JPS5988343A - 光フアイバ樹脂塗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光フアイバ樹脂塗装方法に関するものである
。

光ファイバの樹脂塗装膜に気泡が浸入すると、光の伝送
特性を悪化させるばかりでなく、機械的特性（引張、曲
げ応力）を劣化させる。

この気泡の混入原因には次の三つが挙げられる。

（１）高温光ファイバによる樹脂の過熱に起因する劣化
、（２）光フアイバ側からの空気の抱き込み、（３）樹
脂粘度及び粘着力不適性によるトンネル現象である。こ
のうち、本発明は主として、（１）、（２）に対する対
策である。

一般に、光ファイバの樹脂塗装は、第１図に示すように
、予め加熱された光ファイバ１を、流動状態の塗装用樹
脂３が充填されている樹脂槽２内を上方から下方に走行
させコーテッドファイバ４が形成されるようになってい
る。そして、この樹脂塗装は、電気炉等で加熱された光
フアイバ母材が下方に一定の速度で引き取られ細線化さ
れて光ファイバ１が製造される工程内に組み込まれるよ
うになっており、樹脂′ＩＩＪ２から引き出されたコー
テッドファイバ４は、下方に設置された加熱炉または紫
外線ランプ（何れも図示せず）によって硬化されて巻き
取られるようになっている。

第１図の樹脂槽２内において、光ファイバ１の通過によ
って矢印のように塗装用樹脂３は中心部分が下方へ流れ
、側方では上方へ流れる回転渦流を生じる。

樹脂層２内の気泡は光ファイバ１の側面に付着した空気
が樹脂槽２に混入するものであり、紡糸速度を増ず程及
び紡糸長さを増す程多くなって行く。

例えば、２０ＴｒＬ／分の低速度で紡糸すると、樹脂槽
２内に混入する空気と樹脂表面から脱出する気泡がバラ
ンスし、一定量の気泡が渦流となっているため、光ファ
イバ１に塗装された樹脂膜には気泡が混入することはき
わめて少ない。しかし、１００ｍ／分の高速度で紡糸塗
装すると、空気の混入が脱出する分より多くなって、や
がて気泡が眉脂層２内に充満して下方に引き出されたコ
ーテッドファイバ４の塗膜にも気泡が付着する結果とな
る。

本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、塗装さ
れた樹脂層内への空気の混入を少なくして高速で樹脂塗
装ができ、作業能率を向上できると共に樹脂の加熱劣化
を防止できる光フアイバ樹脂塗装方法を提供することを
目的としたものである。

本発明の光フアイバ樹脂塗装方法は、流動状態の塗装用
樹脂が充填された樹脂槽内に予め加熱された光ファイバ
を上方より下方の走行させ、該光フアイバ外周に樹脂被
覆層を形成する場合に、上記樹脂槽上端に進入する上記
光ファイバの進入方向と逆方向に向かって光ファイバの
周囲にガスを噴出させると共に樹脂槽内上部の空気を吸
引して光フアイバ周囲に軸方向に噴出させ、光ファイバ
を冷却する、と共に光ファイバによる空気の抱き込みを
阻止し、かつ、樹脂槽内上部を大気圧より減圧状態に保
持し塗装する方法である。

以下本考案の光フアイバ樹脂塗装方法を、一実施例を用
い従来の方法を実施の場合と同郡は同符号を用い同部分
の構造の説明は省略し第２図により説明する。５は吹出
管で樹脂槽２の上部に取り付けられ、樹脂槽２の光ファ
イバ１が進入する入口側の空気を、樹脂層２内に引き込
まれる光ファイバ１の進入方向と逆方向に光ファイバ１
に沿って吸い出し樹脂槽２内の空気を大気圧より減圧す
るようになっている。即ち、矢印Ｇ方向から送り込まれ
たガス体６を円錐状の吹出口１０から噴出し同時に樹脂
槽２上部のＡ部分の空気を吸い出し減圧するようになっ
ている。７は樹脂供給装置、８はファンネル、９は０リ
ングで、吹出管５と樹脂槽２との間を気密に封止してお
り、分割、組立が容易に可能であり、光ファイバ１の初
期の挿入の作業性を容易にしている。

樹脂槽２内には側方の樹脂供給装置７からファンネル８
を通じて流動状態の塗装用樹脂３が間欠的に補強され、
一方、吹出管５から噴出されるガス体６によって樹脂槽
２内上部のＡ部の空気は吸い出され、第２図に示す大気
との圧力差りが維持された状態で樹脂塗装が行われる。

従って、光ファイバ１の紡糸速度を１００ＴｒＬＺ分以
上の高速にしても被覆された樹脂層中に気泡の含まれる
ことがない。また、吹出管５から吹き出したガス体６に
よって光ファイバ１は冷却されるので加熱劣化が防止さ
れ樹脂の耐熱性に裕度ができる。樹脂槽２内のガスを誘
引するために噴出させるガスは人体や装置にへ害なもの
であれば何でもよく、窒素アルゴン、ヘリウム等が用い
られるが、十分に乾燥された圧縮空気が便利である。ま
た、○リング９は、耐薬品性のすぐれたシリコンゴム等
が好んで用いられる。

このように木実施例の光フアイバ樹脂塗装方法において
は、進入してくる光ファイバめ外周に沿ってガスを吹き
出し樹脂槽内部の空気を吸引して減圧するので塗装用樹
脂内への空気の侵入を防止できるため、塗装された樹脂
被覆層への気泡の混入を著しく減少できると共に、高速
で樹脂塗装ができ作業能率を向上でき、更に、樹脂の加
熱劣化を防止できる。

また、上記実施例の樹脂槽２の下部には、交換可能にダ
イスを装着してもよく、更に上記塗装装置に冷却または
保温用の水槽及び加熱用の電熱線を付属させて樹脂温度
を管理するようにしてもよい。そして、圧力差りは必要
に応じ増減して操作し、ファンネル８は更に下方まで延
長した装置を用いてもよい。

以上記述した如く本発明の光ファイバ樹脂塗装方法によ
れば、塗装された樹脂層内への空気の混入を少なくでき
て高速で樹脂塗装ができるので、作業能率を向上できる
と共に、樹脂の過熱劣化を防止できる効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の光フアイバ樹脂塗装方法を実施する装置
の断面図、第２図は本発明の光フアイバ樹脂塗装方法を
実施する装置の断面図である。 １：光ファイバ、２：樹脂槽、 ３：塗装用・樹脂、４：コーテッドファイバ、５：吹出
管、６：ガス体、１０：吹出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 流動状態の塗装用樹脂が充填された樹脂槽内に予め加熱
   された光ファイバを上方より下方へ走行させ、該光フア
   イバ外周に樹脂被覆層を形成する方法において、上記樹
   脂槽上端に進入する上記光ファイバの進入方向と逆方向
   に向かって光ファイバの周囲にガスを噴出させると共に
   樹脂槽上部内の空気を吸収して光フアイバ周囲に軸方向
   に噴出させ、光ファイバを冷却すると共に光ファイバに
   よる空気の抱き込みを阻止し、かつ、樹脂槽内上部を大
   気圧より減圧状態に保持し塗装することを特徴とする光
   フアイバ樹脂塗装方法。