JPS6012929Y2 - 内燃機関のエアクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関のエアクリーナに関する。

一般に塵、わらくず等が多量に舞い上がるような屋・外
作業によく用いられる小型の内燃機関、例えばモア（芝
刈機））等に用いられる小型の内燃機関では、エアクリ
ーナ内に備えられた千しメ・イト等によって吸入空気中
の塵をある程度補集し、エンジン内部への通過を防止す
ることができるが、大きい塵の混ざった多量の塵が発生
する上記芝刈作業等ではすぐにエアクリ、＝す内に塵が
詰まってしまい、内燃機関の正常な作動を維持すること
が因難になる場合が多い。

特に上記のようなモアに使用される内燃機関は小型化及
び軽量化が要求されるので、その容積、重さ等がある程
度制限され、従ってエアクリーナの大きさも制限され、
浄化能力の大きな大型のエアクリーナを取り付けること
は因難である。

また吸気消音用゛ｐ膨張室を形成しているエアクリ〒−
＃′７ケース内のエレメントの空気吸込み面４こ防塵用
金網を備えたものもあるが、これはエアクリーナ内から
気化器に塵が入り込むのを防ぐことができる。

だけで、結局エアクリーナの膨張室内に塵が溜ってしま
い、詰まり現象を確実に避けることは因難であ 。

しかも金網がエアクリーナ内に備えられてい と、金網
を取り代えるときにはエアクリ−１す自 を分解しなけ
ればならず、手間がかかる１ 本考案は占記のような欠点を除去したもので、多量
゛ するような場所で使用してもエアクリーナ内′塵
を詰まらせることがほとんどなく バーの
取代えに手間がかからない アクリーナを提
供することを目的゛土←島 、ま び交換を容易に行えるようにす
、も本考案の目的の１つである。

上記目的を遠戚するために本考案は、複数の吸入筒から
なる消音用吸入口体を、隣合う吸入筒同志が筒の全長に
わたってつながるようにゴム状弾性体により一体形成し
、吸入口体の下端入口側外周に、取付溝を有するつば状
の側板をゴム状弾性体により一体に形威し、吸気消音用
の膨張室を形１ゝＶ。

威している樹脂製エアクリーナケースの下端部に開口を
形威し、開口の周縁に上記側板の溝を嵌めて、側板の弾
性力により吸入口体を固定し、前記吸入筒め入口開口部
を間隔を隔でて覆う金網カバーをエアクリーナケースの
外周壁に着脱自在に取り付け、金網カバーの枠体に側板
のつばの両側縁を当接させ、エヤクリーナ内にはエレメ
ントを配置している。

図面に基づいて本考案を説明すると、小型の内燃機関例
えばモア等に使用されるエンジンの正面図である第１図
において、１は燃料タンク、２は排気消音器、３はリコ
イルスタータであり、モして４がキャブレター装置であ
って、このキャブレター装置４に本考案によるエアクリ
ーナ５が連結されている。

キャブレター装置４はそのエンジン側フランジ部′６が
エンジンにインシュレーター６ａを介′してボルト７に
よって固着されている。

キャブレター装置４の空気入口側（図中右側）には、筒
状の嵌合部分８を一体に形威した皿状のフランジ９が設
けてあり、そして吸気消音用の膨張室１０（第１図では
室自体は見えない）を形威している樹脂製エアクリーナ
ケース１１の嵌合部分１２（第４図）が前記嵌合部分８
に嵌合され、バンド１３によって締め付けられている。

上記嵌合部分８．１２内にはエレメント２４が備えられ
ている。

・エアクリーナケース１１の■矢視拡大
部分断面図である第２図において、エアクリーナケース
１１め下端部の側壁には円周に拾って一定の長さ１の開
口１４が形威され、この開口１４にゴム状弾性体からな
る消音用吸入口体１５が嵌着されている。

この吸入口体１６は膨張室１０内に突出した複数本例え
ば４本（第４図）の吸入筒１６を有し、第２図の■−■
断面図である第３図に示すように、上記吸入筒１６と一
体に形威されているゴム状弾性体からなる円弧状（第２
図において円弧状）側板１７の周縁につば１７ａ及び溝
１７ｂが形威されてオ勺、この溝１７ｂがエアクリーナ
ケース開口１４の内周端縁部に嵌め込まれ、側板１７の
弾性力により固定されてモ、）、る。

そして１８が全部の吸入筒入口開口部１６ａを覆う断面
弓形あるいは円弧形め金網カバーであって、その周端部
を（枠体、３，９にスポラ、！−： ＝＝等；こよって
固着されている。

枠体１９はその長手方向両端部（第２図左右両端部）が
止めピン２０によってエアクリーナケース１１の外周壁
に着脱自在に取り付けられている。

止めピン２０は例えば第２図のものはその軸部２０ａが
複数に分割されて一定の圧力で外側に開いた状態になっ
ており、しかも軸部２０ａの先端が矢じりのように形威
されていて、止めピン２０を枠体１９の孔２１、エアク
リーナケースの孔２２に一定の圧力で挿入することによ
り簡単にピン止めできるようになっている。

上記枠体１９は打抜き製造法によって構造的に強固に製
造されており、また線径０．３５ｍｍの２４メツシユ、
あるいは線径０：３ｍの３０メヅシユの金網カバー１８
が、芝刈り作業等の防塵用として適している。

・なお本考案を具体化するにあたり金網カ
バー１８と枠体・１゛９を同一材料で一体に成形しても
よいし、・止めピン２０を枠体１９に固着しておいても
よい竺また止めピン２０の代わりに雄ね″じを用い、エ
アクリーナケース１１に雌ねじを形威し、着脱自在に螺
着するように七でもよ゛い。

−゛本考案め利点は以下の通りである。

（１）、エアクリーナ５内への塵め侵入を確実に防ぎ、
エアクリーナ５内に塵が詰まったりする不具合を解消で
きる。

即ち吸入筒１６に入る前に塵の侵入を防ぐことができる
めでζ吸入筒１６内あるいは膨張室・１０内に大きな塵
が溜まったりすることがなく、また工Ｖメ゛ント２４に
大きな塵が詰まったりすることがない。

特に芝刈り作業等に用いられるエンジンに使用すると、
′優れた効果を発揮することができる。

また金網カバー１８をケース１１の下側に取り付けてい
るので、゛運転中に金網カバー１８の表面に吸入力によ
り・吸い寄せられていた塵が、運転停止時に゛は自動的
に落下・し、金網カバ−１８自体の目詰まりも確実に防
ぐことができ゛る１ （２）金網カバー１８の着脱に手記が手間がかからない
。

即ち金網カバニ１自をエアクリーナケース１１の外周壁
に着脱自在に取り付けているので、着脱するときにエア
クリーナケース１１自体を外したり、分解したりする必
要がない。

（３） 吸入筒１６の消音効果を助長することができ
る。

即ち各吸入筒１６は吸気音発生源（シリンダの吸気ポー
ト部）から、入口開口１６ａまでの吸気音の伝播経路長
き、が異なるために、各吸入、。

筒１６から外部へ放出される音が互いに干渉し・□合い
、その干渉作用により消音することができるようになっ
ているが、金網カバー１８が嵌入筒入口開口１６ａを覆
っていると、各吸入筒１６から放出された音はさらに金
網カバー１８に衝突して減衰させられるで、消音作用が
向上する。

（４） 吸入口体１５の着脱及び交換が簡単であり、
またボルト等の特別の吸入口体用取付部材も必要ない。

即ち複数の吸入筒１６からなる吸入口体１５をゴム状の
弾性体により一体に形成し、さらに吸入口体１５の入口
側外周に、取付溝１７ｂを有するつば状の側板１７をゴ
ム状の弾性体により一体に形成し、側板１７の溝１７ｂ
をエアクリーナケースの壁面開口縁に嵌めて側板１７の
弾性力により固定しているので、ボルト等の取付部材を
用いることなく、複数の吸入筒１６を一つのユニットと
して簡単に着脱し、また交換することができる。

（５）金属製の吸入口体に比べ、消音効果が良い。

即ち吸入口体１５をゴム状弾性体で形成しているので、
金属製の吸入口体に比べて振動吸収効果が良く、それに
より消音効果も良い。

（６） 金網カバー１８のフィルターとしての機能を
充分発揮させることができ、防塵効果が優れている。

即ちカバー１８を吸入筒１６の開口部１６ａに当接させ
た場合は、開口部１６ａの面積に相当するカバー１８の
面積しかフィルター面として利用できないが、本考案の
ように全吸入筒１６の入口開口部１６ａを一つの金網カ
バー１８により開口部から間隔を隔てて覆っていると、
カバー１８の全面をフィルターとして極めて有効に利用
することができ、またそれにより金網カバー１８の交換
あるいは洗浄の時期を延すようにすることができる。

従ってカバー１８のフィルターとしての性能を充分に発
揮させることができると共に、洗浄及び交換の手間を合
理化できる竺 （７）工・、レメント２４を備えたエヤクリーナ５の入
［′口に、プ？り、リーチとして金網カア＜−１８を備
、＆・号ごとによ、す、芝刈り作業中に出てくる芝屑、
や杏磨隻の摩轡、を２段階客に２除去する、ことにな−
リ１．ψ塵酵が占い。

即う第１１段階坪おいて金岬力ｋ＞４−１８で芝屑等の
荒い、ごみを除去し、しカル麺に土・ヒメント２４へと
空気を流すようにしモＬするので、・□エレメント２４
が詰まり難く、防塵性能がよい。

。） さらに使用段階においては、金網カバー１８に吸着した
芝屑自体が、：微粒粉塵に対して清浄素子としての役目
を果すことも期待できる。

（８）複数の吸入筒１６からなる消音用吸入口体１５を
、隣合う吸入筒１６同志が筒１６の全長にわたってつな
がるようにゴム状弾性体により一体形成しているので、
吸入筒を分離させて備える場合に比べ、強度的に強く、
耐久性がよい。

また振動により吸入筒の先端部同志が衝突するようなこ
とがない。

（９）第３図に明確に示すように、金網カバー１８の枠
体１９に側板１７のつば１７ａの両側縁を当接させてい
るので、つば１７ａがカバー１８の輯専体とりテノ役目
を果し、カバー１８のがたづきを防止・七きる。

またつば１７ａが枠体１９とエヤクリーナケース１１の
間の隙間をシール＋るーととになり、シール性能が向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１：図は本考案によるエアクリーナを備えた内燃機関
の正面図、第２図は第１図の■矢視拡大部分断面図、第
３図は第２図の■−■断面図、第４図は第２図の■矢視
図である。 １０・・・・・・膨張室、１１・・・・・・エアクリー
ナケース、１４・・・・・・開口、１５・・・・・・消
音用吸入口体、１６・・・吸入筒、１６ａ・・・・・・
入口開口部、１７・・・・・・側板、１７ｂ・・・・・
・溝、１８・・・・・・金網カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の吸入筒１６からなる消音用吸入口体１５を、隣合
   う吸入筒１６同志が筒全長にわたってつながるようにゴ
   ム状弾性体により一体形成し、吸入口体１５の下端入口
   側外周に、取付溝１７ｂを有するつば状の側板１７をゴ
   ム状弾性体により一体に形成し、吸気消音用の膨張室１
   ・０を形成している樹脂製エアクリーナケース１１の下
   端部に開口１４を形成し、開口１４の周縁、に上記側板
   １７の溝１７ｂを嵌めて、側板１７の弾性力により吸入
   口体１５を固定し、前記吸入筒１６の入口開口部を間隔
   を隔てて覆、う金網カバー１８をエアクリーナケース１
   １の外周壁に着脱自在に取付け、金網カバー１−１８の
   枠体１９に側板１７のつば１７ａの両側縁を当接させ、
   エヤクリーナ５内にはエレメント２４を配置したことを
   特徴とする内燃機関のエアクリーナ。