JPS6011989Y2 - シヤワ−トイレの洗浄ノズル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シャワートイレにおいる人体局部の洗浄ノズ
ル装置（以下ノズル装置という。

）に関するものである。

保健衛生上、近年頓にその利用価値を認められてきた洗
浄装置の用途には、排便後の 門洗浄と、女性の局部洗
浄（以下前者をシャワー、後者をチャームという。

）とがある。既に、前記２種の用法に応じ夫々２本のノ
ズルを備えたもの、或いは用法別に洗浄水噴出口の向き
を回転変化せしめるスイング式ノズルを備えたもの等が
ある。

然し、これ等のものは、前者においては構成が複雑大型
化すると共に操作手順も複層し、後者では、ノズルの位
置がスイング点中心に回動し、その噴出口が角度変化す
るので、洗浄水の噴出を対水平に大きく移動させること
ができなかった。

従って、シャワ一時とチャーム時における洗浄水の噴出
焦点に明確な差をつけることができず、使用上の不都合
があった。

本考案では、噴出口が常時上方へ向くようにしたスイン
グ式ノズルにより、洗浄水の噴出を対水平方向に大きく
変化可能として、上記する従来みられた不都合の解消を
計ったものである。

以下、添付図面により本考案の実施例について説明する
。

第１図はシャワートイレを示し、従来型のスイング式ノ
ズルが取付けられている。

即ち、１は便器、２は便座、３は便座カバーである。

４はノズルパイプで、その基部が便器１と便座２に配置
され、レバー５の操作でシャワー位置４′又はチャーム
位置４″へ選択回動せしめられる。

６はノズルパイプ４の先端に固着されたノズルで適数個
の噴出口６ａを持つ。

図示例のものでは前記したように、シャワ一時４′とチ
ャーム時４″では噴出口６ａの開口向きがノズルと一体
変化θして、洗浄役割りの効果に欠ける点があった。

そこで、本考案ではノズル装置を第２図示構成の如く改
善した。

即ち、ノズルパイプ４１の先端部を拡大径４１ａとし、
割ブツシュ７が密嵌され、該割ブツシュ７内にノズル６
１の中空軸部６１ｂが回転自在に遊嵌されたものである
。

６１ａはノズル６１の上部に開口する適数の噴出口で、
８は該噴出口６１ａの下部に間隙ｔを隔ててノズル６１
内に液密的に保持されたバランスウェイトである。

尚、ノズルの中空軸部６１ｂは先端に鍔部を持ち、該鍔
部は、割ブツシュ７に当接してノズルの脱出止めと共に
、ノズルパイプ４１からの水圧下で自己の回転部と割ブ
ツシュとのシール性に役立てられている。

このような構成からして、ノズル６１はバランスウェイ
ト８によるバランス回動で、常にその噴出開口６１ａが
上方に向って位置せしめられれる。

また、前記適数の噴出口６１ａは、洗浄水を吐出した際
にノズル６１に回転力が生じることを防止するために、
噴出口より洗浄水を吐出した際の吐出力が、ウェイト８
の回転方向に関する重心線に対して打ち消されるように
、配置されている。

従って、第３図で示すように、ノズルはスイング点Ａを
中心にシャワ一時４１′、またはチヤーム時４１″のい
づれを選択された場合も、その噴出開口は上方に向って
おり、水平移動距離Ｈを大きく確保できる。

本考案装置によると使用者が便器に着座後体位を調整す
る必要度は極めて少く、ワンタッチ操作にやシャワー、
チャーム両使用時の適格な洗浄効果を期待することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシャワートイレの外見図、第２図は本考案ノズ
ル装置の説明断面図、第３図はその作用の一部説明図で
ある。 １・・・・・・便器、２・・・・・・便座、５・・・・
・・レバー、４１・・・・・・ノズルパイプ、６１・・
曲ノズル、７・・・・・・割ブツシュ、８・・・・・・
バランスウェイト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ノズルパイプの吐出側先端部に回転自在に遊嵌された中
   空軸部を備えたノズルと、該ノズルに固定されたバラン
   スウェイトと、前記ノズルに配設された適数の噴出口と
   からなり、前記ノズルの噴出口が前記バランスウェイト
   により常時上方へ向かわしめられているシャワートイレ
   の洗浄ノズル装置。