JPS60111340A - フレキシブル磁気デイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はフレキシブル磁気ディスクの改良に関し、さら
に詳しくは書込みおよび読取シ用装置に偏心することな
く装填されるフレキシブル磁気ディスクに関する。

（従来技術） 従来フレキシブルな磁気ディスクシートをジャケットに
収納し、ジャケットとシートの両方に設けた中央円孔に
書込みおよび読ｓｂ用装置のシート位置決め部材を係合
せしめ、これを回転させてシート上に磁気記録をし、あ
るいはシートから磁気再生するものが知られている。こ
の種の磁気ディスクはシートがジャケットに多少余裕を
もって収納されているため、保管時、取扱時あるいは携
帯時に中のシートがジャケット内で片寄った位置にずれ
、装置にディスクを装填したとき、シート中央の円孔が
装置の位置決め部材（コレット）の位置に対して偏心し
１位置決め時にシートが偏心した位置に保持されてしま
うことがある。

第１Ａおよび／１３図はこの種のフレキシブル磁気シー
トを示すもので、中央に円形開口／ａを有する矩形のジ
ャケット／の中に、前記中央円形開口／ａの中に中央円
孔２ａの周縁を露出した円形のフレキシブル磁気シート
λが回転自在に収納されている。

このフレキシブル磁気ディスクを書込みおよび読取シ装
置に装填するとき、第２図に示すように位置決め部材の
回転部３をシートλの下から当て、この上からコレット
弘を下げて、回転部３の円形凹部３ａの中に圧入する。

このとき、シートλの中央円孔２ａの周縁は回転部３０
円形凹部３ａの位置に必ずしも一致しているわけではな
く、ずれていることが多いから、このままコレット≠を
下げると第３図のように７−トコの円孔、２３の周縁の
一部がコレット≠と回転部３の凹部３ａの間に挾持され
、偏心した状態で回転することになる。

磁気ディスクシート２は常に中心が正しく回転中心軸に
一致して回転されなければ書込み、読取りが正しく行な
われないから、このような位置に保持されることは防止
されねばならない。また、このような状態で保持され１
回転されると、ジートコの平面性が損なわれ、回転時に
がたつくという問題もある。コレットｌを下げてシート
／を挾持するとき、シート／が第３図のごとくではなく
。

第１図のごとく正しく装填されるためには、シートの中
央円孔周縁が適当な硬度を有し、かつシート／とコレッ
トｔおよび回転部３との摩擦係数（μ）の小さいことが
必要となる。

この目的のために、特開昭５７−／／３μ２ユには、フ
レキシブル磁気ディスクの中央円孔周縁のシート位置決
め部材と接触する部分に、紫外線によシ重合可能なポリ
オレフィン材と脂肪酸エステルとを含有する保護層を設
けて摩擦係数を減少させる方法が開示されている。しか
し、この方法のように低分子量の潤滑剤を用いると、≠
０°Ｃ〜５ｏ０ｃの比較的高温および７０，１０％の高
湿雰囲気下では摩擦係数が増大し、偏心装填を防止する
効果が減少するという欠点があられれてくる。また、室
温においてもくり返し装填を行なううちに、潤滑効果が
減少してくる、このことは、くり返し使用するうちに表
面から潤滑剤がぬぐい去られていくことに起因すると思
われる。

そこで本発明者らは放射線硬化型樹脂と潤滑剤を含有す
る保護層について鋭意検討した結果、特定の放射線硬化
型樹脂と固体潤滑剤を組み合せて用いることによシ顕著
な効果が発揮されることを見出し本発明に到った。

（発明の目的） 本発明の目的は、温度変化に依存しない、とくに高温高
湿雰囲気下においても、またくり返し装填を行なっても
潤滑剤の損失が少ない、したがってフレキシブル磁気デ
ィスクシートと位置決め部材との間の摩擦係数を小さく
保ち、装置に偏心することなく装填されるフレキシブル
磁気ディスクを提供することにある。

（発明の構成） すなわち本発明の上記目的はフレキシブル磁気ディスク
シート中央円孔周縁に（ａ）分子の主知末端および側鎖
の少なくとも一方にアクリル酸またはメタクリル酸との
エステル結合を有する化合物と（ｂ）固体潤滑剤を塗設
し、次に放射線を照射することにより重合、硬化させた
保護層を設けることを特徴とするフレキシブル磁気ディ
スクによって達成できる。

本発明中（ａ）として示した化合物は分子主鎖末端およ
び側鎖の少なくとも一方にアクリル酸またはメタクリル
酸とのエステル結合を有するものであり、その数は分子
量１０００あたり１〜７０個、好ましくは７〜６個、さ
らに好ましくは２〜弘個である。その分子量は特に限定
されないがＳＯＯ〜３０．０００が好ましく、／、００
０〜．２０゜ＯＯＯのオリゴマーからポリマー領域のも
のがさらに好ましい。主鎖の骨格は、ポリエステル骨格
。

ポリウレタン骨格、ポリエーテル骨格、ポリカーボネー
ト骨格、エポキシ樹脂の骨格などが好ましく、それらの
混合された骨格であってもまたそれらを二種以上混合し
て使用してもよい。

本発明において放射線とは、低エネルギー放射線である
紫外線、高エネルギー放射線であるα線、Ｘ線、電子線
などをいう。このうち特に紫外線が発生装置も簡便で好
ましい。

紫外線を放射線として用いる時、光重合開始剤である芳
香族ケトンを含有させると好ましい。芳香族ケトンは、
特に限定されないが、紫外線照射光源として通常使用さ
れる水銀灯の輝線スペクトＡ／ｆ生−ｆ　ル２　Ｊ’　
４’、　３　／　３．３Ａ！ｎｍの波長において吸光係
数の比較的太なるものが好ましい。

その代表例としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン
、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルメチルケタール
、ベンジルエチルケタール、ベンゾインイソブチルケト
ン、ヒドロキシジメチルフェニルケトン、／−ヒドロキ
シシクロへキシルフェニルケトン、ノー２ジエトキシア
セトフエノン、Ｍｉｃｈｌｅｒ’ｓケトンなどがあ９１
１種々の芳香族ケトンが使用できる。

芳香族ケトンの混合比率は、化合物（ａ）１００重量部
に対し０．ｊｔ、２０重量部、好ましくは２〜／ｊ重量
部、さらに好ましくは３〜１０重量部である。

本発明中（ｂ）として示した固体潤滑剤としては。

黒鉛、二硫化モリブデン、二硫化タングステン。

窒化はう素、弗化黒鉛、金属酸化物（例えば−ｅ化鉛、
三酸化モリブデンなど）窒化けい素、プラスチック（例
えば四弗化エチレン、ナイロンｔ、ナイロン＆Ｊなどの
ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリイミ
ド、など）、金属（例えば、鉛、銅、亜鉛など）があげ
られる。

詳細については「固体潤滑ハンドブック昭和！３年■幸
書房発行」に記載されている。

化合物（ｂ）の混合比率は化合物（ａ）１００重量部に
対し／〜ｊＯｇ−量部、好ましくは５〜７０重量部であ
る。

前記（ａ）、←）の化合物を混合して塗液を調製する場
合、種々の有機溶媒を必要に応じて使用してもよい。

前記（ａ）　、　（ｂ）の化合物を混合した塗液をフレ
キシブル磁気ディスクシートの中央円孔周縁に塗布する
際、その塗布量は、溶媒を除いてλ〜！；０９／ｍ２で
あ”　、””　０　！ｑ／ｍ　２が好ましく、さらに１
０〜２０　、！９　／　ｍ　２であることが好ましい。

放射線照射によシ重合、硬化した後の塗布厚は／〜！Ｏ
μ、好ましくは！〜３０μ、さらに好ましくは１０，２
０μである。塗布妬、シたがって厚みが上記の範囲より
大のとき、操作中にいわゆるトラックずれが生じる恐れ
もあり好ましくない、、マた小のとき、十分な効果はえ
られない。　−（実施例） 以下に本発明を実施例によシ説明する。

第５図は本発明の実施例を示すものでおシ、フレキンプ
ル磁気シートＩＱの中央円孔１０ａの周縁にそって、表
裏両面に本発明による保護層ｌ／が塗布される。保護層
の巾はＪ　ｍ　ｍとした。実施例および比較例のそれぞ
れの組成を下記に示す。

実施例１ 東亜合成製ポリウレタンアク リレートｒＭ−ｌｉｏｏ」　１０ｏ重量部クライマック
スモリブデン社 製「モリサルファイド」 Ｍ　ｏ　Ｓ　２１平均粒度０．３ ミクロンｌ　１０重量部 ベンゾインエチルエーテル　−ｔ　重量部比較例１ 東亜合成製ポリウレタンアク リレート「Ｍ−／ｉｏｏ」　ｉｏｏ重量部ブチルステア
レート　！　Ｉ ベンジルジメチルケタール　！　〃 比較例２ 保護層なし 上記組成による塗液を調製し、フレキシブル磁気ディス
クシートの中央円孔周縁に塗設量が７５ｇ重ｍ−したが
って塗厚が／３μとなるよう塗設後、ＩＯＷ／ｃｍの高
圧水銀灯にょシ紫外線照射し重合、硬化させた。

前記実施例および比較例における上部位置決め部材との
摩擦係数測定と、ディスクドライブへの装填テストを２
！０ＣＩＯ％ＲＨおよびグ。′Ｃ１０％ＲＨの二条外下
で行なった結果を表に示す。

摩擦係数の測定は、位置決め部材（コレット）を磁気シ
ート上で送り速度。・ｆ７ｎｍ／ｓｅ（・で摩擦し、そ
の際の付加荷重を７０ｇ重として行なった。位置決め部
材（回転部）との間の摩擦係数に関しても同様に測定を
行なった。

ディスクドライブへの装填テス）Ｋ使用したドライブは
、Ｙ−Ｅデータ社製ＹＤ−２♂０および３１ｒＯ１松下
通工社製ＪＡ、７　ｊ　／およびｊｚ／、三菱電機社製
Ｍ−，２Ｊ’りｌおよび４＃ｊ３である。

結果は、くり返し７０回の装填を行ない全ドライブにつ
いて不良の生じなかったものに○、７７以上のドライブ
で不良の生じたものには×を表示した。

比較例１では本発明の構成に加えて磁気記録媒体の調製
の際、通常使用される潤滑剤を用いているがその結果は
本発明実施例中のＭ　ｏ　Ｓ　２潤滑剤を用いた場合の
それにくらべ摩擦係数が高く、装填テスト結果も劣る。

また保護層なしの場合はいうまでもなくさらに劣る。こ
れらの実施例よシ本発明による保護層が高温高湿下にお
いても摩擦係数を低く保持し、装填テストにおいても顕
著な改良効果を示すことがわかる。

【図面の簡単な説明】

第７Ａ図はフレキシブル磁気ディスクの例を示す平面図
、 第１Ｂ図はその断面図、 第２図はフレキシブル磁気ディスクを装置の位置決め部
材に装填する状態を示す一部断面図、第３図は同じくそ
のシートが偏心しｆＣ，まま保持される状態を示す一部
断面図。 第≠図は同じくそのシートが正しく位置決めされた状態
を示す一部断面図、 第！図は本発明の一実施例のシート部を示す平面図、 ／・・・ジャケラ）　／ａ・・・ジャケット開口λ・・
・磁気シー）　２ａ・・・中央円孔３・・・位置決め部
材（回転部） ３ａ・・・円形凹部　弘・・・位置決め部材（コレット
）ｌθ・・・磁気シート　１０ａ、、、中央円孔／／・
・・保護層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フレキシブル磁気ディスクシート中央円孔周縁に（ａ）
   分子の主鎖末端および側鎖の少なくとも一方にアクリル
   酸またはメタクリル酸とのエステル結合を有する化合物
   と（ｂ）固体潤滑剤を塗設し、次に放射線を照射するこ
   とにょシ重合、硬化させた保獲層を設けることを特徴と
   するフレキシブル磁気ディスク。