JPS60104146A - 耐放射線性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射線照射に対して優れた耐久性を有するポリ
プロピレン樹脂組成物に関する。

従来、医療用機器等の殺菌は煮沸あるいは、エチレンオ
キサイド等によるガス殺菌が行わオｔていたが、内容物
の変質、又はガスの残存、ガ・　スの拡散不良による殺
菌不良等の種々の問題点があり、放射線による殺菌が普
及しつつある。

殺菌線風の目安としては２，５〜５メガラ・・ノドの放
射線の照射が効果的とされてし）るが、通常のポリプロ
ピレン製成形品に２．５〜５メガラ・ソドの放射線照射
を行うと分解劣化及び着色を生じ、成形品の性能が著し
く低下する。

耐放射線性の改良としてポリオレフィンにヒンダードア
ミン系化合物を添加した組成物（特開昭５５−１９１９
９）、ポリオレフィンにホスファイト系化合物を添加し
た組成物（特開昭５７−１７９２８４　）等が提案され
ているが物性保持り十分に満足すべきものが得られてい
ない。

本発明者らはポリプロピレンの耐放射線性改良について
検討した結果、α−オレフィンを２モルパーセント以上
含むα−オレフィン−プロピレンランダム共重合体にヒ
ンダードフェノール系化合物とチオエーテル系化合物を
安定剤として添加しｔコ樹脂組成物に放射線照射した場
合、分解劣化及び、着色が抑制され、初期物性が著しく
保持されることを見い出し本発明に至った。

すなわち、本発明は一種又は二種以上の炭素数が２〜８
であるα−オレフィンを２モルパーセント以上含有する
α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体１００重
量部に対し、ヒンダードフェノール系化合物０，０２〜
０．２重量部及びチオエーテル系化合物０．０５〜０．
５重量部を配合した樹脂組成物であって、その樹脂組成
物のメルトフローレート（ＭｐＲ２Ｖｃ＞が式％式％ （Ａ：α−オレフィンのモルパーセ′ント）で表わされ
る耐放射線性の優れた樹脂組成物である。

本発明にオケるα−オレフィン−プロピレンランダム共
重合体とは炭素数２〜８（炭素数３ンダム共重合体であ
る。α−オレフィンの含有量は２モルパーセント以上で
なければならなし）。

α−オレフィン含有量が２モルノＺ−セント以下の場合
は放射線照射による分解劣化が大きく、又着色も多い。

又、組成物のメルトフローレート（ＭＦＲ２３０°Ｃ）
は ＭＦ　Ｒ（６＋−１，７Ａ　（Ａ　：α−オレフィンの
モノレノで一セント） の条件を満足しなければならなｌ、）、、ＭＦＲ’が以
上の条件を満たさない場合は放射線照射後の物性低ドが
著しいう 本発明に云うヒンダードフェノール系化合物としてはト
リス〔３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジ
ルコイソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−８（Ｂ
’　、　５’−ジーも一ブチルー４−ヒドロキシフェニ
ル）フロビオネートコメタン 及び、ステアリル−β・（８，５−ジ−ｔ−ブチル−４
−ヒロドキシフェニル）プロピオネートが好ましい。

チオエーテル系化合物としてはジラウリルチオジプロピ
オネート、シミリスチルチオジプロピオネート及びジス
テアリルチオジプロピオネートが好ましい。

ヒンダードフェノール系化合物の添加量としては０，０
２〜０．２重量部が好ましい、０．０２重量部以下では
酸化防止効果が十分でなく、０．２重量部以上では放射
線照射による着色が強くなる。又チオエーテル系化合物
の添加量としては０．０５〜０．５重量部が好ましい１
０．０５重量部以下では放射線照射後の着色改良効果は
少くさ４ｔでいる方法で生産されたものでよい。

又、添加剤として上記の化合物と、ｐ−ｔ−ブチル安息
香酸アルミニウム等の造核剤を併用しても良い。

以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、これらは何
ら本発明を制限するものではない。

実施例１．２．８’、４ １３５°Ｃテトラリン中での極限粘度〔η〕がそれぞれ
１．６５　ｄｔ／ｆ　、１．６７　ｄｔ／Ｉ、■、６４
ｄｔ／ｙ、１．６５　ｄｔ／ｙ　であり、α−オレフィ
ン含有量がそれぞれ３．０モル％（エチレン）、６．０
モル％（エチレン）、７．０モル％（エチレン８．０モ
ル％、ブテン−１４，０モル％）、１５．０モル％（ブ
テン−１）であるプロビレチハガイギー社製１ｒｇａｎ
ｏｘ　１０１０■を０．１重量部及び住友化学工業社製
スミライザーＴ　Ｐ　Ｌ　’Ｄを０．４重量部添加し、
スーパーミキサーで混合後、スクリュータイプ造粒機で
造粒しペレットにする。

このペレ・・７トを射出成形し１５０Ｘ９０Ｘダンベル
に対しコバルト６０よりのγ線を５メガラド照射を行い
照射前後の物性を比較しｊこ。その結果を第１表に示し
ｔこ。

実施例１〜４はいづれもγ−線照射前後の引張り伸びの
比が大きく初期の性能を良く保持しＣいるう又、色変化
および分解劣化が少いつなお、Ｉｒｇａｎｏｘ　１０１
０は化合物名ではテトラキス〔メチレン−３（８’、５
’−ジーを一ブチルー４−ヒドロキシフェニル）プロピ
オネート〕メタン、スミライザＴＰＬはジラウリルチオ
プロピオネートに相当する。

比較例１．２．８ １３５°Ｃテトラリン中の極限粘度が１．６７ｄ１７ｇ
、１．６５　ｃｌｔ／ｇ　及び１．４５　ｄｔ／Ｑ　で
あり、α−オレフィンの含有量がそれぞれ０モル％、１
．０モル％（エチレン）及び６．０モＪし％（工を用い
、実施例１〜４と同様の評価を実施した。その結果を第
１表に示しｔコ。

比較例１．２はα−オレフィンの含有量が本発明の範囲
外であり、γ線照射後の引張り伸びの低下が著しい。

又、比較例３ではメルトフローレートが本発明の範囲よ
り大きいためにγ線照射後の引張り伸びの低下が著しい
、 七較例４，５ 実ｍ例Ｂに用いたエチレン−ブテン−１＝ププロレンラ
ンダム共重合体に対しＩｒｇａｎｏｘ１０１０■を０．
１重量部及びスミライザーＴＰＬのを０．４重量部、各
々単独で添加し実施例１−４と同様なｇｆ価を実施しｔ
こ、その結果を第１表に示した。

比較例４の場合はγ線照射後の色変化が大きい。又比較
例５の場合は造粒時の分解が著しい。

第　１　表 ＊１　■ル４任扛。・　γ線照射前後のメルトフローレ
ート（ＪＩＳに６７５８　）の比 ・２　△ＹＩ　、γ線照射前後のイエローインデックス
（Ａ８ＴＭＤ１９２５　）の差 ＊ｐ　ＵＥ／ＵＥ、：　ｒ線照射前後（７）引張１）　
伸ヒ（ＪＩＳ　Ｋ６７５８　）の比

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）一種又は二押以上の炭素数が２−８（炭素数３を
   除く）であるα−オレフィンを２モルパーセント以上含
   有するα−オレフィン−プロピレンランダム共重合体１
   ００重量部に対し、ヒンダードフェノール系化合物ｏ、
   　０２〜０．２重量部及びチオエーテル系化合物０．０
   ５〜０．５重量部を配合した樹脂組成物であってその樹
   脂組成物のメルトフローレート（ＭＦＲ２３０°Ｃ）が
   式Ｍ、ＰＲ＜６＋１．７ｘＡ（Ａ：α−オレフィンのモ
   ルパーセント）で表ワされる耐放射線性樹脂組成物。
2. （２）　α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体
   がエチレン−ブテン−１−プロピレンランタム共重合体
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の耐
   放射線性樹脂組成物っ
3. （３）α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体が
   ブテン−１−プロピレンランダム共重合体であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の耐放射線性樹脂
   組成物。