JPS60114278A - 有機液からのpcb及び他のハロゲン化有機化合物の除去 - Google Patents

有機液からのpcb及び他のハロゲン化有機化合物の除去

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JPS60114278A
JPS60114278A JP22230283A JP22230283A JPS60114278A JP S60114278 A JPS60114278 A JP S60114278A JP 22230283 A JP22230283 A JP 22230283A JP 22230283 A JP22230283 A JP 22230283A JP S60114278 A JPS60114278 A JP S60114278A
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organic compound
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JP22230283A
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ルイス・エル・ピトレウスキー
フランク・ジエイ・イアコロアーニ
ケネス・クレヴイツツ
アーサー・ビー・スミス
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Franklin Institute
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Franklin Institute
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般的には、ハロゲン化有機化合物を、それ
を含む有機液体から除去する方法に関するものであり、
より詳細には、ポリ塩化芳香族化合物を、それを混入し
て含む作用液( Functionalfluids)
 、特にそれを混入した変圧器油から除去する方法に関
するものである。
ハロゲン含有合成有機化学物質による健康に対する潜在
的危険性及び環境汚染はよく知られている。ポリ塩化ビ
フェニール(PCB)、ジクロル−シク口ブタ−(c,
d)一ベンクレンー2ーオロ ン(ケボン■)、2.4.5=l−リクロ作フェノキシ
酢酸(2, 4.、5−T)のような化合物は、有用性
は明白であるとはいえ、永続的環境毒素であり、安全で
効果的な廃棄手段を必要とすることがわかった。
ハロゲン化有機化合物は、構造中に高度に安定な炭素−
ハロゲン結合を脊するため、それを処分する問題はむず
かしい。例えば、炭素−塩素結合の結合エネルギーは、
3 4 Kcal7 molの桁にある。
こうして、多くのハロゲン化有機化合物は生物学的分解
に抵抗するのみならず、周知のいかなる化学的分解方法
によっても実際的且つ効率的に分解することができない
。大抵の場合、塩素分解(c++1orolysis 
) 、触媒的脱水ハロゲン化、溶融塩反応、オゾン反応
およびアルカリ金属還元のような既知の無毒化法では、
−邪説ハロゲン化されるに過ぎない。その上、これら先
行技術の方法は、いくつかの欠点H列えば、高価な試薬
の使用、高温度調節、不活性雰囲気の使用、複雑な装置
、かなり大きいエネルギー消費等々−を含むのが典型的
である。
ハロゲン化有機化合物が、それがなければ有用である作
用液に汚染物として混合している場合は、問題は特に厄
介である。例えば、PCBは、優れた絶縁性をもつため
、かって変圧器および蓄電器のような電気的装置に誘電
液として広く用いられた。
しかしながら1977年にすべてのPCB製品は製造中
正になった。それは人の脂肪組織に蓄積的に貯蔵され、
極めて高い毒性があることが報告されたからである。誘
電液として、PCBのかわりに他の、より害の少ない物
質が使われた。その後これら後者の物質は痕跡量のPC
Bを含むことが発見された。
その結果、PCB−合有一変圧器および一変圧器油のメ
ンテナンス、取扱いおよび廃棄は今は著しく規制されて
いる。
PCBの製造禁止以来、PCBおよびPCB−雇人材料
を破壊するためには焼却が多分、最も広く用いられる方
法であろう。しかしながら焼却処理というのは決定的に
不経済な方法である。なぜならば、PCBに関してリザ
イクル可能の材料−例えば、作用液のような−が過程に
おいて破壊されてしまうからである。そのようなむだを
避けるために、特にPCB−混入物質を、例えば、その
物質を活性炭−又は樹脂−床を通してPCBをその物質
から選択的に除去する、というようにして、吸収剤で処
理する方法が提案された。PCBはこの方法でその再生
可能の材料から物理的に除去されるとはいえ、吸収され
たPCBの処理の問題がまだ残っている。
過去数年間に、フィラデルフィア州ペンシルバニャの、
ザ・フランクリン・インスティチュートのフランクリン
・リサーチ・センターで、PCBを含む種々のハロゲン
化有機化合物から塩素置換基を除去しそれによってそれ
らe−4231化合物を無毒にし、すぐ廃棄できるよう
にするためのシステムが開発された。より明確に述べる
ならば、Pytlewski 。
Krevitz及びSm1thは1980年6月11日
提出の米国特許出願第158,359号、現在の米国特
許第4,337,368号にハロゲン化有機化合物の分
解法を開示し、クレームしている。これは前述の先行技
術の分解法に比べて著しい進歩を示している。Pytl
ewski等の方法を行う時に用いる分解用試薬はアル
カリ金属とポリグリコール又はポリグリコールモノアル
キルエーテルのような液体反応物質と、酸素との間の反
応によって形成される。
この試薬は酸素の存在下でハロゲン化合物と単に混合す
るだけでほとんど完全な脱ハロゲンを可能とする。
1981年3月5日に提出された米国特許出願第240
,622号、現在の米国特許第4,400゜552号に
、アルカリ金属水酸化物(アルカリ金属ではなく)と、
ポリグリコール又はポリグリコールモノアルキルエーテ
ルのような液体反応物質と、酸素との間の反応によって
生成した試薬を用いてハロゲン化有機化合物の分解が行
われるという発見に基づいたpyLlewski等のも
う一つの発明が記載され、クレームされた。この分解試
薬は、前に引用したPytlewski等がより早く提
出した出願中に記載された方法で得られる結果に匹敵す
る結果を与えた。
前記の特許出願の分解用試薬は、まとめて今後ばNaP
EG試薬、又は、その試薬が酸素を導入した反応混合物
中で作られたことを示してNaPEC,−0と記すこと
にする。
N a、 P E G試薬の開発は、PCBを含む種々
のハロゲン化合物を、それを含有する液体から除去する
ことを可能にし、それと同時に、そのような化合物を、
濃縮した形で安全、効率的、且つ有効な方法で分解する
ことを可能にした。しかしながら、上記の特許出願に開
示されているように、本発明以前には、NaPEG試薬
がハロゲン化有機化合物を有効に分解するためにはその
試薬は酸素を用いて調製され、酸素の存在下で使われな
ければならない、と信じられていた。
今、本発明によ6て明らかになったことは、ハロケン化
汚染物を除去する目的で作用液を処理する場合、−例え
ばPCB−含有−変圧器油を無毒化する場合−NaPE
G試薬を不活性雰囲気中で調製し、そうして生成したN
aPEG試薬を使って作用液を不活性雰囲気中で処理す
る時、特に良い結果が得られる、ということである。
作用液をこの方法で処理することによって、ハロゲン含
有量の少ないハロゲン化有機化合物誘導体が生成する。
そのハロゲン化有機化合物の誘導体は、ハロゲン化有機
化合物を含む液を、NaPEG試薬と共に、反応的条件
下で、不活性雰囲気中で単に激しく混合するだけで生成
する。一般に、廃物となった試薬又は試薬残渣(即ちN
aPEG−反応生産物及び反応後に残った未反応のNa
PEG)は作用液とはほとんど混和しない。そして試薬
残渣及びハロゲン化有機化合物誘導体の溶解度特性は、
その誘導体が作用液に溶けるよりもより多くその試薬残
渣に熔けるという具合である。
その後その混合物は、ハロゲン化有機化合物をほとんど
含まない作用液相とハロゲン化合物の誘導体を含むpJ
aPEG試薬残渣相とからなる二相系に分かれる。こう
して、ハロゲン含有有機化合物の混入した作用液から、
そのような混入物をほとんど完全にとり除くためには完
全な脱ハロゲン化を実施する必要のないことが今や確認
された。
“ハロゲン化合物誘導体”という表現は、ハロゲン置換
基が、分解用NaPEG試薬との反応から生成する置換
基によって一部又は全部置き代えられたハロゲン化有機
化合物を意味する。
本性を行うために、不活性雰囲気を用意するには、窒素
、ヘリウム又はアルゴンが用いられ、窒素が比較的安価
であることと容易に入手できる点から、より好ましい。
勿論その他の不活性雰囲気も本発明を実施するにあたっ
て用いられる。
もし必要ならば、試薬残渣中にあるハロゲン化合物誘導
体を、更に酸素の存在下でNaPEG試薬と反応させ、
出発月料であるハロゲン化有機化合物をほとんど完全に
脱ハロゲンすることもできる。この反応の主な生成物は
塩化ナトリウムと、出発材料であるハロゲン化有機化合
物の種々の酸素化(oxygenated)誘導体であ
る。この後者の化合物は環境を汚染することなく容易に
廃棄できる。
ハロゲン含有有機汚染物を、それを含む作用液から、は
とんど完全に除去するための効率的且つ効果的方法を用
意する上で、この改善された方法はその他の注目すべき
利点をも有する。例えば、これ以前のNaPEG試薬を
用いる分解法のようには、高度に専門的な設備を必要と
しないし、極端な操作条件を含まない。ハロゲン化有機
化合物の誘導体の生成は、NaPEG試薬を、不活性雰
囲気中で、作用液中にあるハロゲン化有機化合物と反応
させるだけで達成される。その上、この反応の結果生成
した上記の誘導体は、更にNa PEG及び酸素で処理
した時、出発材料のハロゲン化有機化合物より速かに反
応して、はぼ完全に脱/’tロゲンされた生成物が得ら
れることがわかった。
これは、誘導体の生成中におこるところの電子配置変化
のためであると信じられている。従って、試薬残渣中に
ある誘導体が例えば酸素存在下におけるNaPEG−0
試薬との反応のような、その後の分解処理を受ける場合
には、その誘導体のほとんど完全な脱ハロゲン化が非常
に速やかにおこる。
本発明のもう一つの大きな利点は、作用液でハロゲン化
有機化合物の完全な脱ハロゲンがおきる先行技術のいく
つかのプロセスにおいては必要であるところの、作用液
中の分解産物を除去するための水性抽出媒質による反復
抽出が回避されることである。本発明の方法においては
、ハロゲン化有機化合物をほとんど含まない作用液を事
実上、抽出操作を1回だけ含む処理法によって得ること
ができる。
NaPEG試薬の調製時及び処理を受ける作用液中に混
入しているハロゲン化有機化合物の分解時に不活性雰囲
気を使用することは、付随的利点をももたらす。例えば
NaPEGaA薬を空気中で調製する時(先行技術の場
合のように)、試薬は水分をとり込み、作用液の廃物試
薬からの分離を妨げる。例えば窒素中におけるNaPE
Gの調製は(NaPEG−N) 、この問題を事実上排
除する。その上、酸素、水及び二酸化炭素は、特に室温
以上では、分解用試薬と反応する傾向がある。
従ってハロゲン化合物が混入している作用液の処理中空
気を排除することは、試薬のより効率的な利用を可能と
する。更に、作用液の引火点以上の温度が好ましいとこ
ろの大規模な汚染物除去過程においては、酸素がないこ
とが好都合である。我々の以前のN a P E G−
〇調製−並びに分解法とは違って、本発明の方法を実施
するにあたっては密閉システムが要求される。
NaPEG試薬を調製する場合、アルカリ金属又はアル
カリ金属水酸化物のどれを用いてもよい。
リチウム、ナトリウム、カリウム又はそれらの水酸化物
が好ましい。なぜならばそれらは入手し易いし!ヒ較的
低廉な価格だからである。これらの中でも、ナトリウム
及び水酸化ナトリウムは、他のものより安く、しかも非
常に反応性に冨む試薬を生成するため、特に好ましい。
異なるアルカリ金属の合金又はアルカリ金属水酸化物混
合物も、もし所望ならば、使われる。ナトリウムとカリ
ウムの共融物も便利に使われる。というのは、それは分
解用試薬を調製する時の通常の条件下では液体であるか
らである。
分解用試薬を生成するために必要なその他の反応体は、
次の一般式をもつ化合物である:1 HO−((C) −0−) R。
2 ここでRば水素又は低級アルキル、R1及びR2は同じ
か又は異なるものであって、水素、未置換−又は置換低
級アルキル基、炭素原子を5〜8ヶ含む未置換、又は置
換シクロアルキル及び未置換−又は置換アリルから成る
群から選ばれ、nは約2から約400までの数値で、X
は少くとも2の数値である。これはポリグリコール類及
びポリグリコールモノアルキルエーテル類を含む。上記
の構造式中の低級アルキル基は、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル又はイソブチルでありうる
。シクロアルキル基はシクロペンチル、シクロヘキシル
、シクロへブチル及びシクロオクチルでありうる。アリ
ル基は、フェニール、ヘンシル、ビフェニール又はナフ
チルでありうる。R1及びR2基の置換基は、低級アル
キル、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イ
ソブチル基;硫酸基;カルボキシル;アミノミモノ−及
びジー低級アルキル−アミノ、例えばメチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ又はメチルエチルアミノ;
アミノ;ヒドロキシ;低級アルコキシ、例えばメトキシ
又はエトキシ、から成るが、これらに限られるわけでは
ない。
前記構造式にあてはまる適当な反応体には、ジエチレン
グリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル
、ポリエーテルグリコール−例えばポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ール−及び関連長鎖グリコールモノアルキルエーテルが
含まれる。好ましい反応体は、R1及びR2が水素で、
Xが2である、前記構造式の化合物である。特に好まし
い反応体は、平均分子量が約100から約20,000
までのポリエチレングリコール、即ち式HO(CH2C
H20)nHの重合体である。上述の反応体は液体であ
っても固体であってもよい。固体である場合、例えば高
分子量ポリエチレングリコール類の場合、それを、分解
用試薬の調製が始まる前に溶解しておくべきである。末
端ヒドロキシル基が両方共アルキル化されている低揮発
性、無極性液体も、グリコール性液も所望の脱ハロゲン
を起こすことがわかった。
本文中で用いる用語“ポリグリコール類”はシバイドリ
ンク・アルコールのポリマーを意味する。
試薬生成のための反応は、密閉した反応容器中で不活性
雰囲気の存在下で単に反応体を混合することによって(
振とうした方がよりよい)室温で自発的に進行する。
分解用試薬は、ポリエチレングリコール部分(CH2c
H2o)n及びヒドロキシル(OH)をもった塩基性物
質である。この構造は、塩基部分の活性化に役立つとこ
ろの“金泥カチオンの溶媒化”のために理想的な化学構
造である。その上これらの分解用試薬はPCBのような
ノλロゲン化有機化合物に非常に溶は易いか又は混和す
る。
本発明の方法は、広範囲に変化する量のハロゲン化有機
化合物で汚染された種々の作用液に対して実施すること
ができる。特に有用なのは、PCBのようなハロゲン化
有機化合物を、無極性液体−例えば変圧器油−とか又は
比較的非ピロトン性(aprotic )の極性液体−
例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルフオキシド
、N−メチル−2−ピロリドン、種々のエーテル等−か
ら除去すロゲン試薬そのものと反応するため所望の結果
を得るには遥かに多くの脱ハロゲン試薬が必要である。
より経済的な方法はヘキサンのような無極性成化合物を
含むその汚染抽出剤は、その後、本発明の方法に従って
処理することができる。
本発明に従って、ハロゲン化有機化合物の誘導体を形成
し、この誘導体を作用液から除去するためには、汚染液
をNaPEG試薬と共に、不活性雰囲気中で反応的条件
下で烈しく混合しさえすればよい。ハロゲン化有機化合
物に対するNa PEGのモル比ば、本発明の方法が比
較的濃度の高いハロゲン化有機化合物に対して行われる
か、ハロゲン化有機化合物で汚染されている作用液に対
して行われるかによる。濃縮形のハロゲン化有機化合物
で行われる時にはハロゲン化有機化合物中に存在するハ
ロゲン原子に対するNaPEGのモル比は、約1:1又
はそれ以上(NaPEG/)10ゲン原子〉1)でなけ
ればならない。比較的少量、例えばppm 、のハロゲ
ン化有機化合物が混入した作用液で行われる場合には、
ハロゲン原子に対するNaPEGの適正な比は実験的に
決められる。
しかしながら、汚染液1モルにつきNaPEG10モル
という比が、広範囲の濃度のハロゲン化有機化合物を処
理するのに有効であることがわがった。
部分的脱ハロゲン反応は室温でもおきるが反応速度を上
げるために混合物を加熱してもよい。ハロゲン化合物が
PCBであり、作用液が誘電液又は変圧器油である場合
には、約25℃〜125℃の範囲の温度にまで加熱する
ことが満足すべき結果を生じることがわかった。勿論こ
の温度は用いる試薬、除去されるハロゲン化有機化合物
及びハロゲン化有機化合物が混入している作用液の性質
によって変化する。
本発明の根拠となる反応メカニズムは、完全には解明さ
れていないとはいえ、ハロゲン化有機化合物の誘導体形
成時に除去されるハロゲンは、エーテル及び/又はヒド
ロキシルのような酸素含有基によって置換されると信じ
られる。そこで、そこのプロセスによって誘導体が作用
液から試薬残渣に抽出される、という結果になる。
上記の条件下で作用液をNaPEG試薬で処理した後、
その混合物を放置してハロゲン化有機化合物誘導体を含
む試薬残法相と、ハロゲン化有機化合物のほとんどない
作用液相とに分離させ、後者を、例えば傾瀉によって取
出し、再利用する。
以上の記述から、上記の分解用試薬は二つの機能を果た
すことがわかる。その一つは、それは不活性雰囲気中で
ハロゲン化有機化合物と反応して、ハロゲン含有の少な
いハロゲン化有機化合物誘導体を生成する。もう一つは
それは誘導体を作用液から抽出する抽出剤としてはたら
く。
汚染された作用液を不活性雰囲気中でNa PEGで処
理すると、以前のNaPEG−0による分解過程におけ
るようにハロゲン化有機化合物のほとんど完全な脱ハロ
ゲン化ではなく、むしろ部分的に脱ハロゲンされた誘導
体が生成するのが一般的である。不活性雰囲気は、部分
的脱ハロゲン化に適した環境を作り出す。作用液から除
去された汚染物を無毒にするためには、例えば、その液
がPCBで汚染されている場合のように、その後の処理
が必要であるかも知れない。既述の特許に開示されたよ
うに、ハロゲン化有機化合物を酸素の存在下でNaPE
G−0と反応させると、ハロゲン化を機化合物のほとん
ど完全な脱ハロゲンがおこり、除去化合物の酸素誘導体
が生成する。本発明の過程中に形成されるハロゲン化有
機化合物誘導体は、出発物質であるハロゲン化有機化合
物よりも活発に、酸素及びNaPEG試薬と反応する。
例を挙げると1ケ又は2ケの塩素を取り除いたPCBは
、酸素の存在下で非常に速やかにNa PEG試薬と反
応し、酸素化ビフェニル誘導体が形成される。完全な脱
ハロゲンを行わせるための反応は、反応体を開いた反応
容器中にいれて攪拌することによって容易に進む。空気
下で分解を行う時満足すべき結果が得られるから、反応
容器中に酸素又は空気を通す必要はない。ハロゲン含量
の減った誘導体のその後の処理は、上述のように、Na
PEG試薬の使用以外の、既知の無毒化法を使用して行
う。
その後の分解処理によってi#られる酸素化誘導体は容
易に回収され、当業者には周知の方法によって、有用な
生産物、例えば重合体原料、抗酸化剤及び可塑剤に変え
られる。ここに開示した発明から、再利用可能の生産物
が得られることを考えると、本方法を実施するコストの
少くとも一部は回収可能である。
作用液中にあって、本発明に従い部分的に脱ハロゲン化
され、作用液から除去される代表的ハロテトラクロルベ
ンゼン、ジクロロフェノール、ペンタクロロフェニル、
ジクロルジフェニルトリクロルエタン、デカクロロオク
タヒドロ−1,3゜4−メチノー2H−シクロブタ−(
c、d)−ペンタレン−2−オン及びポリ塩化ビフェニ
ールである。
本発明は、実例を挙げて示すことを意図し、本発明を制
限することは意図していない次の実施例を参照すること
によってより良く理解される。
実施例I 窒素下におけるNaPEGの調製 金属ナトリウム(Na) 90gを、窒素下で約100
℃で、平均分子量400のポリエチレングリコール(P
EG)1500g部分に加えた。生成物、NaPEG−
Nは、目に見える不溶ナトリウムを含まない、粘稠な麦
わら色の液体である。
実施例■ NaPEG−HによるPCB、rの処理実施例Iで生成
したNaPEG−N25gをInerteen■2gと
混ぜ、窒素下で、約140℃で約2時間反応させた。反
応生産物を分析し、Inerteen■の45.7%脱
塩素化が達成されたことが確認された。これはIner
 teen■の塩素量が充分に減少して、部分的に脱ハ
ロゲンされたInerteen■が変圧器油よりも試薬
残渣により溶は易くなることを示している。Inert
een■は以前にWestingbouseによって製
造されたポリ塩化ビフェニールの商品名であり、変圧器
のような電気的装置の誘電液として使われていたもので
ある。
当業者は価値を認めるように、本発明は、ハロゲン化有
機化合物を、それを含んでいなければ役に立つところの
液体から排除してその液体を再生する非電に有効且つ効
率的な方法を提供する。
ここに記載した方法は、本発明の好ましい実施例につい
て述べているが、本発明は記載された方法の詳細な実施
例に制限されることなく、上記のクレームに明らかにさ
れているように、本発明の精神及び範囲を逸脱すること
な(変えることができるものである。
第1頁の続き 0発 明 者 アーサー・ビー書スミ アメリカ台架1
ス ソーン・レー 囮 プラウエア州 19711 ニューアーク、/32

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ハロゲン化有機化合物を、この化合物を含む有機
    液体から除去する方法であって、(a) アルカリ金属
    、又はそれら金属の合金、又はアルカリ金属水酸化物又
    はこれら水酸化物の混合物から成る群から選ばれた第1
    の反応体と、一般式 %式%) をもち、ここでRは水素又は低級アルキルでR。 およびR2は同じであるか異なっていてもよく、水素、
    未置換又は置換低級アルキル、炭素原子5〜8ケを有す
    る未置換又は置換シクロアルキルおよび未置換又は置換
    アリルから成る群から選ば枢nは約2から約400まで
    の数値で、Xは少なくとも2の数値である第2の反応体
    との反応生産物から成る分解用試薬を調製する段階(上
    記反応は不活性雰囲気中で行われる)と、 (b) 上記試薬を不活性雰囲気中で反応的条件下にお
    いて、上記ハロゲン化合物を含む上記液体と反応させて
    、ハロゲン含量のより少ない上記ハロゲン化有機化合物
    の誘導体と、試薬残渣とを生成する段階(上記試薬残渣
    は上記液体とはほとんど混和せず上記誘導体は上記液体
    によりも上記試薬残渣によりよく溶ける)と、 (C) 上記混合物奔、上記誘導体を含む試薬残法相と
    、上記ハロゲン化合物を殆ど含まない液相との二相系に
    分離せしめる段階と、(d) 上記試薬残法相を上記液
    相から分離する段階、 とから成る方法。 (2) 分解用試薬の調製およびハロゲン化有機化合物
    誘導体の生成が、窒素、ヘリウム又はアルゴンから成る
    群から選ばれた不活性雰囲気中で行われる、特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 (31(il 上記分解用試薬が、リチウム、ナトリウ
    ム、カリウム、又は上記金属の水酸化物又は上記金属の
    合金、又は上記水酸化物の混合物から成る群から選ばれ
    た第1の反応体と特許請求の範囲第1項に明示した構造
    式をもち、R1およびR2が水素で、×が2である第2
    の反応体とから形ジクロロフェノール、ペンタクロロフ
    ェノール−ジクロロジフェニルトリクロルエタン、デカ
    クロ、少オクタヒドロ−1,3,4−メチノー211−
    シクロブタ−(c、d)−ペンタレン−2−オンおよび
    ポリ塩化ビフェニールから成る群から選ばれる、特許請
    求の範囲第2項記載の方法。 (4) 上記第1の反応体がナトリウムで、上記第2の
    反応体がポリエチレングリコールである、特許請求の範
    囲第3項記載の方法。 (5) ハロゲン化有機化合物がポリ塩化ビフェニール
    である、特許請求の範囲第4項記載の方法。 (6) 上記第1の反応体がカリウムで、上記第2の反
    応体がポリエチレングリコールである、特許請求の範囲
    第3項記載の方法。 (7) ハロゲン化有機化合物がポリ塩化ビフ(8) 
    上記第1の反応体がナトリウム−カリウム合金で、上記
    第2の反応体がポリエチレングリコールである、特許請
    求の範囲 法。 (9) ハロゲン化有機化合物がポリ塩化ビフェニール
    である、特許請求の範囲第8項記載の方法。 (10) 上記ハロゲン化有機化合物を含む液が、上記
    ハロゲン化有機化合物が混和し得る無極性の液から成る
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。 (11) 上記無極性液が、炭化水素をベースにした油
    から成る、特許請求の範囲第10項記載の方法。 (12) 上記ハロゲン化有機化合物を含む上記液が、
    上記ハロゲン化合物が混和し得る非ビロトン性極性の液
    から成る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 (工3) 上記試薬残渣中のハロゲン含量の少ない誘導
    体を、更に無毒化剤で処理して、上記誘導体をほぼ完全
    に脱ハロゲンする段階を含む、特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 (工4) 上記の更に行われる処理が、上記ハロゲン含
    量の減少した誘導体を酸素の存在下でリチウム、ナトリ
    ウム、カリウム、又はこれら金属の水酸化物、又はこれ
    ら金属の合金、又は上記水酸化物の混合物から成る群か
    ら選ばれた第1の反応体と特許請求の範囲第1項に明示
    せる構造式をもち、R,及びR2が水素でXは2である
    第2の反応体と、第3の反応体である酸素とから形成さ
    れる無毒化剤と反応させることから成る、特許請求の範
    囲第13項記載の方法。 (15) 上記第1の反応体がすl− IJウムで、上
    記第2の反応体がポリエチレングリコールである、特許
    請求の範囲第14項記載の方法。 (16) 上記第1の反応体がカリウムで、上記第2の
    反応体がポリエチレングリコールである、特許請求の範
    囲第14項記載の方法。 (17) 上記第1の反応体がす1−リウムとカリウム
    との合金で、上記第2の反応体がポリエチレングリコー
    ルである、特許請求の範囲第14項記載の方法。
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