JPS6011867Y2 - ラツプ状搬送シ−トの積上げ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコルゲートマシン等からラップ状で連続して搬
出されるシートを積上げる装置に関すものである。

従来コルゲートマシンには、搬送コンベアノ搬入側駆動
軸を機台に連結し、その搬出側従動軸を機枠に昇降自在
に装着し、この搬送コンベアの搬出側端部にコンベアベ
ルト間より上方へ突出してベルト上をラップ状態で移送
するシートを突出げてこれを停止させるストッパーを設
け、且つこの搬送コンベアの搬出側端部にホッパーガイ
ドを装着したシートの積上げ装置が使用されているが、
この種の積上げ装置にあっては、ストッパーが搬送コン
ベアの中間に装着されているため、ストッパーが作動し
てシートを停止させた場合、ストッパーの前側に残存し
たシートは低速回転する搬送コンベアにより搬送される
こととなり、そのため積上げシートを搬出するためのシ
ートの停止時間が長くなる欠点があった。

また突出したストッパーによりシートの後部が突上げら
れるときは、そのシートは後続のシートとストッパーと
により後部を挾まれ、自重で彎曲、あるいは折れ曲がっ
て前端が搬送コンベア上に支持された状態、即ちへの字
状となり、その結果一枚乃至数枚のシートが折損するこ
とがあった。

またこの場合のストッパーはコンベアに於ける細いベル
トとベルトとの間隙から突出する突起状のものであるか
ら、このストッパーにより停止された最先端のシートの
裏面が傷付き、ときには左右に折れ曲がることがあった
。

また印刷機の場合のように巾広のシートのみを扱う場合
は問題ないが、コルゲートマシンの場合のようにスリッ
タにより２５０ｍｍ程度の巾に切断された多数の帯状シ
ートを並列状態で搬送する場合は、この種のストッパー
を複数本横に並設しても、帯状シート全体を整然と停止
させることは不可能であった。

しかもこのような搬送コンベアからシートを直接搬出す
るものにあっては、シートの積重ねがある高さに達して
搬送コンベアが上向きに大きく傾斜した場合、該搬送コ
ンベアから前方へ搬出されるシートはホッパーガイド内
に揺動しながら落下するため不揃いの状態で積重ねられ
る欠点があった。

本考案はこのような従来の積上げ装置の欠点を解消しよ
うとするもので、その一実施例を図面に基づいて説明す
ると、１は搬入側ローラ軸２を機台３に進退自在に連結
し、搬出側端部を昇降自在とした搬送コンベアであり、
モータ４により駆動される。

５は該搬送コンベア１の前方に配設した機枠６にほぼ水
平を保って昇降する搬送コンベアであり、その搬入側ロ
ーラ軸７と搬送コンベア１の搬送側ローラ軸８とを伝動
チェーン９により連結し、搬入側ローラ軸７にはワンウ
ェイクラッチ７′を介して高速回転用のモータ１１を連
結している。

１２及び１３は機枠６に於ける後側の左右両支社１４内
に張設したチェーンと前側の左右両支社１５内に張設し
たチェーンであり、モータ１６により同期的に回動し、
且つ前側の左右両チェーン１３の方が僅かに速く回転す
るように調整している。

１７及び１８は後側の左右両チェーン１２と、前側の左
右両チェーン１３との一端にそれぞれ固定した支持板１
７には搬送コンベア１の搬出側ローラ軸８と搬送コンベ
ア５の搬入側ローラ軸７とを架設し、前側の左右両支持
板１８には搬送コンベア５の搬出側ローラ軸１０を架設
し、更にこの前側の左右両支持板１８にはホッパーガイ
ド１９の両側を摺動自在に連結している。

２０は搬送コンベア１と搬出コンベア５との間に装着し
た搬送シート２１の突上げ部材であり、搬送コンベア１
の搬出側ローラ軸８上に遊嵌した左右一対のカラー２２
からアーム２２′を突出してその先端に突出げ杆２３を
架設し、一方搬送コンベア１のフレーム２４に首振り自
在に装着したエアシリンダ２５のピストンロッド２６の
先端をカラー２２から突出したアーム２６′に軸着して
いる。

尚ｔｓ０． ＬＳ２は前側の支柱１５に装着したリミッ
トスイッチ、２７は該リミットスイッチＬＳ□、 ＬＳ
２に対応させて前側の支持板１８に固定した作動接片、
ＰＨは前側の支持板１８に設けた光電子スイッチ、２８
は台車、２９はパレット、３０はコルゲートマシンの搬
出コンベアである。

本考案は一実施例は上記のような樹皮であるから、搬送
コンベア１をコルゲートマシン側の搬出コンベア３０に
接続するときは、コルゲートマシンより約２００７７１
．／ｍｉｎの速度で裁断機に送られ所定寸法に裁断され
たシート２１は、第２図示すように約６０ｍ、／ｍｉｎ
の速度で回転する搬出コンベア３０から４５ｒｒＬ／ｍ
ｉｎの回転速度の搬送コンベア１にラップ状態で送られ
、搬送コンベア１と等速度で回転する搬出コンベア５よ
りホッパーガイド１９に案内されてパレット２９上に落
下される。

このパレット２９上へのシート２１の積上げ高さに応じ
チェーン１２．１３が駆動して搬出コンベア５ははＳ゛
水平保ちながら上昇し、これと共に搬送コンベア１は徐
々に傾斜し、上記搬出コンベア５が機枠６の上部に達す
るとエアシリンダ２５が作動し、第４図に示すように突
上げ杆２３が上方へ突出して搬送コンベア１から搬出コ
ンベア５に移ろうとする最先端のシート２１を下面より
突上げて搬出コンベア５への移送を停止し、これと同時
にワンウェイクラッチ７′が作動して搬出コンベア５の
駆動軸７は搬送コンベア１の従動軸８と連係が絶たれ、
高速回転用のモータ１１と接続されるため、搬出コンベ
ア５は所定時間だけ１００ｒｒＬ／ｍｊｎの高速度で回
転してその上に載置しているラップ状のシート２１を速
やかに搬出し、積上げを完了する。

これと同時にクラッチ７′が再び作動して搬出コンベア
５の駆動軸７がモータ１１から切り離され、搬送コンベ
ア１の従動軸８に連結されるため搬出コンベア５は低速
回転となる。

次に搬出コンベア５が上昇してホッパーガイド１９の下
端が積上げられたシート２１の上端より上方へ離隔した
とき、台車２８と共に積上げシート２１を搬出した後、
新たな台車２８及びパレット２９を機枠６の前側にセッ
トする。

次にチェーン１２．１３を逆駆動して搬出コンベア５を
下降させ、搬送コンベア１の搬出側を下向きに傾斜させ
た後、エアシリンダ２５により突上げ杆２３を下降すれ
ば今まで突上げ杆２３により保持されていたシート２１
は搬出コンベア５に移り、ホッパーガイド１９に案内さ
れてパレット２９上に載置され、前記動作が繰返される
のである。

尚上記全動作は所定プログラミングに基づいて自動的に
行われるものである。

また上記実施例は段ボール紙の積上げの場合を示したが
、ラップ状で搬出される全てのシートの積上げに使用し
得ることは云うまでもない。

以上詳述したように、本考案に係るラップ状搬送コンベ
アの積上げ装置は、搬出側端部を昇降自在とした搬送コ
ンベアと、はＳ゛水平保って昇降する搬出コンベアとの
間にコンベアの巾とはＳ゛同一長さの突上げ杆を設け、
この突上げ杆の作動によりラップ状搬送コンベアを突上
げてシートの移送を停止しようとするものであるから、
細巾にスリットされた多数のシートを並列状態で搬送す
る場合であっても、各シートを左右にずれを生ずること
なく整然と押上げて停止させるため、ラップ状搬送コン
ベアが乱れたり、あるいは極部的に押上げる場合のよう
にシートの裏面が傷付いたり左右に折れ曲がることがな
い。

また本考案はシートの停止により搬出コンベア上に残っ
たシートを高速回転する搬出コンベアにより速やかに搬
出させようとするものであるから、シートの停止時間が
短縮され、しかも搬送コンベアからシートを直接ホッパ
ーガイド内に落下させるものと違ってシートを円滑に排
出し、ホッパーガイドの作用と相俟ってずれを生ずるこ
となく整然と積上げることができるものである。

また突上げ杆に後端を持上げられ、前端が搬出コンベア
上に支持された状態となったシートは、後端が後続のシ
ートにより押圧される前に高速回転する搬出コンベアに
より瞬時に搬出コンベア側に引出されて搬出されるため
、シートを折損することがなく、従って本考案に係る装
置は高速度で搬出されるコルゲートマシンに使用するラ
ップ状搬送シートの積上げ装置として理想的なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置の一実施例を示す一部切欠平
面図、第２図は同上側面図、第３図は同上実施例に於け
る搬送コンベアの従動軸と搬出コンベアの駆動軸との関
係を示す横断面図、第４図は同上実施例に於ける突上げ
杆の上昇状態を示す縦断面図。 １：搬送コンベア、５：搬出コンベア、６：機枠、１９
：ホッパーガイド、２０：突上げ部材、２１：シート、
２３：突上げ杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬入側の駆動軸を機台に支持させ、搬出側を、昇降自在
   とした搬送コンベアの前方にほぼ水平状態で同時に昇降
   する搬出コンベアを配設し、該搬出コンベアの搬入側駆
   動軸と搬送コンベアの搬出側従動軸とを伝動チェーンで
   接続すると共に、搬出コンベアの駆動軸にはクラッチを
   介して高速回転用のモータを連結し、且つ搬送、搬出両
   コンベア間にはコンベアの巾とほぼ同一長さで下方より
   上向きに突出するシートの突上げ杆を設け、前記搬出コ
   ンベアの搬出側端部にはシートのホッパーガイドを装着
   してなるラップ状搬送シートの積上げ装置。