JPS601057Y2 - 摺切片付缶口 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は缶口部へ予め摺切片を装着した摺切片缶口に
関するものである。

従来スプーンの摺切片は、別製のものを缶口部へ嵌着し
て使用腰又は缶口部へ張設した仕切板を切取って摺切縁
を形成している。

然し乍ら別製のものは装着を使用者が行う為に、嵌着不
良を生ずるおそれがあるのみならず、往々面倒な為に装
着しないことがあり、仕切板を切取るものは、切取り不
良の為に真直な摺切縁ができなかったり又は摺切縁が不
安定になるおそれがあった。

この考案の摺切片付缶口は、缶口上部へ摺切片付の環状
ライナーを嵌着すると共に、該環状ライナーの上端縁に
シール薄板の周縁を装着して構成しである。

前記環状ライナーの上端縁は玉縁としてあり、該玉縁に
缶口上端縁を巻曲し、該缶口上端縁によって前記シール
薄板の周縁を挟着固定している。

上記構成によって、缶口部に摺切片の固定された缶口が
得られると共に、缶口上端縁とシール薄板との間の気密
性を保持すること（環状ライナーがバッキングとして働
く）を可能にしたものである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、脅威樹脂製
の環状ライナー１の上端縁を玉縁に形成すると共に、そ
の内側下部へ摺切片２を弦状に一体成形する。

前記環状ライナー１の上端縁へ透明合成樹脂フィルムよ
りなるシール薄板３の周縁を嵌装し１、このシール薄板
３を嵌装した環状ライナー１を缶口４の上端内側に嵌挿
し、缶口４の上端縁を内側へ巻曲して前記環状ライナー
１をシール薄板３の上部より嵌着して環状ライナー１お
よびシール薄板３を固着して摺切片付缶口を構成したも
ので、図中５は缶胴、６は外蓋、７は外蓋６の内壁と密
着する缶口外壁のバッキングである。

前記実施例において、第１図中ａ部のシール薄板３をナ
イフなどで切断腰シール薄板３を除去すれば、第３図々
示のように摺切片が表われるので、スプーンの摺切片と
して使用することができる。

然して摺切片は環状ライナーと一体成形されている為に
その嵌着状態が確実であり、環状ライナーの玉縁はシー
／ｕ薄板を嵌着固定する場合にこれを確実に保持する効
果を奏する。

また玉縁外側に缶口上端を巻曲することによってシール
薄板は緊張され、これを張設することがてきると共に、
玉縁の内側下部でシール薄板を切断することによって切
断面が内部へ突設しない効果もある。

前記実施例においてはシール薄板として透明合成樹脂フ
ィルムを用いたが、アルミニューム箔を用いることもで
きる。

但しアルミニューム箔を用いた場合には内部を透視でき
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の摺切片装着部の一部断面拡
大図、第２図は同じくこの考案を実施した缶の一部を破
切した正面図、第３図は同じく外蓋を外しシール薄板を
破切した平面図である。 １・・・環状ライナー ２・・・摺切片、３・・・シー
ル薄板、４・・・缶口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 缶口上部へ合成樹脂製の環状ライナーが嵌着され、
   該環状ライナーには弦状の摺切片が設けられ、前記環状
   ライナーの上端縁は玉縁となっていると共にシール薄板
   の周縁が装着され、該シール薄板の周縁は前記環状ライ
   ナーの上端縁に巻曲された缶口上端縁によって挟着固定
   された摺切片付缶口。 ２ シール薄板は透明合成樹脂フィルムとした実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の摺切片付缶口。