JPS5992441A - 磁気テ−プ転写装置 - Google Patents

磁気テ−プ転写装置

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JPS5992441A
JPS5992441A JP20297282A JP20297282A JPS5992441A JP S5992441 A JPS5992441 A JP S5992441A JP 20297282 A JP20297282 A JP 20297282A JP 20297282 A JP20297282 A JP 20297282A JP S5992441 A JPS5992441 A JP S5992441A
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JP
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tape
magnetic field
magnetic
transfer
pole
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JP20297282A
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English (en)
Inventor
Akio Kuroe
章郎 黒江
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/86Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
    • G11B5/865Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers by contact "printing"

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は強磁性薄膜を非磁性基体に設けて構成した磁気
テープをマスタテープとして用い、かつ転写バ、イアス
磁界をテープ面に傾斜してマスタテープの磁化困難軸方
向に印加することにより、同じ抗磁力を有するテープへ
の転写、あるいは従来に比して低い抗磁力を有するマス
タテープからの転写を可能にした磁気テープ転写装置に
関するものである。
従来例の構成とその問題点 まず、第1図以下を用いて従来の代表的な転写方式につ
いて説明する。第1図は一括巻取り転写方式の概略の構
成図を示すものである。記録済マスタテープの供給リー
ル2およびスレーブテープの供給リール4よりそれぞれ
記録済マスタテープ1および未記幾のスレーブテープ3
が導出され、互いの磁性層を向い合せた状態で走行する
。次に両テープは固定カイトボスト9の摺動面に一定角
度巻付けられ、続いてその状態でキャプスタン6に一定
角巻付けられた後、巻取りリール10上に共に巻取られ
る。巻取リール10は支点11を中心に回転可能なアー
ム12上に設けられ、ばね8の付勢力によって常に巻取
リール10上に巻かれた両テープ6の最外周がキャプス
タン6に圧接し、巻かれた両テープ6は巻かれるにした
がって転写バイアス発生器7の中に入るように構成され
ている。巻取られた後、巻取リールは低スピードで回転
しその間に転写バイアス発生器7から転写バイアスをテ
ープの長手方向に印加して、マスタテープ上の信号がス
レーブテープ上に転写されることになる。続いて両テー
プは高速でそれぞれの供給リール2および4上に巻戻さ
れる。
第2図は転写バイアス発生器の概略の構成図を示すもの
である。励磁コイル13に電流を流して珪素鋼板を積層
した磁心14およびこれと対向する磁心15との間に磁
界16を発生せしめ、巻取られた両テープ6の長手方向
に磁界を印加する0つまり第3図において、X 、V 
、Zはそれぞれテープの投手力向、巾方向、厚み方向を
示すものであるが転写バイアス磁界16は矢印の示すよ
うに、主としてテープ長手方向に加えられる。
このようにして、マスタテープ1の磁性層17の磁化2
Qから発生する信号磁界19VCよってスレーブテープ
3の磁性層18が磁化され、マスクテープ上の信号がス
レーブテープへ転写される。
上述の方式で転写した代表的な転写特性を示すと第4図
の様になる。
ここでスレーブテープは抗磁力Hcが670oe。
Brは1470gaussのCO系酸酸化鉄テープ用い
た。
一般にマスタテープからスレーブテープ上に信号を転写
する場合、マスタテープの抗磁力は、スレーブテープの
抗磁力の約2.6〜3倍必要とされる。第4図は上述の
スレーブテープに対して、1500oeおよび2000
 oeの抗磁力を有するマスタテープを用い転写特性を
測定したものである。
この時のへラドテープの相対スピードは5.8m/se
aであり、記録波長は約1μmの信号を使用した。
1500oeの抗磁力のマスタテープの場合、転写バイ
アス磁界強度を増加するにつれ、転写出力レベル21は
次第に増大し、マスタテープ上の磁化が転写バイアス磁
界によって消去され、マスタテープ出力レベル23が低
下し始める近傍で最大となり、その後、マスタテープ出
力の減少とともに減衰する。
これに対して、2000oeの抗磁力のマスタテープの
場合には、特性24のごとく転写ノ(イアス磁界にて消
去されにくいため、転写バイアスに対して22の特性の
様に、大巾な転写出力を得ることができる。
以上の様に良質な信号を得るためには、スレーブテープ
の抗磁力に対してマスタテープの児は極めて大きなもの
となる。
上記の例では2000oeの場合、スレーブテープの約
3倍となっている。
寸だ今後火が1000 oe前後の合金粉末テープある
いは強磁性薄膜形テープなどをビデオ用テープとして試
作されており、これらをスレーブテープとした場合のマ
スクテープは約3000oe以上の抗磁力が必要とされ
ることになる。前述の1500oeと2000 oeの
マスタテープはFe −C。
系合金粉末の微粒子を塗布したものであるが、塗布形テ
ープで3000oeの抗磁力を達成することは極めて困
難であり、現時点では開発の見通しが立たない状態にあ
る。また、強磁性薄膜形テープでも従来の転写方式を用
いれば同様のことが言えるO 後述するごとく、上記転写方式に対して本発明者によっ
て提案されている方式がある。それは強磁性金属薄膜テ
ープの膜厚方向の磁気特性変化を利用し比較的低い抗磁
力のマスタテープあるいは同一の抗磁力を有するテープ
間で転写できるものである。しかしこれまで密接したマ
スタテープおよびスレーブテープの両面に対して所定の
角度で転写バイアス磁界を容易に加えることができなか
った0 発明の目的 本発明は密接したマスタテープとスし・−ブテープの面
に傾斜し、取扱いが簡単で、容易に所定の角度に転写バ
イアス磁界を印加し得る転写)くイアス発生器を具備し
た磁気テープ転写装置を供給することを目的と−するも
のである。
発明の構成 本発明の磁気テープの転写装置は、強磁性薄膜を非磁性
の基体に設けて構成したマスタテープを用いかつ転写バ
イアス磁界をテープ面に傾斜してマスタテープの磁化困
難軸方向に印加することにより、スレーブテープ上に信
号を転写する装置において、転写バイアス発生器を次の
様に構成することにより極めて容易に上記マスタテープ
磁化困難軸方向に加えることができるようにしたもので
ある。
マスクおよびスレーブ両テープを一定角度巻付は密接せ
しめる凸状の摺動部を形成するとともに第1の磁極をそ
の凸状の最大位置からずれた位置に配備した形でモール
ドしかつ励磁巻線を施こし第1の磁極より面積の大なる
第2の磁極を該両テープと同じ側に配備することによっ
てマスタテープの磁化困難軸方向に転写バイアス磁界を
容易に加えることができる。
実施例の説明 マスクテープとしては、蒸着、スパッタ、メッキなどの
手段により、ポリエチレンテレフタレートポリイミド、
ポリアミド系の有機物質などのフィルムあるいは他の非
磁性基板上にGo 、 Co −Or 。
Go−Ni等の強磁性薄膜を形成し、テープ状にスリッ
トしたものを用いた。以下はテープ状のものについて説
明するがシート状の媒体の転写に関しても同様である。
以下には斜め蒸着法によって作成した強磁性金属薄膜テ
ープを例にとって述べる。斜め蒸着法は基板面に対して
蒸着する原子を入射角を持たせて蒸着せしめるものであ
る。蒸着したグレインは一般に柱状構造を示しており、
蒸着面と傾いた状態に形成される。
しかしこの柱状の軸の方向が磁気的容易軸方向になるわ
けではなく、磁性体が薄膜であることによって静磁エネ
ルギーを最小ならしむる反磁界を発生し、柱状の軸方向
からずれて、より面内に近付いた方向をむくことになる
。これが以下に示す第5図中のθ。方向である。
次に第5図以下を用い、本発明の原理について、説明す
る。
簡単のため一軸磁気異方性を持つ単磁区粒子の回転モデ
ルを用いて説明する。第6図に示すように非磁性の基板
26上の強磁性金属薄膜260面内の一方向をX軸30
.膜面に対して垂直方向を2軸31にとり、x、z面内
で磁界270強度HとそれがX軸となす角度ψを可変す
る場合、エネルギーEは下式で表現される。
E−MHCO3(ψ−θ。−θ)+KdSin2ψ+K
uSin2θなおKdは反磁界による異方性定数で2π
Mに等しい。壕だ磁化容易軸方向とX軸とのなす角度を
θ。
とじた。Kuは一軸異方性定数である。
この時磁化Mは上式のエネルギーを最小にする状態で安
定し、磁化容易軸方向29とθなる角度で安定する。
上記説明を第6図のベクトル図を用いてモデル的に説明
する。簡単のために、θ。二〇として磁イしMo 32
がX軸方向(ここでは磁化容易軸と一致する。)を向い
ていたとする。これに対して磁界H133をψなる角度
で印加すると磁化は上述したごとく、34の方向を向き
、再びHlを取りされば32の位置に戻りX軸方向をむ
くことになる。またX方向に一度磁化したMoを反転さ
すためにはψは90°以上である必要がある。
まず磁界H236とH336を90’以上の角度ψで印
加した場合を考える。磁界強度の弱いI(236の場合
には磁化は39のベクトルで示すように若干磁界方向を
むくが磁界を零にすれば再ひX軸方向におちつく。
しかし磁界強度の充分大きなH336の場合にはベクト
ル37の位置まで回転し、磁界H3を零にすれば磁化は
38で示す位置におちつき元の32から38に反転する
。したがって磁化はMOから−MOに反転したことにな
る。次に磁界の方向を2方向に加えたH440を大きく
した場合には磁化のベクトルは磁界を加えている間は4
1の方向を向くが、磁界を除去するともとのX軸方向の
32の位置にもどる。
以上のことをM−H曲線にて判りやすいようVこ説明す
ると第7図のようになる。
第7図42および43はそれぞれ単磁区粒子の磁化容易
軸方向(ψ=σ、180°)および磁化困難方向(ψ=
 9 o”)に磁界Hを加えた時のそれぞれの方向の磁
化量Mを表わしたものであり、これはStorner−
worfarth−Eデルとして知られている。
すなわち42は磁界を加え、次いで反転磁界を加えて、
除去するまでo −a −b −d −e −4−g 
−h−j −k のM−Hカルブを示し、43はo −
b −d−b −o −h −5−h−oとなる。これ
より判ることは42は磁界を取り除いた後でも磁界方向
に完全に磁化していることであり、43は磁界方向に対
して全く磁化していないことを意味している0したがっ
て42は転写バイアス磁界の作用のもとにテープ上から
発生する信号磁界によって、できるだけ多くの残留磁化
が必要とされるスレーブテープとしての特性として適し
ている。
一方43は強い転写バイアス磁界に対しても信号磁化が
消去されないことがマスタテープの特性として適してい
る。
したがって転写磁界はできるだけマスタテープに対し人
い磁化困難軸方向へ、スレーブテープに対しては磁化容
易軸方向へ印加することが望ましい。実際のテープの場
合には、単磁区粒子の集合体と考えられるから、前述の
ような理想的な角型性の良いM −Hcurve  は
得られずなまった形となる。
またこの転写ではテープの厚み方向の上記の磁気異方性
を利用している。これは面内の磁気異方性とは大巾に異
なり、後述するように、膜厚方向への磁界の角度によっ
て蓄しい磁気特性が変化する性質と薄膜であることによ
って膜厚方向への磁化から生ずる4πMs相当の反磁界
により膜内の実効磁界が減少する効果を利用したもので
ある。
したがって第7図では磁化困難軸方向の印加磁界Hが増
加し次いで反転磁界が加えられて、除去されるにつれて
43のo −c −d −c −o−i −j −1−
oのりれきをたどる。このように、膜厚方向には強い反
磁界が作用するため、飽和磁化MSの大なるマスタテー
プに対しては、マスタテープ上の信号が面内の場合より
さらに消えにくくなる。
次に本実施例で用いる斜め蒸着テープについて、さらに
詳細に第8図以下を用いて説明する。
第8図は斜め蒸着テープを製造する蒸着装置の構造の一
部を示すものである。基板となるベースフィルム45は
般送用のガイドロール47を経て回転するキャン46上
に一定角度巻きついた状態で走行し、ガイドロール−4
9を経て巻きとられる。
この場合キャン46の鏡面状に仕上げた表面にベースフ
ィルム46が密接し、かつキャン46の内部に具備した
冷却装置によって有効に冷却され、ベースフィルム46
が熱損傷するのを防止している。斜め蒸着法によるテー
プは基板に対して斜めに蒸着原子の蒸着流を衝突させ蒸
着して得られるものである。
この−例として、Co あるいはCO系合金などの強磁
性金属の蒸発源62に電子ビーム63を電子銃61から
照射し、蒸発源62を瞬時的に蒸発せしめて、その蒸気
流を例えが54の位置においる。この時θ1〉θ2とな
り、基板46がキャン46にそって移動するにつれて連
続的に入射角が小さくなる。また48は入射角を制御す
るマスクである。したがって、上述の方法で得られた蒸
着層の長手方向に対する破断面を走査形電子顕微鏡で観
察すると第9図の様になる。
つまり基板46との境界近傍ではかなり傾斜しているが
、次第に立った状態にコラム66が形成される。次に以
上の製造方法によって試作したテープの緒特性について
説明する。
第10図へは試作テープ57の長手方向をX軸方向に、
巾方向を紙面と垂直な方向に配置した状態、したがって
テープ厚みの方向はy軸に配置し、外部磁場Hをテープ
面に斜めに印加して、振動試料形の磁気特性測定装置V
SMを用いて、磁気特性を測定する時の配置を示したも
のである。
第10図Bは、第10図Aの配置でテープ面に対する角
度ψを変えて得られたB−H線であり、例えば68,5
9.60はそれぞれψの値が0°。
−45°、9o0 の時の曲線である。第10図Bから
判かるように角度によって抗磁力上が変化しており、ま
た同時に角型比Br/Bm も変化している。
HcおよびBr78mを上記方法によって測定し、ψに
対する変化を表わすと第11図の様になる。これより判
かるように一例を示すと−はψが0加は1000oe 
、 O’を中心にして正方向は角度を増すにつれて増大
し+80’〜+90’の間で極大値を持つ。また負方向
では角度とともに増大し一60’近傍で最大値となり、
次に一73゛近傍で極小値となって再び角度を増すと増
大する特性曲線61が得られた。
一方B r /Bmは+20’の角度で最大となり、−
73f傍で極小となる62の特性曲線が得られた0 以上の磁気特性は、前述したごとぐ蒸着テープのコラム
のかだむきで決定されるのではなく、薄膜であることに
よって静磁エネルギーを最小ならしむる反磁界によっ゛
て、コラムの軸からずれ、より面内に近すいた方向で決
定している。
すなわち、この方向が磁化困難軸方向を示す第11図の
一73°近傍における極小点を示し、面内から20°程
度磁化容易軸方向が傾むいている。同時に磁化容易軸方
向を示す角型比Br/Bmの最大値も+20’方向とな
り良く一致している。
次に接触転写の原理について、牢12図および第13図
を用いて説明する。
第12図Aに示すように斜め蒸着による強磁性金属薄膜
64を基板66上に形成したマスタテープと磁性層67
と基板66とからなるスレーブテープを用い強磁性薄膜
上に記録された信号磁化68から発生する69によって
スレーブテープの磁性層67を磁化する場合を考える。
この状態に、後述するようにマスタテープが消去されに
くい方向ψ。に転写バイアス磁界7Qを印加する。この
場合第12図Bに示すように信号磁界71と転写バイア
ス畔71との合成による実効磁界がスレーブテープ上に
加わり、前述の原理に従ってスレーブテープ上の磁化7
4が反転された時、マスタテープ上の信号磁界71によ
って磁化され、第13図に示すように76の信号磁化が
得られる。
当然ながらマスクテープとして要求される特性としては
マスクテープ上に記録された信号が、充分筒いレベルの
転写バイアス磁界によって消去されず、常に強い信号磁
界を発生していることである。
以下に本発明者が発見したマスタテープ上の信号磁界(
外部磁界、この場合は転写バイアス磁界に相当する。)
の強度と印加磁界方向による影響について第14図を用
い説明する。
第14図はあらかじめ、B3=7000gauss 。
Hc=10000e の斜め蒸着テープを長手方向に充
分大きな直流磁界により飽和まで磁化した時の最大残留
磁束密度Broと、この状態のテープに反転磁界の印加
方向(テープ長手方向に対する角度ψ)と強度を変えて
加え、その後の残留磁束密度Brψとの比Brψ/B 
rψの変化を測定したものである。
該反転磁界強度を500oe 、 I Koe 1.5
 Koe 。
2 Koe 、 2.5 Koe 、 3 Koeと変
えて測定したO第12図より判かるように比較的磁界強
度の小さい場合には、磁界印加方向ψに対してBrψ/
B r 。
はなだらかに変化するが、磁界強度が大きくなるにつれ
て急峻に変化することが判明した。前述のごとく、この
テープサンプルではHCが極小になる磁界印加方向は一
73°であり63の一点鎖線で示す角度である。
本来、この方向に磁界を印加した時が最も消去されにく
いと考えられるが、実際には90°〜80’が最も消去
されにくい方向になっている。
これは薄膜のため膜厚方向に強い反磁界が発生し蒸着膜
内部の実効的な磁界が減少するためと考えられる。その
ため、該反磁界による効果と蒸着膜の磁化困難軸方向に
反転磁界を加える効果とによって例えば1KOeの転写
バイアスでは+86°〜−50°の領域に消去されにく
い角度が発生している。
第15図は前述した斜め蒸着したテープを用い同一のテ
ープ間で接触転写する場合のマスタテープ76の磁化容
易軸方向78とスレーブテーファ7の磁化容易軸方向7
6との位置関係を示したものである。以上のごとくそれ
ぞれテープ長手方向に対して十〇と一〇の角度で勾配の
符合が異なる。
第16図のごとく両テープを接触せしめ、転写バイアス
磁界をテープ厚み方向から、テープ長手方向に対して例
えばψ=−65°の角度で印加した0この角度はスレー
ブテープに対してはψ=+66゜に相当する。スレーブ
テープの動作点は第11図のψ=+66°におけるカー
ブ上にあり、顯=1400oeBx/Bm=0.6とな
る。したがって、一般に磁場転写では、良質の信号を得
るにはスレーブテープの先の1.5倍相度の転写バイア
ス磁界が必要とされるので、上記実施例の場合には21
00oe程度の転写バイアス磁界が用いられる。
この場合マスタテープ上の信号は転写バイアス磁界によ
って第14図からも明らかなように−1,6dBの劣化
程度であり、実用上問題なく良質の画像信号が得られた
次に第16図および第17図を用いて本発明の磁気テー
プ転写装置の具体一実施例に関して説明する。
第16図は磁気テープの概略の構成図を示したものであ
る。記録済マスタテープの供給リール80およびスレー
ブテープの供給リール82よりそれぞれ記録済マスタテ
ープ84および未記録のスレーブテープ86が導出され
、互の磁性層を向い合せた状態で走行する。次に両テー
プはそれぞれテンションアーム86および87を経て固
定ガイドポスト90に一定角度巻きつけられて密接し、
続いて転写磁界発生器92で転写磁界を印加さる。
ここでマスタテープ上の信号がスレーブテープ上に転写
されることになる。
次に上記マスタテープ84とスレーブテープ85は固定
のガイドポスト91とそれぞれのテンションアーム89
および89を経て該マスタテープ用巻取リール81およ
びスレーブテープ巻取リール83上にそれぞれ巻き取ら
れ、転写が完了する。
第17図は転写磁界発生器92の構成を示したものであ
る。
記録済マスタテープ84と未記録のスレーブテープ86
の磁性層を密接した状態で第一の磁極94をガラス93
でモールドした摺動部96を形成する0この部分に該密
接した両テープを一定角度巻きつけて走行せしめると同
時に該両テープをさらに密着せしめる効果を持つもので
ある。さらに該テープに対して第一の磁極と同一側に第
二の磁極96を、さらに第二の磁極に励磁用巻線97を
設ける。この励磁用巻線には転写バイアス電流を流して
励磁せしめて磁界を発生せしめさらに第一の磁極94を
磁化することによって、第一の磁極の近傍に強い転写磁
界98を発生せしめる。
そこで該密接した両テープは第一磁極94の近傍で該両
テープの面に対して傾斜した方向に転写磁界を受け、前
述した原理にもとづいて、マスタテープ上の信号がスレ
ーブテープ上に転写するものである。第一の磁極として
は飽和磁化の高く、磁化率の犬なるパーマロイ、センダ
スト、各種アモルファスなどの金属磁性材料が適してい
るフェライト磁性材料でも適用できる。
また第一の磁極94の巾tは、第二の磁極から発生する
磁界によって磁化され、この磁化された第一の磁極から
発生する磁界が、スレーブテープ、のベースの厚みを介
して、スレーブテープの磁性層を充分磁化できる強さに
なるよう設計し、その範囲ではできるだけ狭い方が良好
である。本発明で実施した1例であるがスレーブテープ
としてベースフィルム厚が約10μm2その上にα15
μmのCo−Niの磁性層を形成したもの、第一の磁極
として10 lim厚のセンダストを用いた。この場合
、センダストの第一の磁極の先端から約10μm離れた
スレーブテープの磁性層には、センダストの第一の磁極
を飽和まで磁化した時、センダストの飽和磁束度密は約
8000 g a u s s  とすれば、この約1
/3の値2700gaussの磁界を発生し得る。
したがって第二の磁極に巻かれた励磁巻線へ流す電流に
よって最適な転写バイアス磁界を選定できるものである
またさらにマスタテープとスレーブテープの組合せによ
って大なる転写バイアスが必要な場合には、第一の磁極
の巾tと第一の磁極からの距離を選ぶことによって適合
できるものである。
一方第二の磁極はMn−Zn系のフェライト磁性材をも
って構成し、第二の磁極の第一の磁極と近接する側のエ
ツジに曲率を持たせることによって、マスタテープが消
磁されるような強い磁界が発生するのを防止している。
なお第二の磁極の材料としては、その他のフェライト材
、金属磁性拐料も用いることができる。
また第一の磁極をモールドあるいは被ふくする材料とし
ては耐マモウ性のある非磁性フェライト。
セラミック材などの非磁性物質は全て適用できる。
なお両テープに加わる磁界の方向は第一の磁極と第二の
磁極のテープ長手方向の距離Uとテープ摺動部の径Hの
関数でかつ壕だ主としてテープ摺動部の径Rで決定され
る。また磁界方向および強度に分布を持つが前述した磁
界の印加方向に容易に計することができる。
上述した磁気テープ転写装置を用いて同一テープ間で転
写したところ実用上極めて良好な画像信号が得られた。
以上のごとく、同一テープ間でもマスクテープの磁化容
易軸方向とスレーブテープの磁化容易軸とテープ長手方
向となす勾配の正負の符号が異なるように配置し、転写
バイアス磁界を所定の角度と強度を設定することによっ
て、接触転写が可能になるものである。
上記実施例は同一テープ間の例であるが、もちろん、ス
レーブテープとしてさらに火が小さく、動作点における
B r /Bmの大きなテープを用いることが望ましい
捷だスレーブテープとしてr−Fe203.CrO2゜
Co−酸化鉄、その地合金粉末々と塗布型テープを用い
る場合も同様に転写可能であり、この場合には次の様な
特徴がある。前述したように本発明に用いた強磁性金属
薄膜テープの場合、膜厚方向からの反磁界は最大4πM
Sであり7o○○〜1o○00oe、これに対して塗布
型では100o〜60000eである。従って前者をマ
スタテープとして、後者をスレーブテープに用いること
によって各テープ内部での実効磁界に差を生じせしめて
、有効な転写を可能にすることができるものである。
またスレーブテープとしてCo−Cr等の垂直記録媒体
を用いる場合には、スレーブテープの磁化容易軸は膜面
に垂直のため動作点におけるBr/Bmは極めて良好に
選定可能であり、第14図にも示したようにマスクテー
プが最も消去されにくい90°方向の転写バイアス磁界
を用いることによって良質の信号を得ることができるも
のである。
以上の様に転写バイアス磁界の方向と強度は、スレーブ
テープによって異なるが、例えば最近の高密度記録用と
してCo酸化鉄、 CrO2+ Fe系合金などテープ
の先は550〜1400oeであり、また斜め蒸着テー
プの児は700〜100008などである。
したがって児の小さなテープ例えば550oe程度のC
o酸化鉄テープに転写するためには、その1.5倍の転
写バイアス磁界強度は約850oeが適当であり、この
場合、印加磁界方向は+850〜−48°が最適であっ
た。一方、蒸着テープの場合第11図のごとくキが角度
ψによって変化するが動作点において、スレーブテープ
の一:15000e の場合には、2.3Koeの転写
バイアス磁界強へと一600〜+85°が実験的に良質
の画質を得るのに適していた。
すなわちマスターテープの磁化困難軸方向を中心にして
正方向には+20°負方向には一25°の範囲の方向に
転写バイアス磁界を印加することによって、マスクテー
プの信号の劣化が−2〜−3dB以内にとどまり実用可
能な範囲内で使用できることが判った。
ま几、転写バイアス磁界の方向を磁化困難軸方向(ここ
では−73°)から+85°の範囲に選んだ場合には1
5Koe程度の極めて大きな転写バイアス磁界強度に対
しても、第14図における4 Koe印加時のカーブと
同じ特性が得られてマスタテープ上の信号はほとんど消
去されないことも同時に判明した。
したがって、この範囲の転写バイアス磁界を利用するこ
とにより、さらに良質な信号が得られるものである。
発明の効果 以上のように本発明によれば同一テープあるいはHcの
比較的小さ々テープからの接触転写が可能となる接触転
写装置において、接触する両テープの片側から本発明の
転写バイアス装置を接触せしめることができ、また摺動
部の曲率半径によって磁界方向が選定することができて
極めて取扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写装置の概略構成を示す平面図、第2図は転
写バイアス磁界発生器の概略構成平面図、第3図は転写
の原理を示す斜視図、第4図は従来の転写特性図、第5
図および第6図は強磁性金属薄膜テープの原理図、第7
図は強磁性金属薄膜テープのM−H特性図、第8図は斜
め蒸着テープ製造装置の構成図、第9図は斜め蒸着テー
プの断面を模式的に示す図、第10図(A)は斜め蒸着
テープの厚み方向に対する測定方法を示す図、第10図
(B)は同斜め蒸着テープの特性図、第11図は斜め蒸
着テープのl(CおよびBx/Bmの特性図、第12図
[A) 、 (B)および第13図は接触転写の原理図
、第14図は転写バイアス磁界方向と強度に対するマス
タテープの特性図、第16図は接触転写の原理図、第1
6図は本発明の実施例の磁気テープ転写装置の全体構成
を示す図、第17図は本発明の転写磁界発生器の構成を
示す図である。 1・・・・・・マスタテープ、3・・・・・・スレーブ
テープ、7・・・・・・転写バイアス発生器、10・・
・・・巻取リール。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名第1
図 第3図 第4図 隼ス写バイアス雀龜界強、復(顆か値)第5図 第6図 花7図 、5′L1 ] 第10図   (A) (B) 第11図 yωU 第12図 14 −ど7 第14図 反隼式磁与方向(カ 第15図 第16図 第17図 か 2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 信号記録済みのテープと未記録のスレーブテープの磁性
    層を互いに向合せの状態で走行せしめる手段と、少なく
    とも第1の磁極をガラスその他の非磁性材料などによっ
    て、モールドあるいは被覆し前記テープを一定角巻きつ
    け密接せしめる凸状の摺動部と、前記両テープに対して
    前記第1の磁極と同じ側にあり、前記第1の磁極のテー
    プ摺動面に比して大なる面積を有し力つ励磁用巻線を施
    こした第2の磁極と、前記第1の磁極を前記摺動部の凸
    状の最大位置からずれた位置に配備して前記両テープの
    磁性面と傾斜してマスクテープの困難軸方向に転写磁界
    を印加する転写磁界発生器とを具備したことを特徴とす
    る磁気テープ転写装置。
JP20297282A 1982-11-18 1982-11-18 磁気テ−プ転写装置 Pending JPS5992441A (ja)

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