JPS6012093B2 - 霧化装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体を霧化するとともに、その霧化粒子を気
体と混合して濠相流体とする霧化装置に関し、特に液体
燃料燃焼装置において、液体燃料を霧化するとともに、
その霧化燃料を燃料用空気と混合して混相流体として燃
焼部へ送り出す液体燃料霧化装置に関する。

液体燃料を燃焼させて、その熱ェネルギを給湯、暖房そ
の他に利用する温水ボイラー、温風暖房機等においては
、燃焼諸特性を向上させる為に燃料を噴霧微粒化し、こ
の微粒化された燃料を空気と混合して燃焼させる方式が
よく利用される。

液体燃の微粒化を実現する為には、従来からいろんな方
法が採用されているが、いずれも構成が複雑で製作精度
や製造価格の面をはじめ、種々不都合なことが多かった
。第１図は従来の代表的な気流衝激形頃霧ノズルを示す
。

油ノズル１から出た液体燃料を旋回翼２により旋回され
た空気と空気ノズル３で衝突させて一旦薄い油膜をつく
り、この油膿を外側の混合ノズル４から噴出する空気で
更に微粒化する。このような構成である為、ノズルの構
造が複雑となり、且つ燃焼空気を供給するには高圧の送
風機が必要となる等の不都合があった。第２図は他の従
来例として、霧化筒を高速で回転させて油の微粒化を行
なうロータリバーナを示す。

主軸中空部１２より供給されて霧化筒１３の内面に出た
液体燃料は、霧化筒の回転によりその内面に張り付くよ
うにして先端に向かって流れ出ると同時に、主軸１ １
に装着された送風機１４により送られた空気と混合し微
粒化される。このぱあし、も構造が複雑で、且つ主軸が
長くなり、軸方向に大きなスペースを必要とする等の欠
点があった。上記従来の欠点に鑑み、本発明は構成が非
常に簡単で且つ良好な贋霧特性を得ることを目的とした
もので、従来、空気を移送する為に利用していたターボ
ファンの空気学的な種々の力を液体燃料の頃霧・微粒化
にも共用しようとするものであ夕る。

以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。

第３図〜第６図において、２１はターボファンで、モー
タ２２と、モータ２２の回転軸に取付けた羽根車２３と
、ケーシング２４とを主体として構成している。

羽根車２３は略円盤状であり、放射状に伸びた多数の羽
根２３ａを有し、羽根相互間を羽根通路２５としている
。さらに羽根車２３は半径方向における羽根通路２５の
中程となる位置に、羽根車２３の外周と同０円状の環状
で、しかも羽根２３の高さよりも低い環状隔壁２６を設
け、この隔壁２６には隔壁２６を貫通する多数の小通路
２７を所定間隔おきに設けている。またケーシング２４
は羽根車２３の中央と対向する位置に空気の吸込口２８
を設け、羽根車２３の外周にケーシング通路２９を形成
するとともに、その一部に吐出口３０を設けている。３
１は液体燃料供給用管で、その先端は、吸込口２８から
ケーシング２４内に入り、羽根車２３の環状隔壁２６内
において、かつ回転中心から離れた位置で羽根車２３に
向けて閉口している。

上記構成においては、モータ２２によって羽根車２３を
ａ方向へ回転させ、吸込口２８から吸込んだ空気を吐出
口３０へ向けて送風するとともに、液体燃料供給用管３
１を通じて液体燃料を回転中の羽根車２３に滴下させる
。

液体燃料供給用管３１より滴下された液体燃料は羽根車
２３の遠心力によって外周方向へ吹き飛ばされる。滴下
の位置から隔壁２６までの羽根通路に於いては、液体燃
料の粒径がかなり不均一の状態のまま外周方向に吹き飛
ばされるが、この粗い油滴が隔壁２６にぶつかることに
よって一度破壊され、ほぼ均一の粒径を有する油瓶にな
り、それぞれ小通路２７を通る。このようにして霧化さ
れた霧化燃料は羽根適路２５およびケーシング通路２９
に於いて空気と混合されて可燃性ガスとなり、吐出口３
０より吐出される。なお、前記実施例においては、隔壁
として小通路を穿設した板状構造のものについて説明し
たが、その代替として多孔性材料からなる隔壁を用いて
も、その効果は同じである。

以上のように本発明によれば「従来の如く噴霧器、旋回
翼など、特別の部品を使用することなく、非常に簡単な
構成で液体燃料などの液体の曙霧を有効に行なうことが
できる。

さらに構成が簡単になるため、空気などの送風抵抗も非
常に小さくなり、その結果、従来品に比べて送風機能力
も小さくでき、機器の小型化が可能となり、且つ騒音も
低下させることができる。また滴下した液体を環状の隔
壁にぶつけて粒径を均一にしながら霧化するので、霧化
性能が優れる。そのため液体燃料であれば良好な燃焼特
性を得ることができる。函而の簡単な説明 第１図は従来の代表的な気流衝轍形燈霧ノズルの縦断面
図、第２図は同じく従釆の代表的なロータリバーナの縦
断面図、第３図は本発明の−実施例における霧化装置の
水平方向の断面図、第４図は同垂直方向の断面図、第５
図はその羽根車の平面図、第６図は同断面図である。

２１……夕−ボフアン、２２……モータ、２３…・・・
羽根車、２３ａ・・・・・・羽根、２４…・・・ケーシ
ング、２５・・・・・・羽根通路、２６・・・…環状隔
壁、２７……小通路、２８……吸込口、３０……吐出口
、３１・・・・・・液体燃料供給用管（液体供給用管）
。

第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 気体の送風を行なうターボフアンと、ターボフアン
   の羽根車に向けて液体を供給する液体供給用管とを備え
   、ターボフアンの羽根車の羽根相互間に形成される羽根
   通路に羽根の高さよりも低い隔壁を羽根車外周縁と同心
   円状に形成し、この環状の隔壁には隔壁を貫通する小通
   路を適当間隔おきに設け、液体供給用管の先端は羽根車
   の環状隔壁内において羽根車に対向させて開口させたこ
   とを特徴とする霧化装置。 ２ 前記液体が液体燃料であり、気体が燃焼用空気であ
   り、液体燃料燃焼装置の液体燃料霧化装置を構成してい
   る特許請求の範囲第１項記載の霧化装置。