JPS598558B2 - サ−マルプリントヘツド - Google Patents

サ−マルプリントヘツド

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JPS598558B2
JPS598558B2 JP51099931A JP9993176A JPS598558B2 JP S598558 B2 JPS598558 B2 JP S598558B2 JP 51099931 A JP51099931 A JP 51099931A JP 9993176 A JP9993176 A JP 9993176A JP S598558 B2 JPS598558 B2 JP S598558B2
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JP
Japan
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thin film
thermal print
print head
heating element
atom
Prior art date
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Expired
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JP51099931A
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JPS5325442A (en
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彪 長井
清孝 和佐
茂 早川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はサーマルプリントヘッド、特に寿命の長い薄膜
型サーマルプリントヘッドに関するものである。
この種サーマルプリントヘッドは、絶縁性支持基体上に
薄膜発熱体と保護膜を積層し、保護膜でもつて、感熱記
録紙との摺動接触による薄膜発熱体の摩耗などから保護
するよう構成されている。
従来、薄膜発熱体の材料としては、ニクロムや窒化タン
タルが、また保護膜の材料としては、酸化シリコンや酸
化タンタルなどが、それぞれ使用されている。薄膜型サ
ーマルプリントヘツドでは、薄膜発熱体の寿命、すなわ
ちその抵抗値の安定性によつて、その寿命がほとんど決
まる。
ヘツド寿命としては、所定の熱パルスを連続して500
時間発生させたときの、薄膜発熱体の抵抗値変化が初期
値の10%以下であることが要求されている。従来の薄
膜型サーマルプリントヘツドでは、最高表面温度250
〜350℃の熱パルスを発生させている。
しかし、このような熱パルスでは、最近要求されつつあ
る記録速度の向上に対処できなくなつて来ている。すな
わち、高速熱記録では、最高表面温度450〜500℃
の熱パルスが必要とされるが、従来の薄膜型サーマルプ
リントヘツドで、このような高い泥度の熱パルスを発生
させると、ヘツド寿命は100時間以下となり、実用に
耐えられなくなる。本発明は高い温度の熱パルスを発生
することのできる、長寿命の薄膜型サーマルプリントヘ
ツドを提供しようとするものである。
その特徴とするところは、薄膜抵抗体が、少なくとも、
Ti.!l:Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,MO
,W,Fe,CO,Niのうちから選ばれた1種以上の
第1の元素、CとNのうちから選ばれた1種以上の第2
の元素、および、SiとBのうちから選ばれた1種以上
の第3の元素で形成されていることにある。無論、使用
目的に応じて、あるいはさらに特性を改善するために、
他の成分を追加導入してもよい。以下、その詳細につい
て説明する。
第1図は、本発明にかかるサーマルプリントヘツドの、
基本的な構造を示す。図において、1は支持基体となる
、たとえばアルミナ磁器のような絶縁性基板、2は薄膜
発熱体、3,3′は電極、4は保護膜である。電極3,
3′や保護膜4の材料については、特に制約がなく、た
とえば前者としてはAuを、また後者としてはSiCを
それぞれ使用する。図A,Bは電極3,3′の位置が異
なるものであり、製造上、使用上、および信頼性などを
考慮して、その構造を選ぶことができる。発明者らの研
究によれば、第1の元素として、Ti.l5Zr,Hf
,V,Nb,Ta,MO,Wのうちから選択した1種以
上の元素を使用した場合の方が、MnとFe,Cr,C
O,Niのうちから選ばれた1種以上の元素を使用した
場合に比べて、抵抗の安定性において若干優れているこ
とが認められた。
その理由は十分に解明されていないが、前記の第1の元
素の硼化物、炭化物、窒化物あるいは珪化物などの化合
物の構造を含むことを考えると、第1の元素としてMn
やFe,Cr,CO,Niを選んだ場合、これらの化合
物の融点や微少硬度が、TiやZr,Hf,V,Nb,
Ta,MO,Wを選んだ場合の化合物のそれらに比べて
低いかまたは小さいという、熱的、機械的性質の有意差
が影響していると考えられる。このため、第1の元素と
して、より好ましくは、TiやZr,Hf,V,Nb,
Ta,MO,Wから選択された1種または2種以上を使
用する。第2図に、代表的な薄膜発熱体の寿命特性を示
す。図の実線は従来のTaN発熱体の特性であり、−点
鎖線は10原子%Cr−30原子%Si−60原子%N
発熱体の特性であり、破線は20原子%Ta−30原子
%Si−50原子%N発熱体の特性である。図から明ら
かなように、TaN発熱体は最高表面温度を450℃と
すると、ほぼ150時間程度で抵抗値が10%以上変化
してしまう。
さらに、500℃としたときには、きわめて短時間でそ
の抵抗値がいちぢるしく変化してしまう。このため、T
aN発熱体を使用したときには、その最高表面温度を低
く保持しなければならず、熱記録速度を高めるためには
、おのずと限界があつた。ところが、Cr−Si−C発
熱体の場合、最高表面温度を500℃としても、抵抗値
が初期値に対して10%変化するに要する時間は、ほぼ
500時間にも達する。さらに、Ta−Si−N発熱体
では500時間経過しても抵抗値変化が約6%程度であ
り、最高表面温度を450℃に低下させてやると、50
0時間経過後で初期値に対して2%程度しか変化してい
ない。すなわち、このことから、本発明にかかる薄膜発
熱体は、高い温度で発熱させても、その特性がきわめて
安定しており、長寿命であることがわかる。上述のよう
なTa−Si−N発熱体にみられる寿明特性は、Taに
かえTiやZr,Hf,V,Nb,MO,wを使用して
も、あるいはTaを含めたこれら元素の2種以上を組合
わせて使用しても、認められた。
また、Cr−Si−N発熱体においても、CrにかえM
nやFe,CO,Ni,またはCrを含めたこれらの元
素の2種以上を組合わせて使用しても、それと同等の寿
命特性が得られた。さらに、いずれの系の薄膜抵抗体に
おいても、SiにかえてBまたはSiとBを、Nにかえ
てCまたはNとCを使用した場合にも、それぞれ同じ傾
向の特囲が認められた。次に、第1の元素としてTi,
Zr,Hf,V,Nb,Ta,W,MOを選択したとき
の各種薄膜発熱体の推奨すべき組成範囲を下記第1表に
示す。
組成がこの範囲内にある薄膜発熱体は、いずれも、最高
表面温度を450℃とし、500時間経過後において、
抵抗値の初期値に対する変化分が10%以内である。本
発明に訃ける薄膜発熱体が、寿命特性に優れた安定性を
示す理由のひとつとして、第2表に示すように、これま
での薄膜発熱体に比べて、比抵抗を105μΩ一?程度
にまで非常に大きくできることがあけられる。
これはとりもな卦さず、同一の抵抗値の薄膜発熱体を構
成する場合、本発明によれば従来品に比べて、その膜厚
を厚くできることを意味する。薄膜抵抗体が厚くなれば
、たとえば保護膜を通して拡散して来る酸素によつて酸
化層が形成されても、それによる影響が小さく、したが
つて抵抗値変化も小さい。このように、本発明において
比抵抗値を高くできるのは、第1の元素の窒化物または
炭化物に加え、比抵抗の高?1又はBの窒化物又は炭化
物が含まれて卦り、このために従来にない高比抵抗の薄
膜発熱体を得ることができる。寿命特性が優れているさ
らに他の理由としては、本発明に訃ける薄膜発熱体が、
第1の元素の窒化物又は炭化物とSi又はBの窒化物又
は炭化物といつた化合物を含み、これらの化合物がいず
れも高い融点をもち、かつ高い温度でも化学的に安定で
あり、これら化合物が抵抗値の安定化に寄与しているた
めと考えられる。
以上説明したように、本発明にかかるサーマルプリント
ヘツドは、その薄膜発熱体が十分に高い温度に耐え、高
温の熱パルスを発生することができるだけでなく、その
寿命特性においていちぢるしく優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bはそれぞれ本発明にかかるサーマルプリン
トの代表的な構造を示す断面図、第2図はその薄膜発熱
体の最高表面温度を一定としたときの、抵抗値の変化す
る状態を示す図である。 1・・・・・・絶縁性基板、2・・・・・・薄膜抵抗体
、3,3′・・・・・・電極、4・・・・・・保護膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも、TiとZr、Hf、V、Nb、Ta、
    Cr、Mo、W、Mn、Fe、Niのうちから選ばれた
    1種以上の第1の元素、CとNのうちから選ばれた1種
    以上の第2の元素、および、SiとBのうちから選ばれ
    た1種以上の第3の元素からなる薄膜で発熱体が構成さ
    れていることを特徴とするサーマルプリントヘッド。 2 特許請求の範囲第1項記載のサーマルプリントヘッ
    ドにおいて、薄膜発熱体を形成する第1の元素がTi、
    Zr、Hf、V、Nb、Ta、WおよびMoのうちから
    選ばれた少なくとも1種であることを特徴とするもの。 3 特許請求の範囲第1項記載のサーマルプリントヘッ
    ドにおいて、薄膜発熱体を形成する第1の元素がTi、
    Zr、Hf、V、Nb、Ta、W、およびMoのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種であり、第2の元素がCであ
    り、第3の元素がSiであつて、前記第1の元素が10
    〜40原子%、前記第2の元素が20〜50原子%、お
    よび前記第3の元素が20〜60原子%であることを特
    徴とするもの。 4 特許請求の範囲第1項記載のサーマルプリントヘッ
    ドにおいて、薄膜発熱体を形成する第1の元素がTi、
    Zr、Hf、V、Nb、Ta、W、およびMoのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種であり、第2の元素がNであ
    り、第3の元素がSiであつて、前記第1の元素が5〜
    40原子%、前記第2の元素が30〜60原子%、およ
    び前記第3の元素が30〜60原子%であることを特徴
    とするもの。 5 特許請求の範囲第1項記載のサーマルプリントヘッ
    ドにおいて、薄膜発熱体を形成する第1の元素がTi、
    Zr、Hf、V、Nb、Ta、W、およびMoのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種であり、第2の元素がCであ
    り、第3の元素がBであつて、前記第1の元素が5〜3
    0原子%、前記第2の元素が10〜50原子%、および
    前記第3の元素が20〜80原子%であることを特徴と
    するもの。 6 特許請求の範囲第1項記載のサーマルプリントヘッ
    ドにおいて、薄膜発熱体を形成する第1の元素がTi、
    Zr、Hf、V、Nb、Ta、W、およびMoのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種であり、第2の元素がNであ
    り、第3の元素がBであつて、前記第1の元素が10〜
    40原子%、前記第2の元素が20〜50原子%、およ
    び前記第3の元素が20〜60原子%であることを特徴
    とするもの。
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