JPH1143359A - セメント等の混和剤 - Google Patents

セメント等の混和剤

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JPH1143359A
JPH1143359A JP21384997A JP21384997A JPH1143359A JP H1143359 A JPH1143359 A JP H1143359A JP 21384997 A JP21384997 A JP 21384997A JP 21384997 A JP21384997 A JP 21384997A JP H1143359 A JPH1143359 A JP H1143359A
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admixture
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cement
salt
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JP21384997A
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Fumio Fujita
文雄 藤田
Mutsuo Kanemitsu
陸朗 金光
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NIPPON KANKYO SANGYO KK
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NIPPON KANKYO SANGYO KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混和タイプの防水剤でありながらも、強度低
下をもたらすことなく、防水性、特に長期的な防水安定
性に優れ、しかも耐薬品性、耐透水性、耐吸水性、無毒
性、耐候性等の諸特性の点でも優れた効果を発揮する混
和剤を提供する。 【解決手段】 塩化カルシウム及び無水炭酸ナトリウム
を主成分とし、カリウム塩、鉄塩、或はアンモニウム塩
から選択される1又は2種類の塩を補助成分として含有
する。上記補助成分を構成する1又は2種類の塩を、上
記主成分重量の0.2〜30重量部含有している。上記
塩化カルシウム100重量部に対して無水炭酸ナトリウ
ム21〜3重量部を配合した主成分に対して、上記補助
成分として、カリウム塩1〜9重量部、鉄塩1.5〜1
5重量部、アンモニウム塩0.2〜5重量部を、一種類
又は任意の二種類を組み合わせたものを配合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント、モルタ
ル、コンクリート等に顕著な防水性及び耐薬品性を与え
るセメント混和剤に関する。更に詳細には、本混和剤
は、ポルトランドセメント、アルミナセメント等に混和
して用いることにより、高い接着性、防水性及び耐薬品
性を付与して、強固な被膜を形成する塗布剤として用い
ることを可能にすると共に、モルタル、コンクリートに
混和して使用することによりその成形物、施工物自体に
耐薬品性及び防水性を賦与し、しかも成形物、施工物の
強度を高めることのできる新規セメント混和剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、セメント成形物や施工物に防
水性を与えるために、セメント、モルタル等に防水剤を
混和することが行われており、これらの混和剤は、粉末
状の塩化カルシウム、塩化アルミニウム、みょうばんな
ど可溶性無機塩類系のもの、アスファルトその他の鉱
油、ラテックスや合成樹脂乳液あるいは有機珪素系高分
子化合物の溶液などを主成分とする有機化合物系のも
の、高級脂肪酸の金属塩など揮発性を有する石鹸系のも
のなどに分類することができる。しかし、有機化合物系
及び石鹸系の混和剤は、モルタル、コンクリートの強度
を低下させ、且つ防水効果の安定性に欠けるという欠点
があり、特に後者は急硬作用の発現など使用方法が限定
されると共に、使用に当って十分な注意が必要になると
いう不利不便がある。また、無機塩類を主体とする混和
剤は、微粉末状の塩類をセメントに混和して用いるもの
であるが、施工初期における防水性、即ち耐透水性、耐
吸水性を改善することはできても、時間の経過と共にそ
の効果は逓減し、たとえば塩化カルシウムの場合施工後
3〜6カ月後にはその防水性は殆んど失われるといわれ
ている。したがってコンクリート構造物の防水工事とし
ては、アスファルト防水、プチルゴム、クロロプレンゴ
ムなどの合成ゴム系のシート素材によりルーフィングす
る方法、或いは、ウレタンゴムなどの二成分タイプの防
水剤を塗布する方法が主流であり、モルタル等に混和し
施工物そのものに防水性能を与えるタイプの防水剤は、
信頼性の点で前二者にはるかに及ばないため殆んど実施
されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の様にセメント成
形物や施工物に防水性を与えるために混和する従来の混
和剤は、施工性には優れるものの、中、長期的な防水性
の維持、機械的強度の確保等という点で十分なものが存
在せず、従って、コンクリート構造物の防水方法として
は、合成ゴム系のシート素材によるルーフィングや、防
水剤を塗布する方法が主として実用されていた。本発明
はこのような従来技術の欠点を解決し、混和タイプの防
水剤でありながらも、強度低下をもたらすことなく、防
水性、特に長期的な防水安定性に優れ、しかも耐薬品
性、耐透水性、耐吸水性、無毒性、耐候性等の諸特性の
点でも優れた効果を発揮する混和剤を提供することを目
的としている。即ち、本発明者は、施工性に優れるにも
関わらず叙上の難点のために実用性を有しない混和タイ
プの防水剤の開発に従事していたところ、無機塩類系の
塩化カルシウム及び無水炭酸ナトリウムを主剤とし、こ
れに少量のカリウム塩、鉄塩、アンモニウム塩若しくは
これらの任意の三成分の組合せに係わるものを助剤とし
て加えた組成物或いはその水溶液と、セメント、モルタ
ル又はコンクリート等との混和成形物が、耐薬品性、耐
透水性、耐吸水性、無毒性、耐候性等の点で優れた性質
を示すことを発見し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至ったものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決する為、請
求項1の発明は、塩化カルシウム及び無水炭酸ナトリウ
ムを主成分とし、カリウム塩、鉄塩、或はアンモニウム
塩から選択される1又は2種類の塩を補助成分として含
有することを特徴とする。請求項2の発明は、上記補助
成分を構成する1又は2種類の塩を、上記主成分重量の
0.2〜30重量部含有していることを特徴とする。請
求項3の発明は、上記塩化カルシウム100重量部に対
して無水炭酸ナトリウム21〜3重量部を配合した主成
分に対して、上記補助成分として、カリウム塩1〜9重
量部、鉄塩1.5〜15重量部、アンモニウム塩0.2
〜5重量部を、一種類又は任意の二種類を組み合わせた
ものを配合したことを特徴とする。請求項4の発明は、
上記塩化カルシウム100重量部に対して無水炭酸ナト
リウム21〜3重量部を配合した主成分に対して、上記
補助成分として、カリウム塩としての炭酸カリウムを1
〜9重量部の範囲内で、鉄塩としての硫酸第一鉄を1.
5〜15重量部の範囲内で、アンモニウム塩としての塩
化アンモニウムを0.2〜5重量部の範囲内で、一種類
又は任意の二種類を組合せたものを配合したことを特徴
とする。請求項5の発明は、上記塩化カルシウム100
重量部に対して無水炭酸ナトリウムを22〜6重量部を
配合した主成分に対して、上記補助成分として、カリウ
ム塩としての炭酸カリウムを1.9〜2.5重量部の範
囲内で、鉄塩としての硫酸第一鉄を3.6〜4.7重量
部の範囲内で、アンモニウム塩としての塩化アンモニウ
ムを1.0〜1.5重量部の範囲内で、一種類又は任意
の二種類を組合せたものを配合したことを特徴とする。
請求項6の発明は、上記混和剤を、ポルトランドセメン
ト、又はアルミナセメント等に混和して塗布剤としたこ
とを特徴とする。請求項7の発明は、上記混和剤を、コ
ンクリート、又はモルタル中に混和して均等に分散した
ことを特徴とする。請求項8の発明は、上記補助成分と
して2種の塩を使用する場合に、補助成分を構成する各
塩の量の比率として、鉄塩の量を最大とすると共に、ア
ンモニウム塩の量を最少としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセメント等の混和
剤について形態例に基づいて詳細に説明する。 [形態例の構成]本発明の特徴的な構成は、塩化カルシ
ウム及び無水炭酸ナトリウムを主剤とし、これに少量の
カリウム塩、鉄塩及びアンモニウム塩の中の1又は2の
成分を補助成分として含有せしめた組成物或いはその水
溶液から成るセメント混和剤にある。以下、詳細に説明
する。本発明のセメント混和剤は、塩化カルシウム及び
無水炭酸ナトリウムを主成分とし、この主成分に対して
カリウム塩として例えば炭酸カリウム、塩化カリウムな
ど、鉄塩として例えば硫酸鉄、塩化鉄など、及びアンモ
ニウム塩として例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニ
ウムなどのうちのいずれか一種又は異なる任意の二種の
塩の組合せから成るものを助剤として、塩化カルシウム
の0.2〜30重量%程度加えたものから成る組成物或
いはその水溶液であり、これをセメント、モルタル、コ
ンクリート等に混和して使用する。上記助剤として二種
の塩を用いる場合の各助剤成分の量(配合割合)として
は、鉄塩、例えば硫酸第一鉄などの占める割合が最も多
くなるように、またアンモニウム塩例えば塩化アンモニ
ウムが助剤成分に占める割合が最も少なくなるように配
合するのが望ましい。
【0006】前記したように、通常はこれらの助剤を主
剤重量の0.2〜30%程度含有せしめることにより初
期の目的を達成するが、本発明者は最適組成を得る目的
で多数の実験を重ねた末、より好ましい組成として塩化
カルシウム100重量部に対して無水炭酸ナトリウム2
1〜3重量部を加えた主成分に対して、カリウム塩とし
て例えば炭酸カリウムを1〜9重量部の範囲内で、鉄塩
として例えば硫酸第一鉄を1.5〜15重量部の範囲内
で、アンモニウム塩として例えば塩化アンモニウムを
0.2〜5重量部の範囲内で、一種もしくは任意の二種
類を組合せて用いることが有効であることを知るに至っ
た。更に具体的には、各助剤の範囲の内、最も好ましい
組成は、塩化カルシウム100重量部に対して無水炭酸
ナトリウムを22〜6重量部加えた主成分に対して、カ
リウム塩として例えば炭酸カリウムを1.9〜2.5重
量部、鉄塩として例えば硫酸第一鉄を3.6〜4.7重
量部、アンモニウム塩として例えば塩化アンモニウムを
1.0〜1.5重量部加えた範囲のものであるとの結果
を得た。本混和剤をセメントと水により混練してから硬
化させたものが、耐薬品性、防水性等において顕著な効
果を発揮するメカニズムは、本組成物の成分がモルタ
ル、コンクリート内の微細な空隙を充填し、セメントの
水和反応により生じた水酸化カルシウムと強固に結合
し、成形物表面付近に耐薬品性の層が形成されることに
より防水性及び耐薬品性を獲得するという点にあるもの
と一応推定されるが、詳細については、今後の解明に待
つところが大きい。
【0007】[形態例の混和剤の使用方法]本発明のセ
メント等の混和剤の使用方法としては、これをポルトラ
ンドセメント等と混練して適度な粘度に調整したもの
を、既設のセメント施工物や軽量コンクリートブロック
などの成形品に塗布し、これらの表面に被膜を形成する
塗布剤としての用い方と、混練時に粉体状のモルタル、
コンクリートに混和することにより成形物、施工物その
ものに防水性、耐薬品性を賦与する用い方とに大別する
ことができる。また、上記いずれの用い方においても、
本混和剤は、その組成成分の夫々を微粉状にした状態で
予めポルトランドセメント等に混和して用いるか、又は
使用に臨んで所定量を清水に溶解し或いは直接モルタル
中に投入して均一に溶解し分散させてもよいが、溶解に
際して発熱を伴うこと、吸湿性であって固まり易く取扱
いが不便であること、モルタル中に均一に溶解し分散さ
せるにはかなりの時間攪拌を要するなどの不具合を伴う
為、通常は予め水溶剤として調整されたものを用いるの
が望ましい。本セメント等の混和剤を水溶剤の形態で用
いる場合、例えば前記組成の塩類を清水に溶解し、およ
そ38重液用ボーメ度前後(比重約1.36前後)に調
整することにより、ほぼ均一に溶解する。使用にあたっ
ては、これを必要とされる防水能の程度、塗布厚、モル
タル、コンクリートの施工厚等に応じておよそ5〜20
倍容に清水で薄めた上で、これを塗布剤として用いる場
合にはポルトランドセメント等に混和して刷毛塗り、吹
き付け塗りなど、塗装方法や塗装回数、希望する被覆層
の厚み等に応じて、適宜セメントの量及び希釈濃度を加
減して粘度調整し施工物、成形物万に塗布する。
【0008】又、成形物、施工物そのものに防水性、耐
薬品性を賦与することにより、防水もしくは耐薬品性モ
ルタル、防水、もしくは耐薬品性コンクリートを得る場
合にも上記のように希釈した本水溶剤を用いる。この場
合、セメント対骨材の比をほぼ従来通りに調整した混合
物に対して本水溶剤を従来の水の代わりに注入した上
で、適度な流動性が得られるまで練って打設すればよ
い。軽度の防水工事や補修工事、例えば既設の陸屋根部
の漏れや池の漏水の補修程度であれば、施工表面を水洗
して浄化し、5〜20倍希釈の水溶剤にポルトランドセ
メントをほぼ使用水溶剤の2倍重量混合して糊状若しく
は乳液程度の粘度とし、これを刷毛塗りにより一回塗り
を行えば十分な防水効果が得られる。又、貯水場などの
ように高度の防水能が要求される場合には、本発明によ
り得られた塗布剤による防水層と、本発明によって得ら
れる防水モルタル(コンクリート)との二重層にすれ
ば、完全な防水効果が得られる。このことは、耐薬品層
を形成する場合も同様である。なお本混和剤を用いてモ
ルタルを作る際、骨材としての砂以外に更に珪石粉を混
合することにより成形物の耐火性、耐薬品性が更に向上
する。
【0009】[形態例の効果]本発明の混和剤を用いて
製造した塗布剤を成形物、施工物の外表面に塗布するこ
とによって形成する防水層(耐薬品層)、或は本混和剤
を成形物等の材料自体に混和することにより得た成形物
等は、高い耐透水性を示し、又耐薬品性、特に塩害に対
する耐性が顕著であり、しかもコンクリート、モルタル
の強度を増大させて耐摩耗性を向上せしめると共に、モ
ルタルの接着性を強くし、無害で耐候性、耐亀裂性、耐
薬品性、耐熱性、耐伸縮性、耐衝撃性等の諸点で従来に
みられない優れた特性を有する。本混和剤の用途として
は建物、水槽、プール等の防水、漏水の補修工事などの
他、無毒性を利用した養魚槽、食品貯蔵槽、飲料水タン
クなど、又耐薬品性を有するところから骨材として海砂
を用いる場合や海岸の消波ブロック、人工魚礁、薬品
槽、漬物用槽などに適し、更に強固な接着性を利用して
焼却灰、汚泥等の安定固化、さらに該成形物の再利用等
としても用い得る。以下、本発明の具体的な実施例及び
試験例を掲げる。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕前記方法で製造した混和剤の原液を清水に
より夫々10倍、15倍、20倍に希釈し、希釈した原
液により混練したセメントペースト硬化体により以下の
実験を行った。 1.実験概要 要因と水準:実験はセメントペースト硬化体による基
礎的性状試験とモルタル及びコンクリートによる耐薬品
性試験からなる。実験要因と水準は大略表−1に示す通
りである。 特性試験:○混和剤に含まれる塩化物のセメント硬化
体での濃度・分布、○混和剤添加による硬化体密度の変
化、○混和剤添加による耐薬品性への効果、等について
実施した。(表−3参照) 2.実験方法 使用材料:表−2に示すように実験の都合で使用した
セメントが異なる。 試験方法:表−3に示すように基礎性状試験用試料と
しては、10×5×2cmの白色セメントペースト硬化
体を、強度及び体薬品性試験用試料には10φ×20c
m及び4×4×10cmのモルタル並びにコンクリート
硬化体を適用した。 試験法:亜硫酸ガス−侵食試験は亜硫酸ガス1000
ppm40℃・99%RHの雰囲気での質量変化の調
査。温泉水浸漬試験は草津温泉−湯川(地建−品木ダム
・ph2.35℃)での質量変化の調査。○調合:各試
験体に用いたセメントペースト、モルタル及びコンクリ
ートの調合はそれぞれ表−4に示す通り。 3.結果と考察 塩化物の濃度・分布:結果を表−5及び表−6に示
す。化学分析やX線回析結果から混和剤中の塩化物はセ
メント硬化体内ではフリーデル氏塩として固定され、有
害な水溶性のものは半減する。 細孔径分布:表−6に示すように、混和剤には細孔分
布を促す効果が見られ、種類による差もみられる。 圧縮強度:表−7に示すように、試験体の別によらず
混和剤の効果が見られ、混入量につれて増強する傾向に
ある。 亜硫酸ガス侵食試験結果:表−8に示すように、混入
量につれて試験体のガス抵抗性は向上し、4週材令で効
果は明確になる。なお、侵食抵抗性に混和剤による有意
差が見られる。 4.結び 通常のセメント硬化体では短期間で侵食されるような工
場や下水道、温泉等の過酷条件への適用を想定して上記
実験を試み、本願混和剤を用いたモルタルについて十分
な侵食抵抗性を発揮することを確認することができた。
細孔径分布から推して緻密な硬化体を形成するようであ
り、厚塗り仕上げ材としても有用である。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】
【表5】
【0016】
【表6】
【0017】
【表7】
【0018】
【表8】 [実施例II] (I)塗布剤の製造 本願混和剤の現役を清水により10倍に薄め、希釈され
た原液の約2倍重量のポルトランドセメントを加えてよ
く攪拌し、塗布剤とする。 (II) 耐透水試験 内径250mm,肉厚28mm,長さ2000mmのヒ
ューム管の内面に、上記(I) の塗布剤を約0.5mmの
厚さで塗布したもの、上記塗布剤のセメント対水の比を
同一にして清水で混練して得られるセメントペーストを
0.5mmの厚みに内面に塗布したもの、何の処理も行
わないヒューム管の3本を用意し、これをシール材を介
して直列に接続し、両開口部をタイロッド等の締結具で
連結された蓋体により水密に閉塞して内部に水を充た
し、水圧を徐々に高めながら加圧した。ヒューム管外面
に発汗状に僅かに水滴が認められた時点における水圧を
測定し、下表の結果を得た。 *水圧計の拡大目盛以上
【0019】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、混和タイプ
の防水剤でありながらも、強度低下をもたらすことな
く、防水性、特に長期的な防水安定性に優れ、しかも耐
薬品性、耐透水性、耐吸水性、無毒性、耐候性等の諸特
性の点でも優れた効果を発揮する混和剤を提供すること
ができる。即ち、本発明者は、施工性に優れるにも関わ
らず、強度低下、防水性低下等の難点のために実用性を
有しない混和タイプの防水剤の欠点を解決して、その実
用性を高めることに成功した。具体的には、無機塩類系
の塩化カルシウム及び無水炭酸ナトリウムを主剤とし、
これに少量のカリウム塩、鉄塩、アンモニウム塩若しく
はこれらの任意の三成分の組合せに係わるものを助剤と
して加えた組成物或いはその水溶液と、セメント、モル
タル又はコンクリート等との混和成形物の耐薬品性、耐
透水性、耐吸水性、無毒性、耐候性等の特性を高めるこ
とを可能にしたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C04B 103:65 111:27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化カルシウム及び無水炭酸ナトリウム
    を主成分とし、カリウム塩、鉄塩、或はアンモニウム塩
    から選択される1又は2種類の塩を補助成分として含有
    することを特徴とするセメント等の混和剤。
  2. 【請求項2】 上記補助成分を構成する1又は2種類の
    塩を、上記主成分重量の0.2〜30重量部含有してい
    ることを特徴とする請求項1記載のセメント等の混和
    剤。
  3. 【請求項3】 上記塩化カルシウム100重量部に対し
    て無水炭酸ナトリウム21〜3重量部を配合した主成分
    に対して、 上記補助成分として、カリウム塩1〜9重量部、鉄塩
    1.5〜15重量部、アンモニウム塩0.2〜5重量部
    を、一種類又は任意の二種類を組み合わせたものを配合
    したことを特徴とする請求項1又は2記載のセメント等
    の混和剤。
  4. 【請求項4】 上記塩化カルシウム100重量部に対し
    て無水炭酸ナトリウム21〜3重量部を配合した主成分
    に対して、 上記補助成分として、カリウム塩としての炭酸カリウム
    を1〜9重量部の範囲内で、鉄塩としての硫酸第一鉄を
    1.5〜15重量部の範囲内で、アンモニウム塩として
    の塩化アンモニウムを0.2〜5重量部の範囲内で、一
    種類又は任意の二種類を組合せたものを配合したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のセメント等の混和剤。
  5. 【請求項5】 上記塩化カルシウム100重量部に対し
    て無水炭酸ナトリウムを22〜6重量部を配合した主成
    分に対して、 上記補助成分として、カリウム塩としての炭酸カリウム
    を1.9〜2.5重量部の範囲内で、鉄塩としての硫酸
    第一鉄を3.6〜4.7重量部の範囲内で、アンモニウ
    ム塩としての塩化アンモニウムを1.0〜1.5重量部
    の範囲内で、一種類又は任意の二種類を組合せたものを
    配合したことを特徴とする請求項1又は2記載のセメン
    ト等の混和剤。
  6. 【請求項6】 上記混和剤を、ポルトランドセメント、
    又はアルミナセメント等に混和して塗布剤としたことを
    特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載のセメン
    ト等の混和剤。
  7. 【請求項7】 上記混和剤を、コンクリート、又はモル
    タル中に混和して均等に分散したことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、又は5記載のセメント等の混和剤。
  8. 【請求項8】 上記補助成分として2種の塩を使用する
    場合に、補助成分を構成する各塩の量の比率として、鉄
    塩の量を最大とすると共に、アンモニウム塩の量を最少
    としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又
    は6記載のセメント等の混和剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117247245A (zh) * 2023-09-19 2023-12-19 江苏信迪防水材料有限公司 一种混凝土防水密实剂及其制备方法与应用

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CN117247245A (zh) * 2023-09-19 2023-12-19 江苏信迪防水材料有限公司 一种混凝土防水密实剂及其制备方法与应用
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