JPS5995119A - 静電容量変換型情報記録デイスクの後処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、ビデオディスク等として用いられる静電容
量変換型情報記録ディスクの圧縮成形後の後処理方法に
関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来、溝なしタイプの静電容量変換型情報記録ディスク
では、プレスによる圧縮成形の後経時的にディスク表面
に微小な膨出が発出し、それによシ信号再生時において
針とびゃ線状ドロップ・アウト等の現象が引き起こされ
るという問題があった。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、ディスク表面の膨出発生抑制効果の
ある静電容量変換型情報記録ディスクの後処理方法を提
１麦することである。

〔発明の概要〕

この発明は、圧縮成形後の静電容量変換型情報記録ディ
スクを、乾燥作用を有する雰囲気、例えば乾燥状態の雰
囲気あるいはエタノール雰囲気のようなアルコール雰囲
気中に放置することを特徴とする。

〔発明の効果〕

この発明による後処理を行なうと、圧縮成形後のディス
クをすぐに常温・常湿雰囲気中に置いた場合に比べて、
ディスク表面の膨出を抑制でき、との膨出に起口する電
気特゛性の劣化が少なくなる。

〔発明の実施例〕

〈実施例１〉 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体（信越化学社製５Ｃ４
００Ｇ）１００重量部、安定剤（三共有機合成社製スタ
ンＢＬ）４重量部；滑剤（三井石油化学社製４０５ＭＰ
）１重量部；潤滑剤（東芝シリコーン社製ＴＳ８４３３
　）　１重量部にカーボンブラック（キャボット製Ｃ８
×−１５０Ａ３）１８重量部を加え、攪拌機（三井石油
化学社製ヘンシェル・ミキサー２０１タイゾ）で２０分
間混合後、押出機（ブス社製ＰＲ４６）で溶融、混練し
て静電容量変換型情報記録ディスク用樹脂組成物を作製
した。一方、ガラス盤にフォト・レジストをスピンコー
ドし、オーディオ・ビデオ信号を、レーザービームによ
シ凹凸記録した原盤より作製したスタンノや−を用意し
、このスタンＡを用いてプレス法ニより上記樹脂組成物
を圧縮成形し、静電容量変換型情報記録ディスク（ビデ
オディスク）を得た。

そして、この静電容量変換型情報記録ディスクを圧縮成
形直後に、シリカゲルによって乾燥状態にしたデシケー
タ−中に入れて、その状態で９６時間水平静置し、その
後常温・常湿下に取り出した。

〈実施例２〉 実施例１と同様にして得た静電容量変換型情報記録ディ
スクを圧縮成形直後に、エタノール飽和蒸気で満たした
デシケータ−中に入れて、その状態で９６時間水平静置
し、その後常温・常湿下に取り出した。

く比較例〉 実施例１と同様にして得た静電容量変換型情報記録ディ
スクを圧縮成形後、常温・常湿雰囲気下で水平静置し比
較例とした。

これら実施例及び比較例の後処理を施した静電容量変換
壓情報記録ディスクの水平同期信号部分のＣＮＲ（キャ
リア成分とノイズ成分との比）、ノリアンプよ一シのＦ
Ｍ比出力再生出力）、ドロップアウトトータルタイムを
、圧縮成形直後、圧縮成形後９６時間（実施例１・２の
ものは後処理の後デシケータ−から取シ出し直後）及び
１９２時間後の３回測定した。その結果を第１表に示す
。

第１表によりディスクを圧縮成形直後乾燥状態のつまり
水分を含まない雰囲気中あるいはアルコール雰囲気中に
静置することにより、水平同期信号のＣＮＲ、プリアン
プのＦＭ出力、ドロップアウトトータルタイム等の劣化
を抑制できる。特にその効果はアルコール蒸気の雰囲気
中に静置した場合に顕著である。そしてこれらの後処理
の後常温・常湿放置状態に戻しても履歴効果を有し、比
較例と比して上記電気特性の劣化程度ははるかに小さく
なる。この履歴効果もまた、後処理にアルコール蒸気の
雰囲気を用いた方がすぐれている。換言すれば、これら
の電気特性劣化の要因であるディスク表面の膨出を極力
抑えることができる。但し、この発明に係る後処理によ
る電気特性の劣化抑制のメカニズムについては現在のと
ころ解明不十分であり、発明者らは鋭意検討中である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧縮成形後の静電容量変換型情報記録ディスクを
   、乾燥作用を有する雰囲気中に放置することを特徴とす
   る静電容量変換型情報記録ディスクの後処理方法。
2. （２）乾燥作用を有する雰囲気としてアルコール雰囲気
   を用いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   静電容量変換型情報記録ディスクの後処理方法。