JPS5986693A - 炭化水素からオレフインを製造するための熱分解法 - Google Patents

炭化水素からオレフインを製造するための熱分解法

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JPS5986693A
JPS5986693A JP57196751A JP19675182A JPS5986693A JP S5986693 A JPS5986693 A JP S5986693A JP 57196751 A JP57196751 A JP 57196751A JP 19675182 A JP19675182 A JP 19675182A JP S5986693 A JPS5986693 A JP S5986693A
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JP
Japan
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oil
reaction
methane
hydrogen
hydrocarbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP57196751A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Takahashi
直之 高橋
Toshio Okamoto
岡本 年郎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/121

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メタンと水素の共存下において、〃n圧下で
炭化水素を熱分解してオレフィン特にエチレン、プロピ
レンを主体に製造する方法に関する。
従来、エタン、プロパンなどのカーボン数2以上の軽質
のガス状炭化水素及びナフサ、灯軽油等液状の炭化水素
をオレフィンに転換する方法としてスチームクランキン
グと呼称される熱分解法が用いられている。この方法は
スチームを急速加熱用の熱媒体として、またコークやタ
ールの析出を防止する希釈媒体として用い、炭化水素を
気相反応で通常反応温度850℃以下、滞留時間[lL
1〜15秒の反応条件下でオレフィンに転換させる。こ
の方法では有害な副反応を防止するために常圧に近い低
い圧力でかつ非常に高いスチーム希釈下で操作しなけれ
ばならない0 スチームクラッキングに代る方法として水素の雰囲気で
熱分解する方法がいくつか提案されている。
水素の雰囲気で熱分解する方法はコークの抑制を行うこ
とができるが、有用でないメタンの副生が多く、その分
だけオレフィン収率が少ない欠点がある。
本発明者らは、上記欠点を改良した方法すなわちメタン
と水素の雰囲気で炭化水素を分解することKよってメタ
ンの生成を抑制する方法を特願昭57−586B4号(
57年5月118)Kてすでに提案したが、本発明は特
願昭57−58684号の発明をさらに改良した方法を
提供するものである。
すなわち、上記先願方法では温度800〜1200℃の
炭化水素分解反応器出口から出てくる反応生成物を水の
噴射等により急冷して目的とするオレフィンを得るもの
であるが、このとき、熱をより効率よく回収すること、
および今後の石油需要動向に応じて軽質ナフサから重質
油と巾広い原料が使用できる、熱分解によるオレフィン
製造方法を提供することを本発明では目的としているの
である。
本発明は、■炭化水素からメタンと水素の雰囲気で80
0℃以上の温度で熱分解し、■次に得られた高温の分解
生成ガスと低温のナフサ。
灯油、軽油のような軽質炭化水素油と混合して温度を6
00℃以上、滞留時間を11.5秒以下に維持して熱分
解し、この熱分解での吸熱により同時に反応生成物を急
冷して反応を凍結することを特徴とする炭化水素からオ
レフィンを製造するための熱分解法である。
本発明の第1段のメタンと水素の雰囲気での炭化水素の
分解は、本発明者らが出願中の特願昭57−58684
号の発明の内容と同じである。第1段で800〜120
0℃の温度、メタンと水素の混合ガスと炭化水素を接触
させて熱分解する方法はコーキングが少なくメタンの副
生も少なく、オレフィン収率を上げることができる0ま
た重質の原料、例えばアスファルト等にも適用できる特
徴を持っている。
メタンと水素の豊富な存在下で炭化水素を熱分解させる
と次の作用・機構によジメタンの生成を抑制しオレフィ
ンの収率を増加することができる。
■ 炭化水素原料は、まず第1段階の熱分解によりメタ
ン、エチレン、プロピレン、重質の炭化水素等に分解す
る。次にエチレン、プロピレン等のオレフィンは、水素
化によりエタン、プロパン、メタン等へのパラフィン化
が進ム。エチレンのパラフィン化の反応式は次のとおり
である。
02E44 H2→ c、)I、       (41
02H@ + H2→ 20H4(21この反応の累反
応過程は高温下でH2から生成する水素ラジカル(■・
)が反応を律速しており水素濃度が高く、高温程この反
応速度が大である。一方高温下で大量のメタンが水素と
同時に存在するとメタンからメタンラジカk (OH,
・ンが生成し引続きエタン、メタン等の生成反応が起る
OH4+ H−; OH3・十Hz     (312
0H3,−) C2H@ →01H5−+ H−(41
−O,H4+ 1’I、   (5) (3)式の反応により水素ラジカル濃度が減少し、メチ
ルラジカル濃度が増加する。すなゎちメタンは水素ラジ
カルの吸収剤となるため水素ラジカルによるオレフィン
の水素化反応((1) 、+21式〕を防止できる。
同時に生成したメチルラジカルの再結合((41式、(
5)式〕によるメタンのエタン、エチレンへの転換機能
を有する。メタンは水素に比べて高い比熱を持つためメ
タン水素混合ガスの熱容量は水素単独ガスの熱容量よシ
大又水素化反応が抑制されるので発熱がl′7等の理由
で反応温度の安定な維持が容易となる。その他反応温度
、滞留時間の選定の巾が広い特徴がある0又従来の水素
雰囲気での熱分解と同じく、重質原料に対してもコーキ
ングを防止できる。
以上第1段の反応の特徴を述べたが、次に上記反応を行
わせた後に別途炭化水素を添加して最低600℃以上の
温度で熱分解反応を行わせると同時に反応生成物を急冷
する、本発明の重要な特徴である第2段反応について説
明する。
今後の石油需要動向よシ見て、軽質ナフサ及び重質油が
余剰となることが必至である。従って石油製品の需要動
向に応じて軽質ナフサから重質油と巾広い原料が使える
オレフィン製造の熱分解法が望まれる。このため例えば
第1段反応部でアスファルト等重質油からコーキングを
抑制し、高ガス化率の下オレフィン等を高収率にて生産
するため、高濃度のメタン、水素の存在下で、高苛酷度
分解を行い、引続き後続の第2段反応部で容易に分解し
やすい軽質炭化水素、例えば軽質ナフサ全導入し、第1
段分解生成物の有する顕熱を利用して熱分解を行い、同
時に軽質ナフサの蒸発時の潜熱と第2段反応における吸
熱反応を、第1段、第2段反応で生成された反応生成物
の急冷に利用するというものである0 本発明方法により次の効果が奏せられる。
(1)反応維持のため1段目に供給した熱を2段反応に
おいてさらに炭化水素の分解の吸熱に利用するので熱回
収の効率が増加する0(2)2段分解反応の潜熱および
反応に伴う吸熱により1段分解生成物、2段分解生成物
が冷却されるので、最終段階での冷却も効率よく行なわ
れると共に、オレフィン等のパラフィンへの副反応、過
分解反応及びコーキング反応を抑制できる。
(3)第1段反応と第2段反応部での分解原料及び又は
分解条件の差異全利用して、石油化学製品需要の変動に
容易にかつ最適に適合させることができる。
(4)1段反応に供された分解原料から得られた収率分
布に2段反応に供された分解原料による新たな収率分布
を加算して、所望の収率分布を容易に且つ最適に生産で
きる。
(5)本発明ではH2/CH4k循環使用することを基
体とするが、第1段反応ガスに、新たなH2とOH4の
供給なしに行われる第2段反応の分解ガスを加算するこ
とによりH2とOH4の相対的比率を低減させ、前記(
4)項での収率調整機能と合せて、通常的管式ナフサ分
解の分解ガス成分と類似のものを生成できることによシ
既存設備への一体的運転が容易となる。
第1図を用いて本発明の詳細な説明する。
ナフサ、灯油、軽油、アスファルトなどの原料炭化水素
油1とメタンと水素からなる高温ガス2を反応器5に導
入し、反応器内で温度800〜1200℃、滞留時間5
〜50ミリ秒、圧力20バールに維持して熱分解を行わ
せたのち、反応器の中間に別のナフサ、灯油、軽油等の
軽質炭化水素4を導入し、温度600℃以上、滞留時間
O,S秒以下、圧力20バールに維持して熱分解を行わ
せた後、生成物はクエンチャ部6に導入する。クエンチ
ャ部において高温の生成物には、冷却剤7例えば水が注
入され500℃以下に冷却される0未分解油と凝縮油9
はクエンチャ部の下部からポンプ10を通って抜き出さ
れる。ガス状の炭化水素8が抜き出され分離系(図示な
し)に導かれ、製品のオレフィン等が得られる。
実施例1 7o−シート第1図に従ってイラニアンヘビー減圧残油
の熱分mを行った。
250℃の減圧残油100重量部とメタン水素混合ガス
(メタンと水素のモル比1 : I )90重量部を反
応器に導入して、1段反応では、滞留時間20ミリ秒、
圧力20バール、反応温度920〜1020℃で熱分解
させ、次に2段反応では20℃の軽油100重量部を添
加して滞留時間110ミリ秒、圧力20バール、反応温
度800〜900℃(2段山ロ温度700〜750℃)
で熱分解し、最後に生成物を水で200℃まで冷却した
。生成ガスをガス分析して原料重量に対する生成物の収
11t%で求めた結果を表1に示す。
表1に示すように、ライン4からの炭化水素導入のない
1段反応(比較例1,2)と比較し、本発明の2段反応
(例1,2.5)はメタン生成tk抑制してエチレン、
プロピレン等のオレフィンを高収率で得ることができた
。エタン。
プロパンは次工程でタラツキングして容易にエチレン、
プロピレンになるので有効成分である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施態様を示すフローシートで
ある。 復代理人  内 1)  明 復代理人  萩 原 亮 −

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 炭化水素原料からオレフィン成分を製造する方法におい
    て、該炭化水素原料をメタンと水素の雰囲気で800℃
    以上の温度で熱分解し、次に得られた高温の分解生成ガ
    スと低温の軽質炭化水素油と混合して温度を600℃以
    上、滞留時間を0.5秒以下に維持して熱分解し同時に
    反応生成物を急冷して反応を凍結することを特徴とする
    、炭化水素からオレフィンを製造するための熱分解法。
JP57196751A 1982-11-11 1982-11-11 炭化水素からオレフインを製造するための熱分解法 Pending JPS5986693A (ja)

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