JPS60126356A - 無杼織機の緯糸搬送体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無杼織機の緯糸搬送体に関するもので、更に詳
しくは織機の緯糸供給源から緯糸を把持運搬して反対側
から進行してきた受取り搬送体に緯糸の受渡しをせしめ
る緯糸搬送体に関するものである。

従来この緯糸搬送体として第１図及び第２図に示すよう
にキャリヤーヘッドの本体断面が口形状の上面底部近傍
に配置された転向要素と下面に配置された締付部材とで
搬送される緯糸が経糸の中心平面に対して垂直方向に把
持されるようにしたものが提案されている。（特開昭５
５−１０３３３５号、特開昭５１−４２９６７号）しか
し、このものは緯糸を水平方向に把持するものに比較し
て織布幅方向の中央部で緯糸受渡時、キャリヤーヘッド
自体の上下方向の微振動による影響を余り受けないとこ
ろから受渡しミスが回避される利点はあるが、緯糸を把
持するための締付部材がキャリヤーヘッド本体の底部に
あるため。

相手方の受取キャリヤーはその先端部が底部より浮く必
要がある。この受取りキャリヤーの底部が浮いたもので
あるとヘッド本体の重心位置が高（なり搬送キャリヤー
と受取キャリヤーのトンキングの際、受取りキャリヤー
が走行状態より停止する時に生じる慣性力により前のめ
り現象が倍化され、このため搬送キャリヤーの底部の締
付部材に受取キャリヤーの先端部が接触ないしは衝突し
、この現象が緯入れ毎に繰り返されるところから１ｉｆ
ｔ送体の破損に連なる欠点があった。また第４図及び＄
５図に示ずようにキャリヤーヘッド本体の断面がほぼ口
形状であって、緯糸案内溝を流側後側面の陵線に配設し
。

また締付部材を織前側前側面の下部近傍に設け。

緯糸を対角線状に傾斜して把持するものが提案されてい
る。（実開昭５６〜１５７８４号）しかしこのものはキ
ャリヤーヘッド本体の断面が口形状であるので、相手側
受取りキャリヤーの重心位置は低（、且つキャリヤーの
前のめり現象に対し。

では受取りキャリヤーの先端が締付部材への接触ないし
は衝突する危険は軽減されるが、緯糸が対角線状に傾斜
しているため、緯糸受渡し時。

箪ヤリャーヘソドの前のめり現象及び経糸の影響による
キャリヤーヘッドの浮上り現象のため。

対角線に張られた緯糸と、受取りキャリヤーヘッドの把
持部が係合しない現象が時として発生し、このため受渡
しミスが発生する欠点があった。

そこで本発明は上述の欠点を解消せんとするもので、そ
の目的とするところは緯糸搬送体による垂直方向に緯糸
を把持する利点を生かしつつ、緯糸受渡し時に於ける搬
送キャリヤーと受取りキャリヤーの衝突及び受渡しミス
を皆無となす緯糸搬送体を提供せんとするところにあり
。

本発明はキャリヤーヘッド本体の後側壁に、その先端が
緯入方向に突出した経糸分割片を有する流側後側面と該
経糸分割片の頂部を覆い筬に向って突出した鉤状案内部
及び垂直方向に微少量突出した背びれ部を有する天井面
とを具備した断面がほぼ「形状のキャリヤーヘッドピー
スを着脱自在に取付けて該キャリヤーへ・ノド本体の前
側壁との間で、キャリヤーへ・ノド先端部の断面が口形
状となずと共に該キャリヤーへ・ノド前側壁に緯糸締付
部材を取付け、更に前記キャリヤーヘッドピースは後部
面及び天井面に経糸分割片の頂部から緯入方向に対し後
方へ延びて天井面のほぼ中央部に至る第１の緯糸案内溝
と該第１案内溝の終端と適宜な間隔をおいて天井面から
後側面に延びる第２の緯糸案内溝とを設けて構成してこ
とを特徴とするものである。

次に本発明を実施する無杼織機の緯糸搬送体を図面につ
いて具体的に説明すると第６図から第１０図に於いて１
は流側に向き合う後側１ａと。

この後側壁とほぼ平行に織前側に向く長さの長い前側壁
１ｂとを有する断面がほぼ口形状をしたキャリヤーヘッ
ド本体で、該本体の前側壁１ｂは緯糸締付部材６　（後
述する）が上下方向に振動しないように断面がコ字形状
に形成されていると共にその先端部は経糸を損傷しない
ように内側にやや折り曲げられた案内部１ｂを有するも
のである。（第１０図参照）２は前記キャリヤーヘッド
本体ｌの後側壁１ａにボルト３によって着脱自在に取付
られるキャリヤーヘッドピースで。

該ピースはアルミニューム等の軽合金製又は炭素繊維等
で強化した合成樹脂製等より成り且つ後側面録とこの後
側面にほぼ直交する天井面２Ｂとからなる断面がほぼ］
形状をなし、更に前記後側面２Δの先端は緯入方向に突
出した経糸分割片２ａを有すると共にこの経糸分割片２
ａの頂部を覆い筬に向って突出した鉤状案内部２ｂ及び
緯入時経糸との摩擦を軽減する作用を司る垂直方向に微
少量突出した背びれ２ｃが天井面２Ｂに形成され、更に
この天井面の先端部は緯糸を案内するための傾斜した案
内面２ｄを有し、また更にこの案内面２ｄの終端には経
糸を分割する突起２ｅが設けられている。４は前記キャ
リヤーヘッド２の後側面２八及び天井面２Ｂに経糸分割
片２ａの頂部から緯入れ方向に対し後方へ延びて天井面
２Ｂのほぼ中央部にかけて設けられた第１緯糸案内溝で
。

該第１緯糸案内溝は緯糸の案内とその位置を規制するも
ので特に天井面中央部まで溝が刻設されているのは緯糸
を垂直に把持するだめのものである。５は前記第１緯糸
案内溝と適宜な間隔をおいて、前記キャリヤーピース２
の天井面２Ｂ及び後側面２信こ延びて設けられた第２緯
糸案内溝で、該第２緯糸案内溝は緯糸供給源に連なる緯
糸がこの溝に嵌り込むことにより経糸との摩擦を防止す
るもので特に後側面まで溝があるのは緯糸の張力（特に
太い糸の場合）によって搬送体の浮き上がりを防止する
ためのものである。

６は緯糸供給源から引き出されて前記キャリヤーヘッド
ピース２の第１緯糸案内溝４を介し導かれる緯糸の把持
を司る緯糸締付部材で、該緯糸締付部材は板状スプリン
グより成り止ネジ７によりその一端が前記キャリヤーへ
、上本体１の前側壁１ｂに固定されるものである。８は
前記キャリヤーへソドピース２の第１緯糸案内溝４と前
記緯糸締付部材６との間に把持される緯糸の傾斜角度を
調節する緯糸案内部材で、該緯糸案内部材は把持する緯
糸の繊度種類により。

緯入方向（第８図で紙面に垂直方向）及びこれと直交す
る傾斜角度を適宜選択するものであり。

細長い板状体よりなり止ネジ９によってキャリヤーヘッ
ド本体１の底部に固定されている。

（第８図参照）尚、１０はキャリヤーヘッド本体１を固
着した可撓性のバンドである。

本発明を実施する無杼織機の緯糸搬送体は上述のように
構成されたもので２次にその作用について述べると９機
台輸部に配設された緯糸供給源（図示せず）より引き出
された緯糸は、キャリヤーの走行経路中に張架されてい
る状態にあり、経糸が開口されるとキャリヤーがこの張
架された緯糸を把持するため前進してくる。このとき張
架された緯糸の状態は先ずキャリヤーへソドビース２の
経糸分割片２ａの上辺に沿って案内され流側に突出した
鉤状案内部２ｂの下を通り、第１緯糸案内部４に導入さ
れ、該溝の終端のキャリヤーヘッドピース天井面のほぼ
中央で停止されていると共に特に緯糸供給源に連なる緯
糸は第２緯糸安内浦５に安定され嵌り込むので、緯糸は
この溝に隠れてしまい経糸との摩擦が回避される。一方
、張架された緯糸の他端はキャリヤーへソドピース天井
面の先端部曲面に沿って案内され、更に該ピース前側面
の経糸分割片２ｄに沿って進み、締付部材６の先端部に
導かれ、ここで該締付部材６の先端とキャリヤーへ・２
ド本体前側壁１ｂとの間の横状間隙に嵌入し。

この締付部材６の弾圧力により把持されることになる。

このとき第８図に示すように第１緯糸案内溝４及び締付
部材６間に張られた緯糸の傾斜角度は緯糸案内部材８の
形状により適宜変更することができる。即ちこの緯糸の
傾斜角度が急であり垂直に近ければ近い程受取りキャリ
ヤーがこの緯糸を把持して持去る際該受取りキャリヤー
の上下運動に左右されず、従って受渡しミスが発生しな
い。しかしながらこの場合若し緯糸の強力が弱いもので
あると問題がある。

即ち緯糸受渡し時受取キャリヤーが前進して。

その先端部で緯糸を押しのけ次いで、キャリヤーが後退
してこの緯糸を把持して持去る際、特に受取りキャリヤ
ーが緯糸を押しのける際緯糸の強力が弱いとこの緯糸を
切断する場合がある。

この場合この緯糸の傾斜角度を適宜変更し、垂直状態よ
り傾斜角度を緩和せしめると緯糸を押しのける際の抵抗
が軽減されるので緯糸の切断は免れる。この傾斜角度は
緯糸の繊維の種類。

番手、撚数等の条件によって影響を受けるが。

これらの条件によって最適合したものを適宜選択すれば
良い。

本発明による織機の緯糸搬送体は、上述のようにキャリ
ヤーヘッド本体とヘッドピースとを分離して着脱自在に
設けると共にヘッド先端部断面を口形状となし、更に緯
糸把持の傾斜角度を調節する緯糸案内部材を設けて構成
したので。

従来の搬送体に比較して、受取搬送体の重心を低くする
ことができ、受取時、受取搬送具の首振り現象を軽減せ
しめると共に何らかの理由でキャリヤーヘッドが破損し
てもヘッドピースのみの取替で良く、更にピースと本体
との材質を変更して比重が小さいものが使用できるとこ
ろから、ヘッド全体の重量を軽量化できるので高速化し
ても走行状態で安定せしめ、また第２緯糸案内溝が天井
面から後側面に延びているので。

経糸と緯糸の摩擦が防止できると共にキャリヤーヘッド
自体が緯糸供給源に連なる緯糸張力によって浮上るのを
防止することができる。更にまた緯糸の把持時の傾斜角
度と緯糸の種類、繊度に応じ適宜選択でき、緯糸受渡ミ
スや緯糸の切断及び防止できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第５図は従来の緯糸搬送体の例を示すもので
そのうち第１図は従来の搬送体の斜視図、第２図は第１
図の要部断面図、第３図は第１図の受渡し搬送体に対応
する受取搬送体の例を示す側面図で、第４図は従来の他
の搬送体の平面図で、第５図はこの第４図の要部断面図
で、第６図から第１０図は本発明緯糸ＩＩ送体の例を示
すもので、そのうち第６図は本発明による搬送体の一例
を示す平面図、第７図は第６図の側面図、第８図は第６
図の要部断面図、第９図はキャリヤーへソドビースの要
部斜視図、第１０図はキャリヤ一本体の要部斜視図を示
すものである。 １・−−−−−キャリヤーヘッド本体 １ａ−後側壁　１ｂ−前側壁 ２−−−−−−　キャリヤーへソドビース２Ａ−後側壁
　２Ｂ−天井面 ２ａ−経糸分割片　２ｂ−鉤状案内部 ２ｃ　−一・　背びれ ４−・−第１緯糸案内溝　５−・　第２緯糸案内溝６−
・−−−一　緯糸締付部材　８−　緯糸案内部材ネ１図 ｔ ＄Ｚ図 ＼、〜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、キャリヤーへ・７ド本体の後側壁に、その先端が緯
   入方向に突出した経糸分割片を有する流側後側面と該経
   糸分割片の頂部を覆い筬に向って突出した鉤状案内部及
   び垂直方向に微少量突出した背びれ部を有する天井面と
   を具備した断面がほぼ「形状のキャリヤーへ・ノドピー
   スを着脱自在に取付けて、該キャリヤーヘッド本体の前
   側壁との間で、キャリヤー・＼ノド先端部の断面が口形
   状となすと共に該キャリヤーヘッド前側壁に緯糸締付部
   材を取付け、更に前記キャリヤーヘッドピースは後側面
   及び天井面に経糸分割片の頂部から緯入方向に対し後方
   へ延びて天井面のほぼ中央部に至る第１の緯糸案内溝と
   該第１案内溝の終端と適宜な間隔をおいて天井面から後
   側面に延びる第２の緯糸案内溝とを設けて構成したこと
   を特徴とする無杼ｍ機の緯糸搬送体。 ２、キャリヤーヘッド本体の後側壁に、その先端が緯入
   方向に突出した経糸分割片を有する流側後側面と該経糸
   分割片の頂部を覆い筬に向って突出した鉤状案内部及び
   垂直方向に微少量突出した背びれ部を有する天井面とを
   具備した断面が「形状のキャリヤーへノドピースを着脱
   自在に取付けて、該キャリヤーヘッド本体の前側壁との
   間で、キャリヤーヘッド先哨部の断面が口形状となすと
   共に該キャリヤーヘッド前側壁に緯糸締付部材を取付け
   。 更に前記キャリヤーヘッドピースは後側面及び天井面に
   経糸分割片の頂部から緯入方向に対し後方へ延びて天井
   面のほぼ中央部に至る第１の緯糸案内溝と該第１案内溝
   の終端と適宜な間隔をおいて、天井面から後側面に延び
   る第２の緯糸案内溝とを設け、また更に前記第１緯糸案
   内溝と前記緯糸締付部材との間の緯糸の傾斜角度を調節
   する緯糸案内部材をキャリヤーヘッド本体に取付けて、
   構成したことを特徴とする無杼織機の緯糸搬送体。