JPS6012597Y2 - 砂利の再洗機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は砂利の再洗機に係るものである。

従来、採掘した砂利には脆い死石が混入していたり、石
の表面に泥土が付着していたりしたため水により洗浄を
施していたが、水による洗浄だけでは死石や泥土を取り
除くことができないため建設用のコンクリート用骨材と
して強度的にとかくの問題が生じるので、この種の砂利
は市場性に乏しいものであった。

本考案はかかる問題に鑑み、ベース上へ設置した円筒状
胴部の中心へ片持式に回転軸を設け、この回転軸に複数
個のスクリューコンベヤーブロックから成るスクリュー
コンベヤーを取付けてこの円筒状胴部の内側へ死石や泥
土混じりの砂利を水と共に投入しスクリューコンベヤー
により死石を粉状に粉砕すると共に泥土を石から掻き落
して水と共に洗い流し、良質な砂利だけを取り出すこと
が出来る様にしたものである。

今、本考案の実施例を図面に付き説明すれば下記の通り
である。

図中１は下側半円側２に上半円胴３を展開自在に取付け
てなる円筒状胴部で、内筒ａと外筒すとの二重構造にし
てベース４上に横型に取付けである。

５は外端を軸受６により片持支持させ内端を円筒状胴部
１の先端に近い位置に迄挿入した回転多角軸である。

７は回転多角軸５に複数個のスクリューコンベヤーブロ
ック８・・・８を嵌合してなるスクリューコンベヤーで
ある。

９は円筒状胴部１の一端上部に設けた砂利の投入口、１
０は円筒状胴部１の先端に設けた砂利の排出口で、この
排出口１０を被って揺動蓋１１を蝶番１２により円筒状
胴部１に取付けてあり、揺動蓋１１の外側には重量調節
の自在なバランスウエート１３と振動モーター１４を取
付け、内壁には放射状に掻板１５が突設しである。

１６は減速駆動モーターで、回転多角軸５の外端に連結
しである。

１７は上側半円胴３の先端内側に設けた揺動蓋１１の緩
衝部材である。

尚、１８は図面第２図に示す様に回転多角軸５の中央部
に設けたスクリュー翼のないスリーブ、１９は図面第３
図に示す様にスクリューの外径を円筒状胴部１の先端に
及ぶに従って大径にに設けたスクリューコンベヤー、２
０は図面第４図に示す様に円筒状胴部１の先端に及ぶに
従ってスクリューの外形を大径にしたスクリューコンベ
ヤーの中央部にスリーブ１８を介在させたスクリューコ
ンベヤーである。

２３は回転多角軸５の内端に蝶着した止螺子、２４は下
側半円胴２と上側半円胴３との支軸で、この支軸２４を
中心に上側半円胴３が展開出来る様に設けである。

２５は下側半円胴２と上側半円胴３とを固定する締付は
ボルトである。

本考案は上記の様に構成されているから駆動モーター１
６の電源スィッチ（図面に示してない）をＯＮに切替え
て回転多角軸５に取付けたスクリューコンベヤー７を旋
回させてから死石や泥土の混入した砂利と水と共に投入
口９から供給すれば砂利は旋回するスクリューコンベヤ
ー７により攪拌されながら排出口１０に向かって搬送さ
れこの間に砂利に混入している死石は粉砕され石に付着
している泥土は取り除かれて水と共に排出口１０へ到達
しこの部分に於て振動モーター１４により微振動すると
共に最適重量に調節されたバランスウエート１３により
排出口１０へ圧着されている揺動蓋１１への後続の砂利
の圧力により押し付けられ揺動蓋１１の内壁に放射状に
突設した掻板１５・・・１５にすりつけられて更に死石
と泥土を取り除かれ排出口１０と揺動蓋１１の隙間から
良質な砂利となって排出されるものである。

尚、図面第２図に示す実施例に於ては投入口９から水と
共に供給された砂利はスクリューコンベヤー７により攪
拌されながら中央部のスリーブ８を取付けた部分へ搬送
されここで一旦滞留している間に良く混練されて後続の
砂利の圧力により前方のスクリューコンベヤー７へ前進
しこのスクリューコンベヤー７により攪拌されながら排
出口１０へ向かつて送られて揺動蓋１１へ押し付けられ
、死石や石に付着した泥土は掻板１５・・・１５により
する潰されて良質な砂利となって排出口１０と揺動蓋１
１との間から取り出されるもので、即ちスクリューコン
ベヤー７の中間部に取付けたスリーブ８の部分に停留さ
せて混練させるから効率良く死石や石に付着した泥土を
取り除くことができるものである。

又、図面第３図に示す実施例に於て投入口９から水と共
に供給された砂利は始め外径の小さなスクリューコンベ
ヤー１９により緩かに攪拌され外径の水きなスクリュー
コンベヤー１９側へ移動して行くに従い搬送スピードも
上昇して行って揺動蓋１１へ強力に押し付けられ死石や
石に付着した泥土を掻板１５・・・１５に押し付けてす
り潰し良質な砂利となって排出口１０と揺動蓋１１との
隙間から取り出されるもので始め緩かに搬送する間に良
く攪拌することにより効率良く死石や石に付着した泥土
を取り除くことが出来るものである。

又、図面第４図に示す実施例に於ては第２図の実施例に
於けるスクリューコンベヤーのスクリュー外径を第３図
に示す様にしたものであるから第２図の実施例と第３図
の実施例との両者の効果が相い俟って両者よりも更に効
率良く死石や石に付着した泥土を取り除くことができる
ものである。

上記の様に本考案の砂利の再洗機に於ては円筒状胴部を
二重構造にしであるから内壁が摩耗しても内筒ａを取り
替えるだけで足りるから経済的であり、然も上側半円胴
が展開出来る様に設けであるからスクリューコンベヤー
ブロックの交換や胴部内の清掃修理を容易に行なうこと
が出来るものである。

又、スクリューコンベヤーブロックを取付ける回転軸は
多角形状に設けであるからスクリューコンベヤーブロッ
クの取付は固定が容易であると共に緩みを生じないもの
であり、スクリューコンベヤーは複数個のスクリューコ
ンベヤーブロックを連結したものであるからスクリュ一
部に部分的に摩耗、破損を生じても、そのブロックだけ
を交換すれば足りるから経済的である。

更に揺動蓋の内壁に放射状に突設した掻板とバランスウ
エートの重量調節とによりスクリューコンベヤーで取除
くことの出来なかった死石や石に付着した泥土を完全に
取り除くことが出来るから良質な砂利を効率良く蒐集す
ることが出来るなど大きな実用的効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に於ける第１実施例を示す一部断面正面
図。 第２図は仝上第２実施例を示す一部断面正面図。 第３図は仝上第３実施例を示す一部断面正面図。 第４図は仝上第４実施例を示す一部断面正面図。 第５図はスクリューコンベヤーブロックの拡大斜視図。 第６図は図面第１図に示すＡ−Ａ線に於ける要部の縦断
面図である。 図中、１は円筒状胴部、２は下側半円胴、３は上側半円
胴、５は回転多角軸、６は軸受、７はスクリューコンベ
ヤー、８はスクリューコンベヤーブロック、９は投入口
、１０は排出口、１１は揺動蓋、１２は蝶番、１３はバ
ランスウエート、１４は振動モーター １５は掻板、１
６は駆動モーター。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ベース上に、後端部上壁に砂利の投入口を設けた
   上側半円側を下側半円側へ展開自在に取付けてなる二重
   層の円筒状胴部を取付け、この胴部内側中心に外端部を
   軸受に片持させると共に駆動系に連結し且先端部を胴部
   先端の排出口近きに亘って配設した回転多角軸を設けこ
   の多角軸には複数個のスクリューコンベヤーブロックか
   らなるスクリューコンベヤーを取付け、胴部排出口には
   外側へ着脱式のバランスウエートと振動モーターとを設
   けると共に内壁に砂利の掻板を放射状に設けた揺動蓋を
   前後に揺動自在に螺着してなる砂利の再洗機。
2. （２）回転多角軸に取付けたスクリューコンベヤーの中
   央部にスクリュー翼のないスリーブを取付けた実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の砂利の再洗機。
3. （３）スクリューコンベヤーの外径を胴部の先端に及ぶ
   に従って大きくした実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の砂利の再洗機。
4. （４）外径を胴部の先端に及ぶに従って大きくしたスク
   リューコンベヤーの中央部にスリーブを介在させてなる
   実用新案登録請求の範囲第３項記載の砂利の再洗機。