JPS60124024A - 磁性膜用塗料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体の磁性膜用塗料組成物に関する
。

〔発明の背景〕

従来、磁気ディスクの製造は、強磁性体微粒子を高分子
結合剤（バインダー）溶液中に分散せしめてなる塗料を
基板上に塗布し、配向、熱硬化。

加工等のプロセスを経て行なわれている。ここで、バイ
ンダーとしては通常、熱硬化性樹脂が使用され、塗膜の
機械的強度を保持している。しかし、近年の高密度化に
は、塗膜の薄膜化やヘッドとディスクの狭スペーシング
化等により、益々塗膜強（１） 度の向上が要求されている。つまり、従来の塗膜材料組
成では、塗膜強度が弱いという欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記問題点を解決した、高強度塗膜を
持つ塗膜材料組成物を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、磁性粉を高分子結合剤溶液中に磁性粉を分散
させた塗料を基板に塗布、配向、硬化させる磁気記録媒
体の製造方法において、活性炭。

シリカゲル等の有機溶剤に親和性の高い物質を添加剤と
して、磁性塗料中に混合して用いることを特徴とする。

活性炭などの有機溶剤と親和性の高い物質−Ｉｉ−塗料
に添加して用いると、塗膜の熱硬化時における有材溶剤
の蒸発が遅れ（第２図参照）、塗膜を多孔性にすること
ができる。これと同時に、通常、硬化、加工後に潤滑剤
を良好にするために液体潤滑剤を塗膜表面に塗布するが
活性炭の液体潤滑剤へ（２） の吸着効果により微細孔に潤滑剤が侵入し、塗膜強度の
向上をはかることができる。

活性炭等の有機溶剤の吸着剤の添加量は、塗膜全体の重
量を１００重量部として、０．１〜２０重量部が好まし
い。

有機溶剤の吸着剤としては、活性炭、シリカ。

ゼオライト、モレキュラーシービングカーボン。

モレキュラーシーブス、活性アルミナなどの一種以上が
用いられる。

塗料組成物としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂と
共にポリビニールブチラール、ポリビニールホルマール
及びポリビニルアセタールからなる群から選ばれた少な
くとも一種のポリマーを用いることが好ましい。本発明
は、さらにアルミナなどの充填剤（補強剤）を加えてな
すことができる。このような塗料組成物については、特
開昭５５−２５４０６号明細書などに明示されており、
この組成物に活性炭などを加えて、磁気ディスクを製造
することができる。

〔発明の実施例〕

（３） 以下、実施例を用いて本発明を説明する。

実施例１ ポリビニールブチラールの粉末７０ｇと磁性粉７００ｇ
をニーダ−混線機に投入し、約１５分間混合を行なう。

次に酢酸セロソルブ２５０ｇを除徐に添加し、ニーダ−
混練を約４時間行なう。この混線物４８０ｇをとり、活
性炭１２ｇ、酢酸セロソルブ７００ｇを共に、３Ｑのボ
ールミルポットに入れ、７日間ボールミル混練を行ない
磁性粉。

活性炭を良好に分散させる。つぎに、フェノール樹脂１
２０ｇ、４０％のエポキシ樹脂のブチルセロソルブ溶液
を３００　ｇ　＋ブチルセロソルブ５００ｇを添加混合
（希釈）し、磁気ディスク用塗料を調合する。次にこの
塗料をあらかじめ、表面を清浄にしたアルミニウム円板
に膜厚１．０〜１．５μｒｎに塗布し、２２０℃、４時
間硬化した。さらに、表面平滑性を向上させるために、
表面加工した。

比較例１ 活性炭を加えることなく、実施例１と同様の処理を行な
い磁気ディスクを得た。

（４） 実施例２ 磁気粉１００重量部とα−ＡＱ２０３１０重量部をニー
ダ−混線機に投入し、約５分間混合を行なう。

つぎに、エポキシ樹脂２０重量部をシクロへキサノン３
０重量部で溶解した溶液を加えて、約４時間混線を行な
う。

上記混線物と、活性炭１２ｇ、エポキシ樹脂１５重量部
とシクロへキサノン１３０重量部をボールミルポットに
入れ、５日間ボールミル混練を行ない磁気粉を分散させ
る。つぎに、フェノール樹脂３５重量部、ビニール樹脂
の２．５％シクロヘキサノン溶液３５０重量部を添加し
、磁気塗料を調合する。つぎにあらかじめ表面を清浄し
たアルミニウム基板上に上記塗料を塗布する。つぎに周
知の方法で配向せしめた後、２２０℃、２時間加熱硬化
した。さらに、表面平滑化をはかるために、表面加工し
た。

比較例２ 活性炭を加えることなく、実施例２と同様の処理を行な
い磁気ディスクを作製した。

（５） 比較例および実施例で作製した磁気ディスクに、液体潤
滑剤を塗布した後、塗膜の機械強度を調べた。すなわち
、ディスクを回転させ、ディスク表面にスライダー（負
荷２０ｇ）を加圧摺動させて、塗膜面に摺動傷が発生す
る迄の磁気ディスク回転数で評価した。その結果をまと
めて、第１図に示した。比較例に比べ、活性炭を添加し
た塗膜の強度は、２〜６倍大きくなった。

〔発明の効果〕

本発明によれば、塗膜を多孔性にし、液体潤滑剤を吸着
させ、塗膜表面の潤滑性を良好にすることができるので
、磁気ディスク塗膜の強度を向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による磁気ディスク塗膜の強度を従来
の比較例と共に示した図、第２図は、各種有機溶媒の吸
着剤（ａ）、（ｂ）と有機溶媒のＴＧ曲（６） 第１頁の続き ０発　明　者　赤　城　元　男　国分寺市東恋ケア央研
究所内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高分子結合剤に磁性粉を分散させた塗料を基板に塗布、
   配向、加熱硬化せしめる磁気記録媒体の製造方法におい
   て、塗料に有機溶媒の吸着剤を添加することを特徴とす
   る磁性膜用塗料組成物。