JPS60109490A - 坑口止水パツキン保護構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シールド工事における坑口止水パツキン保護
構造に関するものである。

シールド工事においては、坑口周縁に打設されだ円孔を
有する坑口コンクリートとシールドマシン（シールド掘
削機）又はヒユーム管（シールドマシンのテール部にヒ
ユーム管が付設されているので、以下シールドマシン等
と略す。）との円心がズした場合には、坑口コンクリー
トとシールドマシン等との間に坑口コンクリートの内周
部に設けられたリングパツキン（ゴムパツキン）が挾ま
れ破損させられる危険性がある。特に、シールドマシン
等が発進用受架台から離れ地山を掘進していくときに地
山からシールドマシン等を支える十分な反力が得られな
い場合等には、シールドマシン等が自重によって下がり
、坑口コンクリートとの間にゴムパツキンを挾み破損さ
せるおそれがある。このように、ゴムパツキンにシール
ドマシン等の自重をかけることは、ゴムパツキンの破損
につながるものである。

坑口止水構造においては、ゴムパツキンの取付は構造上
、ゴムパツキンの交換は不可能であるため、ゴムパツキ
ンの破損防出を確実に行う必要がある。

ゴムパツキンの破損防止対策として、従来は、シールド
マシン等の発進用受架台を正確な位置に設置し、シール
ドマシン等と坑口コンクリートの円孔との円心を合わせ
ると同時に、発進用受架台を発進坑口にできるだけ近く
まで伸ばすことで対処している場合が多い。この方法で
は■坑口コンクリートとシールドマシン等とのクリアラ
ンスが小さい場合（止水性の効果の面からみるとできる
だけこのクリアランスは小さい方がよい。）には、シー
ルドマシン等の沈下量が少ない場合でも、ゴムパツキン
の破損の危険性がある。■坑口部には、円弧板状に形成
され、かつ坑口に沿って円形に配設され、ゴムパツキン
とこのゴムパツキンの止めリングプレートとの間に位置
して径方向に移動調整可能にゴムパツキンめくれ防止の
ためのストッパが設けられているが、このストッパーの
移動等の作業性が悪くなる等の欠点がある。また、この
方法は、あくまでもシールドマシン等がゴムパツキンを
通過する前のみの対策であるため、ゴムパツキンの破損
防１１−を確実なものとするには、シールドマシン等の
ゴムパツキン内通過中においてもゴムパツキンを保護す
る対策が必要である。

そこで、シールドマシン等が地山から十分な反力を得ら
れない等の理由により沈下し易い場所においては、第１
図及び第２図に示すように、略円弧状に加工された鋼材
からなるスペーサ１を円孔２ａを有する坑口コンクリー
ト２の奥に土留材（シートパイル）３に溶接して設置し
、リングパツキン（ゴムパツキン）４を坑口コンクリー
トとシールドマシン等との間に挟まないようシールドマ
シン（シールド掘削機）５を保持することとした。

ところが、この方法では、シートパイル等の土留材３を
取除き、地山６が露出した状態でのスペーサ１の取付は
作業となるため、この作業中に土砂崩壊等のおそれがあ
り、安全面において問題がある。

この問題を解決するためには、シートパイル等の土留材
３を取除く以前、あるいは坑口コンクリート２の打設時
にすでにこのスペーサ１のような治具を取付けておく必
要がある。

なお、スペーサ１の代りに坑口コンクリート２の内周部
に、その中心側に、ゴムパツキン保護のため、このゴム
パツキン４の径方向の厚さより若干長い段部を形成する
対策も考えられるが、この場合には坑口コンクリート２
の施工時に型枠を組む等構造が複雑となりかつ作業もめ
んどうとなり、コスト高となる欠点がある。

本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、シールド
工事における坑口コンクリートの円孔の内周部に設けら
れたリングパツキンの破損を防止することができ、さら
にゴムパツキンを保護するためのシールドマシン保持金
具の取付は時の作業性、安全性を確保することができる
坑口止水パツキン保護構造を提供することを目的とする
。

以下、本発明の一実施例を第３図乃至第５図に基づいて
説明する。第３図中１１は地山であり、この地山の坑口
には、円孔１２を有する坑口コンクリート１３が打設さ
れている。この坑口コンク５− リート１３の内周部には止水パツキン（リングパツキン
）（ゴムパツキン）１４が取り付けられている。このゴ
ムパツキン１４は、その内径を、シールドマシン等（シ
ールド掘削機及びシールド掘削機テール部に付設された
ヒユーム管）１５の外径に密嵌合する径とされ、フラン
ジ１４ａを有し、このフランジ１４ａを、坑口コンクリ
ート１３に埋設された複数の植込ボルト１６に嵌合され
て坑口コンクリート１３の外端部に当接させられ、さら
に植込ボルト１６に嵌合されたリングプレート１７を介
しナツト１８により坑口コンクリート１３に固定されて
いる。

また、坑口コンクリート１３のゴムパツキン１４より奥
側（シールドマシン１５の進行方向側）には、円周方向
に所定の間隔をおいて多数のシールドマシン保持金具１
９が埋設されている。これらシールドマシン保持金具１
９は、坑口コンクリート１３の内周面からの突出良さｈ
がゴムパツキン１４の径方向の厚さより若干長く、かつ
坑口コンクリート１３内周面からの突出端に接して、ゴ
６一 ムパッキン１４の内径と略同径で略同心状の内接円が画
かれるＪ：うに設けられている。また、シールドマシン
保持金具１９の先端のゴムパツキン１４側には、第５図
に示すように傾斜状の円弧部２０が形成されている。な
お、シールドマシン保持金具１９は坑口コンクリート１
３の打設時に埋設される。また、２１は土留め材（シー
トパイル）である。

しかして、シールド掘削時には、ゴムパツキン１４内に
シールドマシン等１５が進入し、このシールドマシン等
１５は各シールドマシン保持金具１９により保持される
。このとき、ゴムパツキン１４の内周面はシールドマシ
ン等１５の外周面に密着し、坑口とシールドマシン等１
５との間の水の外部への出水を止水する。また、このと
き、シールドマシン保持金具１９は坑口コンクリート１
３内周面からの突出長さがゴムパツキン１４の厚さより
若干長く、かつ坑口コンクリート１３の内周面からの突
出端に接して、ゴムパツキン１４の内径と略同径で略同
心状の内接円が画かれるように設けられているので、ゴ
ムパツキン１４の外径と坑口コンクリート１３の内周面
との間にクリアランスが生じ、このため、地山からシー
ルドマシン等を支える」分な反ツノが得られない場合ぐ
も、ゴムパツキン１４に無理な力がかからず、ゴムパツ
キン１４は保護され、坑口］ンクリート１３とシールド
マシン等１５とにゴムパツキン１４が挟まれて破損ざ１
！られるようなことはない。従って、ゴムパツキン１４
による坑口とシールドマシン等との間の止水効果は十分
に発揮される。

以上説明したように、本発明によれば、坑口コンクリ−
（・にシールドマシン保持金具を埋設するだけの簡単な
構造でシールドマシン等の自重によって、坑口コンクリ
ートとシールドマシン等との間にゴムパツキンがはさま
れて破損させられるのを防止することができる。

また、坑口とシールドマシン等との間の１１−水性の面
から児でも、ゴムパツキン破損の心配がないため坑口と
シールドマシン等との間のクリアランスを小さくするこ
とが可能となり、地下水圧ににるゴムパツキンのめくれ
の防止ができるので、この止水性が極めて良好となり、
シールドマシン推進施工時において安全性が向上し、ざ
らにゴムパツキンめくれ防１１−用ストッパープレー１
へ設置の省略もまた可能となる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の坑ロ由水パツキン保護構造の一例を示す
側断面図、第２図は第１図の■−■線に沿う断面図、第
３図は本発明の一実施例を示す側断面図、第４図は第３
図のｒｖ　−ｒｖ線に沿う断面図、第５図は第３図のＶ
内部の拡大詳細図である。 １２・・・・・・円孔、１３・・・・・・坑口コンクリ
−Ｉ・、１４・・・・・・止水パツキン（リングパツキ
ン）、（ゴムパツキン）１５・・・・・・シールドマシ
ン（シールド掘削機）等、１９・・・・・・シールドマ
シン保持金具。 第３図 ■」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 坑口周縁に打設されだ円孔を有する坑口コンクリートの
   内周部に設けられたリングパツキンにより、前記坑口と
   この坑口に進入するシールドマシン等との間からの出水
   を止水する坑口止水構造において、前記坑口コンクリー
   トの内周部に、円周方向に間隔をおいて、前記坑口コン
   クリートの内周面からの突出長さが前記リングパツキン
   の径方向の厚さより長く、かつ前記リングパツキンの内
   径と略同径、略同心状の内接円が突出端に接して画かれ
   るような突起状の複数のシールドマシン保持金具を埋設
   し、前記リングパツキンを保護することを特徴とする坑
   口止水パツキン保護構造。