JPS5992433A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐久性と信頼性の必要とされる磁気記録に用
い得る、高耐久塵を有する磁気記録媒体に関するもので
ある。

従来例の構成とその問題点 非磁性支持体上に強磁性粉末材料を分散した塗料を塗布
して磁性層を形成して成る磁気記録媒体においては、磁
気記録媒体と記録再生ヘッドとが大きな相対速度で摺接
する時の摩耗を抑制するだめ、磁性塗料中に潤滑剤を添
加する方法、あるいは磁性層表面に潤滑剤を塗布する方
法が用いられる。磁性層表面に塗布する方法は、塗布工
程が多くなシ好ましくない上、潤滑剤が表面に浸み出し
、接触物により拭い去られるため、耐久性が低くなるな
ど問題が多い。磁性塗料中に添加する潤滑剤としては、
高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコンオイルなどが知
られている。しかしながらこれらの潤滑剤は潤滑効果が
充分でなく、少量の添加では潤滑効果が低く、また潤滑
効果を高めるために添加量を多くすると、磁性膜強度が
弱くなり耐久性の低下を招くとか、磁性層表面への潤滑
剤の浮き出し、浸み出しといつだ現象を生じるなどの問
題点を有していた。

このような問題を解決するものとして、従来二塩基酸ジ
エステルを潤滑剤として添加する事が知られている。こ
の二塩基酸ジエステルは常温で粘稠な液状を示すものが
多く、その一部は良好な潤滑性を示す。まだ二塩基酸ジ
エステルの構造はジカルボン酸とアルコールのエステル
であり、樹脂との融和性が比較的良好であるため、シリ
コンオイルなどと比較すると樹脂中に多く含有され得る
ものである。

しかしながら、この二塩基酸ジエステルも、より高度の
耐久性を得るために多量に添加すると、表面への浮き出
し、浸み出し、また磁性層強度の低下などの現象を生ず
るという問題を有していた。

発明の目的 本発明の目的は、前記潤滑剤を添加した磁気記録媒体で
実現できなかった高度の耐久性を有する磁気記録媒体を
提供することにある。

発明の構成 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に強磁性粉末
と結合剤を主体とした磁性層を設けるとともに、前記磁
性層中に少なくとも脂肪酸アミドおよび二塩基酸ジエス
テル化合物を含有させたものであり、これにより、脂肪
酸アミドが二塩基酸ジエステル化合物を磁性層中に定着
させる働きをして、二塩基酸ジエステル化合物の多量の
添加を可能とし、さらに、脂肪酸アミドの持つ潤滑性が
付加されて磁気記録媒体の耐久性を大きく向上するもの
である。

本発明に用いる脂肪酸アミドは、二塩基酸ジエステルを
定着させる働き以外に潤滑効果を有しており、この潤滑
効果をも有効に利用するため、脂肪酸アミドの潤滑効果
の大きい範囲として炭素数１０以上のもの、また二塩基
酸ジエステルの定着作用は炭素数が大きくなると弱くな
るため、脂肪酸アミドの炭素数が１０〜１８のものが適
当である。この脂肪酸アミドの具体例としては、カプリ
ン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミドなどがあげられ
る。

本発明に用いる二塩基酸ジエステル化合物は、２価のカ
ルボン酸と、モノアルコールの反応により生成されるジ
エステル化合物であり、２個のエステル基のだめに柔軟
性に富み潤滑性が大きく、まだ、樹脂との融和性も良好
である。二塩基酸ジエステル化合物の潤滑性は分子が大
きいほど良好になるが、分子が大きくなると樹脂との融
和性が悪化する。このような理由から、二塩基酸ジエス
テルを構成する二塩基酸としては、カルボキシル基を除
いた炭素数が２〜８の飽和、またはカルボキシル基を除
いた炭素数２の不飽和二塩基酸が適当であり、二塩基酸
ジエステルを構成するアルコールとしては、炭素数８〜
１８の飽和または不飽和の高級アルコールが適当であり
、このような二塩基酸ジエステルが、本発明に要求され
る潤滑性と樹脂との融和性の両者を高い次元であわせ持
っている。

上記の、カルボキシル基を除いた炭素数が２〜８の飽和
二塩基酸としては、−コノ凡り酸，グルタル酸，アジピ
ン酸，ピメリン酸，スペリン酸，アゼライン酸，セバシ
ン酸があり、カルボキシル除いた炭素数が２の不飽和二
塩基酸としては、マレイン酸，フマル酸力りある。

まだ、炭素数８〜１８の飽和高級アルコールとしては、
オクタツール、デカノール、ドデカノール、トリデカノ
ール、ヘキサデカノール、オクタデカノール等があげら
れ、炭素数８〜１８の不飽和高級アルコールとしては、
オクテノール、デセノール，ドデセノール，テトラゾセ
ノール、ヘキサデセノール，オクタデセノール，オレイ
ルアルコール したがって、本発明に使用可能な二塩基酸ジエステル化
合物の具体例としては、ジオクチルサクシネート、ジド
デシルサクシネート、ジオクタデシルサクシネート、ジ
オクテニルサクシネートνジオレイルサクシネート，ジ
オクチルアジペート。

ジデシルアジペート、ジイソトリデシルアシヘートν　
ジブセニルアジペート？　　ジオレイルアジペート、ジ
オクチルセバケート、ジドデシルセバケート！ジオクク
デシルセバケート少　ジオクチルマレートデシトリデシ
ルマレート、ジヘキサデセニルマレート、ジオレイルマ
レートなどをあげることができる。

実施例の説明 以下本発明を実施例および比較例により具体的に説明す
る。なお、以下の実施例および比較例において部はすべ
て重量部を示す。

〔実施例〕

γ−Ｆｅ２Ｏ３・・・・・・・・・１００部塩ビ・酢ビ
共重合体及び ポリウレタンエラストマー　　・・・・・・・・・　３
６部レシチン　　　　　　　　　　・・・・・川・　　
１部カーボン　　　　　　　　　　・・・・・・・・・
　　８部トルエン、シクロヘキサノン 及びメチル・エチル・ケトン　・・・・・・・・・４０
０部潤滑剤１　　　　　　　　　　・・・・・・・・・
　　６部潤滑剤２　　　　　　　　　　・・・・・・・
・・　　２部上記組成物のうち、潤滑剤１として二塩基
酸ジエステル、潤滑剤２として脂肪酸アミドを第１表の
１１〜隔４に示すように設定して、ボールミルで４８時
間混合分散した後、これにポリイソシアネート、例えば
コロネートＬ（日本ポリウレタン製）を７部加え、厚さ
約７６μｍのポリエステルベースフィルム上に塗布し、
乾燥、硬化した後円板状に打抜いて磁気ディスクを作製
した。

〔比較例〕

実施例と比較するため、実施例で示した組成物の潤滑剤
１および潤滑剤２を第１表の隘５〜ｌ’ｔｈ９に示すよ
うに設定して、実施例と同様にして磁気ディスクを作製
した。

上記実施例及び比較例で得られた各磁気ディスク試料を
記録再生耐久試験装置に装填して、２５℃。

６０％ＲＨ（相対湿度）の条件下で出力平均値が初期出
力平均値の８０％となるまでのＰａ５ｓ回数を測定した
。まだ、各試料表面に粘着テープをはり付けてこれをは
がした時の塗膜剥離の有無を調べた。これらの結果を第
２表に示す。

第１表 第２表 第２表の結果から明らかなように、本発明の実施例の試
料は比較例の試料に比べて良好な耐久性を示している。

これに対し、比較例であるＮｌ１５の脂肪酸アミドのみ
のものでは潤滑効果が小さく、嵐６の二塩基酸ジエステ
ルのみのものでは、潤滑性はあるが塗膜強度が弱くなシ
耐久性がのびない。

また−７の二塩基酸モノエステルを用いたものでは潤滑
性が弱＜ｓ隘Ｂｅ９の脂肪酸エステル、シリコンオイル
を用いたものでも潤滑性が充分でないため充分な耐久性
とならない。

発明の効果 以上の説明からあきらかなように、本発明は磁気記録媒
体の磁性層中に二塩基酸ジエステルおよび脂肪酸アミド
を含むように構成しているので、二塩基酸ジエステルと
いう優れた潤滑剤を脂肪酸アミドで磁性層中に定着させ
、まだ磁性層強度の低下をも抑制することができる。そ
の効果により、優れた耐久性を有する磁気記録媒体が実
現できる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤を主体とし
   た磁性層を設けるとともに、前記磁性層中に少なくとも
   脂肪酸アミドおよび二塩基酸ジエステル化合物を含有さ
   せてなることを特徴とする磁気記録媒体。
2. （２）　　磁性層中に含まれる脂肪酸アミドが、炭素数
   が１０〜１８の飽和または不飽和脂肪酸アミドであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の磁気記
   録媒体。
3. （３）磁性層中に含まれる二塩基酸ジエステル化合物が
   、カルボキシル基を除いた炭素数２〜８の飽和二塩基酸
   まだはカルボキシル基を除いた炭素数２の不飽和二塩基
   酸と、炭素数が８〜１８の飽和または不飽和高級アルコ
   ールとのジエステル化合物であることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項記載の磁気記録媒体。