JPS60126234A - 4−メチル−1−ペンテンの製造法 - Google Patents

4−メチル−1−ペンテンの製造法

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JPS60126234A
JPS60126234A JP58233654A JP23365483A JPS60126234A JP S60126234 A JPS60126234 A JP S60126234A JP 58233654 A JP58233654 A JP 58233654A JP 23365483 A JP23365483 A JP 23365483A JP S60126234 A JPS60126234 A JP S60126234A
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propylene
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carrier
oxygen
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松野 光雄
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工藤 理夫
Hirosuke Imai
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プロピレンを二層化させて、4−メチル−1
−ペンテンを製造する新規な方法に関する。
4−メチル−1−ペンテンは、これを重合させることに
より透明度が高く、耐熱性、機械的および電気的性質、
耐薬品性の優れたポリマーが得られ、また、エチレン、
プロピレンなどのα−オレフィンを重合させてポリオレ
フィンを製造する際に、ポリオレフィン製品の透明性、
耐環境応力亀裂性などの諸物性を改善するためのコモノ
マーとしても、特に優れた性能を示す化合物である。
従来より、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の
存在ドに、プロピレンを二層化させて4−メチル−1−
ペンテンが得られることは知られている(例えばJ、O
rg、 Chem、、30,3286(1965)に於
けるA、W、Shawらの報告)。
さらに、アルカリ金属を担体に担持させた触媒を用いて
プロピレンを二層化して4−メチル−1−ペンテンを得
ることが6f能であることも知られている。この場合の
担体としては、グラファイト、炭酸カリウム、アルカリ
金属ケイ酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、硫酸マグネ
シウムおよびタルクなどが用いられている。
しかしながら、これらおよびその他の既知の方法ハ、プ
ロピレン二量体の収率および4−メチル−1−ペンテン
の選択率が比較的低く、目的とする4−メチル−1−ペ
ンテンの他に、cisおよびtransの4−メチル−
2−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル
−2−ペンテン、■−ヘキセン、cisおよびtran
sの2−ヘキセン並びにclsおよびtransの3−
ヘキセンが多量に副生ずるといった欠点を有していた。
さらにこれらの異性体は互いに沸点が近く、目的とする
4−メチル−1−ペンテンを十分な純度で得るためには
精密な蒸留操作が必要であり、精製のためのコス!・が
多大となるという欠点も併せて有していた。
また、これら公知の方法における触媒は、その最高活性
の出現までに長時間を要する誘導期の長いものが多く、
反応が定常化するのに長時間を要し、経済性、安定操業
性の面でも劣るものが多かった。加えてこれら公知の二
量化触媒は、二量化能だけでなく重合能をも併せもって
いるものも多く、二量化反応と共に重合反応も進行し、
生成した重合体が触媒表面を覆い徐々に活性を失なわせ
ることがあった。特にこのような触媒を用いると、活性
の低下とともに選択率も低下していく傾向がしばしば認
められた。このようにして活性のなくなった触媒は、反
応器内では樹脂状ポリマーによって固化してしまっては
いるが、その内部にはまだ十分に高い活性の触媒が残存
しており、触媒交換のためにこの廃触媒の抜出しを行な
う際に、大気中の酸素、水分等との接触による発火、火
災といった危険が伴なうために取扱いが不便であるとい
う欠点もあった。
本発明者らは上述のような従来公知の方法および触媒に
おける欠点を改善すべく鋭、ttm究を行なった結果、
特開昭57−128426に開示したような新たな触媒
系を使用する方法を見いだした。この方法は、反応触媒
の担体として に20@xAl□03・・・・・・(1)で示される化
合物(ただし、上式に於いてXは0.5≦X≦11、好
ましくは1≦X≦5なる範囲の値をとる)にす]・リウ
ムおよび/またはナトリウムアミドを担持させたもの、
さらには、これを予め水素処理したものを触媒として使
用してプロピレンを二礒化させるものである。この方法
によると、従来の各種の触媒を使用する方法に於る欠点
を改善することができるのみならず、担体へのすトリウ
ムの担持屋を高くすることがBf能となり、反応速度お
よび4−メチル−1−ペンテンノ選択率を著しく高くす
ることができるとともに、この活性および選択率を非常
に長時間高い値に保つことができることが明らかになっ
た。
しかしながら、本発明者らは上記方法についてさらに鋭
意検討を続けた結果、全く予想もされないような方法に
よりプロピレンの三量化にょる4−メチル−1−ペンテ
ンの製造方法が改良できることを見いだし本発明を完成
するに至った。
アルカリ金属あるいは有機アルカリ金属化合物は、通常
、水、酸素などに触れると分解し、その触媒活性は失な
われるものとして、これらとの接触は忌避されている。
ところが本発明者らは反応触媒の担体として前記(1)
式で示される化合物。
および場合によっては該化合物中に担体の製造原料とし
て用いた過剰量の炭酩カリウムが未反応のまま混在して
いるものに、ナトリウム、カリウム、ナトリウムアマイ
ド、カリウムアマイドの群より選ばれた少なくとも1種
以上の元素若しくは化合物を担持させたもの、あるいは
これらを予め水素処理したものを触媒として使用して二
量化反応を実施する際に、原料プロピレン中に適度な量
の酸素を混在させると、全く驚くべきことには、その触
媒活性が失活するどころか、三量化の活性および4−メ
チル−1−ペンテンの選択性が向1−したり、あるいは
活性は若干低下するものの、4−メチル−■−ペンテン
の選択性が著しく向Iユすることを見いだした。
すなわち本発明の4−メチル−1−ペンテンの製造力試
は、プロピレンを、下記式(1)%式%(1) で示される化合物(ただし、上式に於いて、Xは0.5
≦X≦11なる範囲の値をとる)を主成分とずる担体に
、ナトリウム、カリウム、ナトリウムアマイド、カリウ
ムアマイドから成る群より選ばれた少なくとも1種以上
の元素若しくは化合物を担持させてなるものに、所望に
より水素処理してなる触媒を使用して三員化反応させ、
4−メチル−1−ペンテンを製造する方法に於いて、プ
ロピレン中に2〜5QQ重長ppmの酸素を含有させた
ものを反応原料とじて用いることを特徴とする。
本発明の方法に於いて担体の主成分として用いる」二記
式(1)で示される化合物は、例えば以下の方法によっ
て得られるものである。すなわち、KO)I 、 KO
R’ (R’は01〜C7+の直鎖若しくは分岐の脂肪
族炭化水素残基、06〜G30のアリール基およびアラ
ルキル基より選ばれた少なくとも1挿具」二のもの) 
、 KHCO3、に2CO3(結晶水を含有するものも
含む) 、KH,KH2(R2はC3〜C20の直鎖若
しくは分岐の脂肪族炭化水素残基、C6〜G30のアリ
ール基若しくはアラルキル基より選ばれた少なくとも1
種以上のもの)などのカリウム含有化合物の少なくとも
1種と、ハイドロギライト、バイアライト、ヘーマイト
、ダイアスポールなどのアルミナ水和物、α−および・
ど−アルミナ、AI(OR”)3(R’はc。
〜Czoの直釦状若しくは分岐の脂肪族炭化水素残基、
06〜G30のアリール基若しくはアラルキル基より選
ばれた少なくとも1種以上の混合物よりなる)などのア
ルミニウム含有化合物の少なくとも1種とを、K/At
比が前記の所定のXとなるように混合し、通常400〜
2000℃、好ましくは500〜1500’Cの温度に
おいて空気、窒素等の存在ド又は不存在ドに 1〜20
時間反応させることによって得られるものである。式(
1)で示される化合物に於いて、Xは 1≦X≦5なる
範囲の伯をとることが好ましい。
木担体を構成する化合物は、K2OとAt、、O3とを
構成要素とするものであるが、これは原料試薬の仕込み
組成が変化した場合に生成した担体の組成を便宜的に表
わしたものであって、これら構成要素の化合物がそのま
まの形で存在しているものではなく、主に複酩化物とし
て存在するものである。したがって、単にに20とAI
、、03とを混合しても、それは全く別種の担体であっ
て、上記担体を用いたときに期待される活性、選択性の
向上を発現させることはではない。
本発明の方法に用いる触媒の担体の原料となるカリウム
含有化合物として炭酸カリウムを用いる場合には、前記
XがX<Q、5となるように炭酸カリウムを用いても、
前記式(1)で示される化合物に於けるXが0.5≦X
≦11の場合と同様の改善効果を有する担体を得ること
ができる。すなわち炭酸カリウムを用いた場合には、過
剰量の炭酸カリウムは未反応のままこの担体中に残って
いるが、前記式(1)で示される化合物と炭酸カリウム
とを全く同様に取扱うことができるものである。いいか
えれば、本発明の方法に用いる触媒の担体としては、前
記式(1)で示される化合物単独であってもよいし、あ
るいは前記式(1)で示される化合物を主成分とし、1
[1体の製造原料として用いた未反応の+&Mカリウム
が少量混在するものであってもよい。この場合、炭酸カ
リウムの残存量は、前記式(1)で示される化合物の3
0重量%以下であることが好ましい。
従来の4−メチル−1−ペンテン製造用の触媒に於いて
は、担体へのナトリウムあるいはカリウムの担持量は、
担体自体が不活性であったり空隙率が小さいことなどの
ために5wt%以下、通常は1〜3wt%程度であった
。もしこれらの担体へ51Tt%以−ヒのナトリウム若
しくはカリウムを担持させようとすると、これらのアル
カリ金属が担体表面」−に泥状に付着してしまい、その
ために触媒が凝集して塊状となり工業的に取扱うことが
困難となってもまうばかりか、三員化の活性が極端に低
下してしまうことが多かった。さらにまた、三員化反応
の方法として固定床連続流通方式を採用するためには触
媒の形状をペレット状にすることが必要であるが、従来
、4−メチル−1−ペンテン製造用の触媒の担体として
用いられている炭酸カリウムは、それ自身に粘結性がな
いためこれをペレット化することはできなかった。そこ
で公知の触媒の多くはグラファイトなどをバインダーと
して用いてペレットを製造し、これにナトリウムあるい
はカリウムを担持させて使用していた。しかし、このよ
うなペレットは機械的強度が小さく使用中に崩解しやす
いため触媒寿命が短かいという欠点も有していた。これ
に対して本発明の方法に於いて用いる担体である前記式
(1)で示される化合物は、多量のナトリウ°ムやカリ
ウムおよびその水素化物、アマイドなどを非常に速く吸
収担持することができるため、非常に良好な分散状態を
保っており、そのままでも、さらには後述する本発明の
方法による酸素との反応処理を施こすことによっては、
より高い活性と選択性をプロピレンの三量化反応に於い
て与える触媒を形成することができる。
」−述のように触媒の分散性が良くて凝集しないこと、
また活性、選択性がともに高いこと、また反応開始時に
おける誘導期が極めて短いなどの特徴を合せもっている
本触媒系は、触媒をプロピレンとともに連続的に種型反
応器に導入する完全混合様式の反応に対して非常に適し
たものである。
また、本発明の方法において用いる担体の生成分である
前記式(1)で示される化合物は、炭酩カリウムとは異
なって前述した原料の混練物を押し出し成形あるいは圧
縮成形などの公知の方法で成形したのち焼成することに
よって非常に強度の大きいペレットとすることができる
。このようにペレット状で得られた担体は、粉末状のも
のと同様に多量のナトリウムやカリウムおよびその水素
化物、アマイドなどを非常に速く吸収担持することがで
きる。したがって、本発明の方法によれば、プロピレン
の三量化反応において高い活性と選択性が達成される。
また、本発明の方法に使用する触媒は、ペレット強度が
大きく活性、選択性がともに高いために、固定床連続流
通式による4−メチル−1−ペンテンの製造に最適であ
る。
本発明の方法で使用する担体の形状は、反応様式、反応
器の形状、容量などに応じて、微粉末から10ma+程
度の球状、柱状などの任意の形状のものを選ぶことがで
きる。これらは担体原料を焼成した後行られる前記式(
1)で示される化合物の塊状物を破砕、分級する方法や
、原料を混練し、押し出し成形や圧縮形などの方法でペ
レット化したのち焼成し、所望の形状、サイズのものと
して製造することができる。
L記担体へのナトリウムおよび/またはカリウムの担持
の方法は、担体が粉末であってもペレットであっても全
く同様にして実施でき、無溶媒のまま 120〜400
℃の温度で担体とナトリウムおよび/またはカリウムと
を撹拌混合させる方法、担体にナトリウムおよび/また
はカリウムの酒気を沈積せる方法などが採用できる。ま
た、ナトリウムアマイドやカリウムアマイドの担持方法
としては、ナトリウムやカリウムを液化アンモニアに溶
解しナトリウムアマイドあるいはカリウムアマイドのア
ンモニア溶液としたものに担体を浸漬し。
1゛分に含浸させたのちアンモニアを蒸発させて担持さ
せる方法が一般的である。
担体への触媒活性種であるナトリウム、カリウム、ナト
リウムアマイド、カリウムアマイド(以下、これらをア
ルカリ金属類と総称する)の担持♀は、ナトリウム原子
および/またはカリウム原子に換算して0.1〜20w
t%が好ましい。担持量が20wt%という非常に高い
値であってもタールや樹脂状物の副性もほとんど認めら
れず、ざらに担持量を多くすることもできるため、反応
系に混入してくる水分やその他の不純物に対しても強い
抵抗性を示し、非常に長期間にわたって高い活性と選択
性を維持することができる。勿論0.1−1wt%とい
った低い担持量に於いても活性が若干低ドするだけで、
本発明の方法に実施に対しては格別な支障は生じない。
一般的には、 1〜15wt%程瓜の量を担持させたも
のを好ましく使用することができる。
このようにして得られたものは、前述した特開昭57−
12842Eiの方法に於いて用いられる触媒を包含す
るものであり、それ自体で既にプロピレンの三量化反応
に対する触媒活性を有している。
しかし、本発明の方法に於いては、このような触媒を用
いてプロピレンの三量化反応を実施するに際して、反応
原料のプロピレン中に2〜25重星ppm、より好まし
くはlO〜200重量ppm重量素を含有させたものを
用いる。従来は、原料として用いるプロピレンには殆ど
酸素の混在しないものが使用されていた。また、酸素が
多少混在する場合には、予め酸素を除去したものが使用
されていた。上記濃度の酸素をプロピレン中に含有させ
るには、プロピレンに酸素を加圧溶解させることによっ
て所望の濃度組成のものを得ることができる。反応原料
のプロピレン中の酸素濃度が2重量ppa+未満の場合
に於いては、本発明による原料プロピレン中への酸素含
有効果が発揮できるまでにかなりの長時間を有し実用的
ではない、一方、プロピレン中の酸素濃度が500重量
ppmを超える場合には、プロピレンと酸素が反応し、
樹脂状物を形成し、これが反応器内でコーキングの原因
となるため適当ではない。
反応に用いるM料プロピレンは、必らずしも高純度のも
のである必要はないが、他のオレフィン、ジオレフィン
、水、空気、炭酸ガス等を通常の工業的に可能な範囲で
除去したものを用いることが好ましい、なお、エタン、
プロパン、ブタンなどの飽和の炭化水素類は含まれない
方が良いが、含有されていても支障はない。
本発明の方法を実施するに際しては、新らたに調製され
た触媒の使用開始時点から触媒寿命の尽きる迄、前記の
酸素濃度を有するプロピレンを常時使用することは必ず
しも適当な方法とはいえない。原料プロピレン中に混在
する酸素は、はぼ定量的に触媒担体に担持されたアルカ
リ金属類と反応し、この触媒への累積酸素量が、アルカ
リ金属類に対して0.1〜20モル%、好ましくは0.
3〜10モル%の範囲にあるよう制御することが好まし
く、この累積酸素量の範囲に於いてプロピレンの二足化
反応に於ける本発明による高い活性と選択性改善効果が
発揮される。累積酸素量が0.1モル%未満に於いては
、本発明による原料プロピレン中への酸素含有効果が十
分発揮できない。一方、酸素の接触処理量が20モル%
を超える場合には、プロピレンの二足化反応に於いて選
択性は高いまま維持されてはいるが、活性が低下し不経
済なものとなる。したがって、触媒への累!酸素量が上
記範囲に達した時点に於いて 原料プロピレンとしては
、酸素含有量の極めて低いものか、あるいは全く酸素を
含有しないものに切り変えて二足化反応を続行すること
が好ましい。
1−記のヨウにして酸素を含有したプロピレンを反応原
料として使用することにより、触媒への累積酸素量が所
定の範囲に達した触媒を用いる本発明の方法によれば、
プロピレンの二竜化の活性および4−メチル−1−ペン
テンの選択性が著しく向上する。この理由は今までのと
ころ明確ではないが、おそらくアルカリ金属類が酸素と
反応することにより、担体上のアルカリ金属類よりなる
活性点のまわりの電子状態が変化し、プロピレンの配位
が規制され三員化が起りゃすくなり、また異性化が起り
にくくなっているためであろう。
本発明の方法に於けるもう一つの重要な特徴は、反応器
に新しい触媒を充填したのちプロピレンを導入して反応
を開始させる際に、反応開始までの誘導期が極めて短く
なる点である。これまでに公知の触媒系では、誘導期が
短い場合でも10〜15時間、長い場合には数日以上に
なることが知られていた。
本発明の方法によるプロピレンの二足化反応を実施する
にあたっては、種々の接触反応様式が考えられるが、オ
ートクレーブを用いたパッチ式、セミパッチ式あるいは
オートクレーブに触媒と原料プロピレンを連続的に供給
する完全混合槽型連続反応法、触媒を反応器に充填し、
そこへ原料プロピレンを流通させる固定床型連続反応法
等が採用され得る。
また、本発明のプロピレンの二足化反応に適当な反応条
件は、温俄範囲としては100〜250°C1好ましく
は140〜180℃であり、適当な圧力範囲は20〜2
00Kg / c m’ テある。
オートクレーブを用いる場合には、原料プロピレンに対
する触媒使用量は特に制限はないが、実用的には0.5
〜20vt%の範囲が好ましい。なお、触媒使用量とは
、担体と担持させたアルカリ金属類との合計量をいう。
また、反応時間(パッチ式あるいはセミパンチ式の場合
)あるいは滞留時間(連続式の場合)は、1〜10時間
の範囲が好ましい。固定床型連続法に於いては液体空間
速度(LHSV)は0.1=10(V/V−hr)の範
囲が好ましい。
これらの反応様式のいずれに於いても、ヘプタン、オク
タン、ドデカンのような脂肪族炭化水素、またはこれら
の混合物さらには本反応において副反応を起さない化合
物を溶媒に用いて反応を行なうことは可能である。
以下に、実施例によって本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 K’OH+ベーマイト →に20 ・x Al、、03
(x = 0.98)Na −→Na担持に20 ・x Al2O3(Cat、−1
)水酸化カリウムベレット8eg(水分15%を含む)
を粉砕し、微粉末としたものとベーマイト80gとをよ
く混合し、アルミナ製ルツボに入れ、空気雰囲気下で1
200℃5時間焼成を行った。放冷後、この焼成物を取
り出し、アルミナ製ポットに入れ、遠心ボールミルで2
時間粉砕を行ない、60meshより細かいものを担体
として用いた。
この担体60gを300aij内容の三つロフラスコ中
、窒素ガス雰囲気下で150℃に加熱し、撹拌しながら
ナトリウム6gを添加した。添加後温度を200°Cに
あげ、1時間撹拌を続は均一に担持させ触媒を得た。
この触媒を用いてプロピレンの二接化反応を行った。す
なわち、充分乾燥させ窒素置換しである容l 1010
0Oのステンレス製オートクレーブ中に本触媒を15g
入れ、#素を100重量ppm加圧溶解させたプロピレ
ン150 gを入れ、 180°Cで4時間反応を行な
った。この結果、触媒への累積酸素−早は0.8mo1
%であった。反応終了後オートクレーブを氷道氷で急冷
し、反応を停止させ、未反応プロピレンをドライアイス
−メタノール浴中のトラップに捕集した。さらに、反応
器内に残っている溶媒、反応生成物等を減圧蒸留によっ
て回収した。回収反応液に先にトラップに補集したプロ
ピレンを蒸発させた後、残った二量体以上の沸点を有す
る部分を合せ、スクアランをコーチイブした50m長の
ガラスキャピラリーカラムを用いてガスクロマトグラフ
ィーによる分析を行なったところ、プロピレンの反応率
は36%であり、4−メチル−1−ペンテンの選択率は
92%であった。したがって、この触媒1g・ 11I
′!?間当りの活性は。
o、828 (g −4−メチル−1−ペンテン/g−
触奴φhr) (以下の例に於いては単位の記載を省略
する)であった。
比較例■ 反応原料として酸素を含有しないプロピレン(酪素含有
i<lppm)を使用したことを除き、実施例1と全く
同様の条件でプロピレンの二接化反応を行った。分析の
結果、プロピレンの反応率は28%、4−メチル−1−
ペンテンの選択率は89%であり、この触媒の活性は、
0.579であった。
実施例2 (化学反応式は実施例1参照) 実施例1で用いた担体に、ナトリウムの代りにカリウム
を5wt%坦持さ担持触媒16gを川1.%て実施例1
と同様にしてプロピレンの二接化反応を行った。本例に
於ける触媒への累積酸素量t±2.2mo1%であった
。分析の結果、プロピレンの反応率31%、4−メチル
−1−ペンテンの選択率は91%、活性は0.529で
あった。
実施例3 に2C03+Al(OH)3−+に20 ・xAl2O
3(x = 0.98.)Na+NH3+NaNH2 aNIIz K2O・X Al2O3Nap)12坦持に20 * 
xA12c13無水炭酸カリウム100 gと水酸化ア
ルミニウム78.0 gとを、各々I+(+1eshよ
り小さい粒度にそろえ、十分に均一 となるよう混合し
たのち、1100°Cの温度で5時間焼成し担体を調整
した。木担体のに/AI比を原子吸光分析でめたところ
、K/A I =1.45であった。また生成した担体
の酩分解により発生した炭酸ガス量より計算すると、未
反応の炭酸カリウムが32g残存しており、K2O・x
A1203はX = 0.98であることがわかった。
この担体15.0 gおよびナトリウム1.0gをステ
ンレス製オートクレーブに入れ、これに液化アンモニア
30gを圧入し、室温で2時間撹拌を行った後、アンモ
ニアおよび反応によって生じた水素を放出した。次いで
、このオートクレーブにn−へブタン100mAおよび
酸素を100重量ppm加圧溶解させたプロピレン+5
3.o gを加え、180 ’Oで6時間反応を行なっ
た。この反応による触媒への累積S素置は1.1 mo
1%であった。実施例1と同様にして後処理し、分析し
たところプロピレンの反応・トは34%、4−メチル−
1−ペンテンの選択率は90%であった。活性は0.4
78であった。
この触媒の装入されているオートクレーブ中に酸素を含
有しないプロピレン(酸素含有量く1ρpg) 150
gを加え、再び180℃で5時間反応を行った。分析の
結果、プロピレンの反応率は36%、4−メチル−1−
ペンテンの選択率は90%、活性はo、eoaであった
比較例2 実施例3と同様の条件により、まず酸素を含有しないプ
ロピレンとの反応を8時間行なった。次いで実施例1と
同様に処理し、再度オートクレーブ中の触媒に対して、
実施例3と全く同様の条件でプロピレンの三員化反応を
行なった。分析の結果、プロピレンの反応率は28%、
4−メチル−1−ペンテンの選択率は86%であり、こ
の触媒の活性は、 0.452であった。実施例4(化
学反応式は実施例3参照) 実施例3で得られた担体に、ナトリウムの代りにカリウ
ムを用いてカリウムアマイドを担持させた。カリウムの
使用量、アマイド化の条件などは実施例3と全く同じで
あった。このようにして11tられたカリウムアマイド
担持物を使用して、実施例3と同様にして酸素を100
重量ppm加圧溶解させたプロピレンとの反応を行なっ
た。この反応による触媒への累積酸素量は1.8 mo
1%であった。
実施例1と同様にして後処理し、分析したところプロピ
レンの反応率は28%、4−メチル−1−ペンテンの選
択率は89%、活性は0.389であった。
実施例5 に、CO3+Al(OH)3→に20・xAI 03 
(X = 1.0 )a −→Na担持に20 拳xAl 03’ (Cat、’
−5)無水炭酸カリウム138gと水酸化アルミニウム
156gに少量の水を加えてよく混練し、押し出し成形
機で直径1.8履膚長さ5〜81111の大きさのベレ
ットに成形した。これをアルミナ製ルツボに入れ、空気
雰囲気ドで1000℃で5時間焼成し、担体を得た。放
冷後、この焼成6を取り出し、この担体全量を500耐
内容の三つロフラスコ中、窒素ガス雰囲気ドで200℃
に加熱し、撹拌しながらナトリウムをlovt%となる
ように添加し2時間中分に撹拌し均一に担持させた6さ
らに400℃に温度をあげ2時間加熱を続けた。
このようにして得られた触媒を用いてプロピレンの三員
化反応を行った。すなわち、この触媒を固定床反応器に
充填し、酸素をl’1lpp麿含有するプロピレンをし
)IsV 1.0hr−1で流通させ反応を行った。8
0時間経過後の反応率は46%、4−メチル−1−ペン
テンの選択率は88%であった。この時点に於ける触媒
への累積酸素量は0.8%!101であった。800時
間経過後(触媒への累積n#*星、 8mo1%)でも
まだ選択率は少しづつではあるが」−51シていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロピレンを、下記式(1) %式%(1) で示される化合物(ただし、上式に於いて、×は0.5
    ≦X≦11なる範囲の伯をとる)を主成分とする担体に
    、ナトリウム、カリウム、ナトリウムアマイド、カリウ
    ムアマイドから成る群より選ばれた少なくとも1種以上
    の元素若しくは化合物を担持させてなるものに、所望に
    より水素処理してなる触媒を使用して二量化反応させ、
    4−メチル−1−ペンテンを製造する方法に於いて、プ
    ロピレン中に2〜500重量pp重量酸素を含有させた
    ものを反応原lとして用いることを特徴とする4−メチ
    ル−1−ペンテンの製造方法。
JP58233654A 1983-10-29 1983-12-13 4−メチル−1−ペンテンの製造法 Granted JPS60126234A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58233654A JPS60126234A (ja) 1983-12-13 1983-12-13 4−メチル−1−ペンテンの製造法
EP84112864A EP0143334B1 (en) 1983-10-29 1984-10-25 Process for preparing 4-methyl-1-pentene
DE8484112864T DE3470877D1 (en) 1983-10-29 1984-10-25 Process for preparing 4-methyl-1-pentene
US06/665,307 US4533781A (en) 1983-10-29 1984-10-26 Process for preparing 4-methyl-1-pentene

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