる。

また、溝３Ａ、３Ｂ（または４Ａ、４Ｂ）は平パーム１
の屈曲部分にだけ設けることも可能である。

以上説明したように本考案によれば、屈曲される平パー
ムの両表面に溝を設ける簡単な構造でありながら、平パ
ームの屈曲性を備えさせることができるうえ、マツトレ
スの屈曲部分の耐久性をも向上させることができる。

しかも平坦状に保持される平パームにも溝を設けること
によって、マツトレスのクッション性、保温性ならびに
通気性をも効率的に向上させることができる。

また幅方向に延長する溝を長さ方向に交互に設けたので
、表裏両方向に自在に屈曲し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の施されたマツトレスの一部を切除した
斜視図、第２図は同マツトレスを折り畳み自在なベッド
に使用した概略側面図、第３図は第１図の■−曲線に相
当する本考案の変形例の断面図、第４図は第１図のＩＶ
−ＩＶ線に相当する本考案の変形例の断面図である。 １・・・・・・平パーム、２・・・・・・緩衝材、３Ａ
、３Ｂ。 ４Ａ、４Ｂ・・・・・・溝、Ａ・・・・・・マツトレス
、Ｂ・・・・・・ベッドフレーム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 平パームを心材にしたマツトレスにおいて、前記平
   パームの両表面に幅方向に延長する溝を長さ方向に交互
   に形成したことを特徴とするマツトレス。 ２ 前記溝は平パームが屈曲される部分に沿って延長さ
   れる実用新案登録請求の範囲第１項記載のマツトレス。 ３ 前記溝が断面ｖ字状に形成されたことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のマツトレス。