JPS6011933B2 - 二層構造を有するフツ素系陽イオン交換膜及びその製造方法 - Google Patents

二層構造を有するフツ素系陽イオン交換膜及びその製造方法

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JPS6011933B2
JPS6011933B2 JP52073068A JP7306877A JPS6011933B2 JP S6011933 B2 JPS6011933 B2 JP S6011933B2 JP 52073068 A JP52073068 A JP 52073068A JP 7306877 A JP7306877 A JP 7306877A JP S6011933 B2 JPS6011933 B2 JP S6011933B2
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真臣 世古
保道 山越
浩次 宮内
光伸 福本
協司 木本
俊興 羽根
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、二層構造を有する改良された陽イオン交換膜
、およびその製造方法に関する。 詳しくは、本発明は特定の側鎖に結合したカルボン酸基
を表層部に有するパーフルオロカーボン重合物よりなる
腸イオン交換膜、及びその製造方法に関するものである
。 側鎖にスルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合
体より成る陽イオン交換膜は従来公知(例えばDuPo
nt商品“Nafioが)であるが、この膜は、大量の
水酸イオンが膜を通過し陰極室から陽極室へ移動する為
、食塩等のアルカリ金属ハロゲン化物を電解して苛性ア
ルカリを生成する際、電流効率が低いという欠点があっ
た。 上記の欠点を解決すべく、我々は既に特願昭50一84
111、特願昭52一19688等に種々のカルボン酸
基を有する膜を提案している。 我々は、更に優れたフルオロカーボン重合体よりなる陽
イオン交換膜を得る目的で鋭意研究した結果、カルボン
酸基を有する特定の不飽和化合物を用いて基体の膜状物
に付加結合せしめることにより食塩の電解においても高
性能を示す陽イオン交換膜が容易に得られることを見出
し、本発明を完成するに到ったものである。 先に、我々が特願昭52一19688号において提案し
た賜イオン交換膜は、カルボン酸基に変換できる化合物
を基体の膜状物に付加させて製造されるが、その工程に
おいて、付加反応率が低く、又、後処理工程が複雑であ
る為、得られる膜の品質が不均一になり易く、製造コス
トも高いという欠点があった。 これに対し、本発明によって得られる膜は、カルボン酸
基を有する特定の不飽和化合物を用いて製造される為、
工程中の付加反応率が非常に優れ、しかも複雑な後処理
をする必要もないので電解性能が高く、均一な品質の膜
が安価なコストで**製造できるという優れた特徴があ
る。 本発明により製造される陽イオン交換膜は、交換基とし
て下記の構造‘c’〜(h)から選ばれた少くとも一種
類以上のカルボン酸基を有するものである。 <C> (Pは0又は1〜3の整数、Mは水素、金属又はアンモ
ニウム基、XはH又はF、Yは※CI、Br、1、nは
P=0の時6〜10の整数、Pコ1〜3の時1〜10の
整数である)(d)(P、×、Y、Mは前記と同じ、n
′はP=0のとき6〜10の整数、P=1〜3のとき5
〜★10の整数である)(P、Y、Mは前記と同じ、R
fはF又はCF3、mは1〜3の整数、rはP=0でR
r2=Fのとき4〜10の整数、P=0でRf=☆CF
3のとき3〜10の整数、P=1〜3でR「=Fのとき
3〜10の整数、又はP=1〜3でRf:CF3のとき
2〜10の整数である)(f) −(CF2)qCX
2CXY(CX2)n〃C02M(q、×、Y、Mは前
記と同じ、n″は1〜10 の整数である)(g)
−(CF2)qCX2CXYO(CX2)n″C0
2M(q、X、Y、Mは前記と同じ、n′′′は5〜
10の整数である)(h)(q、Y、m、M、R
fは前記と同じ、r′はRr=Fの時3〜10の整数、
Rf=CF3の時は2〜10の整数である。 )本発明に於て陽イオン交換膜の交換基を、全部上記の
何れかのカルボン酸基にすることができるが、スルホン
酸基と共存させることもできる。 食塩等のアルカリ金属ハロゲン化物の電解に用いるとい
う観点からすると、好ましい膜の形状は、表層部にだけ
カルボン酸基が存在し、他の部分には下記の‘a}又は
【b’から選ばれた少くとも一種類以上のスルホン酸基
が存在する形状であり、上記のカルボン酸基の存在する
層の厚みとしては、少くとも100オングロストローム
以上にするのが好ましい。(a) FF3 、。 (CF2CFO〉pCF2CF2S03M(Pは0又は
1〜3の整数、Mは水素、金属、またはアンモニウム基
である) (b) ・(CF2>qS03M (qは1〜6の整数、Mは前記と同じ) なお、電解時において、陽極液は通常酸性に保たれるの
でカルボン酸基の存在する層を陰極側に向けるのが好ま
しい。 又、本発明における交換膜のスルホン酸基が存在する層
は、交玉食客量の異なる重合体から形成されてもかまわ
ない。 この場合、交換容量の差が150以上あるのが好ましく
、又、交換容量の大きい部分がカルボン酸基の存在する
層と隣接しており、これらの厚みの合計が全体の厚みの
1′a〆下であるのが好ましい。カルボン酸基が存在す
る層のカルボン酸基の存在量は、該層に存在する全交換
基数に対し、好ましくは25%以上、更に好ましくは5
0%以上である。 以下、本発明の陽イオン交換膜の製造方法について述べ
る。 Y本発明において、基体
となる膜状物は、交換基としてスルホン酸基を有してお
り、該スルホン酸基は一旦置換基−CF2S02Y′又
は−CF2Y″(Y′はCI、Br、日、金属又はN比
、Y″はCI、Br、又は1)に変えられた後、カルボ
ン酸基を含む不飽和化合物と反応せしめられる。スルホ
ン酸基を含む基体のパーフルオロカーボン重合体膜状物
は、フッ素エチレンと一般式(i):(pは0又は1乃
至3の整数。 )および/又は、一般式(i): FS02(CF2>qCF−−tF2 (i)(qは
1乃至6の整数。 )のスルホニルフロライド基を持つフルオロカ−ポンビ
ニル化合物との共重合体を膜状に成型した後ケン化して
−CFぶQM(Mは水素、金属、またはアンモニウム基
を示す)に転化することにより製造される。 フッ素化エチレンの代表例としては、ビニリデンフルオ
ライド、テトラフルオロエチレン、クロルトリフルオロ
エチレンなどがある。 上記一般式(i)及び(i)のスルホニルフルオラィド
基を持つフルオロカーボンビニール化合物の代表例とし
ては、次のものがある:FS02CF2CF20CFニ
℃F2 FS02CF2CF20CFCF20CFニ℃F2とF
3FS02CF2CF20CFCF20CFCF2○C
Fニ℃F2 3とF3 とF3FS02CF2CF
2CFニCF2 最も好適なフッ化スルホニル含有コモノマーは4パーフ
ルオロ(3・6−ジオキサ−4−メチル−7ーオクテン
スルホニルフルオライド)(以下PSEPVEと略称す
る)FS02CF2CF20CFCF20CF二℃F2
5 も3 である。 本発明の腸イオン交換膜の製造に用いられる好適な共重
合物は、パーフルオロカーボン化合物であるが、重合体
のスルホニル基が結合した炭素源0子にフッ素原子が結
合している限り、他のものを用いることもできる。 最も好適な共重合体組成は、スルホニルフロラィド基を
交換基とみなした時、交換量が一般には0.3〜1.3
ミリグラム当量/グラム乾燥樹脂、好ましくは0.6〜
1.0ミリグラム当量/グラム乾燥樹脂のものである。
本発明に用いられる共重合体は、フッ素化されたエチレ
ンの均一又は共重合に対し用いられる公知の一般的な重
合法によって作られる。本発明の共重合体は、非水系で
重合する方法および水素で重合する方法があり、重合温
度は一般に000なし、し200午0、圧力は1〜20
0k9/めで重合される。非水系重合はフッ素化された
溶媒中で行なわることが多い。適当な非水溶媒は、不活
性な1・1・2−トリクロルー1・2・2−トリフルオ
ロエタンまたはパーフルオロ炭化水素、たとえばパーフ
ルオロメチルシクロヘキサン、/ぐーフルオロジメチル
シクロブタン、/fーフルオロオクタン、/ぐーフルオ
ロベンゼンなどである。共重合体を製造する為の水溶液
法は、モノマーを遊離開始剤及び分散剤を含有する水性
溶媒に接触させて水にぬれないまたは顎粒状の重合体粒
子のスラリーを得る方法またはモマーを遊離基開始剤お
よびテロメリゼーションに対して不活性な分散剤の両方
を含む水性媒体と後触させ、重合体粒子のコロイド性分
散物を作り、この分散物を凝縮させる方法などがある。 重合後、重合体は膜状に成型される。 この成型は通常、溶融して薄い膜を成型する一般の技術
を用いることができる。共重合体は薄膜に成型後、機械
的な補強物質の網などで裏打ちして強度を増大するのに
役立たせることができる。 この様な裏打ちには、ポリテトラフルオロェチレン繊維
から作られた網が最も適しているが、多孔性ポリテトラ
フルオロェチレンシート等もまた有用である。次に上記
重合体の膜状物の側鎖−CF2S02Fは、一般式−C
F2S02Y.・..・・(k) (Y′はCI、Br、日、金属又はNH4)あるいは−
CF2Y″.・・.・・(1) (Y″はCI、Br、又は1) で表わされる置換基に変えられ、下記のカルボン酸基を
有する不飽和化合物と反応させられることにより、前述
の‘c)〜(h)のカルボン酸基に変えられ、PSEP
VEからなる基体のときは‘c’、‘d}又は‘e}の
カルボン酸基を有する。 用いられる不飽和化合物を一般式で表示すると次の(1
}、■、‘3’で代表される。 (1) CX2二℃X−(CX2)nC02M′(×は
H又はF、nは1〜10の整数、M′は日、金属、又は
C,〜C5のアルキル基である)(2) CX2ニ℃X
−〇−(CX2)n′C02M′(X、M′は上記と同
じ、n′‘ま5〜10の整数である)Rf ・ く3)CF2=CF。 くCF2CF。)山〈CF2)rC。2M′(M′は上
記と同じ、m′は1〜3の整数、rは42〜10の整数
、RfはF又はCF3である)得られる膜の透析時にお
ける耐薬品性という観点からみて、好ましい化合物はX
=Fのときである。 例えばCF2ニ℃F(CF2)5C02CH3,CF2
ニ℃F(CF2)6C02CH3,CF2ニ℃F(CF
2)7C02CH3,CF2ニ℃F(CF2)8C02
CH3,CF2二℃F0(CF2)5C02CH3,C
F2三℃F○(CF2>6C02CH3,CF2三℃F
。 〈CF2)7C。2CH3,CF2=土F0(CF2)
8C02CH3,CF2−−CFOCF2CF20(C
F2)3C02CH3,〒F3CF2二℃FOCF2C
FO(CF2)2C02CH3,〒F3 −CF2二℃
FOCF2CF○(CF2)3C02CH3,〒F3C
F2ニtFO(CF2CFO)2CF2C02CH3,
?3CF2二℃F○(CF2CFO)2(CF2)2C
02CH3等がある。 −CF2S02Fを有する膜状物を置換基(k)、(1
)に変換するには、一CF2S02Fを一且アルカリで
スルホン酸基にした後、五塩化リン等のハロゲン化剤と
反応せしめることにより置換基(k)とすることができ
、更に置換基(k)を12、Br2等で処理することに
より容易に置換基(1)を得ることができる。 本発明において反応性及び入手の容易さの点から好まし
い置換基は(k)の場合、Y′=CI、Brであり、(
】)の場合はY″=1である。 上記‘1}【2’{3}の不飽和化合物を置換基(k)
又は(1)と反応させるには、紫外線、熱、電子線およ
びラジカル開始剤等が用いられるが、反応性及び得られ
る膜の性能から見て好ましいのはラジカル開始剤を用い
ることである。 ラジカル開始剤としては、過酸化物化合物、ジアゾ系化
合物、あるいは無機化合物等があり、使用する場合は、
反応温度、反応時間によって任意に選択ができる。 好ましいものとしては、半減期が使用される温度におい
て数時間〜2餌時間位の寿命を持つラジカル開始剤が良
く、例えば過酸化ジtープチル、過酸ジクミル、過酸化
プロピオニル、過酸化ィソブチリル、過酸化デカノィル
、過酸化ラゥロィル、過酸化ペンゾィル、過酸化p−ク
ロルベンゾィル、過酸化ジ炭酸ジィソプロピル、過酢酸
t−ブチル、過ビバリン酸tーブチル、アセチルシクロ
ヘキサンスルホニル/ぐーオキサイド、アゾイソバレロ
ニトリル、アゾビスイソブチロニトリル等がある。反応
において、溶媒を用いずに反応させることもあるが、一
般には溶媒を用いた方が反応が良好であり、又、反応を
調節しやすい。 用いられる溶媒は、水及び一般の極性溶媒がよく、極性
溶媒のうちで、反応性及び入手の容易さの点から好まし
いのは、グラィム系、ニトリル系、ェステル系等の溶媒
であり、例えば、ジグラィム、テトラグライム、アセト
ニリル、プロピオニトリル、ベンゾィルニトリル、アジ
ポニトリル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、オ
クタン酸エチル、青草酸エチル等がある。反応温度は、
任意に取ることがきるが操作性及び処理層の厚み調節の
観点から一般には−10000〜300qC好ましくは
−20oo〜200qo更に好ましくは室温〜1500
Cが良い。 反応温度の設定は、用いられるラジカル開始剤の半減期
を考慮して決めるのが望ましい。反応時間は、用いられ
るラジカル開始剤、溶媒不飽和化合物、反応温度、更に
処理しようとする膜の厚み等の多くの条件に依存する為
、一概には規定できないが、操作性の点からすると一般
には1分〜30岬時間、好ましくは30分〜5斑時間、
更に好ましくは1〜2斑時間の範囲が用いられる。 本発明において、カルボン酸基が存在する層を一方の表
層部だけ形成させる為には、基体のスルホン酸基をあら
かじめ任意の厚みと任意の密度に置換基(k)あるし、
は(1)に転換した後、本発明に従い前記のカルポン酸
基を有する不飽和化合物と反応せしめることにより達成
できる。又、置換基(k)を用いる時、任意の厚み以上
、例えば基体の膜状物に存在するルホン酸基を全て(k
)に変換した後、前記のカルボン酸基を有する不飽和化
合物と反応させる際の反応条件を適当に選ぶことにより
生成するカルポン酸基の存在する層の厚みと密度を任意
に制御できる。しかる後に、残余の(k)を加水分解す
ることにより容易にスルホン酸基にすることができる。
0 以上の反応は、膜の表面から徐々に進行し、カルボ
ン酸基を有する不飽和化合物と反応した後は、アルカリ
でケン化するだけで本発明の目的に沿った膜を作ること
ができる。 本発明により腸イオン交換膜中のカルボン酸基夕を有す
る薄層がハロゲン化アルカリ金属水溶液の電解時に陰極
液に接するため、高濃度の苛性ソ‐ーダを取得する電解
においても、有効に水酸イオンの拡散を防止し、高い電
流効率で電解を行なうことができる。 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。 実施例 1 テトラフルオロエチレンとパーフルオロ〔3・6−ジオ
キサン−4−メチル−7ーオクテンスルホンニルフルオ
ライド〕を1・1・2ートリクロルー1・2・2ートリ
フルオロェタン中で、パーフルオロプロピオニルパーオ
キサィドを開始剤として、重合温度45qo、重合時の
圧力を5気圧として共重合した。 この重合物の交換容量をケン化后測定すると、0.95
ミリグラム乾燥樹脂であった。この共重合体を、厚さ0
.3側のフィルムに加熱成形した後、2.5規定苛性ソ
ーダ/50%メタノール中60qoで1曲寺間ケン化し
、1規定塩酸中でH型に戻した後、1対1の重量比で五
塩化燐とオキシ塩化鱗混合液中で、12000−20時
間、加熱還流し、スルホニルクロラィド型にした。反応
終了後四塩化炭素で洗浄し、表面赤外スペクトルを測定
したところ、スルホニルクロラィドの特性吸収帯142
0肌‐1の吸収が強くあらわれ、クリスタルバイオレッ
トによる染色を行っても膜はく染色されなかった。この
膜2枚を、ステンレス製の枠の間にポリテトラフルオロ
ヱチレン製のパッキンを用いて締めつけた。この枠をガ
ラス容器内に設置し、7−容器内に1の重量%のCF2
=CF0(CF2)5C02CH3懸濁水溶液を注入し
、充分枠が浸債する量を入れ、次いで、過酸化ジーtー
ブチル(以後、パーブチルDと略称する)をビニル化合
物に対し3倍モル量を仕込んだ。 反応容器に冷却器を付設し、又、N2ガスを50cc/
minの流量で流通させながら、10000の陣温槽に
設置した。この際、容器内は損群棲で縄拝をしておく。
5時間反応後、膜を取り出し、水洗を充分行い、表面赤
外吸収スペクトルと膜断面観察を行ったところ、142
0弧‐1の吸収帯は消滅し、新たに1790仇‐1にカ
ルポン酸メチルェステルの吸収帯が現われた。 この膜を、が−NaOH/50%メタノールで、60℃
1曲時間加水分解を行ったところ、1790弧‐1の吸
収帯は、1680肌‐1に移動した。 非処理層にあるスルホニルクロラィド基は同時に、加水
分解を受け1060肌‐1にスルホン酸ナトリウムの吸
収帯を生じる。マラカィト・グリーンで染色し、膜の断
面観察を行うと、青紫色に染まるカルボン酸が表層り0
.2ミル程度あった。 この膜の比電導度は、0.1N−NaOH水溶液中で1
0.7×10‐3mho/弧であった。 膜の比電導度の測定は、膜を完全にNa型とした後、0
.1規定苛性ソーダ水溶液中に、液を更新しつつ常温で
1時間浸糟平衡させて、0.1規定ソーダ水溶液中にて
25℃に保ちながら交流1000サイクルを通じ、膜の
電気抵抗を測定し求めた。 上記Na型の電解用隔膜を、2.5規定苛性ソーダ水溶
液に90qoで1曲時間平衡させ、処理面を陰極側に向
けて電解槽に組み込み、食塩電簾隔腰としての電流効率
を求めたところ、91%であった。電解槽は通電面積1
5の(5肌×3肌)で電解用隔膜を介して陽極室および
陰極室とから成っている。陽極は寸法安定性を有する金
属電極、陰極には鉄板を用い陽極室にはpH3の3規定
食塩水溶液、陰極室には35%苛性ソーダ水溶液を90
00で循環させながら、50アンペア/血m2の電流密
度で通電し、時間当り陰極室に生成した苛性ソーダ量を
通電量より計算される理論量で除し、電流効率を計算し
た。参考例 1 実施例1で得たスルホニルクロラィド型の膜を2.5規
定苛性ソーダ/50%メタノール中でケン化し、スルホ
ン酸型の交換膜の比電導度と電流効率を、実施例1の条
件で測定したところ夫々13.0×10‐柚ho/肌、
55%であった。 実施例 2 実施例1で得られたスルホニルクロライド型の膜を2枚
、テフロン樹脂製の枠の間にテフロン製パツキンを用い
て締めつけ、テフロンラィニングしたガラス容器内に入
れた。 2.0N−NaOH/50%メタノールで60℃、1糊
時間0処理した後、水洗を十分して乾燥した。 この膜をマラカィト・グリーンで染色すると、黄色に染
色される層と染色されない層に界面が、はっきりした表
面に平行な2層に区別される。又、染色されない層の厚
みは約10仏であった。赤外吸収スベクタトルで分析す
ると染色層は1060肌‐1に吸収帯を持つ、スルホン
酸ナトリウムを有する層で、染色されない層は1420
伽‐1に吸収帯を持つスルホニルクロラィドを有する層
であった。この膜を上記枠組みに染色されない面を外側
に02枚背中合わせで設置し、ガラス容器に入れ、沃素
が飽和溶解している水溶液を、腰が十分浸債するように
加える。 その後90℃で5時間処理した後、水洗を十分し乾燥さ
せる。この膜をマラカイト・グリーンで染色したとこょ
ろ黄色の染色層と染色されないで、2層になっている。 染色されない層の厚みは約10ムで、この層を赤外線ス
ペクトルで分析すると、1420弧‐1の吸収帯は消失
し、新たに910肌‐1に吸収帯を持つ−CF21が生
成しているのが確認された。0 このようにして得られ
た膜を、 ?3 CF2ニ℃FOCF2CF○中(CF2)2C。 2日と水の混合(重量比1:20)系で、アゾビスィソ
ブチロニトタリルを用い75ooで1餌時間反応せしめ
た。 表面赤外吸収線スペクトルで観察すると910伽‐1の
吸収帯は消滅し、1780弧‐1にしい吸収帯を生じて
いるのが判る。染色チェックするとカルボキシル基層が
表面より約10〆の厚みで存在していることが分った。 この膜を実施例1と同じ条件下で、電流効率を測定した
ところ93%であった。実施例 3 テトラフルオロエチレンとパーフルオ。 一3・6ージオキサー4−メチル一7ーオクテンスルホ
ニルフロライドを1・1・2−トリクロル−1・2・2
−トリフルオロヱタン中で、パーフルオロプロピオニル
パーオキサイドを重合開始剤とし、重合温度45oo、
圧力5k9/のGに保持しながら共重合させた。これを
重合体1とする。同り操作で、圧力を3k9/仇Gに保
持しながら共重合させた。 これを重合体2とする。これらポリマーの一部をそれぞ
れ、5規定カセィソーダ水溶液とメタノール混合溶液(
容積比1:1)で90qC、1曲時間、加水分解処理し
、スルホン酸ナトリウム型にした後、それぞれの交換容
量を測定したところ、重合体1は0.74ミリ当量/多
−乾燥樹脂、重合体2は0.91ミリ当量/夕−乾燥樹
脂であった。 重合体1・2を加熱成形し、それぞれ50仏、100A
の膜に成形後、両膜を合わせて加熱成形して複合膜を製
造した。 この膜を上記の加水分解条件にて処理し、スルホン酸ナ
トリウム型の複合膜にした。次に、1規定塩酸水溶液で
処理して、H型にした後、五塩化リンとオキシ塩化リン
との混合液(重量比1:1)と12ぴ0、4加持間反応
させ、スルホニルクロラィド型に転化させた。 反応終了後、四塩化炭素中で還流させながら、4時間洗
浄し、40qoで真空乾燥した。表面赤外スペクトルを
測定したところ、重合体1及び2の側共に、スルホニル
クロライドの吸収が1420弧‐1に現われ、スルホン
酸の吸収である106比枕‐1は完全に消失していた。 この膜を重合体2の方を2枚合わせにして、ポリテトラ
フルオロェチレン樹脂で出来た枠にセットし、ポリテト
ラフルオロェチレン製のパッキンを用いて、締めつけた
。 その後、CF2=CF○(CF2)よ02CH3を用い
実施例1と同じ操作で反応時間だけ7時間とし、後処理
も同一にして、電流効率を測定したところ、95%であ
った。 なお、カルボン酸層の厚みは染色チェックすると、0.
25ミルであった。0実施例 4 実施例1と同じ方法で、厚さ0.2仇肋のスルホニルフ
ルオライド型の膜をつくり、この片面を2.5規定苛性
ソーダ/50%メタノール水溶液を用いてケン化した。 この膜のケン化しない面を下にし夕て、400デニール
のマルチフィラメントで縦横ともインチ当り40本打ち
込んだ平織りもので厚みが0.15肌のポリテトラフル
オロェチレン製の織物の上に置き、膜を真空でひきつつ
270℃に加熱して織物を膜に埋め込んで補強した。0
この膜を実施例1と同じ方法でスルホニルクロラィド
型に変え、ポリテトラフルオロェチレン樹脂でできた枠
を用い織物を埋め込んだ面を内側にし2枚合せにして枠
を実施例2と同じ条件下で反応せしめたところ、電流効
率は94%であった。 夕参考例 2実施例4で得た補強後の膜をケン化し、実
施例1と同じ条件で比電導度、電流効率を測定したとこ
ろ、それぞれ6.0×10‐3mho/肌、58%であ
った。 〇

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膜内に存在する交換基の種類により区別された、表
    面に平行な二つの層よりなり、一方の層に下記側鎖(a
    )および/または下記側鎖(b)なる構造のスルホン酸
    基を有し、他の層には下記側鎖(c)、(d)および(
    e)から選ばれた少くとも一種類のカルボン酸基および
    /又は下記側鎖(f)、(g)および(h)から選ばれ
    た少くとも一種類のカルボン酸基を有するフツ素系陽イ
    オン交換膜。 (a) ▲数式、化学式、表等があります▼ (pは0又は1〜3の整数、Mは水素、金属、またはア
    ンモニウム基を示す) (b) −(CF_2)_q−SO_3M(qは1〜6
    の整数、Mは前記と同じ) (c) ▲数式、化学式、表等があります▼ (p、Mは前記と同じ、XはH又はF、YはCl、Br
    又はI、nはpが0のとき6〜10の整数でpが1〜3
    の時1〜10の整数である)(d)▲数式、化学式、表
    等があります▼ (P、X、Y、Mは前記と同じ、n′はP=0のとき6
    〜10の整数、P=1〜3のとき5〜10の整数である
    )(e) ▲数式、化学式、表等があります▼ (P、Y、Mは前記と同じ、R_fはF又はCF_3、
    mは1〜3の整数、rはP=0でR_f=Fのとき4〜
    10の整数、P=0でR_f=CF_3のとき3〜10
    の整数であり、P=1〜3でR_f=Fのとき3〜10
    の整数、P=1〜3でR_f=CF_3のとき2〜10
    の整数である)(f) −(CF_2)q−CX_2C
    XY(CX_2)n″CO_2M(q、X、Y、Mは前
    記と同じ、n″は1〜10の整数である)(g) −(
    CF_2)q−CX_2CXY−O−(CX_2)n′
    ″CO_2M(q、X、Y、Mは前記と同じ、n′″は
    5〜10の整数である)(h) ▲数式、化学式、表等があります▼ (q、Y、m、M、R_fは前記と同じ、r′はR_f
    がFの時3〜10の整数であり、R_f=CF_3の時
    は2〜10の整数である)。 2 スルホン酸基を有する側鎖が(a)であり、カルボ
    ン酸基を有する側鎖が(c)、(d)および(e)から
    選ばれた少くとも一種類のカルボン酸基を含む二層構造
    を有する特許請求の範囲第1項記載のフツ素系陽イオン
    交換膜。 3 スルホン酸基を有する側鎖が(b)であり、カルボ
    ン酸基を有する側鎖が(f)、(g)および(h)から
    選ばた少くとも一種類のカルボン酸基を含む二層構造を
    有する特許請求の範囲第1項記載のフツ素系陽イオン交
    換膜。 4 スルホン酸基を有する側鎖が(a)および(b)か
    らなり、カルボン酸基を有する側鎖が、(c)、(d)
    および(e)から選ばれた少くとも一種類のカルボン酸
    基および(f)、(g)および(h)から選ばれた少く
    とも一種類のカルボン酸基を含む二層構造を有する特許
    請求の範囲第1項記載のフツ素系陽イオン交換膜。 5 カルボン酸基が少くとも100オングストローム以
    上の厚さで表面層の存在する特許請求の範囲第1項乃至
    第4項いずれかに記載のフツ素系陽イオン交換膜。 6 下記側鎖(a)および/または下記側鎖(b)なる
    構造のスルホン酸基を有するフツ素系共重合体膜状物の
    スルホン酸基の全部、または一部を置換基−CF_2S
    O_2Y′(Y′はCl、Br、H、金属又はNH_4
    である)又は該スルホンサン基の一部を−CF_2Y″
    (Y″はCl、Br又はIである)に変換した後に、カ
    ルボン酸基を有する不飽和化合物と反応させてカルボン
    酸基を有する側鎖に転換せしめることを特徴とする、表
    面上平行なスルホン酸基を有する層とカルボン酸基を有
    する層の二つの層からなり、スルホン酸基を有する層は
    側鎖(a)および/又は側鎖(b)を有し、カルボン酸
    基を有する層には側鎖(c)、(d)および(e)から
    選ばれた少くとも一種類のカルボン酸基および/又は(
    f)、(g)および(h)から選ばれた少くとも一種類
    のカルボン酸基を存在させるフツ素系陽イオン交換膜の
    製造方法:(a) ▲数式、化学式、表等があります▼ (pは0又は1〜3の整数、Mは水素、金属またはアン
    モニウム基である)(b) −(CF_2)_q−SO
    _3M(qは1〜6の整数、Mは前記と同じ) (c) ▲数式、化学式、表等があります▼ (p、Mは前記と同じ、XはH又はF、YはCl、Br
    、I、nはP=0の時6〜10の整数で、P=1〜3の
    時1〜10の整数である)(d)▲数式、化学式、表等
    があります▼ (P、X、Y、Mは前記と同じ、n′はP=0のとき6
    〜10の整数、P=1〜3のとき5〜10の整数)(e
    ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (P、Y、Mは前記と同じ、R_fはF又はCF_3、
    mは1〜3の整数、rはp=0でR_fFのとき4〜1
    0の整数、p=0でR_f=CF_3のとき3〜10の
    整数、p=1〜3でR_f=Fのとき3〜10の整数で
    あり又はp=1〜3でR_f=CF_3のとき2〜10
    の整数である)(f) −(CF_2)q−CX_2C
    XY−(CX_2)n″CO_2M(q、X、Y、Mは
    前記と同じ、n″は1〜10の整数である)(g) −
    (CF_2)q−CX_2CXY−O−(CX_2)n
    ′″CO_2M(q、X、Y、Mは前記と同じ、n′″
    は5〜10の整数である)(h) ▲数式、化学式、表等があります▼ (q、Y、m、M、R_fは前記と同じ、r′はR_f
    =Fの時3〜10の整数であり、R_f=CF_3の時
    は2〜10の整数である)。
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