JPS6010237B2 - サ−ジタンク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポンプを用いた送水系の送水管に、その送水管
路に発生する負圧を軽減するために設けるサージタンク
装置に関する。

一般に、ポンプを用いた送水系では、例え‘ま停電でポ
ンプが急停止したりすると送水管路に負圧が発生する問
題があり、その負圧を軽減するため送水管路の途中にサ
ージタンク装置を設けている。

従釆使用されているサージタンク装置の形式は大別する
と、第１図ａ，ｂ，ｃに示す３種である。第１図におい
て、１は水源、２はポンプ、３は送水管路、４は受水槽
、５ａ，５ｂ，５ｃはサージタンク装置である。

第１図ａに示すサージタンク装置５ａは、開放形のサー
ジタンク６に送水管路３からポールタップ７を介して一
定水位の水を給水し、そのサージタンク６に貯蔵された
水を逆止弁８を介して負圧発生時に送水管路３に給水す
るようにしたものである。

この形式は一般的なもので、もっとも多く使用されてい
るが、送水管路に負圧が発生しないと、サージタンク６
に貯えられた水の入れ替えが行なわれないので、その水
が腐る問題があり、また、サ−ジタンク６が開放形であ
るため、送水管略に負圧が発生しても大気庄でしか水を
補給できないので効果が小さく、送水管路の途中に数多
く設けなければならない問題を有している。第１図ｂに
示すサ−ジタンク装置５ｂは、図に点線で示す勤水勾配
よりも高い開放形のサージタンク９を送水管３に接続し
たものである。

この形式のものは、勤水勾配よりも高いサージタンク９
を設けなければならない点で実用的でなく、また設備費
が高くなる問題を有する。第１図ｃに示す、サージタン
ク装置５ｃは、送水管路３に密閉形のサージタンク１０
を接続し、そのサージタンク１０内の水位を水位検出器
１ １で検出し、一定水位の水が貯水されるようにコン
ブレッサ１２からサージタンク１０内に圧力空気を補給
するようにしたものである。

この形式のものは、サージタンク１０内に蓄圧された圧
力空気によって送水管路３に水を補給するので、効果は
大きいが、コンブレッサ１１およびその動力電源を必要
とするので装置が複雑になり、設備費も高くなる問題を
有している。本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、サージタンク内に一定水位の水と送水管藤の管
内圧に等しい圧力空気を貯えることができ、送水管路に
負圧が発生した場合に効果的に水の補給ができ、かつ貯
える水を定期的に入れ替えることができ水の腐りを防止
することができるものであり、しかも設備が簡単でよい
サージタンク装置を提供することを目的とする。

本発明のサージタンク装置は、上記目的を達成するため
に、上端部に導気口を、中間部に送水口を、下端部に連
結口を有し、その連結口を送水管路の途中に接続した密
閉形サージタンクと、吸気□兼送気口、導水口並びに排
水口を有し、その送気口を第１の逆止弁を介して前記サ
ージタンクの導気□に接続し、かつその導水口を第１の
規制弁を介して前記サージタンクの送水口に接続すると
共に、その吸気□に第２の逆止弁を設け、かつその排水
口に第２の規制弁を設けた密閉形補助タンクと、前記第
１の規制弁については常時は閉塞し、第２の規制弁につ
いては常時は開放しておき定期的に所定回数繰返し開閉
制御する制御器とを、具備させたものである。

以下、本発明の構成を更に第２図を参照して説明する。

第２図において、１１１は水源、１１２はポンプ、１１
３は送水管路、１１４は受水槽、１５はサージタンク装
置である。サージタンク装置１５は、密閉形サージタン
ク１６と、そのサージタンク１６に併設した密閉形補助
タンク１７と、制御器１８とから構成されている。サー
ジタンク１６は上端部に導気ロー６ａを、中間部に送水
口１６ｂを、下端部に連絡口１６ｃを有し、その連絡ロ
ー６ｃを送水管１１３の途中に連結している。補助タン
ク１７は吸気兼送気口１７ａ「導水口１７ｂ並びに排水
口１７ｃを有し、吸気兼送気□１７ａを第１の逆止弁１
９を介してサージタンク１６の導気○１６ａに接続し、
かつ導水ロー７ｂを第１の規制弁２０を介してサージタ
ンク１６の送水口１６ｂに接続している。また、補助タ
ンク１７は、その吸気口兼送気口１７ａに第２の逆止弁
２１を設け、かつその排水口１７ｃに第２の規制弁２２
を設けている。第１、第２の規制弁２０，２２の第１は
常開形、第２は常開形の電磁弁である。制御器１８は定
期的に、例えば１日に数回「前記第１、第２の規制弁２
０，２２を所定回数交互に繰返し開閉制御するものであ
る。なお、制御器１８はサージタンク１６の遠方、例え
ばポンプ１１２、或は受水槽１１４側に設けられるコン
トロール室等に設置してもよいし、サージタンク１６の
付近に設置してその付近の電源又はバツテリ等で働かせ
るようにしてもよい。以上の如く構成された本発明のサ
ージタンク装置は、今、例えば第１の規制弁２０を開放
し、第２の規制弁２２を閉塞すると、サージタンク１６
内の圧力空気が水への溶込み等によって減少しておれば
、その分サージタンク１６内に貯えられた水の水位が送
水口１６ｂのレベルよりも上昇しているので、送水口１
６ｂから第１の規制弁２０を介して水が補助タンク１７
内に送水され、かつ、これによって、補助タンク１７内
の空気が吸気兼送気□１７ａから第１の逆止弁１９を介
してサ−ジタンク１６内に送気される。

次に設定時間経過後、第１の規制弁２０が閉塞し、第２
の規制弁２２が開放すると、補助タンク１７内の水が排
水ロー７ｃから第２の規制弁２２を介して外部に排水さ
れ、かつ、これによって補助タンク１７が第２の逆止弁
２２１を介して吸気兼送気口１７ａから外部の空気を吸
込む。したがって、第１、第２の規制２０，２２を交互
に繰返し開閉制御すると、サージタンク１６内の圧力空
気の圧力が徐々に上昇すると共にサージタンク１６内の
水が少しづつ入れ替わる。そして、サージタンク１６内
の水位が送水ロー６ｂまで下降したところでサージタン
ク１６内に貯えられた圧力空気の圧力と送水管路１３の
管内圧力とがバランスする。このため、第１、第２の規
制弁２０，２２を定期的に所要回数開閉制御することに
よって、サージタンク１６内に送水管路１３の管内圧力
に等しい圧力空気と一定水位の新鮮な水を常に貯えてお
くことができるので、送水管路１３に負圧が発生した場
合、それを効果的に軽減できるものである。

しかも、常に新鮮な水を貯え、それを送水管路１３に補
給するので、腐った水を補給するような衛生上の問題も
生じない。また、補助タンク１７と第１、第２の規制弁
２０，２２及び第１、第２の逆止弁１９，２１を設ける
構成でよいので、例えばコンブレツサをサージタンクに
併設して所定圧力の圧力空気を貯えるようにしたものに
比較して構成が極めて簡単であり、かつ動力用の電源設
備も不要であるから設備費も安上りで済むものである。
以上で明らかなように、本発明によれば、常に新鮮な水
を一定水位貯えることができると共に送水管路の管内圧
と同圧の圧力空気を貯えることができ、しかも設備が簡
単でよいという点で前述した第１図に示す従釆装置に比
して極めて有利で実用的なサージタンク装置を提供でき
るものである。

【図面の簡単な説明】 第１図ａ，ｂ，ｃは従来装置を示す略図、第２図は本発
明に係るサージタンク装置を示す略図である。 １１１・・・・・・水源、１１２・・・・・・ポンプ、
１１３・・・・・・送水管路、１１４…・・・受水槽、
１６・・・・・・サージタンク、１７・・・・・・補助
タンク、１８・・・・・・制御器、１９，２１・・・・
・・逆止弁、２０，２２・・・・・・規制弁。 第１図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上端部に導気口１６ａを、中間部に送水口１６ｂを
   、下端部に連絡口１６ｃを有し、その連絡口１６ｃを送
   水管路の途中に接続した密閉形サージタンク１６と、吸
   気口兼送気口１７ａ、導水口１７ｂ並びに排水口１７ｃ
   を有し、その送気口１７ａを第１の逆止弁１９を介して
   前記サージタンク１６の導気口１６ａに接続し、かつそ
   の導水口１７ｂを第１の規制弁２０を介して前記サージ
   タンク１６の送水口１６ｂに接続すると共に、その吸気
   口１７ａに第２の逆止弁２１を設け、かつその排水口１
   ７ｃに第２の規制弁２２を設けた密閉形補助タンク１７
   と、前記第１の規制弁２０については常時は閉塞し、第
   ２の規制弁２２については常時は開放しておき定期的に
   所定回数繰返し開閉制御する制御器１８とを具備してな
   ることを特徴とするサージタンク装置。