JPS601225A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPS601225A
JPS601225A JP10983783A JP10983783A JPS601225A JP S601225 A JPS601225 A JP S601225A JP 10983783 A JP10983783 A JP 10983783A JP 10983783 A JP10983783 A JP 10983783A JP S601225 A JPS601225 A JP S601225A
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resin
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真生 浅野
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猪熊 博行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、産業上の利用分野 本発明は硬化性組成物、例えば磁気記録媒体の磁性塗料
用組成物、キーボード等の上塗り塗料用組成物等に関す
るものである。
2、従来技術 例えば磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉とバイン
ダー、硬化剤等からなる磁性塗料を支持体上に塗布し、
硬化、乾燥させることによって製造される。この場合、
硬化剤としてイソシアネートが使用可能であるが、この
イソシアネートによる硬化を促進するために、特開昭5
5−77033号に記載された有機スズ系触媒や、塗料
分野で知られているアミン系触媒を使用することが考え
られる。
しかしながら、これらの触媒はいずれも低分子化合物で
あるために、塗膜中に残存し、経時変化、ブルーミング
、耐久性(耐スチル性)の劣化等を引起こす原因になる
。加えて、塗膜中のバインダーや磁性粉等とのなじみが
悪く、分散不良が生じてしまう。
3、発明の目的 本発明の目的は、経時特性、耐久性、分散性をはじめ、
耐神i撃性、耐食性、密着性、耐熱性、機械的強度等に
優れた硬化膜を形成することのできる組成物を提供する
ことにある。
4、発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、繰返し単位中に少なくとも1つのピペ
ラジン環を有するエポキシ系重合体からなる硬化促進剤
と、硬化剤とを含有することを特徴とする硬化性組成物
に係るものである。
本発明によれば、上記エポキシ系重合体が分子内にピペ
ラジン環を少なくとも1つ有しているので、組成物中の
磁性粉、樹脂、硬化剤等と結合し易い構造となっており
、これによって硬化の促進、分散性の向上、密着性等の
顕著な作用効果を得ることができるのである。つまり、
上記ピペラジン環を形成している窒素原子のローンペア
電子が、I 組成物中の樹脂の有する一OHl−N H−1−C−等
の活性部分(活性水素やカルボニル基の炭素原子)、更
には本来の硬化剤(例えばイソシアネート)の活性部分
(例えばカルボニル基の炭素原子)に電子を供与し、こ
れによってピペラジン環が上記窒素原子を介して樹脂等
と結合し、その硬化を促進する働きがあるものと考えら
れる。この硬化促進作用によって膜強度や機械的物性が
著しく向上する。また、磁気記録媒体の磁性層を形成す
るための磁性塗料に適用した場合、上記エポキシ系重合
体が樹脂的な性質を有していてバインダー樹脂とのなじ
みが良好である一方、磁性粉の親水性表面(−0Hの活
性水素)に対し上記窒素原子を介して結合し易い性質(
磁性粉金属との間のキレート形成能)も有しているから
、磁性粉の分散性や樹脂組成の均一性が向上するという
顕著な効果が得られる。勿論、上記磁性粉金属だけでな
く、金属表面に対する結合能を有しているために、塗料
として金属表面にコーティングした場合の下地金属との
密着性が良好である。
このように、上記エポキシ系重合体が硬化促進作用と、
樹脂としての性質(更には金属との結合能)とを併せ有
することに本発明者は着目し、硬化性組成物に巧みに適
用したのである。これは、これまでの技術にはない新規
で極めて有用な構成である。
加えて、上記エポキシ系重合体は、エポキシ樹脂が本来
もつ密着性及び耐食性を有していると共に、ポリエステ
ル系重合体、重合体主鎖にエステル結合等の加水分解さ
れ易い部分を有するものに比べて耐加水分解性、耐アル
カリ性、耐水性が良く、また上記ピペラジン環の存在に
よって線状の重合体よりも耐熱性に優れたものとなって
いる。
更に、上記エポキシ系重合体は、後述するアミンとエポ
キシ基との反応による同重合体の生成が均一かつスムー
ズに進行することから、分子量分布がシャープとなり、
低分子量領域の成分が少なくなり、これによって重合体
の耐衝撃性の向上が期待できる。
5、実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明する。
まず、不発jJJ による硬化性組成物に使用する硬化
促進剤としてのエポキシ系重合体を具体的に説明する。
このエポキシ系重合体の代表的な構造式は次の通りであ
ってよい。
この代表的なエポキシ系重合体はピペラジン環含有ポリ
ヒドロキシポリエーテルアミン(フェノキシタイプ)か
らなり、繰返し単位(ユニット)中に少なくとも1つの
ピペラジン環を有していて、エポキシ成分はフェノキシ
タイプ(具体的にはビスフェノールタイプ)である。こ
の重合体の平均分子量(MW)は2000−720万と
するのがヱましいが、2000未満では硬化した後の表
面に滲め出し易くなる場合があり、20万を越えると重
合体自体の分散性が低下し易くなるからである。
エポキシ系重合体は上記に例示したものに限らず、アミ
ン成分とエポキシ成分との組合せによって、他の形態の
化学構造としてよい。いずれの場合も、アミン(ピペラ
ジン環のある2級アミン)とエポキシとの反応は、実質
的に立体障害が生しることなく進行し、かつ2級アミン
を出発物質として用いれば反応速度の違いによる弊害は
なく、分子量分布のシャープなポリマーを合成すること
ができる。
ここで使用可能な2級アミンは、次の一般式CI)又は
〔II〕で表わされるものがよい。
一般式〔l〕 : R1げR’ R“ (但、R1〜R″は水素原子又は同一の若しくは異なる
低級アルキル基である。) 一般式〔■〕 : (但、Roは二塩基酸残基、R1〜Rゞ は上記したも
のと同じである。) これらの一般式(I)又は(II)で表わされる2級ジ
アミンは単独で使用されてよいし、複数種を混合して使
用してもよい。一般式(II)の2級ジアミンばN−ア
ミノエチルピペラジンと二塩基酸又は二塩基酸低級アル
キルエステルとのアミド化反応によって合成可能である
。使用可能な二塩基酸又はその低級アルキルエステルと
しては、アジピン酸、セパチン酸、1.40−デカカル
ボン酸、トール油脂肪酸の重合による高純度ダイマー酸
、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸
、末端カルボキシル基をもつブタジェン−アクリロニト
リル系液状ゴム、末端カルボキシル基をもつ低分子ポリ
エステルオリゴマー等が挙げられる。
また、上記アミンと反応してエポキシ系重合体を合成す
るためのエポキシ化合物としては、2価フェノールとエ
ビハロヒドリンとを當法で反応させて得られるものを使
用できる。この場合、使用できる2価フェノールとして
は、1個の芳香族核を有する単核2価フェノール及び2
個以上の芳香族核を有する多核2価フェノールがある。
単核2価フェノールの例としては、例えばレゾルシノー
ル、4.6−ジクロロ−レゾルシノール、ハイドロキノ
ン、2−プロモーハイドロキ77ン、パイロカテコール
、フロロダルシノール、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2.6−ジヒド
ロキシナフタレン、などがあげらさる。又、多核2価フ
ェノールとし、ては、例えば2,2−ビス−(4−ヒト
0キシフエニル)プロパン(ビスフェノールA)に代表
される各種のビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、或
いは4.4′−ジヒドロキシビフェニルに代表される各
種のジヒドロキシナフタレン、或いはビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホンに代表される各種のジ(ヒド
ロキシフェニル)スルボン、或いはビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エーテルに代表される各種のジ(ヒドロキ
シフェニル)エーテル等があげられる。更に、1.1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン
、1,3゜3−トリメチル−1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)エポキシ−2−メチル−3−クロルプロパン2.
1゜21−エポキシ−2−エチル−3−クロルプロパン
などがあげられる。
1上記1′″″r、z /゛o Bトリ′と2価フ“ノ
ー″と0これらの活性を示す誘導体(例:三弗化硼素−
エーテル錯化合物)或いはこれらの混合物等の酸性触媒
及びアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコラード
、第3級アミン化合物、第4級アンモニ1ウム化合物或
いはこれらの混合物等の塩基性触媒があげられる。かか
る反応と同時に前記エポキシ化合物を生成せしめるか、
或いは反応の結果生成したポリハロヒドリンエーテルを
脱ハロゲン化水素反応によって閉環せしめて前記エポキ
シ化合物を生成せしめる。この脱ハロゲン化水素反応に
用いる塩基性化合物としてはアルカリ金属酸化物、アル
ミン酸アルカリ金属塩等が用いられる。これらの触媒又
は塩基性化合物はそのまま、或いは適当な無機、有機溶
媒の溶液として使用することができる。
本発明で使用可能ピペラジン環含有ポリヒドロキシポリ
エーテルアミンは次の方法で製造できる。
即ち、上記ジアミンとエポキシ化合物とを実質的に等モ
ルに仕込むか、或いはアミンを少し過剰に仕込み、必要
に応じてケトン系、エーテル系、エステル系、フェノー
ル系、芳香族炭化水素/アルコール混合系等を溶媒とし
て用いてもよい。
上記した本発明に使用されるピペラジン環含有エポキシ
系重合体は、本発明に従って、硬化性組成物の硬化促進
剤として組成物中に添加、混合せしめる。
こうした硬化性組成物としては、第1図〜第3図に例示
した磁気記録媒体(例えば磁気テープ)における支持体
l上に塗布、形成される磁性層2を形成するための磁性
塗料がある。
この磁気記録媒体においては、磁性N2を形成するため
の磁性塗料は基本的に次の組成からなっている。
ピペラジン環含有エポキシ系重合体 バインダー樹脂 硬化剤 磁性粉 他の添加剤(帯電防止剤、潤滑剤等) 溶媒 以下に、この磁性塗料の各成分について詳しく説明する
まず、ピペラジン環含有エポキシ系重合体は上述したよ
うに、硬化促進剤としてのみならず、バインダー樹脂の
一部分としても機能するものである。このエポキシ系重
合体は、従来の硬化促進剤とは根本的に異なり、それ自
体分散性に優れたポリマーからなるため、硬化反応に際
し゛ζ触媒作用を発揮すると同時にバインダー樹脂との
相溶性が良(、塗膜の経時変化の減少、耐久性の向上環
に効果的に寄与する。しかも、他方では磁性粉と結合す
る性質もあるから、磁性粉の分散性、ひいては電磁変換
特性及び塗膜の表面性の向上をもたらす作用がある。
上記エポキシ系重合体はバインダーとしての働きを有し
ている点で、他のバインダー樹脂(例えばポリウレタン
やフェノキシ樹脂)と併用することができる。この場合
のエポキシ系重合体の添加量は第4図の実験データから
みて非常に重要である。即ち、バインダー全体に対し2
0重量%以下(更には5重量%以下)が望ましいが、こ
れは、20重量%を越えると塗膜の硬化が早すぎ、却っ
て脆弱な膜となり易いからである。また、硬化促進剤と
いう面からは、上記エポキシ系重合体の割合は磁性粉1
00重量部(以下、重量部は単に「部」として表わす。
)当り0.05〜5部とするのがよい。
即ち、第5図に示すように、0.05部未満では硬化促
進効果が弱く、5部を越えると上記した如く硬化が早す
ぎて膜物性が悪くなり易い。
なお、硬化速度を調節するために、上記エポキシ系重合
体の添加量を少なめにしたり、或いは反応速度を遅くす
る酸性物質を別途添加してもよい。
こうした酸性物質としては、リン酸誘導体、カルボン酸
誘導体等の低分子化合物があるが、好ましくはポリマー
酸(特に側鎖又は末端にカルボキシル基、リン酸基、ス
ルボン酸基のあるもの)がよい。
次に、磁性塗料における本来のバインダー樹脂としては
ポリウレタンを使用できる。このポリウレタンは、ポリ
オールとポリイソシアネー1〜との反応によって合成で
きる。使用可能なポリオールとしては、フタル酸、アジ
ピン酸、三量化リルイン酸、マレイン酸等の有機二塩基
酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコー
ル類もしくは1−リメチロールプロパン、ヘキサントリ
オール、グリセ1ナン、トリメチロールプロパン、ヘキ
サントリオール、グリセリン、トリメチロールエタン、
ベンクエリスリトールなどの多価アルコール類もしくは
これらのグリコール類及び多価アルコール類の中から選
ばれた任意の2種以上のポリオールとの反応によって合
成されたポリエステルポリオール;または、S−カプロ
ラクタム、α−メチル−1−カプロラクタム、S−メチ
ル−3−カプロラクタム、γ−プチロラククム等のラク
タム類から合成されるラクトン系ポリエステルポリオー
ル;又はエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブゝチレンオキサイドなどから合成されるポリエーテル
ポリオール等が挙げられる。これらのポリオールは、ト
リレンジイソシアネート、ヘキザメチレンジイソシアネ
ート、メチレンジイソシアネート、メタキシリレンジイ
ソシアネート等のイソシアネート化合物と反応せしめ、
これによってウレタン化したポリエステルポリウレタン
、ポリエステルポリウレタンが合成される。
これらのポリウレタンは通雷は主として、ポリイソシア
ネートとポリオールとの反応で製造され、そして遊離イ
ソシアネート基及び/又はヒドロキシル基を含有するウ
レタン樹脂またはウレタンプレポリマーの形でも、ある
いはこれらの反応性末端基を含有しないもの(例えばウ
レタンエラストマーの形)であってもよい。
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタンエラス
トマーの製造方法、硬化架橋方法等については公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。
なお、本発明では、バインダーとして上記のポリウレタ
ンと共に、繊維素系樹脂及び/または塩化ビニル系共重
合体も含有せしめれば、磁性層に適用する場合に磁性粉
の分散性が向上してその機械的強度が増大する。但、繊
維素系樹脂及び塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬く
なりすぎるが、これはポリウレタンの含有によって防止
できる。
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル無機
酸エステル、セルロース有機酸エステル等が使用できる
。セルロースエーテルとしては、メチルセルし1−ス、
エチルセルロース、プ1.1ピルセルロース、イソプロ
ピルセルロース、ブチルセルロース、メチルエチルセル
ロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、エチルヒ
ト′ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ー:ルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩、ヒドロ
キシエチルセルロース、ペンジルセル口・−ス、シアノ
エチルセルロース、ビニルセルロース、ニトロカルボキ
シメチルセルロース、ジエチルアミノエチルセルロース
、アミノエチルセルロース等が使用できる。セルロース
無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫酸セル
ロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、セルロ
ース有機酸エステルとしては、アセデルセルロース、プ
ロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、メタクリ
ロイルセルロース、クロルアセチルセルロース、β−オ
キシプロピオニルセルロース、ベンゾイルセルロース、
p−トルエンスルボン酸セルロース、アセチルプロピオ
ニルセルロース、アセチルブチリルセルロース等が使用
できる。これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロースが
好ましい。
ニトロセルロースの具体例としては、旭化成(株)製の
セルツバBTH 1/2、ニトロセルロースSL−1、
ダイセル(株)製のニトロセルロースRS1/2が挙げ
られる。ニトロセルロースの粘度(J I S, K 
−6703 (1975)に規定されているもの)は2
〜1/64秒であるのが好ましく、特に1〜1/4秒が
優れている。この範囲外のものは、磁性層の膜イ]及び
膜強度が不足する。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体もしては
、 一般式: で表わされるものがある。この場合、 におけるlおよびmから導き出されにモル比は、前ff
のユニットについては95〜50モル%であり、後者の
ユニットについては5〜50モルである。また、Xは塩
化ビニルと共重合しうる単量体残基を表りし、酢酸ビニ
ル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、無水マレイン
酸エステル、マレイン酸、マレイン酸エステル、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸
エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、プロ
ピオン酸ビニル、グリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレートからなる群より選ばれた少なくとも1種
を表わす。(β十m)として表わされる重合度は好まし
くは100〜600であり、重合度が100未満になる
と磁性層等が粘着性を帯びやず< 、600を越えると
分散性が悪くなる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部
分的に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合
体として、好ましくは塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ
共重合体(以下、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
」という。)−ル、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール−
無水マレイン酸、塩化ビニル−酢酸ビニルーヒニルアル
コールー無水マレイン酸−マレイン酸の各共重合体等が
挙げられ、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の中でも
、部分加水分解された共重合体が好ましい。上記の塩化
ビニル−酢酸ビニル系共重合体の具体例としては、ユニ
オンカーバイド社製のr V A G HJ、r V 
Y HHJ、rVMcHJ、漬水化学(株)製の「エス
レソクΔ」、「エスレソクA−5j、rエスレックC」
、「エスレソクM」、電気化学工業(株)製の「デンカ
ビニル1000G」、[デンカビニル100OWJ’等
が使用できる。
上記の塩化ビニル系共重合体と繊維素系樹脂は任意の配
合比で使用されてよいが、重臣比にして塩化ビニル系樹
脂:繊維素系樹脂を90/lo〜5/95とするのが望
ましく 80/20〜10/90が更に望ましい。
また、バインダー組成全体については、ポリウレタンと
その他の樹脂(繊維素系樹脂及び/又は塩化ビニル系共
重合体との合計量)との割合は、重量比で90/10〜
50150であるのが望ましり、85/15〜60/4
0が更に望ましいことが確認されている。
前記したバインダーの他、このバインダーと熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型48
j脂との混合物が使用されてもよい。
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均
分子量が10,000〜200,000 、重合度が約
200〜2,000程度のもので、例えばアクリル酸エ
ステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステ
ル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、メタクリル酸エステル−アクリロニト
リル共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン
共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、
ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテ
ル−アクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の
合成ゴム系の熱可塑性樹脂およびこれらの混合物等が使
用される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200,000以下の分子量であり、塗布乾燥後に
は縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものとな
る。また、これらの樹脂初なかで樹脂が熱分解するまで
の間に軟化または溶融しないものが好ましい。具体的に
は、例えばフェノール樹脂又はフェノキシ樹脂、エポキ
シ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シ
リコン樹脂、アクリル系反応樹脂、メタクリル酸塩共重
合体とジイソシアネート、プレポリマーの混合物、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミン樹脂及びこれらの混
合物等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマ、例
えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、
ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリルタ
イプ、ポリウレタンアクリノ÷タイプ、ポリアミドアク
リルタイプ等、または多官能モノマーとして、エーテル
アクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エス
テルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカ一ホ
ンタイプ等が挙げられる。
なお、上記磁性1賛中磁性粉末とバインダーとの混合割
合は、磁性粉末100重量部に対してノ\イングー5〜
400重量部、好ま−くはlO〜200重量部の範囲で
使用される。バインダーが多すぎると磁気記録媒体とし
たときの記録密度が低下し、少なすぎると磁性層の強度
が劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ましくない自体が
生じる。
さらに本発明にかかる磁気記録媒体の耐久性を向上させ
るために磁性層に各種硬化剤、例えばイソシアネート系
化合物を含有させるイソシアネート系の硬化剤は塗膜の
耐湿性を良好とし、硬化後に塗膜を所望の硬さに保持で
きる点で望ましいものである。
硬化剤の添加量はバインダー樹脂100部に対し1〜1
5部であるのが望ましく、上述のピペラジン環含有エポ
キシ系重合体との比は硬化剤:ピペラジン環含有エポキ
シ系重合体−2:1〜1:20であるのがよい。伺做→
→由篩上記イソシアネート系化合物を示すと表−1に示
すような化合物が例示できる。
表−1 また、上記イソシアネート以外にも、下記の表−2に示
すエポキシ系化合物も硬化剤として使用できる。
表−2 更に、使用可能な硬化剤は酸無水物からなっていてよい
が、この酸無水物としては、 (ただし、nl : n’=60 : 40)があり、 また、他の硬化剤であるラクトンとしては、が例示され
る。
この他、上記のような反応性官能基 CO \ を複数個有する化合物であってもよい。
前記硬化剤の分子量(平均分子量の場合)は、3万以」
二であることが好ましく、前記例示化合物でnは3万よ
り大きいと熔解性に難があり、また硬化剤として使用さ
れる化合物が有する前記反応トン環等は、その化合物内
に2個以上あってもよい。また、前記硬化剤の分子量又
は平均分子btは30.000以下であるのが好ましく
、前記例示化合物においてn、n’、n2はそれぞれ平
均分子量が、100以上、30,000以下の範囲内に
あるような正の実数であることが好ましい。硬化剤の平
均分子量が30.000を越えると、形成されるコーテ
イング膜が厚くなりすぎて、磁性粉粒子全体が大きくな
り好ましくない。たとえば、高密度記録には不利である
。また、平均分子量が100より小さくなると、反応残
存物が被覆磁性粉中に残りやすく、磁気記録体の性能(
特に保存性)を劣化させることがある。前記硬化剤のな
かで、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物が好
ましく、特にイソシアネート系化合物を用いて形成され
るコーテイング膜は保存性、強度の点で好ましい。
また、上述の磁性層に使用される磁性粉末、特に強磁性
粉末としては、γ−FezOi、Co含有γ−F f4
06、Fe3O4,Co含有Fe3O4等の酸化鉄磁性
粉; Fe 、Ni SCo 、、Fe’ −Ni −
Go金合金Fe −Mn−Zn合金、Fe −Ni −
Zn合金、Fe −Go −Ni−Cr合金、Fe−C
o −Ni−P合金、Co−N+合金等Fe 、Ni 
、Co等を主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉
が挙げられる。
この磁性粉末のBET比表面積は25rd/gr以上で
あるのが望ましく、特にメタル磁性粉では同比表面積は
35rd/gr以上(特に40rd/gr以上)である
のが望ましい。このような比表面積によって、高記録密
度、高S/Nを期待できる。
上記磁性層を形成するのに使用される塗料には必要に応
じて分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤を
含有させてもよい。
使用される分散剤としては、レシチン、リン酸エステル
、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミド
、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホコ
ハク酸、スルホコハク酸エステル、公知の界面活性剤等
及びこれらの塩があり、又、陰性有機基(例えば−CO
OHl POgH)を有する重合体分散剤の塩を使用す
ることも出来る。これら分散剤は1種類のみで用いても
、あるいは2種類以上を併用してもよい。これらの分散
剤はバインダー100重量部に対し1〜20重量部の範
囲で添加される。また、潤滑剤としては、シリコーンオ
イル、グラファイト、カーボンブラック、カーボンブラ
ックグラフトポリマー、二硫化モリブデン、二硫化タン
グステン、高級脂肪酸、炭素原子数12〜16の一塩基
性脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数
が21〜23個の一価のアルコールから成る脂肪酸エス
テル(いわゆるロウ)等も使用できる。これらの潤滑剤
はバインダー100重量部に対して0.2〜20重量部
の範囲で添加される。
使用してもよい研磨材としては、一般に使用される材料
で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム
、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド、
ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等
が使用される。これらの研摩材は平均粒子径0.05〜
5μの大きさのものが使用され、特に好ましくは、0.
1〜2μである。
これらのrlIF−暦月は結合剤100重量部に対して
1〜20重量部の範囲で添加される。
使用してもよい帯電防止剤としては、カーボンブランク
、グラファイト、カーボンブランクグラフトポリマー、
酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、酸化チタン−酸化
スズ−酸化アンチモン系化合物などの導電性粉末;サポ
ニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、
グリセリン系、グリシドール系などのノニオン界面活性
剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、
ヒリジン、その他の複素環類、ホスホニウムまたはスル
ホニウム類などのカチオン界面活性剤:カルポン酸、ス
ルボン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の
酸性基を含むアニオン界面活性型;アミノ酸類、アミノ
スルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エス
テル類等の両性活性剤などがあげられる。
磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用する溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキザノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアル
コール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる
また、上述の支持体の素材としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類
、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテー
ト等のセルロース誘導体、〜ポリカーボネートなどのプ
ラスチック、/l、Znなどの金属、ガラス、BN、S
iカーバイド、磁器、陶器等のセラミンクなどが使用さ
れる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は約
3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、
ディスク、カード状の場合は、30μm〜10mm程度
であり、ドラム状の場合は円筒状とし、使用するレコー
ダーに応じてその型は決められる。
上記支持体は、帯電防止、転写防止等の目的で磁性層を
設けた側の反対の面が、第2図に3で示ず如くいわゆる
バックコート(Backcoat )されてもよい。
支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成するだめ
の塗布方法としては、エアードクターコート、ブレード
コート、エアーナイフコ−1−、スクイズコート、含浸
コート、リバースロールコート、l−ランスファーロー
ルコ−1・、グラビアコート、キスコート、キャストコ
ート、スプレィコート等が利用でき、その他の方法も可
能である。
このような方法により支持体上に塗布された磁性層は必
要により層中の磁性粉を配向させる処理を施したのら、
形成した磁性層を乾燥する。また必要により表面平滑化
加工を施したり所望の形状に裁断したりして、磁気記録
媒体を製造する。
なお、第3図には、上記した磁性層2を支持体lの両面
に有する磁気ディスク用の磁気記録媒体が示されている
次に、本発明による上記のピペラジン環含有エポキシ系
重合体の他の用途を説明する。
第6図は、例えばコンピュータ端末機の操作部のキーボ
ードに適用した例を示す。
この図では、1つのキー釦10を示したが、他のキー釦
も同様に構成されてよい。即ち、キー釦10の基体11
の上面に所定の文字、アルファヘット等の表示13が印
刷等で施されており、この表示13上を含む基体11の
面に上記エポキシ系重合体を含有する塗膜12が形成さ
れている。
塗膜12は基本的には、上記のピペラジン環含有エポキ
シ系重合体と、上述したバインダー樹脂(例えばポリウ
レタン)と、硬化剤(例えばイソシアネート)とからな
っていて、適度な弾性を有し、かつ光学的に半透明性を
示す。このため、キー釦10を指でタッチするときに、
塗膜12の弾性によって快良いタッチ感(ソフトネス)
が得られ、また塗膜12を通して下の表示13が見える
ために操作し易いという利点が得られる。しかも、塗膜
12の存在で、表示13には直接指が触れることがない
ので、表示が汚れたりはげ落ちることもない。なお、塗
膜12の形成に際しては、樹脂成分及び硬化剤を既述し
た如き溶媒に熔かし、必要とあればシリコーンオイル等
の添加剤(既述した磁性層への添加剤と同じものが使用
可能)を添加して上塗り塗料を調製し、これを基体ll
上に塗布すればよい。上記タッチ感(ソフトネス)を出
すには、バインダー樹脂としてポリウレタンを用いるの
が望ましい。
第6図に示した構造は他の製品、例えばテレビジョン受
像機のチャンネル選択用のタッチ釦(タッチセンザー)
や、ブザーのスイッチ釦等に適用しても、上記した作用
効果を得ることができる。
また、第7図のように、耐摩耗性、耐食性、耐候性等の
要求される表面保護膜22の構成成分としても上記エポ
キシ系重合体を使用することができる。例えば、事務机
等のスチール製基体21上に、ピペラジン環含有エポキ
シ系重合体及び他のバインダー樹脂、硬化剤、更に必要
とあれば着色用顔料からなる塗料を塗布し、硬化せしめ
れば、特にメタル製基体21に対する密着性又は被着力
の大きい良好な表面保護膜22を形成することができる
以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。
まず、上述のピペラジン環含有エポキシ系重合体の合成
例を説明する。
〈合成例1〉 N−アミノエチルピペラジン130.3部(1,01モ
ル)、アジピン酸73部(0,5モル)を17!のセパ
ラブルフラスコに仕込み、窒素ガスでパージしながら脱
水し、200℃で4時間加熱した。本釣18rnj!を
回収して、1分子当りピペラジン環を2個含有したジア
ミン(A−1)を合成した。これば淡黄色のワックス状
であった。このジアミン(A−1)184g (0,5
モル)に、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから
合成されかつエポキシ当量188g/eqのエポキシ樹
脂188g (0,5モル)と、溶剤としてのメチルエ
チルケトン93gとを加えて、60℃にて反応させた。
30分後、チメルエチルケ(・ン100gを加えた。同
様に遂次希釈しながら60℃で5時間反応させた。最終
固形分濃度は40%であった。
得られたワニスは色相ガードナーが1125℃での粘度
が7口であり、ゲル浸透クロマトグラフ法(以下、GP
Cと称す)にて測定した分子量分布は数平均分子Jl 
(Mn) 31,000、重量平均分子!’(Mw)9
6.000、分散度Mw/M n =3.I T:あっ
た。
〈合成例2〉 合成例1で合成したジアミン(A−1) 184g(0
,5モル)に、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
から合成されかつエポキシ当1i650 g /eqの
固形エポキシ樹脂648.7 g (0,499モル)
と、メチルエチルケトン555gとを加えて、50℃に
て反応させた。増粘に伴って遂次希釈して、6時間後に
固形分35%フェスを得た。このワニスは、色相ガード
ナーが1.25℃での粘度がZ2〜Z、であり、GPC
法に測定した分子量分は、M n =28,000、M
 W = 78.000、M w / M n =2.
78であった。
〈合成例3〉 N−アミノエチルピペラジン130.3 部(1,01
モル)、ジメナルテレフタレート97部(0,5モル)
を合成例1と同様に加熱し、メタノールを除去しなから
220°Cで3時間アミド化してジアミン(A−2を合
成した。このジアミン(A −2) 38.8gに、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンから合成されかつ
エポキシ当量475 g /eqのエポキシ樹脂95g
と、シクロへキサノン89.2gとを加えて、80℃に
加熱した。30分後に固形分が40%となる様に希釈し
、さらに3時間反応させた。得られたワニスは、色相ガ
ードナーが2.25℃での粘度がZs〜Z6であり、G
PC法にて測定した分子量分布はM n =17,00
0、M W = 43.000、M w / M n 
=2.53であった。
〈合成例4〉 ピペラジン86g (1,0モル)、ビスフェノールA
とエピクロルヒドリンから合成されかつエポキシ当量9
50 g /eqのエポキシ樹脂1900g、およびセ
ロソルブアセテート3310gを50℃にて攪拌しなが
ら加熱した。3時間後、エチルセロソルブで希釈し、固
形分を25%とした。同温度で3時間反応させ、ワニス
を得た。このワニスの色相はガードナー1以下、25℃
での粘度はU、GPC法にて測定した分子量分布はM 
n =19,000. M w =52,000、M 
w / M n =2.74であった。
〈合成例5〉 合成例4において、溶剤組成をエチルセロソルブ7%、
メチルセロソルブ25%、トルエン34%、ブタノール
34%の混合系を使用する以外は合成例4と同様に反応
して、固形分40%のワニスを得た。
このワニスの色相はガードナー1.25℃での粘度>2
.であった。
〈合成例6〉 ピペラジン116g (1,0モル)、ポリエチレング
リコールとエピクロルヒドリンから合成されかつエポキ
シ当量173 g /eqのエポキシ樹脂103.8g
(0,3モル)、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンから合成されかつエポキシ当1t188 g /eq
のエポキシ樹脂263.2g (0,7モル)、および
メチルエチルケトン194gを攪拌しながら50℃で4
時間加熱し、さらに固形分が40%となるように希釈し
て4時間同温度で反応させ、ワニスを得た。このワニス
の色相ガードナーは1以下、25℃での粘度はZ、〜Z
3、GPC法にて測定した分子量分布は「n=14,0
00、M w = 46.000、M w / M n
 =3.29であった。
〈比較合成例1〉 アニリン93g (1,0モル)、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンから合成されかつエポキシ当量18
8 g /eqのエポキシ樹脂376g (1,0モル
)、シクロヘキサノン312.6gを加えて、120〜
140℃で攪拌しながら16時間反応させた。得られた
ワニスの固形分は60%、色相ガードナ〜は2.25℃
での粘度はU〜■、GPC法にて測定した分子量分布は
M n =2,800.5=18,000、M w /
 p/i (1=6.43であった。
〈比較合成例2〉 ベンジルアミン94g (1,0モル)、ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリンから合成されかつエポキシ当
量475 g /eqのエポキシ樹脂950g (1,
0モル)、メチルエチルケトン696gを60℃で11
) 11、反応させた。遂次希釈しながら24時間反応
を行った。得られたワニスは、固形分40%、色相ガー
ドナーl、25℃での粘度Y−Z、GPC法にて測定し
た分子量分布はM n =5,900 、M層=30.
500、Mw/Mn=5.17であった。
〈比較合成例3〉 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから合成された
フェノキシ樹脂(米国UCC社製P K Hl()40
gをメチルエチルケトン60gに熔解せしめて、固形分
40%のワニスを得た。このワニスは色相ガードナー1
.25℃での粘度Z十〜Z3、G P C法にて測定し
た分子量分布M n −9,500、M w =42,
200、薩層/剪1 =4.44であった。
以上の各合成例1〜6、比較合成例1〜3で得られた各
重合体の特性は下記表−3に示す通りである。このデー
タから、本発明で使用する合成例1〜6のピペラジン環
含有エポキシ系重合体はいずれも、優れた物性値及び耐
食性、耐水性を有していることが明らかである。但、表
−3において、■は結果が非常に良好、Oは良好、Δば
やや不良、×は不良、××は著しく不良を示す。
次に、上記の合成例による各重合体を使用した具体例を
比較例と共に説明する。
爽施皿↓ まず、下記表−4に示す各組成物を調製した。
表−4 上記各組成物をボールミルで充分混合、分散し、コロネ
ートしく日本ポリウレタン社(株)製ポリイソシアネー
ト)5部を添加し、均一に混合して、磁性塗料を夫々作
製した。この磁性塗料を膜厚15μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムの片面に、2000ガウスの磁場
を印加しつつ乾燥膜厚5μmとなるように塗布した。か
くして得られた広幅の試料をスーパーカレンダー処理を
行った後、1部2インチ幅にスリットし、ビデオ用磁気
テープ(本発明の試料A−1〜A−5)を夫々得た。
さらに、表−4に示した如く、比較用試料として、本発
明に係る重合体を用いずポリウレタンとフェノキーシ樹
脂を用い、上記したと同様に作成した磁気テープをS−
1とした。
夫旌促1 磁性粉としてFe系合金磁性粉を用い、下記表=5の組
成物を調製し、実施例1と同じように磁性塗料を作製し
た。
表−5 上記の各組成物100g当り、1.hコロネートL(T
DI系ポリイソシアネート:日本ポリウレタン社f!り
をスタチックミキサーを通して加え、得られた磁性塗料
をエクストルーダー型コーターにて刃臭厚15μInの
ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、200
0ガウスの磁場を印加しつつ乾燥膜厚5μmとなるよう
に塗布した。かくして得られた広幅の試料をスーパーカ
レンダー処理を行った後、1部2インチ幅にスリットし
、ビデオ用磁気テープ(本発明の試料B−1〜B−3)
を得た。更に、表−5に示した如く、比較用試料として
、本発明に係る重合体を用いないでフェノキ゛シ樹脂と
ポリウレタンを用いて上記と同様に作製した磁気テープ
をS−2とした。
以上により調整された各試料について、各種測定を用い
、下記表−6のごとき結果を得た。
S/N比、アセトン耐久性の測定は次のよしにして行な
った。
(al、S/N比は、Co含有7−Fezesを磁性粉
として用いた試料テープに関しては、比較試料S−,1
の値をQdBとし、Fe系メタル磁性粉末を磁性粉とし
て用いた試料テープに関しては、比較試料S−2の値O
dBとした相対値で表わした。
(b)、アセトン耐久性は、アセトンを浸み込ました綿
棒で試料テープ面をこすり、そのはがれ易さを目測した
もので評価した(○は良好、×は不良を示す)。
表−に の結果から、本発明の試料は表面1先、分散性、電磁変
換特性、耐溶剤特性に優れていることが明らかである。
実五〇津走 下記の組成物を調製した。
ポリウレタン(前記したものと同じ) 12部 ピペラジン環含有エポキシ系重合体(合成例1のもの) 2部 シリコーンオイル 2部 メチルエチルケトン 160部 テトラヒドロフラン 80部 この組成物に硬化剤(コロネー1−L)を5部添加して
得られた塗料を第6図に示した如くにして基体上に塗布
、乾燥してキー釦の塗膜を形成した。
このキー釦を組込んだ操作部は、各相が上記塗膜により
タッチ時のソフトネスが良好であり、また下地の表示が
充分に目視できるものであった。
尖胤皿↓ 下記の組成物を調製した。
ポリウレタン(前記したものと同じ) 12部 ピペラジン環含有エポキシ系重合体く合成例2のもの) 2部 酸化チタン(TiO2) 3部 メチルエチルケトン 160部 トルエン 80部 この組成物に硬化剤(コロネートし)を5部添加して得
られた塗料をブザーのスイッチ釦の表面に塗布、乾燥し
て塗膜を形成した。この塗膜も実施例3のものと同様に
ソフトネスが良好であった。
なお、上記Ti0pの代りにフタロシアニンを添加した
ところ、青色の塗膜を形成するとができた。
その他、他の顔料、例えばカーボンブランクを添加した
ところ、黒色等の種々の塗膜を形成できた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、・第1図、
第2図、第3図は磁気記録媒体の二側の一部分の各拡大
断面図、 第4図はピペラジン環含有エポキシ系重合体の含有量に
よる塗膜強度を示すグラフ、 第5図は同エポキシ系重合体の含有量による特性変化を
示すグラフ、 第6図(a)はキー釦の平面図、 第6図fblは第6図(a)のX−X線に沿う断面図、
第7図は他の製品の一部分の断面図 である。 なお、図面に示された符号において、 1.1121−−−一−−−基体 2−−−磁性層 12.22−−−−一塗膜 1:3−−−−−−一表示 である。 代理人 弁理士 逢 坂 宏(他1名)第1図 琵 度 第2図 第4図 1 第5図 1艷tν) (自発)手続ネ市正書 1.事件の表示 昭和58年 特許 願第109837号2、発明の名称 硬化性組成物 3、補正をする考 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号名 称 
(127)小西六写真工業株式会社(イ@1名)4、代
理人 6、補正により増加する発明の数 7、補正の対象 (11、明細書第34真下から4行目の「バインダー」
を「磁性粉」と訂正します。 (2)、同第35J夏4〜5行目の「(いわゆるロウ)
」を削除します。 (3)、同第35頁5〜6行目の「バインダー」を1磁
性粉」と訂正しまず。 〈4)、同第35頁15行目の「結合剤」を1磁性粉J
と訂正します。 (以下余白次頁へ続() (5)、明細書第48頁に記載した表−4を下記の通り
に訂正しまず。 記 表−4 −以上一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、繰返し単位中に少なくとも1つのピペラジン環を有
    するエポキシ系重合体からなる硬化促進剤と、硬化剤と
    を含有することを特徴とする硬化性組成物。
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