JPS6011895B2 - 易分散性キノン組成物及びその製造法 - Google Patents

易分散性キノン組成物及びその製造法

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JPS6011895B2
JPS6011895B2 JP6434580A JP6434580A JPS6011895B2 JP S6011895 B2 JPS6011895 B2 JP S6011895B2 JP 6434580 A JP6434580 A JP 6434580A JP 6434580 A JP6434580 A JP 6434580A JP S6011895 B2 JPS6011895 B2 JP S6011895B2
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quinone
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nonionic surfactant
water
easily dispersible
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恵雄 杉田
憲一 田辺
晃夫 中石
和男 越田
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粉末状易分散性キノン組成物及びその製造法
に関するものである。
さらに詳しくは、非水溶性キノン化合物と特定量の非イ
オン界面活性剤とから成る粉末状易分散性キノン組成物
及びその製造方法に関するものである。従来、ベンゾキ
ノン、ナフトキノン、ァントラキノンなどの如きキノン
化合物は、染料、顔料、その他化学工業原料として用い
られてきた。
近年、これらキノン化合物は、パルプ工業において、ア
ルカリ蒸解助剤として用いられ、収率の向上、薬剤使用
量の低減、エネルギー使用量の低減に効果を上げている
。ところが、キノン化合物は非水溶性であることが多く
、このため例えばアルカリパルプ製造法において粉末状
キノン化合物をアルカリ蒸解液に添加すると、粉末の一
部は液上に浮上し、また一部は液で表面を被われて塊状
となり、容易に液中に分散しない。
そのため作用効果の減少や、定量的取扱及び作業操作に
支障が生じている。これらを解決するために、鷹拝を強
化したり、非水熔性キノン化合物に親水基を導入し可溶
化させたり、多量の界面活性剤溶液と混合しペースト状
にすることが提案されている。しかし、損梓を強化し長
時間行なっても、塊状物は溶易に鱗集塊せず、親水基の
導入はその分コスト高となる欠点がある。又、特開昭5
4一100332号明細書記載のイオン性界面活性剤溶
液によるペースト状物では、保管コストや輸送コストが
かさむのみならず、界面活性剤濃度を高く保つ必要があ
り、結果的に界面活性剤の使用量が多くなる欠点があっ
た。本発明者らは、前記の欠点を克服するため鋭意研究
した結果、特定量の非イオン性界面活性剤を用い、かつ
乾燥微粉末状とした組成物が優れた作用効果を発揮する
ことを見出して、本発明を完成したものである。
従って、本発明は、前記の欠点を克服することを目的と
するものである。
詳しくは、水性媒体に対し良好に分散し、運般性及び保
存性が良好であり、添加量の制御が容易で作業性に優れ
、しかも安価な易分散性キノン組成物及びその製造法を
提供することを目的とする。本発明の易分散性キノン組
成物はt非水溶性キノン化合物10の重量部に対して非
イオン性界面活性剤0.01〜1.5重量部の範囲の割
合で配合して成る乾燥微粉末状であることを特徴とする
ものである。
又、本発明の製造法は、非水溶性キノン化合物と非イオ
ン性界面活性剤の溶媒溶液を混合し、次いで得られた混
合物から溶媒を除去乾燥することを特徴とするものであ
る。本発明による組成物によれば、少量の界面活性剤を
使用しただけで、水性媒体に良好に分散し、また乾燥微
粉末状であるにもかかわらず空中に飛散することがなく
、粉塵爆発の危険もなく、そして微粉末状であるので運
搬、保存性が良く、添加量の計量が容易で作業性に優れ
、しかも安価に、′簡便に製造しえると言う利点がある
したがって、水性媒体に添加した場合、媒体上に浮遊し
、また塊状になって、単位量当りの作用効果を阻害する
ことがなく、キノン化合物の使用量を飛躍的に低減しえ
、また、少量の界面活性剤を使用するだけで良好な水分
散性を得ることができるため、水性媒体の泡立ち廃液の
処理などに頭を脳ませる必要がないと言う利点もある。
また本発明による製造方法によれば、前述の非水綾性キ
ノン化合物の組成物を効率的に安価に製造しえると言う
利点がある。
本発明に用いられる非水熔性キノン化合物は基本的に限
定されるものではなく、水性媒体の用途などを考慮し、
機能的に定めるのがよい。
たとえぱ、ナフトキノン、2ーメチルナフトキノン等の
ナフトキノン系化合物、アントラキノン、メチルアント
ラキノン、エチルアントラキノン、ジヒドロアントラキ
ノン、テトラヒドロアントラキノン、アソトロン等のア
ントラキノン系化合物、アセナフテンキ/ン、フェナン
トレン等の1種以上も用いることができる。また非水落
性キノン化合物の粒径は基本的に限定されるものではな
いが、非水溶性キノン化合物の組成物を平均粒径50ミ
クロン以下と言う微粉末状としたい場合は、好ましくは
平均粒径200ミクロン以下のものを用いるのが効率的
である。
非イオン性界面活性剤として、例えばァルキル基の炭素
数が8〜2の固の範囲にあるポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニル
ェーテル等を挙げることができる。なかでも、炭素数が
8〜20の範囲にある第1級アルコール又は第2級アル
コールにエチレンオキサィド及び/又はプロピレンオキ
サイドを3〜20モルの範囲の量を反応させて得られる
ポリオキシアルキレンアルキルヱーテル、例えば三菱化
成工業株式会社製で“ダイヤドール”の商品名で市販さ
れているもの(第1級アルコールとアルキレンオキサィ
ドの反応生成物)又は日本触媒化学工業株式会社製で“
ソフタノール”の商品名で市販されているもの(第2級
アルコールとアルキレンオキサィドの反応生成物)が好
ましい。又、ポリオキシアルキレンアルキルフエニルエ
ーテルとして、例えば三洋化成工業株式会社製で“ノニ
ポー′ソ’の商品名で市販されているものが好ましい。
非イオン性界面活性剤の使用量は、非水浴・性キノン化
合物10の重量部に対して0.01〜1.5重量部の範
囲の割合の量である。本発明に於ては当該範囲の割合で
あることが必須で、0.01重量部の割合より少ない量
では易分散性とすることができず、逆に1.5重量部の
割合を超える多量としたのでは侍関昭54−10033
2号明細書に示されている様に易分散性とすることがで
きないものである。本発明の製造方法は前記の通りであ
るが、具体的態様としては、例えば次の様な方法を挙げ
ることができる。
即ち、適当な溶媒に非イオン性界面活性剤を添加混合し
、得られた活性剤の溶媒溶液に非水溶性キノン化合物を
添加し加熱するか又はせずして通常の固液櫨洋方法の手
順に従ってよく混合し、得られた混合物をそのまま乾燥
するか又は炉別により大部分の溶媒を分離し残るケ−キ
を乾燥することにより、溶媒を除去乾燥して製造するこ
とができる。この際、炉別された溶媒は非イオン性界面
活性剤を含んでいる場合があるが、この場合には当該溶
媒を再使用できる。そして、炉別及び乾燥の操作に於て
も特別の装置を必要とせず、従来から広く使用されてい
る炉SU装置及び乾燥装置を適用できる。更に又、非水
溶性キノン化合物に非イオン性界面活性剤の溶媒溶液を
贋露して両者を混合し、次いで得られた混合物から溶媒
を除去乾燥して製造することもできる。溶媒としては、
水が好ましいが、非イオン界面活性剤の溶解能を高めた
り、乾燥エネルギー節減のため適当な有機溶剤、例えば
脂肪族低級アルコール、ケトン類、脂肪族又は芳香族の
炭化水素(ハロゲン化物やアルキル置換体等をも含む。
)等を用いることもできる。非イオン性界面活性剤の溶
媒溶液の濃度に関しては特に製限は無いが、前記の如き
非水熔性キノン化合物に対する界面活性剤の使用割合と
なるのに適当な濃度、例えば1の重量%以下とすること
ができる。本発明の組成物は、分散性に優れており、種
々の分野に於て、特に非水溶性キノン化合物を水性媒体
に分散させて使用する分野に於て有効に使用できる。
例えば、パルプ製造の分野ではキノン化合物を蒸鱗液に
添加すると優れた作用効果を発揮することが知られてい
るが、本発明の組成物を用いるとキノン化合物が効率良
〈蒸解液に分散しその作用効果をいかんなく発揮するも
のである。以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明する。尚、実施例だけで本発明が制限されな
いことは言うまでもない。実施例 1 水40Mに第1表に示した非イオン界面活性剤を0.0
5夕、0.1夕、0.2夕、1夕のそれぞれを添加溶解
させ、濃度の異なる活性剤水溶液を調製した。
それぞれの水溶液に粒径65〜110ミクロンのアント
ラキノン100夕を添加し櫨拝して混合液を得た。それ
ぞれの混合溶液をそれぞれ蒸発皿に移し水浴上で加熱し
大部分の水を蒸発させ、次いで乾燥器で乾燥し、活性剤
使用量の異なる乾燥微粉末状易分散性キノン組成物を調
製した。この様にして得たそれぞれの組成物について、
水及びクラフト法蒸解液に対する分散性を次の試験法で
測定した。水に対する試験結果は第1表に、又アルカリ
黍解液に対するそれは第2表に示した通りであった。試
験方法 内容積200泌のビーカーに水又はクラフト法蒸解液を
100私注ぎ、損梓下で組成物0.05夕を添加する。
添加後更に3鼠酸間損拝し、次いで、縄梓を止めて分散
状態を目測する。実施例 2 実施例1において水の代りに第1表に示した有機溶剤を
用い、活性剤使用量を0.1夕とする他は同様にして乾
燥微粉末状易分散性キノン組成物を調製した。
次いで、それぞれの組成物について分散性を試験した。
結果は、第1表及び第2表に示した通りであった。比較
例 1 実施例1及び2において非イオン界面活性剤の代りに第
1表に示したイオン性界面活性剤を用いる他は同様にし
て比較の組成物を調製した。
次いで、実施例1に於けるのと同様の試験手順に従って
分散性を試験した。結果は、第1表、第2表に示した通
りであった。第1表 註1.ソフタノール・70: 日本触媒化学工業(株)製、炭素数12〜14個の第2
級アルコールのエチレンォキサィド7モル付加物21
ソフタノール・12 0: 日本触媒化学工業(株)製、炭素数12〜14個の第2
級アルコールのエチレンオキサィド12モル付加物3.
ソフタノール・BP7045: 日本触媒化学工業(株)製、炭素数12〜14個の第2
級アルコールのエチレンォキサィド及びプロピレンォキ
サィド付加物4. ノニポール・NIO O:三洋化成
工業(株)製、ポリォキシェチレンノニルフェニルェー
ブル5. サンモリン:三洋化成工業(株)製、ジァル
キルスルフオサクンネート(陰ィォン系)6. アクア
リソク:日本触媒化学工業(株)製、ポリァクリル酸ソ
ータ(陰ィオン系)7. 力チオケン:第一工業製薬(
株)製、ァルキルピコリヮムクロラィド(陽イオン)8
.分散性能( 25℃)○:良 △:少量浮く ×:ほとんど浮いてしまう ××:分散せず (第2〜第5表においても同じ) 第 2 表註:分散
性能側の右側は25℃における性能であり、左側は80
℃における性能である。
実施例 3それぞれ濃度の異なる非イオン界面活性剤(
第3表に示したもの)水溶液に粒径65〜110ミクロ
ンのアントラキノン1000夕を添加し、常温で5分間
縄拝した。
次いで、得られたそれぞれの混合溶液を減圧炉過機で炉
別し、それぞれのケーキを乾燥器で乾燥し、非イオン界
面活性剤使用量の異なる乾燥微粉末状易分散性キノン組
成物を調製した。それぞれの組成物について、実施例1
に於けるのと同様の試験手順に従って分散性を試験した
結果は、第3表に示した通りであった。尚、表中の非イ
オン界面活性剤使用量(付着量)は、次の計算式に従っ
て算出したものである。
界面活性剤使用量(%)=界面活性剤水溶液(重量%)
xケーキ含水率Q重量%)100実施例 4 実施例3において減圧炉過機の代りに遠心炉過機を用い
る他は同様にして乾燥微粉末状易分散性.キノン組成物
を調製した。
次いで、分散性を試験した。結果は、第3表に示した通
りであった。第3表実施例 5 実施例1〜4において粒径65〜110ミクロンのアン
トラキノンに代えて250〜500ミクロンのアントラ
キノンを用いる他は同機にして乾燥微粉末状キノン組成
物を調製した。
次いで、それぞれの組成物について分散性を試験した。
結果は、第4表に示した通りであった。第4表実施例
6 アントラキノンの代りに第5表に示した非水熔性キノン
化合物を用いる他は実施例1と同様の手順に従って乾燥
微粉末状キノン組成物を調製した。
次いで、それぞれの組成物について水に対する分散性を
試験した。結果は、第5表に示した通りであった。5 実施例 7 実施例1で得た組成物109を水90の‘の中へ無磯拝
で投入し、水中に分散するに要する時間を測定したとこ
ろ、僅か2秒であった。
比較のため、アントラキノン10夕を界面活性剤濃度0
.5%の水溶媒中へ無櫨伴で投入し分散時間を測定した
ところ、21硯砂、の長時間を要した。
実施例 8実施例1において、非イオン界面活性剤とし
て“ダィャドール・1班○”(三菱化成工業株式会社製
)を用いる他は同じ手順に従って乾燥微粉末状易分散性
キノン組成物を調整した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非水溶性キノン化合物100重量部に対し非イオン
    性界面活性剤0.01〜1.5重量部の範囲の割合で配
    合して成る乾燥微粉末状易分散性キノン組成物。 2 非イオン性界面活性剤は炭素数が8〜20の範囲に
    あるアルコールにアルキレンオキサイドを反応させて得
    られるポリオキシルアルキレンアルキルエーテルである
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 アルコールは第2級アルコールである特許請求の範
    囲第2項記載の組成物。 4 非イオン性界面活性剤はポリオキシアルキレンアル
    キルフエニルエーテルである特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。 5 非水溶性キノン化合物と非イオン性界面活性剤の溶
    媒溶液を混合し、次いで得られた混合物から溶媒を除去
    乾燥することを特徴とする乾燥微粉末状易分散性キノン
    組成物の製造法。 6 溶媒溶液は非イオン性界面活性剤の濃度が10重量
    %以下である特許請求の範囲第5項記載の製造方法。
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JPH0555229B2 (ja) * 1985-09-26 1993-08-16 Hosei Brake Ind
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