JPS598681Y2 - 自動ボタン孔寸法決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動ボタン孔寸法決め装置に関する。

ボタン孔寸法決め装置自体は新規なものではない。

しかしながら在来周知のボタン孔寸法決め装置は衣類を
ミシンの縫製位置に動かす前に、該衣類上に所要のボタ
ン孔の寸法をマークするに使用されるものであった。

技術的には、ミシンの針揺動および加工物送り機構に対
するパタンカム装置の一部分として働らくボタン孔形戊
機構を設け、前記バタンカムの動作を自動的に変化せし
め、ボタン孔縫目を形或するようになった方法において
、前記ボタン孔形威機構と共働するボタン孔寸法決め装
置を使用して所要寸法のボタン孔を得るようになった方
法は周知である。

ＧＯｌｄｂａＣｈノ米国特許第３５９６６１８号に記載
されたボタン孔形戊機構においては縫製せんとする材料
の上に触座する車輪が設けられ、前記材料が送られる時
にこの車輪が回転し、所定の間隔で電子機構を制御する
感知パルスを発生し、それによって家庭用ジグザグミシ
ンのボタン孔形或機構組立体を適当に作動させるように
なっている。

しかしながらボタン孔の所要の寸法に対して読取り車輪
を予じめセットするためにはボタン孔の寸法を知りまた
は測定する必要がある。

本考案の目的は使用すべきボタンに対してボタン孔の寸
法を自動的にセットする装置を供することである。

この目的はボタン孔読取り車輪内にボタンを把持するた
めの１組の垂片、すなわち一つの固定垂片と一つの可動
垂片とを設け、前記可動垂片を前記読取り車輪の調節リ
ングに作動的に連結し、ボタンを把持するために前記垂
片が相対的に移動するように前記リングをセットした時
に、ボタン孔の寸法が同時にセットされるようになすゞ
ことによって達威される。

次に添付図面によって本考案の実施例を説明する。

本考案によるボタン孔寸法決め装置は第１図に示される
如く、ＧＯｌｄｂａＣｈノ米国特許第３５９６６１８号
に記載されているボタン孔形戒機構（図示せず）の読取
り車輪の一部分を形威している。

図において読取り車輪組立体は１０によって示されてい
る。

この車輪組立体１０は回転自在の車輪１２を有し、該車
輪は支持部材１４に装着され、かつ縫製せんとする材料
の直線運動を回転運動に変換するために使用される。

車輪フランジ１６の周囲には溝１８が形威され、この溝
はエラストマ製のＯリング２０を受入れ、車輪１２と材
料との間にけん引力を発生させるようになっている。

相互に平行な第１溝孔２２および第２溝孔２４は車輪ハ
ブ２６の片面内にその中心の両側に形或されている。

第１溝孔２２は端部が閉鎖されかつ車輪ハブ２６内に形
威されているが、第２溝孔２４はハブ２６の縁を通して
形威されている。

第２溝孔２４およびハブ２６の縁と交差するように円形
凹所２８が形威され、ピニオン歯車３０を収納するよう
になっている。

前記ピニオン歯車３０は中心軸３２を有し、この軸に対
して前記凹所２８の底部に孔３４が設けられている。

前記ピニオン歯車を定位置に保持するために保持器３３
が使用される。

前記第２溝孔２４の中にはラツク３６が摺動自在に位置
決めされ、ラック３６およびピニオン歯車をそれぞれ第
２溝孔２４および凹所２８内に位置決めした時に、該ラ
ック３６がピニオン歯車３０の歯と噛合する。

車輪ハブ２６を囲繞する調節リング３８が設けられてい
る。

この調節リング３８は内歯リング歯車４０を有し、該歯
車は凹所２８が車輪ハブ２６の縁と交差する点において
ピニオン歯車３０と噛合する。

前記調節リング３８の周囲には刻み目４２が形或され、
その手動的回転を容易にするようになっている。

図によって明らかな如く調節リング３８を回転すれば内
歯リング歯車４０はピニオン歯車３０を回転せしめ、こ
れはラツク３６に直線運動を行わせる。

ボタンを保持するために可動枠４４が設けられている。

前記可動枠４４には中央溝孔４６と、該溝孔４６に隣接
する大きな平坦部分４８とが形威され、可動枠４４をラ
ツク３６に装架するようになっている。

溝孔４６の底部において可動枠４４は直角に折曲され、
ボタン保持器５０を形或している。

前記拡大部分と相対する溝孔４６の側において、垂片５
２がボタン保持器と反対方向に折曲されている。

この垂片５２は車輪ハブ２６内の第１溝孔２２に嵌合す
る。

この第１溝孔２２の中にはばね５４が設けられ、前記垂
片５２を上向きに弾発するようになっている。

前記組立体はカバー５６によって包囲されている。

このカバー５６には半径方向の溝孔５８が形戊され、可
動ボタン保持器５０に適合するようになっている。

カバー溝孔５８と直径的に相対するように固定ボタン保
持器６０が装架され、この保持器に対して前記可動ボタ
ン保持器５０が移動するようになっている。

前記車輪１２および勿バー５６の中心にはそれぞれ共通
孔６２ ．６４が設けられ、これらの孔を通る装架ねじ
６６が車輪組立体↑０を支持部材１４に固定している。

可動枠４４内に設けられた中央溝孔４６は前記装架ねじ
６６を通すためのものである。

前記車輪組立体１０をミシンに装架する態様の詳細はＧ
ｏｌｄ ｂａｃｈの米国特許第３５９６６１８号に記載
されている。

前記Ｇｏｌｄ ｂａｃｈの光電読取器を作動するために
、鏡の如き反射装置６８ ．７０がそれぞれ車輪フラン
ジ１６および調節リング３８の周囲に設けられ、調節リ
ング３８の任意の位置において二つの反射装置６８ ．
７０の円周方向距離が、固定ボタン保持器６０および可
動ボタン保持器５０の間隔とほぼ等しくなるようにされ
ている。

作業を行う場合には所要寸法のボタンが前記固定ボタン
保持器６０と可動ボタン保持器５０との間に置かれる。

調節リング３８を回転すれば、可動ボタン保持器５０が
固定ボタン保持器６０の方に移動し、これらの間にボタ
ンが締着されるようになる。

この時生じた反射装置６８ ．７０の間隔はボタンの直
径に等しく、シたがってＧｏｌｄ ｂａｃｈのボタン孔
形戊機構を作動することによって適当な寸法のボタン孔
が形威される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案によるボタン孔形或機構用読取り車輪組
立体の透視図である。 第：２図は読取り車輪およびボタン孔寸法決め装置の展
開透視図である。 第３図は読取り車輪組立体の正面図である。第４図は第
３図の線４−４に沿って取られた読取り車輪の断面図で
ある。 第５Ａ図、第５Ｂ図、第５Ｃ図および第５Ｄ図はボタン
孔を形或する時の作業段階順序を示す。 図において １０は読取り車輪組立体、１２は車輪、１
４は支持部材、１６は車輪フランジ、１８は溝、２０は
Ｏリング、２２は第１溝孔、２４は第２溝孔、２６は車
輪ハブ、２８は円形凹所、３０はピニオン歯車、３２は
中心軸、３３は保持器、３４は孔、３６はラック、３８
は調節リング、４０はリング歯車、４２は刻み目、４４
は可動枠、４６は中央溝孔、４８は平坦部分、５０は可
動ボタン保持器、５２は垂片、５４はばね、５６はカバ
ー、５８は溝孔、６０は固定ボタン保持器、６２．６４
は孔、６６は装架ねし、６８，７０は反射装置である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）縦方向往復運動を行う針棒と、前記針棒を横方向
   に揺動せしめジグザグ縫目を形戒するようになった機構
   にして、針の揺動運動の中心位置を調整する部材を有す
   る機構と、加工物送りの前進および後進方向に対応する
   位置範囲を有する送り調整部材を備えた加工物送り機構
   と、ミシン内に作動的に連結された作動機構にして、前
   記針棒に縦方向往復運動および横方向揺動を与えると共
   に、これと同期して前記加工物送り機構に運動を与える
   ようになった作動機構と、ボタン孔を形戊する時に前記
   ミシンの機能を制御するボタン孔形或装置組立体にして
   、縫製せんとするボタン孔の長さを決める読取り車輪組
   立体を有しかつ種々の長さのボタン孔をプログラムする
   ための調節装置を有するボタン孔形或装置とを有するジ
   グザグミシンにおける自動ボタン孔寸法決め装置におい
   て、前記調節装置が前記読取り車輪組立体に回転可能に
   取付けられた調節リングと、前記読取り車輪組立体およ
   び調節リングに設けられてその相対的位置が自動ボタン
   孔寸法決め装置によって読取られてボタン孔の長さを決
   める装置と、少なくとも一方のボタン保持器が他方のボ
   タン保持器に対して相対的に移動し得るようになった一
   対のボタン保持器と、前記少なくとも一方の可動ボタン
   保持器および前記調節リングの間に配設されて調節リン
   グを読取り車輪組立体に対して適当な位置に配置し、ボ
   タン保持部がボタンをそれらの間に保持するように移動
   する時に前記ボタン保持器に保持されたボタンを収容す
   るに適当なボタン孔長さを決める位置まで調節リングを
   移動させる運転伝達装置とを有することを特徴とするジ
   グザグミシンの自動ボタン孔寸法決め装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項記載のジグザグミ
   シンの自動ボタン孔寸法決め装置において、前記運動伝
   達装置が前記少なくとも一方の可動ボタン保持器および
   前記調節リングにそれぞれ装着されたラックおよびピニ
   オン歯車対を有するジグザグミシンの自動ボタン孔寸法
   決め装置。