JPS599503B2 - ボウスイセメントソセイブツ - Google Patents

ボウスイセメントソセイブツ

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JPS599503B2
JPS599503B2 JP14417775A JP14417775A JPS599503B2 JP S599503 B2 JPS599503 B2 JP S599503B2 JP 14417775 A JP14417775 A JP 14417775A JP 14417775 A JP14417775 A JP 14417775A JP S599503 B2 JPS599503 B2 JP S599503B2
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mixture
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成俊 河合
隆夫 佐伯
琢郎 森本
康朗 富田
清 福井
隆一 木村
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Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
Zaidan Hojin Seisan Kaihatsu Kenkyusho
Original Assignee
Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
Zaidan Hojin Seisan Kaihatsu Kenkyusho
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗膜防水工法に適用し得る防水セメント組成
物に関するものであり、その主なる目的は、本発明の防
水セメント組成物と水との混合物を、下地コンクIJ−
ト面に刷毛塗り、スプレー吹付け等により塗装して防水
塗膜層を形成させることにより、すぐれた浸透性防水効
果、表面防水効果及び必要に応じて重金属イオン固着効
果を発揮させることにある。
従来、セメント構造物の防水工法には、下地コンクリー
ト自身に防水性を付与させる工法としてモルタル防水が
あり、また下地コンクリート面に防水塗膜層を形成させ
る工法即ち塗膜防水工法として、アスファルト防水、エ
マルジョン型塗膜防水及び溶剤型ゴム系塗膜防水がある
その内、モルタル防水は、セメント、砂及び水のほかに
、防水剤として例えば水ガラス、塩化カルシウム、ベン
トナイト、金属石鹸またはパラフィン或はポリビニルア
ルコールをを添加したものが用いられ、下地コンクリー
ト自身に防水性を付与することができるが、これらの防
水剤によれば、コンクリート等の空隙を充填させ、短期
間の防水効果はあっても経時的に防水効果が低下する欠
点を有する。
アスファルト防水は、下地コンクリート面に、アスファ
ルト・コンパウンドの溶融物を塗装して防水塗膜層を形
成させる方法であるが、溶融塗装であるために屋外作業
に限られることから、屋上防水に適しているが、屋外防
水、地下防水等には不適当である。
エマルジョン型塗膜防水は、下地コンクリート面に、合
成樹脂エマルジョンまたはゴムラテックスを数回塗装し
て防水塗膜層を形成させる方法であり、表面防水効果は
すぐれているが、浸透性防水効果は不充分である。
即ち、セメント構造物に防水性を付与するに当っては、
セメント構造物の外部から侵入する水をセメント構造物
表面にて防ぐ表向防水効果と、セメント構造物の内部か
ら浸透して出てくる水を防ぐ浸透性防水効果との両効果
を勘案する必要があり、エマルジョン型塗膜防水は、保
水性等が不充分であるのでコンクリート構造物の内部か
らの浸出水を止水する点において劣る。
また、溶剤型ゴム系塗膜防水は、下地コンクIJ−ト面
に、ゴムの揮発性溶剤溶液を塗装して防水塗膜層を形成
させる方法であり、形成された塗膜が弾力の有るゴムシ
一ト状であるのですぐれた耐亀裂性を有するが、揮発性
溶剤を使用するので作業面で安全衛生の問題を有し、屋
内防水、地下防水等には不適当である。
本発明者等は、従来の防水材料の欠点を改善すべく種々
検討した結果、セメント粉末(以下、単にセメントとす
る。
)及び珪砂粉末(以下、単に珪砂とする。
)に、水膨潤性の粘土鉱物質粉末、水分散性または水溶
性高分子粉末、必要に応じて分散剤及び硫黄化合物粉末
を添加した配合物が、屋外防水、屋内防水、地下防水、
墜道防水等いずれにも適用でき、而も塗装用ペーストを
工事現場にて簡単に調合することができ、刷毛塗り、ス
プレー吹付け等で防水層を形成させることにより、すぐ
れた浸透性防水効果、表面防水効果及び必要に応じて重
金属イオン固着効果を発揮し得ることを見出し、本発明
を完成するに至ったのである。
次に、本発明の構成について詳述する。
本発明は、セメント20〜50重量部に対し珪砂80〜
50重量部の範囲で合計100重量部に対して、充填性
防水剤としてスメククィト群、バーミキュライト群及び
ハロイサイト群からなる水膨潤性の粘土鉱物質粉末の単
独または混合物1〜30重量部、並びに被膜性防水剤と
して水分散性高分子粉末及び水溶性高分子粉末の単独ま
たは混合物0.1〜20重量部を添加し、均質に粉末混
合して成る防水セメント組成物、また、セメント及び珪
砂の合計100重量部に対して、充填性防水剤としてス
メクタイト群、バーミキュライト群及びハロイサイト群
からなる水膨潤囲の粘土鉱物質粉末の単独または混合物
1〜30重量部、被膜性防水剤として水分散性高分子粉
末及び水溶性高分子粉末の単独または混合物0.1〜2
0重量部、並びに該粘土鉱物質粉末の分散剤として尿素
、チオ尿素及び有機アミン化合物の単独または混合物0
.1〜lO重量部を添加し、均質に粉末混合して成る防
水セメント組成物、また更に、セメント及び珪砂の合計
100重量部に対して、充填性防水剤としてスメクタイ
ト群、バーミキュライト群及びハワイサイト群からなる
水膨潤性の粘土鉱物質粉末の単独または混合物1〜30
重量部、被膜性防水剤として水分散性高分子粉末及び水
溶性高分子粉末の単独または混合物0.1〜20重量部
、並びに重金属イオン固着剤として金属硫化物粉末及び
硫黄粉末の単独または混合物0.1〜lO重量部を添加
し、均質に粉末混合して成る防水セメント組成物である
本発明に用いるセメントは、ボルトランドセメント、ア
ルミナセメント、水硬セメント、混合セメント等を挙げ
ることができ、それらの単独または混合物が用いられる
セメントと配合される珪砂は、シリカを主成分とする粒
状の砂であり、本発明に用いる珪砂の粒径は、3.0n
以下のものが適しており、珪砂の粒度を調整することに
よって防水性を向上させることができる。
尚セメントと珪砂との配合割合は後者が多い方が好まし
く、通常、セメント20〜50重量部に対し珪砂80〜
50重量部の範囲で合計100重量部に配合することが
好ましい。
本発明においてセメント及び珪砂に配合される充填性防
水剤としては、スメクタイト群(モンモリ口ナイト、サ
ポナイト等)、バーミキュライト群及びハロサイト群か
らなる水膨潤性の粘土鉱物質を挙げることができ、それ
らの単独または混合物をセメント及び珪砂の合計100
重量部に対して1〜30重量部添加する。
水膨潤性の粘土鉱物質の例としては、モンモリ口ナイト
を主成分とするベントナイト、活性白土、有機一モンモ
リロナイト複合物(例えは、トリメチルオクタデシルア
ンモニウム・ステアリン酸アミド複合物−ベントナイト
、オクデシルアミンーベントナイト、ジメチルジオクク
デシルアンモニウムーベントナイトの如き脂肪族アミン
または脂肪酸アミドとベントナイトとの複合物)を挙げ
ることができ、親水性であって水を吸収し、水により膨
潤性を有するものである。
また該粘土鉱物質の中にはイオン交換能を有するものが
あり,色素イオンや金属イオンを固着させる作用を顕わ
す。
また、本発明においてセメント、珪砂及ひ水膨潤性粘土
鉱物質粉末に配合される被膜性防水剤は、水分散性高分
子粉末及び水溶性高分子粉末であり、水分散性高分子粉
末としては、水分散性ポリエチレン微粉末、水分散性ポ
リ酢酸ビニル微粉末、水分散性酢酸ビニル共重合体微粉
末、水分散性アクリル酸共重合体微粉末等を挙げること
ができ、また水溶性高分子粉末としては、メチルセルロ
ーズ、メチル・ヒドロキシプロビルセルローズ、ヒドロ
キシエチルセルローズ、ヒドロキシプ口ピルセルローズ
、カルボキシメチルセルロースの如きセルローズ誘導体
、アルファ化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン澱粉の如
き澱粉誘導体、ポリビニルアルコール、ホリエチレング
リコール、エチレンクリコール・プロピレングリコール
共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリメククリル酸塩、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、メチルビニ
ルエーテルー無水マレイン酸共重合体の如き水溶性合成
高分子等の各粉末を挙げることができ、それらの単独ま
たは混合物をセメント及び珪砂の合計100重量部に対
して0.1〜20重量部添加する。
形状はいずれも固体粉末であって、水分散性高分子粉末
は水との混合により水中に粒子状に分散する粉末であり
、また、水溶性高分子粉末は水との混合により水中に溶
解する粉末である。
上記の水分散性高分子粉末と水溶性高分子粉末とは、夫
々単独で混合することも、また併用して配合することも
できるが、例えば、特にすぐれた耐水塗膜の形成を要す
る如き場合には水に不溶の水分散性高分子粉末単独を配
合することが好ましく、また例えば、水との混合に際し
て特に粘度調節を要する如き場合には増粘作用を有する
水溶性高分子粉末単独を配合することが好ましい。
また例えば、水との混合に際して特に粘度調節を要し、
且つ耐水性すぐれた塗膜の形成を要する如き場合には両
者を併用することが好ましい。
尚、これらの粉末中に界面活性剤、尿素の如き水に易溶
性であって分解または溶解を助けるものを含有させた粉
末も有効である。
本発明における充填性防水剤たる水膨潤性の粘土鉱物質
は、モルタルまたはコンクIJ−1の空隙を充填し、水
の滲出の場合には粘土鉱物質自体が膨潤・保水して止水
作用を顕わして水の透過を妨げ、また乾燥時には粘土鉱
物質自体が収縮して通気作用を顕わして内部の水分を発
散させる。
また、被膜性防水剤たる水分散性高分子粉末及び水溶性
高分子粉末は、モルタルまたはコンクリートの空隙に侵
入してその中に被膜を形成し、高水圧の水の滲出に対し
ても止水作用を顕わし、且つ塗膜の亀裂防止作用を顕わ
す。
従って本発明によれは、斯かる粘土鉱物質及び水分散性
または水溶性高分子物質の相互作用により、すぐれた浸
透性防水効果及び表面防水効果を発揮できるのである。
本発明に用いる粘土鉱物質扮禾の分散剤としては、尿素
、チオ尿素及び有機アミン化合物(例えば、ヘキシルア
ミン、オクタデシルアミンの如きアルキルアミン、ヘキ
サメチレンジアミンの如きアルキレンジアミン、ジシア
ンジアミド、ポリエチレンイミンの如きポリアミン等)
を挙げることができ、それらの単独または混合物をセメ
ント及び珪砂の合計100重量部に対して0.1〜10
重量部添加する。
これらの分散剤は、本発明の防水セメント組成物を水と
混合する際に、粘土鉱物質粉末の分散を助け、また分散
した粘土鉱物質粉末の凝集・沈澱を防ぐ作用を有する。
また本発明に用いる重金属イオン固着剤は、金属硫化物
粉末及び硫黄扮末であり、金属硫化物としては、硫化ナ
トリウム、硫化カリウム、硫化カルシウム、硫化鉄等を
挙げることができ、それらの単独または混合物をセメン
ト及び珪砂の合計7 100重量部に対して0.1〜10重量部添加する,こ
れらの重金属イオン固着剤は、本発明の防水セメント組
成物との混合物中に、或いは防水セメント組成物により
形成された防水塗膜層に滲出して来た水中に、有害性重
金属とされている水銀、鉛、銅、クロム等の各重金属イ
オンが存在した場合に、重金属イオンを化学的に不溶化
して固着を助ける作用を顕わす。
またこれらの重金属イオン固着剤は、本発明の防水セメ
ント組成物中にあって混和剤として働き、セメントの硬
化速度を調節する作用をも顕わすものである。
また本発明の防水セメント組成物に、従来用いられてい
る防水剤、界面活性剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、補強
剤、ゼオライト、その他の混和剤等を添加併用すること
もできる。
これらの防水セメント組成物の原料を適量配合して、粉
末混合機にて均質に粉末混合し、防水セメント組成物を
得る。
また、この混合物を粉砕機にて更に粉砕して細かい粒度
の防水セメント組成物を得ることもできる。
尚、本発明の防水セメント組成物において、防水剤、分
散剤及び重金属イオン固着剤の添加量を限定したのは、
それらの添加量の範囲以下ではそれらの効果が得難く、
また範囲以上では防水塗膜層の強度を低下させる虞れが
あるからである。
特に充填性防水剤及び被膜性防水剤の配合割合は重要で
あり、塗装ペースト状態、塗装適性、塗膜強度、防水性
等を考慮すれば、本発明の防水セメント組成物において
は、セメント20〜50重量部に対し珪砂80〜50重
量部の範囲で合計100重量部に対して充填性防水剤と
して水膨潤性の粘土鉱物質粉末1〜30重量部、並びに
被膜性防水剤として水分散性高分子粉末または水溶性高
分子粉末0.1〜20重量部を添加することに限定する
必要がある。
次に本発明に係る防水セメント組成物の使用態様につい
て説明すると、本発明の防水セメント組成物に適量の水
を添加し、よく混練して塗装に適した粘度の塗装用ペー
ストを得、これを刷毛塗り、スプレー吹付け等によって
対象とする下地コンクリート面等に塗装すればよいので
ある。
尚、乾燥条件は常温乾燥でよいが、すぐれた塗膜の形成
を得るには多湿状態での乾燥が好ましい。
次に、本発明の効果について列挙する。
(1)本発明の防水セメント組成物を用いれば、膜厚1
〜3rnrILの塗膜層の形成により、すぐれた浸透性
防水効果、表面防水効果及び重金属イオン固着効果を発
揮することができる。
(2)本発明の防水セメント組成物は、粉末であるので
袋詰にして運搬が簡便であり、而もこの粉末を水と混合
することにより容易に塗装用ペーストを作ることができ
る。
(3)本発明によれば、防水セメント組成物と水との混
合物を、下地コンクIJ−ト面に刷毛塗り、スプレー吹
付け等にて塗装することにより防水塗膜層を形成するこ
とができる。
(4)本発明の防水セメント組成物は、屋外防水、屋内
防水、地下防水、墜道防水等いずれにも適用でき、而も
塗装ペーストを工事現場にて簡単に調合することができ
る。
(5)本発明の防水セメント組成物にSいて、セメント
珪砂、水膨潤性粘土鉱物質粉末、水分散性または水溶性
高分子粉末等の種類、配合量等を適当に選択することに
より、塗装適性、塗膜強度、浸透性防水効果、表面防水
効果及び重金属イオン固着効果を夫々任意に向上するこ
とができる。
要するに、本発明は、極めて高度の産業利用性を有する
防水セメント組成物である。
次に、本発明を実施例によって説明する。
実施例 【. 普通ボルトランドセメント40重量部(以下、重量部を
部と略す)及び珪砂(粒径0. 3 am以下960部
の合計100%に対して、充填性防水剤としてベントナ
イト粉末10部及び被膜性防水剤として水分散性ポリエ
チレン微粉末3部を添加し、粉末混合機にて均質に粉末
混合して、防水セメント組成物を得た。
次に、得られた防水セメント組成物100部に対して水
30部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ペ
ーストを得た。
次いで、JIS−A−1404[建築用セメント防水剤
の試験方法」に準拠して作成したモルタル供試体の片面
に、上記の塗装用ペーストを刷毛塗りにより塗装して平
滑に仕上げ、静置して硬化させた。
初期硬化させた後、20℃にて相対湿度80係以上の恒
温室で21日間養生し、更に℃にて一定重量になるまで
乾燥させて膜厚L6mmの防水塗膜層を形成した試料を
得た。
この試料について透水試験機にて1.5kg/CI?L
または3.0Kg/cyaの水圧をかけて60分後の透
水度を測定し、それより防水性を評価した。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 2 普通ボルトランドセメント45部及び珪砂(粒径0.
3 mm以下)55部の合計100部に対して、充填性
防水剤としてサポナイト系の白土10部、被膜性防水剤
として水分散性酢酸ビニルーマレイン酸共重合体微粉末
5部及び分散剤として尿素1部を添加し、粉末混合機に
て均質に粉末混合して、防水セメント組成物を得た。
次に、得られた防水セメント組成物100部に対して水
27部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ペ
ーストを得た。
次いで、この塗装用ペーストを用いて実施例l.と同様
にしてモルタル供試体に膜厚2. 1 mmの防水塗膜
層を形成した試料を得、この試料について実施例lと同
様の防水試験を行った。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 3. 白色セメント40部及び珪砂(粒径Q. 3 mm以下
)60部の合計100部に対して、充填性防水剤として
ベントナイトlO部、被膜性防水剤として水分散性アク
リル酸−アクリル酸メチル共重合体微粉末5部、ヒドロ
キシプ口ピルセルローズ粉末1部及び分散剤としてヘキ
サメチレンジアミン0.5部を添加し、粉末混合機にて
均質に粉末混合して、防水セメント組成物を得た。
次に、得られた防水セメント組成物100部に対して水
35部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗膜用ペ
ーストを得た。
次いで、この塗膜用ペーストを用いて実施例l2と同様
にしてモルタル供試体に膜厚2. 4 mmの防水塗膜
層を形成した試料を得、この試料について実施例1と同
様の防水試験を行った。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 4. 普通ボルトランドセメント35部及び珪砂(粒径Q.
3 mm以下)65部の合計100部に対して、充填性
防水剤としてベントナイト8部、有機一モンモリロナイ
ト複合物(トリメチルオクタデシルアンモニウム・ステ
アリン酸アミド複合物一ベントナイ1・)5部、被膜性
防水剤として水分散性酢酸ビニルーマレイン酸共重合体
微粉末5部及び重金属イオン固着剤として硫化鉄25部
を添加し、粉末混合機にて均質に粉末混合して、防水セ
メン1〜組成物を得た。
次に、得られた防水セメント組成物IOO部に対して水
35部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ペ
ーストを得た。
次いで、この塗装用ペーストを用いて実施例1と同様に
してモルタル供試体に膜厚2. O mmの防水塗膜層
を形成した試料を得、この試料について実施例lと同様
の防水試験を行った。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 5. 普通ボルトランドセメント40部及び珪砂(粒径0.
3 In1IL以下)60部の合計100部に対して、
充填性防水剤としてサポナイト系の白土10部、被膜性
防水剤として水分散性ポリエチレン微粉末7部、分散剤
としてチオ尿素1部及び重金属イオン固着剤として硫化
カルシウム3部を添加し、粉末混合機にて均質に粉末混
合し、更に粉砕機にて微粉砕して、防水セメント組成物
を得た。
次に、得られた防水セメント組成部100部に対して水
30部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ペ
ーストを得た。
次いで、この塗装用ペーストを用いて実施例1と同様に
してモルタル供試体に膜厚2. 4 1Lmの防水塗膜
層を形成した試料を得、この試料について実施例1と同
様の防水試験を行った。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 6. 早強ボルトランドセメント45部及び珪砂(粒径0.
3 mm以下)55部の合計100部に対して、充填性
防水剤としてハロイサイト系のアルミニウムシリケート
15部、被膜性防水剤として水分散性ポリ酢酸ビニル微
粉末7部、分散剤として尿素1部及び重金属イオン固着
剤として硫黄粉末1部を添加し、粉末混合機にて均質に
粉末混合し、更に粉砕機にて微粉砕して、防水セメント
組成物を得た。
次に、得られた防水セメント組成物100部に対して水
33部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ペ
ーストを得た。
次いで、この塗装用ペーストを用いて実施例lと同様に
してモルタル供試体に膜厚2. 1 mmの防水塗膜層
を形成した試料を得、この試料について実施例1と同様
の防水試験を行った。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
実施例 7. 超早強ボルトランドセメント45部及び珪砂(粒径0.
3 am以下)55部の合計100部に対して、充填
性防水剤としてベントナイl−10部、有機−モンモリ
ロナイト複合物(トリメチルオクタデシルアンモニウム
・ステアリン酸アミド複合物一ベントナイト)5部、被
膜性防水剤としてメチル・ヒドロキシプ口ピルセルロー
ズ粉末1. 5 部、分散剤としてボリエチレンイミン
1部、重金属イオン固着剤として硫化鉄1.5部とゼオ
ライト1部、補強剤としてビニロン短繊維(繊維長1m
m)1部及び界面活性剤としてステアリン酸ナ1・リウ
ム0.5部を添加し、粉末混合機にて均質に粉末混合し
、更に粉砕機にて微粉砕して、防水セメント組成物を得
た。
次に、得られた防水セメント組成物100部に対して水
35部を添加し、混合攪拌機にてよく混練して塗装用ベ
ースl・を得た。
次いで、この塗装用ペーストを用いて実施例l.と同様
にしてモルタル供試体に膜厚2. 8 mmの防水塗膜
層を形成した試料を得、この試料について実施例lと同
様の防水試験を行なった。
防水性の試験結果は第1表に示す通りである。
尚、実施例4〜7の防水セメント組成物より得られた塗
装用ペコストを用いて、水銀イオン含有のコンクリート
試料( 4 0X4 0X 1 6 0mm)の表面及
びクロムイオン含有のコンクリート試料(40X40X
160mi→の表面を夫々刷毛塗りにて塗装して平滑に
仕上げ、静置して硬化させ、硬化後、80℃にて一定量
になるまで乾燥させて膜厚1.7〜2. 3 In7f
tの防水塗膜層を形成させた。
これらの試料について夫々2000mlの水中に20℃
にて30日間浸漬して浸漬水中の水銀イオン濃度及び6
価クロムイオン濃度を測定した結果、水銀イオン含有コ
ンクリート原試料の浸漬水の水銀イオン濃度は1.6p
pmであったが、これに実施例4〜7により得られた塗
膜ペーストを夫々塗装した試料の浸漬水の水銀イオン濃
度はいずれも0.0 0 5 ppm以下であった。
また、クロムイオン含有コンクリート原試料の浸漬水の
6価クロムイオン濃度は5.7ppmであったが、これ
に実施例4〜7により得られた塗装ペーストを夫々塗装
した試料の浸漬水の6価クロムイオン濃度はいずれも0
.5ppm以下であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セメント粉末20〜50重量部に対し珪砂粉末80
    〜50重量部の範囲で合計100重量部に対して、充填
    性防水剤としてスメクタイト群、バーミキュライト群及
    びハロイサイト群からなる水膨潤性の粘土鉱物質粉末の
    単独または混合物1〜30重量部、並びに被膜防水剤と
    して水分散性高分子粉末及び水溶性高分子粉末の単独ま
    たは混合物0.1〜20重量部を添加し、均質に粉末混
    合して成る防水セメント組成物。 2 セメント粉末20〜50重量部に対し珪砂粉末80
    〜50重量部の範囲で合計100重量部に対して、充填
    性防水剤としてスメクタイト群、バーミキュライト群及
    びハロイサイト群からなる水膨潤性の粘土鉱物質粉末の
    単独または混合物1〜30重量部、被膜性防水剤として
    水分散性高分子粉末及び水溶性高分子粉末の単独または
    混合物0.1〜20重量部、並びに該粘土鉱物質粉末の
    分散剤として尿素、チオ尿素及び有機アミン化合物の単
    独または混合物0.1〜10重量部を添加し、均質に粉
    末混合して成る防水セメント組成物。 3 セメント粉末20〜50重量部に対し珪砂粉末80
    〜50重量部の範囲で合計100重量部に対して、充填
    性防水剤としてスメクタイト群、バーミキュライト群及
    ひハロイサイト群からなる水膨潤性の粘土鉱物質粉末の
    単独または混合物1〜30重量部、被膜性防水剤として
    水分散性高分子粉末及び水溶性高分子粉末の単独または
    混合物0.1〜20重量部、並びに重金属イオン固着剤
    として金属硫化物粉末及び硫黄粉末の単独または混合物
    0.1−10重量部を添加し、均質に粉末混合して成る
    防水セメント組成物。
JP14417775A 1975-11-29 1975-11-29 ボウスイセメントソセイブツ Expired JPS599503B2 (ja)

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