JPS60120985A - 新規な修飾酵素 - Google Patents

新規な修飾酵素

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JPS60120985A
JPS60120985A JP22822083A JP22822083A JPS60120985A JP S60120985 A JPS60120985 A JP S60120985A JP 22822083 A JP22822083 A JP 22822083A JP 22822083 A JP22822083 A JP 22822083A JP S60120985 A JPS60120985 A JP S60120985A
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Japan
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enzyme
reaction
polymer
plp
polyalkylene glycol
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JP22822083A
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Yoshitsugu Sakata
佐方 由嗣
Tetsuya Matsuo
哲也 松尾
Nobuyuki Tokioka
時岡 伸之
Masaaki Kida
正章 木田
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
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Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な修飾酵素に関する。
更に詳しくは、ナクロモバクター・リティカスから産生
されるリシルエンドペプチダーゼ(アクロモバクタ−・
プロテアーゼI ) lJ、T、P T、T’と略称す
る。)をポリアルキレングリコールを架橋剤として用い
て、分子間で架橋重合させて得られる新規な修飾酵素に
関する。
酵素反応は一般に広く利用されているが、通常、酵素は
水性溶液に溶解した状態で使用される為、反応終了後の
酵素回収は至難であると共に、反応生成物の分離精製も
容易ではない。更に元来、酵素は決して安定ではなく、
通常中性域で常温付近、常圧下に使用されるが、回収に
よって著しく損耗する。従って、広い温度域及び広いp
 I−1域で安定、各種の溶剤中に於いても使用出来、
簡単に回収できるという要件を備えることは、全ての酵
素に共通した志向であり、P T、 Pに於いても当然
の要求てあった。
Pl・Pは土壌から分離されたアクロモバクタ−・リテ
ィカスM 497−1が産生ずる菌体外酵素で、副島、
正木らによって発見され、アグリカルチュラル・アンド
・バイオロジカル・ケミストリー、第42巻1443頁
(1,978年)、及び特開昭54−119085号に
記載されているアクロモバクタ−・プロテアーゼIと同
一の酵素である。至適温度1i45’c、カゼインを基
質とした場合、プロテアーゼ活性の至適p T−]は8
5〜105、ゲルr過法てよる分子量は27,000、
等電点1)H6,9、ジイソプロピルフォスフオクロリ
ド及びトシル−L−リジンクロロメチルケト/によって
強く阻害を受け、1・−/ルーL−フェニルアラニンク
ロロメチルケトン、エチレンジアミンテトラアセテート
、オルソソ毛ナンスロリン及ヒP−1’ロロマーキコリ
ーヘンゾエートで阻害されないセリン酵素であり、L−
リジンのカルホA−シル基に於けるエステル結合及びア
ミド結合を特異的て氷解し、それ故にアミノ酸配列決定
の際のペプチドの酵素分解並びにリシル−ペプチドの分
解及び合成に於いて山川な酵素であることは周知の如く
である。近年、この酵素を利用して豚イン/ニリンから
ヒトインシュリンの合成が行なわれているが(副島・正
木らの特開昭54−135789号及び森原・岡らのバ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケインヨン、92巻、362頁(1980年)
)、これらの方法はいずれも水溶性酵素Qi体を使用す
る液相反応であるため、得られたヒトインシュリンと異
質の蛋白であるP T・Pを分離精製する必要があり、
もし精製が不十分である場合は、医薬品として人体に投
与した場合に異種蛋白による抗体の生成という免疫学的
な副作用を伴ない、殊に長期間に連続的に投与する場合
は極めて重大な結果を惹起する恐れがある。更に当然の
如く分離精製には多大の労力と時間を要し、又分離後の
酵素は失活の為、再使用に4えないので、冒価な酵素を
製造バッチ毎に使い捨てることになり、その経済的世失
は犬なるものがある。それ敵本酵素を何らかの誘導体に
導き、安定性を増し、111つ反応液からの分離を容易
に行なえる形態にして使用ずれば、目的物の品質向上並
びに経済面からも優位性を保ち得ることは明らかである
一般にこのような目的を達成する為、酵素を誘導体に導
く方法としては数多くの方法が知られているが、それら
の方法の内、代表的な方法を列挙すると、(1)酵素を
水不溶性の担体に共有結合させる方法、(2)酵素を水
不溶性の担体にイオン結合させる方法、(3)酵素を水
不溶性の担体に吸着させる方法、(4)酵素を架、矯剤
で架aさせ、水に不溶性なものにする方法、(5)相体
を重合させ、酵素を包括させ水に不溶なものにする方法
、などがある。
しかしながら、ト記の方法で得られた所甜、固定化酵素
は、水に不溶性であるために、バッチ法で種々の反応に
使用するに際して、反応液が不均一な1鵠濁状態圧なっ
たり、あるいは比重が高い固定化酵素はすぐに沈澱して
しfうために、反応を速やかに進行させる場合には、可
能な限り反応液を4賓拌させたり、あるいは反応容器を
回転させたりする串Vこより出来るだけ均一々懸濁状態
を作り、固定化酵素と反応物との接触時間を長くしたり
、あるいは接触頻度を多くする必要がある。従って、反
応させる物質が非常に不安定であり、空気中の酸素によ
り酸化され易く、激しい機械的な攪拌又は回転は避けな
ければならないような反応には固定化酵素は使用出来な
い場合もある。
また、水圧不溶性の固定化酵素を用いた反応に於ては、
当然のことながら、固相と液相との不均一な反応となる
為、液相中での反応て比較すると必然的に反応速度が遅
くなることは否めない事実である。
更に、カラム法及びバッチ法に於いて、水不溶性固定化
酵素を反応に用いる場合、基質は溶媒に溶解させている
が、反応中に生じてくる反応生成物あるいは副生成物の
いずれが又(d−両者ともが、用いる溶媒に難溶性もし
くは不溶性の時に目、固定化酵素との分離が非常に困難
になってくる。fA澱として生じてくる反応生成物と固
定化酵素とを分離するために、数多くの方法が試みられ
ているが、例えば、沈澱を生じせしめないような有機ρ
f媒などを使用する方法罠於ては、有機溶剤の種類によ
っては、時には著しく固定化酵素の失活を招き、その結
果、繰り返し使用回数も減少し、経済性も悪くなる。ま
た、反応生成物が反応溶媒に溶解する場合であっても、
繰り返し使用している間に、反応生成物が水に不溶性な
固定化酵素に非特異的な吸着を惹起し、目的物の収率が
悪くなる欠点もある。
また、繰り返し固定化酵素を使用するに従い、その担体
の比活性が徐々に低下するため、反応率を上昇させるに
は、当然新しい固定化酵素を補充せねばならないが、バ
ッチ法て於いて反応を行なう場合、基質濃度との関係か
ら溶媒の量を増加できない事もあり、このような時には
実際には反応が不可能になる。
本発明者らは、固定化酵素のかかる問題点を解決するべ
く、水に可溶で、尚且ろ原料及び得られた生成物との分
離が容易な修飾酵素について鋭意研究を重ねた結果、ポ
リアルキレングリコール(以下、PAGと略称する。)
を架橋剤として弔いて、PLPを分子間で架橋重合させ
ることにより、酵素活性を減することなく、水溶性を保
ったままで、安定で、且つ原料及び反応生成物との分離
が容易な、新規な修飾酵素が得られることを見出し、本
発明を完成するに到った。
これまで酵素療法の分野で、その免疫原性を低下させる
ことを目的として、分子表面に存在するアミノ酸残基に
非免疫原性高分子を化学結合させ、これにより酵素分子
表面に存在する抗原決定部位を覆いか<17、抗体との
結合能を減少あるいは消失させる為に、酵素タンパクを
合成高分子、例えば、七ノメトキ7ポリエチレングリコ
ールのような一価性のポリエチレングリコールで化学修
飾する試みがなされている例があるが、この場合はあく
までも酵素タンパクのもつ免疫原性を低下させることが
目的であって、その為に一価性のポリエチレングリコー
ル即ち、モノメトキノポリエチレングリコールでその周
囲を覆うわけで゛あるが、本発明の如く、水溶性を保っ
たままで酵素を更に高分子化し、酵素反応に用いられる
基質や反応生成物との分離を容易ならしめる目的で、架
橋剤として二価性のポリアルキレングリコールを用いて
酵素を架、矯重合させている例はこれまでに無く、本発
明者らが独自の知見に基いて完成した新規な発明である
本発明の修飾酵素即ち、ポリアルキレングリコールーリ
ンルエンドベプチダーゼ重合体(以下、PAG−PLP
重合体と略称する。)は、PAG分子中の水酸基を活性
化剤で活性化後、次いでこれにP L P 2作用させ
ることにより製造される。
本発明に使用されるポリアルキレングリコールとしては
、ポリエチレングリコール(以下、PEGと略称する。
)、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコー
ル等が挙げられ、いずれも両端の水酸基がメトキシ基等
に置換されていない二価性のものが用いられる。また、
PEGの場合には通常、分子量200〜20,000の
ものが用いられるが、好ましくは分子量6,000〜2
0,000のものがよV、Xo 本発明の修飾酵素を得る方法は、好ましくけ2工程で行
なわれる。先ず、P A、 Cr vc活活性化合反応
させて活性化させる。活性化剤としては、例えば1,1
′−カルボニルジイミダゾール、塩化/アヌル等が使用
され、これらはP A G中の水酸基1個に対し1〜1
0倍量を用いるのが好ましい。反応は一般にジオキサン
やベンゼンなどの有機溶剤中へ で行なわれ、温度は0〜50℃で行なうのが好ましい。
このようにして活性化されたP A、 Gは、−ロー反
応液から単離・精製したのち、第2の反応を行なうのが
好ましい。活性化P A Gの畦離は、反応後、透析に
より未反応の低分子量のものを除去するか、ゲル濾過す
るか、限外濾過するか、もしくは有機溶媒による沈澱法
を用いるのが良い結果を与える。
第2工程は、活性化されたP A、 GとPLPとを水
溶液中、好ましくは弱アルカリ性の条件下で反応させる
。活性化PA、Gの量は、PLP分子中のアミン基の数
に対し1〜1,000倍量になるようにする。反応は0
〜40℃で行なわれ、塩化シアヌルで活性化されたP 
A Gを用いた場合は1〜5時間で、1,1′−カルボ
ニルジイミダゾールで活性化されたP A、 G @用
いた場合は1〜5日間で完結する。
反応後の分離・精製は、水溶性高分子化合物、特に蛋白
質の精製法として汎用されている方法、例えば透析法・
ゲルr過性・限外−過性・有機溶剤による沈澱法などを
適宜選択して利用する事ができる。
P L Pの反応液中での最終濃度は、通常0.02〜
20重量係、より好ましくは01〜15重量係にに製さ
れる。酵素濃度が低すぎると、目的物である水溶性P 
A G −P L P重合体の収率が低く、実用性に乏
しくなる。また、酵素濃度が高すぎると、得られてくる
重合体が水不溶性となる恐れがある。
本発明に使用される活性化PAGは、三官能基もしくは
それ以上の官能基を有するものであればいずれでもよい
が、通常は先は挙げた1、1′−カルボニルジイミダゾ
ール又は塩化シアヌルで活性化された三官能基、若しく
は三官能基を有する活性化PAGが用いられる。
本発明のP A G −P T、 P重合′体は、重合
前のPLPと基質特異性に於て変らず、また、至適pH
1至適温度、ミカエリス定数(km値)及び最大速度V
maxに関して、重合前のP L Pの値と変化がなか
った。
′例えば、PEG−PLP重合体の基質特異性を第1表
に示す。
第 1 表 *1)活性化P E G 6,000 (平均分子量7
,500のポリエチレングリコール)とPLPとの重合
体 )l= 2 ) 活性化、 P E G 20,000
 (平均分子量20,000のポリエチレングリコール
)とP L Pとの重合体 尚、上記酵素類の活性測定法は次のように行なった。即
ち、02M2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパン
ジオール緩衝液(pH9,5) 2.6mlに、2.5
mM各基質溶液0.3 meを加え、30℃にて予備加
温後、酵素溶液Q、 l mlを添加し、各基質に応じ
て10分間から20時間、30℃にて反応させた。反応
後、45係酢酸水溶液1. Omeを加え反応を停止さ
せたのち、405 nmKで比色測定し、その吸光度を
めた。酵素単位としては、30°Cに於いて1分間当り
1μmoleのp−ニトロアニリンを生成する酵素喰を
1単位とした。酵素力価の算出方法は、次式に従った。
(p−ニトロアニリンの分子吸光係数は、9.62 X
’ 1 (331*mole ’*C1n ’ である
。) 第1表から明らかなように、本発明のPE(’r−PL
P重合体はリジンのカルボキン基のアミド結合に強く作
用し、アルギニンに対しては殆んど作用せず、またその
他のアミノ酸残基のアミド結合を加水分解することはな
く、重合前のP L Pと同じ基質特異性を示すもので
ある。
本発明の酵素誘導体の大きな特徴の1つは、分子量が大
きいために、ゲル濾過法によって目的の反応生成物と酵
素とを非常に容易に分離でき、また回収できた本発明P
 A G −P L P重合体は、その酵素活性に全く
損耗をきたしていないので、繰り返し使用する事ができ
る点である。即ち、P LPは分子量が27,000〜
30,000であるため、分子量10万以下のペプチド
あるいは蛋白とのゲルf過性による完全な分離は容易で
はなく、他の、より複雑な方法を用いる必要があるが、
本発明の酵素誘導体は、分子量40万以上と極めて高分
子であるので容易に分離ができ、蛋白やペプチドの分機
溶剤の内、重合前のPLPはジメチルスルホキッドにし
か溶けず、またべ/ゼンにわずかに溶解するだけである
が、PEG−PLP重合体はいずれもメタノール、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン
、ベンゼン、クロロポルム及びテトラヒドロフランに対
し溶解度が増し、完全に溶解するか、もしくは殆んど溶
解するようになった。
また第2人に於ける有機溶剤に溶解された本島の溶液舎
、30°Cにて200分間加温した後、アミダーゼ活性
の測定を行ない、水に溶解させたものとの活性の比較を
行なった結果を第3表に示す。
第 3 表 *)水に溶解した時の活性を100係とし7て表わした
・活性測定方法:第1表の活性測定法に同じ。
第3表から明らかなように、重合前のP L Pはジメ
チルスルホキッドとベンゼンにり、か溶解せず、また溶
解しても殆んど活性が残っていないが、一方、PEG−
PLP重合体は、7 セl−y中テrt失活はなく、P
 E G −P L Pに於てはむしろ活性が6 増大しており、またジオキサン、ベンゼン、クロロホル
ム及びテトラヒドロフラン中ではかなりの活性を保持し
ている。
このようにf’AG−PLPの重合体は、水桑では勿論
の事、有機溶剤系に於いても反応に使用することが可能
である。従来、酵素反応は酵素、の溶解性の故に水の存
在下で行なうのが通常の方法であり、有機溶剤下では実
施できないというのが當識であったが、本発明の酵素誘
導体をもってすれば、酵素反応を利用した各種技術分野
での新しい展開が期待できる。
例えば化学法によるペプチド合成は、一般に熱や圧力を
かけるためラセミ化が起こり易く、光学純度が下がる欠
点があり、また、圧力をかける場合には特別の装置を必
要とする。
一方、酵素を用いるペプチド合成は、一般には常温・常
圧での反応のため、ラセミ化が起こ抄に<<、且つ酵素
の基質特異性が高いために、ラセミ体の原料を用いても
いずれか一方の原料としか反応せず光学分割が容易であ
るので、光学純度の高いものが得られる。
一般に、ペプチド合成は、反応機構及び使用する原料や
反応生成物の溶解性の面からすれば、有機溶剤中で反応
を行なうのが好ましいが、酵素法の場合、反応に性いる
酵素の溶解性及び活性の発現の面から、反応は水溶液中
で行なわざるk f)ず、水と混和する有機溶剤を用い
る場合でも、有1幾溶剤の濃度は可能な限り低い方がよ
いとされており、一般的には65チ以下の1震度で使用
されている。
従って、酵素によるペプチド合成は、ペプチド合成の反
応機構からは有機溶剤を高濃度に使用するのがよいとさ
れているが、他方、酵素を触媒に用いるためには有機溶
剤を出来るだけ低濃度て抑える必要があるという二律背
反の問題から生じる種々の制約を受けることになる。
しかしながら、本発明者らは、本発明の酵素誘導体、即
ちPAG−PLP重合体の有機溶剤中での溶解性に着目
し、95容量係という高濃度の有機溶剤中、P EG 
−P T、 P重合体を用いてペプチド合成を試みた結
果、ペプチド合成が高収率で進行するという驚くべき事
実をも見い出している。
即ち、ジメチルホルムアミド85容量係、エタノール1
0容量チ及び0.5 M ) !Jスス−酸緩衝液(p
H6,5) 5容量チ中、PE、G6−PLP重合体0
95単位存在下、デスアラニンインスリ720m9(3
5mM)とスレオニン第3 級7’チルエステル90m
9(340mM )とを37°Cで15時間反応させ、
反応液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したと
ころ、B30位スレオニン第3級ブチルエステルインス
リンが81係の変換率で得られていることが確認された
この場合、有機溶剤としてジメチルホルムアミド及びエ
タノールを用いているが、これらの溶剤に溶かしたPE
G−PLP重合体は、第3表に示されているようにペプ
チドの加水分解に於いては、あまり活性が残っていなか
ったものであるが、ペプチド合成に於いては、意外にも
有効な酵素活性を示しており、また、回収したPEG6
−PLP重合体は、その酵素活性に全く損耗をきたして
いなかった。
このように浴解能の高い有機溶剤系でのPAG−P L
 P重合体の利用は、す/ンを含むペプチドの合成及び
氷解に於いて有効な手段となりうろこと自明で・ある。
本発明の修飾酵素、即ちP A−G −’P T−L’
重合体は水溶性であるため、均一系で反応できること及
び極めて安定性が高いため、酵素活性を損うことなく、
回収及び繰り返し使用が可能である事、水単独でも、水
と混和できる有機溶媒を広範囲に併用する系でも、高収
率に酵素反応が行なわれる事、更に本発明P A G 
−P L P重合体1d、高分子量であるため、反応系
から例えば分子篩ゲルr過1去等により簡単に取り出す
ことができるので、目的物の分離・精製も、−!た本発
明F A、 G −P L、P重合体の回収も極めて有
利である事から、本発明の利用価値は非常に高く、具体
的には、アミノ酸配列決定の際のペプチドの酵素分解、
並びにり/ルーペプチドの分解及び合成など幅広い目的
に利用でき、斯業に貢献するところ甚だ犬なるものがあ
る。
以下に参考例及び実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
でないことはいうまでもない。
参考例1 200me容:l’l ルヘ:/中、T’ EG 6,
000 (平均分子量7,500 、ライオン油脂製)
15.1:ジオキサン 50 mlに溶解し、1,1′
−カルホ゛ニルジイミダゾール4.05,9を添加溶解
後、37℃にて2時間反応させた。反応後、反応液を透
析チューブ(スペクトラポア6、分画分子量 3,50
0.スヘ、クトラム・メディカル・インダストリフ社製
)に入れ、水に対して一夜透析後、透析内液を凍結乾燥
させ、活性化PEG6,000(以下、活性化P E 
G6と略称する。)全145g得た。
参考例2 塩化/アヌル 5.5 g (0,03mole )−
p、無水炭酸ナトIJウム 1og−2含有する無水ペ
ンゼア 400m14c溶解し、P E G 20,0
00(平均分子量 20.OQ O±5,000. 日
本油脂製) ] OOg(0,0(1,S’mole 
)を加えた後、宰温で一夜反応後、反応混合物をr過し
、沢液に石油エーテル 600meff:ゆっくり攪拌
しながら加えた。祈/出する沈澱をf取後、沈澱をベン
ゼン 400m1に再溶解し、石油エーテル 600m
1i攪拌下ゆっくり加え、析出する沈澱をr取する。同
様に沈澱析出工程及び1過工程を数回繰り返し、活性化
P EG 20,000 (以下、活性化PEG2oと
略称する。)が80g得られた。
8.5 ) 0.5 meに溶解後、参考例1で得られ
た活性化PEG、、(5338m9添Jon i’@ 
M L、4°CK”’C72時間攪拌反応させた。反応
後、反応液をセファテックスG−100(ファルマ/ア
社製)のカラム(S、1.5 X 854. )てよる
ケル濾過て+t L、カラム容積叱036の位置にP 
F、 C>6− ’P L 1’重合体が292単位(
収率811%)得られた。ここに得られた重合体の諸性
質は以下の西りである。
(1)分子量 40万以上(セファテックスG−200を用いるゲルf
過性による) (2)p[I安定性 緩衝液としてブリトン・ロビンソン緩衝液(p H2〜
]2)を用い、30℃にて1時間保持した後、本重合体
の活性を測定した結果、本重合体はpH5〜11で安定
である事が認められた。(第1図参照) (3)熱安定性 02M 2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール緩衝液(pr19.5 ) ’s:用いて、各温
度で1時間加温後の結果、本重合体は40°Cまで安定
である事が認められた。(第2図参照)(4)ミカエリ
ス定数(km値) 02M2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール緩衝液(pT−19,5)中、30°Cにてべ/ソ
イル・す//−p−ニトロアニリドを基質とした場合、
本重合体のkm値は0.1.7mMであった。
また最大法度Vmaxば0.19 μmole/min
/mlであった。
(5)至適plI プリトン・ロビンソン緩衝液(p)13〜12)を甲い
て、30℃にて各pHに於ける本重合体の活性測定を行
なった結果、本重合体の至適pit Id95で゛あっ
た。
(6)至適温度 02M2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール緩衝液(p119.5 )中、ベンゾイル・リジン
−p−ニトロアニリドを基質とし、各温度に於ける活性
を測定した結果、本重合体の至適温度は50°Cであっ
た。
(力保存安定性 ]QmM ポウ酸塩緩衝に+ (pr−18,5)中、
4℃にて40日間保存後の活性をチェックした結果、活
性の低下はなく、またセファテックスG−100のカラ
ムによるゲル濾過では、本重合体の分解も認められなか
った。
実施例2 PLP 2.8単位と、参考例2で得られた活性化PE
0 300m!?とf!:l−00mM ホウ酸塩緩衝
液(pH9,2) 0.5meVC溶解し、4℃にて1
時間攪拌反応させた後、実施例1.と同様に処理を行な
い、P E Cr2o−P L P重合体が158単位
(収率564係)得られた。ここに得られた本重合体の
諸性質を以下に示す。(測定法は実施例1.0場合と同
様に行なった。) (])分子量:40万以上。
(2)pH安定性:pH5〜11に於いて安定(第1図
参照)。
(3)熱安定性:40℃迄安定(第2図参照)(4)ミ
カエリス定数(km値):O,18mM最大速度Vma
x : 0.18 μmo1e/mln/m1(5)至
適pII : pI−r 9.5〜100(6)至適温
度=50°C (7)保存安定性:失活及び分解なし
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1.及び実施例2に於ける本発明のP
 ’I’、 G 、P L P重合体及びPEG2o−
PLP重合体のp I−1安定性を示す曲線を、また第
2図は、同じく熱安定性を示す曲線を表わす。 第1図 pH 第2図 温度Cc) 手続補正書 昭和60年 3月 1日 特許庁長官 殿 1’l’305″84ヒ卒手*tKiiy 22g22
0 ?2 発明の名称 3 補正をする者 事件どの関係 特許出願人 郵便番号 541 連絡先 特許vl(東京) 置 03−270−857
15、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄。 6、補正の内容 (1) 明細書17頁4行目に記載の「メタノール、ジ
メチルスルホキシド、」を「メタノール、アセン、ジメ
チルスルホキシド、」と補正する。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) アクロモバクタ−・リティカス産生りシルエン
    ドペプチダーゼ(アクロモバクタ−・プロテアーゼ1)
    をポリアルキレングリコールで架橋重合させて得られる
    、新規な修飾酵素。 (2) ポリアルキレングリコールが、1+1’ :l
    l’J/L/ボニルジイミダゾールで活性化されたポリ
    アルキレングリコールである、特許請求の範囲第1項記
    載の新規な修飾酵素。 に() ポリアルキレングリコールが、塩化シアヌルで
    活性化されたポリアルキレングリコールでル)る、特許
    請求の範囲第1項記載の新規な修飾酵素。 (4) ポリアルキレングリコールがポリエチレングリ
    コールである、特許請求の範囲第1項、第2項又は第3
    項記載の新規な修飾酵素。 (5) ポリエチレングリコールの発子量が200から
    20,000である特許請求の範囲第4項記載の新規な
    修飾酵素。
JP22822083A 1983-12-02 1983-12-02 新規な修飾酵素 Granted JPS60120985A (ja)

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