JPS5985397A - 送給性および耐スパツタ性にすぐれたア−ク溶接用鋼ワイヤの製造法 - Google Patents
送給性および耐スパツタ性にすぐれたア−ク溶接用鋼ワイヤの製造法Info
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- JPS5985397A JPS5985397A JP19430382A JP19430382A JPS5985397A JP S5985397 A JPS5985397 A JP S5985397A JP 19430382 A JP19430382 A JP 19430382A JP 19430382 A JP19430382 A JP 19430382A JP S5985397 A JPS5985397 A JP S5985397A
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- B23K35/40—Making wire or rods for soldering or welding
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は送給性および耐スノ<ツタ性にすぐれたアーク
溶接用鋼ワイヤの製造法に関し、更に詳しくは送給性お
よび耐スパツタ性にすぐれたアーク溶接用鋼ワイヤとし
て内部酸化層を瘤成せしめ有効酸素量として40〜30
0 ppm k含有せしめた鋼ワイヤの製造法に係わる
ものである。
溶接用鋼ワイヤの製造法に関し、更に詳しくは送給性お
よび耐スパツタ性にすぐれたアーク溶接用鋼ワイヤとし
て内部酸化層を瘤成せしめ有効酸素量として40〜30
0 ppm k含有せしめた鋼ワイヤの製造法に係わる
ものである。
アーク溶接、特にCO2アーク溶接において、近年とみ
にその溶接作業が高速化、複雑化および広範囲化しつつ
あり、送給性および耐スパツタ性にすぐれた鋼ワイヤが
要望されている。
にその溶接作業が高速化、複雑化および広範囲化しつつ
あり、送給性および耐スパツタ性にすぐれた鋼ワイヤが
要望されている。
従来、アーク溶接に用いられている0、8〜2.4mm
φの溶接用鋼ワイヤを製造する場合の工程の概略を記す
と、(1)表面スケール除去工程、(2)荒引伸線工程
、(3)軟化焼鈍工程、(4)メッキ前処理(酸洗)工
程、(5)メッキ工程、(6)仕上線引工程、(7)巻
取工程、などがあげられる。
φの溶接用鋼ワイヤを製造する場合の工程の概略を記す
と、(1)表面スケール除去工程、(2)荒引伸線工程
、(3)軟化焼鈍工程、(4)メッキ前処理(酸洗)工
程、(5)メッキ工程、(6)仕上線引工程、(7)巻
取工程、などがあげられる。
溶解、鍛造、熱延を経て5〜8 mmφ程度に加工され
た線材には、その表面に多量のスケールが伺着している
。このスケールは荒引伸線工程で、ダイスな荒らす主原
因となり、鋼ワイヤの生産性を極度に低下させネばかり
でなく、線引によってスケールがワイヤ内部に楔状にく
いこみ、これがメッキ密着性を阻害するなどの問題とな
っている。
た線材には、その表面に多量のスケールが伺着している
。このスケールは荒引伸線工程で、ダイスな荒らす主原
因となり、鋼ワイヤの生産性を極度に低下させネばかり
でなく、線引によってスケールがワイヤ内部に楔状にく
いこみ、これがメッキ密着性を阻害するなどの問題とな
っている。
このためスケールを除去する工程は、製造工程上重要で
あって、機械的に剥離除去したのち、さらに酸洗による
化学的な除去手段がとられている。
あって、機械的に剥離除去したのち、さらに酸洗による
化学的な除去手段がとられている。
荒引伸線後の焼鈍は、製品ワイヤの引張強度を調整する
目的でおこなわれるので、焼鈍条件は目標とする製品の
機械的性質、製品径、あるいは素材の化学的組成、線引
加工によって受ける硬化の度合、などを考慮して選択さ
れるのが普通である。
目的でおこなわれるので、焼鈍条件は目標とする製品の
機械的性質、製品径、あるいは素材の化学的組成、線引
加工によって受ける硬化の度合、などを考慮して選択さ
れるのが普通である。
焼鈍の手段として通常実施されているものは、定置型の
加熱炉で製造ラインと分離してメツラインでおこなう場
合や、製造ライン中の連続炉、あるいは電気の直接通電
などによって連続的におこなわれている。この時の加熱
炉雰囲気は大気中でおこなわれる場合が多いが、大気中
加熱で生成されるスケールによる酸化損失を防ぐ目的や
、鋼ワイヤを銅メッキしたあとで焼鈍する場合には、酸
化防止の意味から、窒素ガス、水素ガス、あるいはその
混合ガスなどの中性又は還元性ガスが使用される。
加熱炉で製造ラインと分離してメツラインでおこなう場
合や、製造ライン中の連続炉、あるいは電気の直接通電
などによって連続的におこなわれている。この時の加熱
炉雰囲気は大気中でおこなわれる場合が多いが、大気中
加熱で生成されるスケールによる酸化損失を防ぐ目的や
、鋼ワイヤを銅メッキしたあとで焼鈍する場合には、酸
化防止の意味から、窒素ガス、水素ガス、あるいはその
混合ガスなどの中性又は還元性ガスが使用される。
大気中焼鈍によるスケールにもとよシ、中性ガス雰囲気
などの雰囲気中焼鈍による場合でも、焼鈍後のワイヤ表
面には伸線工程中に付着した潤滑剤やその燃焼残渣物質
が少からず残留している。
などの雰囲気中焼鈍による場合でも、焼鈍後のワイヤ表
面には伸線工程中に付着した潤滑剤やその燃焼残渣物質
が少からず残留している。
このようなワイヤ表面のスケールや残留物質はメッキ工
程のメッキ仕上・シに多大の影響を及はすためにメッキ
工程の前に酸洗工程を配している。
程のメッキ仕上・シに多大の影響を及はすためにメッキ
工程の前に酸洗工程を配している。
メッキ工程後の鋼ワイヤは所定の線径に線引加工したの
ちに捲取られ、実用に供される。
ちに捲取られ、実用に供される。
以上、従来のアーク溶接用ワイヤ製造工程の概略につい
て述べたが、従来おこなわれてきた焼鈍工程は加工硬化
したワイヤの軟化のために実施されておシ、その雰囲気
も大気以外に中性ガスを用いる場合でも、ただ単に生成
されるスケールを出来る限シ抑えるのがその目的であっ
た。
て述べたが、従来おこなわれてきた焼鈍工程は加工硬化
したワイヤの軟化のために実施されておシ、その雰囲気
も大気以外に中性ガスを用いる場合でも、ただ単に生成
されるスケールを出来る限シ抑えるのがその目的であっ
た。
本発明は従来実施されてきた上記のような通常の焼鈍工
程にかえて、30%以下のアルカリ金属、またはアルカ
リ土金趙炭酸塩水溶液を塗布し、乾燥した後、雰囲気組
成を制御した軟化焼鈍を施すことによって、鉋ワイヤの
拐質調整を行うことと同時により確実な内部酸化層を形
成させ、送給性および耐スパツタ性などの溶接作業性に
すぐれたアーク溶接用鋼ワイヤを得ることが可能である
との新たな知見を得て本発明をなしたものである。
程にかえて、30%以下のアルカリ金属、またはアルカ
リ土金趙炭酸塩水溶液を塗布し、乾燥した後、雰囲気組
成を制御した軟化焼鈍を施すことによって、鉋ワイヤの
拐質調整を行うことと同時により確実な内部酸化層を形
成させ、送給性および耐スパツタ性などの溶接作業性に
すぐれたアーク溶接用鋼ワイヤを得ることが可能である
との新たな知見を得て本発明をなしたものである。
すなわち、本発明の要旨は、少くとも(、)熱延によっ
て生成された鋼ワイヤ表面のスケールを除去する工程、
(b)荒引伸線工程、(C)メッキ前処理工程(d)メ
ッキ工程、(e)75i定の線径に伸線する柱上伸線工
程、(f)伸線後の捲取工程、(ロ))焼鈍工程の(、
)〜(g)を実施するアーク溶接用鋼ワイヤの製造工程
において、前記焼鈍工程伝)の前に、30%以下のアル
カリ金篇炭酸塩またはアルカリ土金り炭酸塩の1種また
は2種以上の水溶液を塗布し、乾燥する工程(h)を加
え、しかるのち焼鈍工程(g)をFe2SiO4の解離
酸素圧、πFe2SiO4、の10倍を上限とし、10
−1倍を下限とする酸素ポテンシャルを有する制御雰囲
気中で加熱する熱処理工程とするとともに該工程(11
)および(g)を前記各工程のうち(、)〜(e)のい
ずれかの後に挿入することを特徴とする送給性および耐
スパツタ性にすぐれたアーク溶接用銅ワイヤの製造法に
ある。
て生成された鋼ワイヤ表面のスケールを除去する工程、
(b)荒引伸線工程、(C)メッキ前処理工程(d)メ
ッキ工程、(e)75i定の線径に伸線する柱上伸線工
程、(f)伸線後の捲取工程、(ロ))焼鈍工程の(、
)〜(g)を実施するアーク溶接用鋼ワイヤの製造工程
において、前記焼鈍工程伝)の前に、30%以下のアル
カリ金篇炭酸塩またはアルカリ土金り炭酸塩の1種また
は2種以上の水溶液を塗布し、乾燥する工程(h)を加
え、しかるのち焼鈍工程(g)をFe2SiO4の解離
酸素圧、πFe2SiO4、の10倍を上限とし、10
−1倍を下限とする酸素ポテンシャルを有する制御雰囲
気中で加熱する熱処理工程とするとともに該工程(11
)および(g)を前記各工程のうち(、)〜(e)のい
ずれかの後に挿入することを特徴とする送給性および耐
スパツタ性にすぐれたアーク溶接用銅ワイヤの製造法に
ある。
以下、本発明の詳細な説明する。
通常、熱延後の倫ワイヤ表面には、Fe酸化物(FeO
、Fe3O4、Fe2O3など)からなる外部酸化層が
生成されているが、このような状態では雰囲気の酸素ポ
テンシャルを制if¥11シて加熱しても限られた焼鈍
工程におい1内部酸化層を有効に形成することは不可能
である。すなわち、焼鈍工程において内部酸化層を効果
的に形成せしめるには夕1部酸化層を除去したのち、加
熱炉雰囲気を制御・il:W整して、外部酸化層である
FeOより高級な酸化物(Fe504. FC!205
) f生成せしめないようにして焼鈍をおこなう必扱
がある。
、Fe3O4、Fe2O3など)からなる外部酸化層が
生成されているが、このような状態では雰囲気の酸素ポ
テンシャルを制if¥11シて加熱しても限られた焼鈍
工程におい1内部酸化層を有効に形成することは不可能
である。すなわち、焼鈍工程において内部酸化層を効果
的に形成せしめるには夕1部酸化層を除去したのち、加
熱炉雰囲気を制御・il:W整して、外部酸化層である
FeOより高級な酸化物(Fe504. FC!205
) f生成せしめないようにして焼鈍をおこなう必扱
がある。
溶接作業性向上にもっとも効果のあるりp・4ワイヤを
製造するためには、外部酸化層の発達していない内部酸
化層を十分生成せしめる必要があシ、理論的にはFeO
/F’sの平衡酸素分圧に等しい雰囲気酸素ポテンシャ
ルに設定しなければならない。
製造するためには、外部酸化層の発達していない内部酸
化層を十分生成せしめる必要があシ、理論的にはFeO
/F’sの平衡酸素分圧に等しい雰囲気酸素ポテンシャ
ルに設定しなければならない。
以上の観9点から、本発明者らは極めて広範囲に亘る研
究をおこなった結果、焼鈍炉雰囲気酸素ポテンシャルは
F e 07’F’eのそれよ沙も低いFe 2810
4の解離酸素圧(πFe2SiO4)においてもっとも
有効であることを見出し、先にこれについて別途提案を
行なった。即ち、通常、鋼ワイヤと同じ組成を有する鉄
鋼ではもっとも一般的な内部酸化物は5102である。
究をおこなった結果、焼鈍炉雰囲気酸素ポテンシャルは
F e 07’F’eのそれよ沙も低いFe 2810
4の解離酸素圧(πFe2SiO4)においてもっとも
有効であることを見出し、先にこれについて別途提案を
行なった。即ち、通常、鋼ワイヤと同じ組成を有する鉄
鋼ではもっとも一般的な内部酸化物は5102である。
S so2の内部酸化層を形成せしめるには、制御雰囲
気中の加熱工程において鋼材表面の酸素濃度を外部酸化
層を生成せしめない限界まで一杯に高め、なおかつSi
量は5io2の外部酸化)@音形成せしめない程度に高
濃度である必要がある。
気中の加熱工程において鋼材表面の酸素濃度を外部酸化
層を生成せしめない限界まで一杯に高め、なおかつSi
量は5io2の外部酸化)@音形成せしめない程度に高
濃度である必要がある。
それゆえ、制御雰囲気の酸素ポテンシャルはFeO/F
eの平IJN11素分圧(800℃ではPo2=1.0
72X10 atm)とし、鋼ワイヤのBinは30
%以下であることが望ましいことが知られている。しか
しながら、本発明者らの先に述べた研究結果では、Fe
2SiO4の平衡解離圧(πFe25iQ41 P’6
2 = 8.97 X 1 ’O0−21at 。
eの平IJN11素分圧(800℃ではPo2=1.0
72X10 atm)とし、鋼ワイヤのBinは30
%以下であることが望ましいことが知られている。しか
しながら、本発明者らの先に述べた研究結果では、Fe
2SiO4の平衡解離圧(πFe25iQ41 P’6
2 = 8.97 X 1 ’O0−21at 。
800℃)に設定したときもっとも効果的な内部酸化層
が形成されることが判明している。この場合、工業的に
制御雰囲気の酸素ポテンシャルを制御するにはN2Q7
4(2、CO2/CO比を調整するのがもっとも一般的
である。すなわち、FeO/l”eの平衡酸素分圧に相
当するPn2o/PH2比、またはPco2 /Pc。
が形成されることが判明している。この場合、工業的に
制御雰囲気の酸素ポテンシャルを制御するにはN2Q7
4(2、CO2/CO比を調整するのがもっとも一般的
である。すなわち、FeO/l”eの平衡酸素分圧に相
当するPn2o/PH2比、またはPco2 /Pc。
は、800℃においてはそれぞれ0.45,0.43で
ある。Fe25104では800℃において0.130
と0.156となる。勿論、不活性ガスに02をクーラ
させて、上記のFeO/F’s 、 Fe2SiO4の
平衡酸素分圧に設定しても効果は同じである。第1表に
C0−CO2−N2混合雰囲気におけるCo/CO2比
−酸素ポテンシャル(PO2,>の温度変化を示す。
ある。Fe25104では800℃において0.130
と0.156となる。勿論、不活性ガスに02をクーラ
させて、上記のFeO/F’s 、 Fe2SiO4の
平衡酸素分圧に設定しても効果は同じである。第1表に
C0−CO2−N2混合雰囲気におけるCo/CO2比
−酸素ポテンシャル(PO2,>の温度変化を示す。
表の最下欄に” Fe2SiO4(Fe2SiO4の解
離酸素圧)を示した。これによって5i02の内部酸化
層を形成せしめるに必要な制御雰囲気の酸素ポテンシャ
ルとCo −CO2−N2混合雰囲気c7) Co/C
O2比をもとめることができる。すなわち、7oo〜9
00℃の温度域において、酸素ポテンシャルはそれぞれ
700℃では約I X 10−2’ atm、 80
0 ℃では約IXIQ atm、900℃では約I
X 110−18atとなシ、CO/CO2比は大凡1
/6であることがわかる。
離酸素圧)を示した。これによって5i02の内部酸化
層を形成せしめるに必要な制御雰囲気の酸素ポテンシャ
ルとCo −CO2−N2混合雰囲気c7) Co/C
O2比をもとめることができる。すなわち、7oo〜9
00℃の温度域において、酸素ポテンシャルはそれぞれ
700℃では約I X 10−2’ atm、 80
0 ℃では約IXIQ atm、900℃では約I
X 110−18atとなシ、CO/CO2比は大凡1
/6であることがわかる。
そして許される上限は前述の酸素ポテンシャルの10倍
とし、下限は10−1倍とする。
とし、下限は10−1倍とする。
N2− N20− N2混合雰囲気においても同様であ
シ、πFe2SiO4に相当するN2/)120比を有
する雰囲気である。
シ、πFe2SiO4に相当するN2/)120比を有
する雰囲気である。
以上の場合、雰囲気中の酸素ポテンシャルがπpe2s
104の10倍を超えると外部酸化層が生成され、lO
倍未満では内部酸化層の生成が不充分である。
104の10倍を超えると外部酸化層が生成され、lO
倍未満では内部酸化層の生成が不充分である。
とζろで、前述のように鋼材異面のt段素直夏の上昇に
は10×πFe2SiO4以下と限度があるから、この
限られた酸素ポテンシャルのもとて内部酸化層を十分に
生成させるためにFi酸素イオンの供給を増大せしめる
必要がある。その〜ためには、加熱炉雰囲気の酸素ポテ
ンシャルを10”XπFe2SiO4くPo2く10×
πFe2SiO4と一定に保ち短時間で酸素の供給を大
ならしめる方法がもっとも効果的である。その方法とし
て本発明者らは種々検討をおこなった結果、鋼材表面に
アルカリ金属、またはアルカリ土金名の炭酸塩を塗布し
乾燥したのち焼鈍温度に加熱する方法を有効な手段とし
て新たに見出したものである。これによれば、炭酸塩は
分解してCO2を放出し、アルカリ金属、またはアルカ
リ土金属の酸化物が残留し、鋼材表面の酸化反応を促進
するものでおる。この効果は次のような実験によって見
出された。
は10×πFe2SiO4以下と限度があるから、この
限られた酸素ポテンシャルのもとて内部酸化層を十分に
生成させるためにFi酸素イオンの供給を増大せしめる
必要がある。その〜ためには、加熱炉雰囲気の酸素ポテ
ンシャルを10”XπFe2SiO4くPo2く10×
πFe2SiO4と一定に保ち短時間で酸素の供給を大
ならしめる方法がもっとも効果的である。その方法とし
て本発明者らは種々検討をおこなった結果、鋼材表面に
アルカリ金属、またはアルカリ土金名の炭酸塩を塗布し
乾燥したのち焼鈍温度に加熱する方法を有効な手段とし
て新たに見出したものである。これによれば、炭酸塩は
分解してCO2を放出し、アルカリ金属、またはアルカ
リ土金属の酸化物が残留し、鋼材表面の酸化反応を促進
するものでおる。この効果は次のような実験によって見
出された。
第2表は0.08%C,1,3%81 、2.0%Mn
。
。
0.02%P、0.01%S、0.01%CrJfJに
に2CO3の10.20.30%水溶液を塗布し、乾燥
(自然乾燥) L テ、002/Co = 1/4、お
よびIAの制御雰囲気中で800℃X 5 mid加熱
した結果である。
に2CO3の10.20.30%水溶液を塗布し、乾燥
(自然乾燥) L テ、002/Co = 1/4、お
よびIAの制御雰囲気中で800℃X 5 mid加熱
した結果である。
K2CO3の濃度が30係をこえると、鋼の酸素量は無
塗布と同じかまたは下用る値を示し、却2て減少するこ
とがわかる。これに対し30%以下の箱面では、10%
で最大値となシ、他の係でも塗布効果の大きいことが知
られる。また、C02/CO比によっても、酸素量が変
化し、最大値を示すに2CO3の濃度での推移を見ると
、1/6では93ppm % 1/4では129 p
pm 、 1/1では内部酸化層は生成されず全て外
部酸化層であった。すなわち、co27co比が1/4
(Pg2= 2.44 X 100−20at )を
こえると、K2CO3を塗布しなくても銅表面に外部酸
化層が形成され、雰囲気の酸素ポテンシャルの制御の必
要なことが明らかである。
塗布と同じかまたは下用る値を示し、却2て減少するこ
とがわかる。これに対し30%以下の箱面では、10%
で最大値となシ、他の係でも塗布効果の大きいことが知
られる。また、C02/CO比によっても、酸素量が変
化し、最大値を示すに2CO3の濃度での推移を見ると
、1/6では93ppm % 1/4では129 p
pm 、 1/1では内部酸化層は生成されず全て外
部酸化層であった。すなわち、co27co比が1/4
(Pg2= 2.44 X 100−20at )を
こえると、K2CO3を塗布しなくても銅表面に外部酸
化層が形成され、雰囲気の酸素ポテンシャルの制御の必
要なことが明らかである。
ここで本発明にいうアルカリ金鵜戻酸塩またはアルカリ
土金属炭酸塩とは前記に2CO5の他、Li2CO3+
Na2CO3、Rb2CO5+ Cs2CO3、Fr
2CO3+CaCO3+ SrCO3、BaCO2、R
aC(>5を指し、これらの111iiまたは2種以上
全単独又は混合して水溶液として用いるものである。
土金属炭酸塩とは前記に2CO5の他、Li2CO3+
Na2CO3、Rb2CO5+ Cs2CO3、Fr
2CO3+CaCO3+ SrCO3、BaCO2、R
aC(>5を指し、これらの111iiまたは2種以上
全単独又は混合して水溶液として用いるものである。
なお、これらの炭酸塩水溶液の濃度を30%以下とした
のは前述のとおり、0度が30チをこえると、鋼ワイヤ
の有効酸素量が無塗布と同等か、又はむしろこれを下用
る値を示し、望ましい内部酸化層が形成されないからで
ある9、 また、本発明においては前記水溶液を塗布後乾燥をおこ
なうものである。乾燥をおこなわずにそのまま次工程の
焼鈍炉内に入れると付着水分が蒸発して制御雰囲気中の
酸素ポテンシャルを乱し雰囲気の制御が困難になるから
である。
のは前述のとおり、0度が30チをこえると、鋼ワイヤ
の有効酸素量が無塗布と同等か、又はむしろこれを下用
る値を示し、望ましい内部酸化層が形成されないからで
ある9、 また、本発明においては前記水溶液を塗布後乾燥をおこ
なうものである。乾燥をおこなわずにそのまま次工程の
焼鈍炉内に入れると付着水分が蒸発して制御雰囲気中の
酸素ポテンシャルを乱し雰囲気の制御が困難になるから
である。
なお、乾燥の手段としては、プロワ−等で熱を加えて積
極的に乾燥しても良いが、自然乾燥でもよいことはいう
までもなく、要は銅ワイヤに塗布された炭酸塩の水分を
焼鈍工程にもちこ1なければいかなる乾燥手段でもよい
。
極的に乾燥しても良いが、自然乾燥でもよいことはいう
までもなく、要は銅ワイヤに塗布された炭酸塩の水分を
焼鈍工程にもちこ1なければいかなる乾燥手段でもよい
。
溶接用例ワイヤに要求される内部酸化層を生成するには
、上記のように、アルカリ金属炭td 3’71Kまた
はアルカリ土金属炭酸塩を塗布し、上記のように設定し
た制御雰囲気において加熱するのであるが、その前処理
として、熱延ワイヤの表面のスケールを除去しなければ
ならない。このスケールを除去する手段は機械的方法や
酸洗による方法。
、上記のように、アルカリ金属炭td 3’71Kまた
はアルカリ土金属炭酸塩を塗布し、上記のように設定し
た制御雰囲気において加熱するのであるが、その前処理
として、熱延ワイヤの表面のスケールを除去しなければ
ならない。このスケールを除去する手段は機械的方法や
酸洗による方法。
電解による方法など稙々の方法があるが、いずれの方法
も使用できる。
も使用できる。
また、内部酸化のための工程(h)と(g)を伸線工程
のあとにおく場合は、伸線後のワイヤ表面に残存する潤
滑剤の種類によってそれに応じた手段を講する必要があ
る。
のあとにおく場合は、伸線後のワイヤ表面に残存する潤
滑剤の種類によってそれに応じた手段を講する必要があ
る。
伸線に使用する潤滑剤が石灰等の固型潤滑剤であれに除
去する必要はないが、液体潤滑剤の場合には、ワイヤ表
面に比較的一様かつ多量に残ることから、脱月旨・酸洗
等によル完全に除去するのが望ましい。しかし、実用上
は伸線工程の最終ダイスの減面加工率を少なくしかつ潤
滑剤の代υに水を使用する、いわゆる水引き程度の処置
で充分である。
去する必要はないが、液体潤滑剤の場合には、ワイヤ表
面に比較的一様かつ多量に残ることから、脱月旨・酸洗
等によル完全に除去するのが望ましい。しかし、実用上
は伸線工程の最終ダイスの減面加工率を少なくしかつ潤
滑剤の代υに水を使用する、いわゆる水引き程度の処置
で充分である。
メッキ前処理後に加熱する場合のワイヤ表面は、すでに
残存付着物が完全に除去されているので、内部酸化層形
成に最も好ましい条件にあるOこの場合には加熱処理後
のワイヤ表面にも多少の酸化物が生成されるので、メッ
キ密着性をよシ良くするために、軽い酸洗処理を加える
ことが望ましい。
残存付着物が完全に除去されているので、内部酸化層形
成に最も好ましい条件にあるOこの場合には加熱処理後
のワイヤ表面にも多少の酸化物が生成されるので、メッ
キ密着性をよシ良くするために、軽い酸洗処理を加える
ことが望ましい。
銅メツキ後の仕上伸線工程は、内部酸化熱処理によって
軟化したワイヤの引張強度を、伸線加工後の所定の線径
において好ましい範囲に調整される目的で行なわれるも
のであるから、例えば2.0φ。
軟化したワイヤの引張強度を、伸線加工後の所定の線径
において好ましい範囲に調整される目的で行なわれるも
のであるから、例えば2.0φ。
2.4φ 等の比較的太径ワイヤの製造では、銅メツキ
の光沢を増すためにわずかに加工される以外にほとんど
行なわれない場合が多いO 土金属炭酸塩を塗布したのちおこなう制御雰囲気による
加熱は、巻取多工程前のどこで行なっても同様の効果が
得られるものであるが、形成された内部酸化層の深さは
、その後の伸線加工による減面程度に比例して薄くなる
から、出来る限シ最終線径に近い位置で実施するのが効
率的である。
の光沢を増すためにわずかに加工される以外にほとんど
行なわれない場合が多いO 土金属炭酸塩を塗布したのちおこなう制御雰囲気による
加熱は、巻取多工程前のどこで行なっても同様の効果が
得られるものであるが、形成された内部酸化層の深さは
、その後の伸線加工による減面程度に比例して薄くなる
から、出来る限シ最終線径に近い位置で実施するのが効
率的である。
次に本発明の製造法を好適に実施しうるワイヤの製造装
置の一例を図面によシ説明する。
置の一例を図面によシ説明する。
第1図においてco −coz系制御雰囲気加熱の例を
述べる。1は所望の径に熱延された後の素線材を巻戻し
て供給する供給スタンド、2は線材表面のスケールを除
去するデスケーラ、3は線材表面を清浄化する前処理槽
で、酸洗槽、水洗槽および中和槽から構成される。4は
ワイヤ17を所定の中間径寸法に伸線加工するための伸
線材で、複数のダイスを通して段階的に減面加工してゆ
く。5はアルカリ金14などの炭酸塩水溶液の液槽で、
この中を通る間に銅ワイヤ表面にアルカリ金属などの炭
酸塩が塗布される。6m、6bは制御雰囲気での加熱工
程前後にワイヤを巻取シ、巻戻すためのスタンド、6a
から取りuずされた巻取りワイヤ7は、定り型加熱炉8
にセットされる。なお、積極的乾燥手段を設ける場合に
は図示しない乾燥手段をスタンド6aと加熱炉80間に
挿入する。
述べる。1は所望の径に熱延された後の素線材を巻戻し
て供給する供給スタンド、2は線材表面のスケールを除
去するデスケーラ、3は線材表面を清浄化する前処理槽
で、酸洗槽、水洗槽および中和槽から構成される。4は
ワイヤ17を所定の中間径寸法に伸線加工するための伸
線材で、複数のダイスを通して段階的に減面加工してゆ
く。5はアルカリ金14などの炭酸塩水溶液の液槽で、
この中を通る間に銅ワイヤ表面にアルカリ金属などの炭
酸塩が塗布される。6m、6bは制御雰囲気での加熱工
程前後にワイヤを巻取シ、巻戻すためのスタンド、6a
から取りuずされた巻取りワイヤ7は、定り型加熱炉8
にセットされる。なお、積極的乾燥手段を設ける場合に
は図示しない乾燥手段をスタンド6aと加熱炉80間に
挿入する。
所定の酸素?テンシャルに混合されたC0−C0Z系雰
囲気ガスタンク9内のガスは、流五計10で流量調整さ
れた後、導入覧11 mを介して炉内に導入される。
囲気ガスタンク9内のガスは、流五計10で流量調整さ
れた後、導入覧11 mを介して炉内に導入される。
炉内に充たされたWutl気ガスは制出管11bによっ
て炉外へ排出されろう巻取シワイヤ7は、所定の昇温速
度で加熱、保持された後、炉冷する。
て炉外へ排出されろう巻取シワイヤ7は、所定の昇温速
度で加熱、保持された後、炉冷する。
この間炉中雰囲気は所定の酸素ポテンシャルに保たれ、
ワイヤ表面層には内部酸化層が形成されるとともに軟化
される。
ワイヤ表面層には内部酸化層が形成されるとともに軟化
される。
この工程の後、巻取シワイヤ7は、巻戻し、スタンド6
bにセットされ巻戻され、その後の工程に供給される。
bにセットされ巻戻され、その後の工程に供給される。
12はメッキ前処理檜で、酸洗槽。
水洗槽、中和槽、湯洗槽で構成される。
13はCuメッキを施すためのメッキ相とメッキ後の湯
洗槽を示す。14はメッキされたワイヤ17を最終的な
径にまで伸線するだめの仕上伸線ta、15は伸線後の
矯正ローラー、16は巻取シ機である。
洗槽を示す。14はメッキされたワイヤ17を最終的な
径にまで伸線するだめの仕上伸線ta、15は伸線後の
矯正ローラー、16は巻取シ機である。
以上、第1図は、ワイヤを焼鈍軟化させ、かつ内部酸化
層形成のだめのアルカリ金属などの炭酸塩塗布および加
熱工程を伸線工程とメッキ前処理工程間で行った場合の
例を示したものであるが、定置型炉を使用するため工程
が中断し、生産能率の点で好ましくない。
層形成のだめのアルカリ金属などの炭酸塩塗布および加
熱工程を伸線工程とメッキ前処理工程間で行った場合の
例を示したものであるが、定置型炉を使用するため工程
が中断し、生産能率の点で好ましくない。
第2図は、これを連続的に行々おうとする場合のN2−
N20− N2系制御雰囲気加熱工程を実施するため
の一例を示すものである。
N20− N2系制御雰囲気加熱工程を実施するため
の一例を示すものである。
17社ワイヤで、第1図4の伸線工程後5の液槽および
、6aのスタンドを介さずに連続的に供給された状態を
示す。
、6aのスタンドを介さずに連続的に供給された状態を
示す。
18は加熱炉本体で、炉内は任意の熱源によシB「定の
温度に保たれる。
温度に保たれる。
i9mは炭酸塩水溶液槽、19 b iJ:水槽で、炉
内雰囲気ガスの遮へいの他に、後述するいくつかの重要
な役割をはたす。19cは湿潤器で、これによって所定
の露点の雰囲気を調整する。なお積極的乾燥手段を必要
とする場合には、液@ 19 aの液面上人の位置で図
示しない乾燥手段を用いて実施する。20は写囲気胸整
用H2−()f20) −N2混合ガスタンクで、21
は供給ガスを均一に混合するだめの混合タンク、22は
混合ファンである。
内雰囲気ガスの遮へいの他に、後述するいくつかの重要
な役割をはたす。19cは湿潤器で、これによって所定
の露点の雰囲気を調整する。なお積極的乾燥手段を必要
とする場合には、液@ 19 aの液面上人の位置で図
示しない乾燥手段を用いて実施する。20は写囲気胸整
用H2−()f20) −N2混合ガスタンクで、21
は供給ガスを均一に混合するだめの混合タンク、22は
混合ファンである。
混合された雰囲気ガスは、26のガス分析器で勇足の酸
素ポテンシャルが保たれるに必要な調整ガスが混合され
たことが確かめられた上で、導入管23を介して、湿潤
器19c内で解放される。
素ポテンシャルが保たれるに必要な調整ガスが混合され
たことが確かめられた上で、導入管23を介して、湿潤
器19c内で解放される。
なお、液槽19aは前記の通ジアルカリ金属などの炭酸
塩の水溶液槽で、この水温は、温度制御装置29によっ
て所定の温度に保たれている。
塩の水溶液槽で、この水温は、温度制御装置29によっ
て所定の温度に保たれている。
炉内のガスは排州管24を介して冷却器25に導かれ、
ガス分析器で分析され混合タンク21に入シ循環する。
ガス分析器で分析され混合タンク21に入シ循環する。
炉内のガス圧は、圧力言128と電磁弁27とによって
一定に保たれる。
一定に保たれる。
一方ワイヤは炉内で所定の温度1時間加熱され、軟化お
よび内部酸化層が形成された後、水相19bで冷却され
連続的に後の工程に供給される。
よび内部酸化層が形成された後、水相19bで冷却され
連続的に後の工程に供給される。
次に実施例によシ本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
0.08%C,1,9%St 、 1.51Mn 、
0.02SP。
0.02SP。
0.01%S、0.01%A/!、、0.01%Ti
、0.0045%Oの化学組成の試料を真空溶解し、鍛
造伸線工程を経て2.2 mmφのワイヤに仕上げた。
、0.0045%Oの化学組成の試料を真空溶解し、鍛
造伸線工程を経て2.2 mmφのワイヤに仕上げた。
第2図に示す18の制御雰囲気炉の30a、30bのバ
ルブを閉じ、CO/ CO2比を’x/x 、 4/1
、および6/1になるように調製したco −C0,
2混合ガスをその都度20の混合ガスタンクに供給し、
8oo℃および900℃に保定した制御雰囲気炉18中
に流し、19mの液槽にに2C03を10.20および
30%の濃度に調合した水浴液を入れ、供試銅ワイヤを
通して乾燥(19a液檜液面上人の空間を通過中に乾燥
)シ、内部酸化層を形成させた。同焼鈍工程を通した銅
ワイヤは酸洗(10%HC1、60℃)後、餉メッキを
施し、1.2 mmφに伸細し、溶接作業性を訂価した
。すなわち内部酸化層の厚さ、有効酸素量、銅メツキ性
の難易(メッキ密着性)、ワイヤ表面のワレの有無、送
給性およびスノ(ツタ血をもとめた。
ルブを閉じ、CO/ CO2比を’x/x 、 4/1
、および6/1になるように調製したco −C0,
2混合ガスをその都度20の混合ガスタンクに供給し、
8oo℃および900℃に保定した制御雰囲気炉18中
に流し、19mの液槽にに2C03を10.20および
30%の濃度に調合した水浴液を入れ、供試銅ワイヤを
通して乾燥(19a液檜液面上人の空間を通過中に乾燥
)シ、内部酸化層を形成させた。同焼鈍工程を通した銅
ワイヤは酸洗(10%HC1、60℃)後、餉メッキを
施し、1.2 mmφに伸細し、溶接作業性を訂価した
。すなわち内部酸化層の厚さ、有効酸素量、銅メツキ性
の難易(メッキ密着性)、ワイヤ表面のワレの有無、送
給性およびスノ(ツタ血をもとめた。
送給性はワイヤ送給単一ターの電機子を流値を測定し、
2Aをこえるときは送給に1fがあると判−断し、不合
格とした。スノクッタ発生itよスパッタ捕集箱でスパ
ッタをmD集し、4.Ogr/minをこえるものは不
合格とした。溶接条件は絹3表に示すとおシである。
2Aをこえるときは送給に1fがあると判−断し、不合
格とした。スノクッタ発生itよスパッタ捕集箱でスパ
ッタをmD集し、4.Ogr/minをこえるものは不
合格とした。溶接条件は絹3表に示すとおシである。
第3表
CO/CO2比が]/1 、4/1 、および6/1で
ある制御雰囲気中で、800および900℃×5および
10分加熱したワイヤを第3表の溶接条件で溶接し、そ
の溶接作業性を評価した。その結果は第4表に示すとお
シである。Co / CO2が1/1の制御雰囲気では
、外部酸化層の生成が著しく、銅メツキ性が極端に悪化
し、銅メッキが斑点状となった。
ある制御雰囲気中で、800および900℃×5および
10分加熱したワイヤを第3表の溶接条件で溶接し、そ
の溶接作業性を評価した。その結果は第4表に示すとお
シである。Co / CO2が1/1の制御雰囲気では
、外部酸化層の生成が著しく、銅メツキ性が極端に悪化
し、銅メッキが斑点状となった。
これに対し、Fe2SiO4の解離圧、すなわちπFe
2SiO4の10倍から10−1 倍の範囲内の酸素ポ
テンシャルの制御雰囲気co2/co : 1/4 、
1/6では外部酸化はおこらず、内部酸化のみとなり、
各評価項目の結果は第4表に示すとおシ極めて満足すべ
きものとなった。
2SiO4の10倍から10−1 倍の範囲内の酸素ポ
テンシャルの制御雰囲気co2/co : 1/4 、
1/6では外部酸化はおこらず、内部酸化のみとなり、
各評価項目の結果は第4表に示すとおシ極めて満足すべ
きものとなった。
実施例2
008%C,0,7% 81 、 1.57 %Mn、
0.02%P、 0.01 %8.0.011Cr、
0.1%Atの化学組成の試料を真空溶解し、鍛造、
伸線工程を経て2.2 mmφのワイヤに仕上げた。こ
れらのワイヤを第2図に示した制御雰囲気炉18の30
a。
0.02%P、 0.01 %8.0.011Cr、
0.1%Atの化学組成の試料を真空溶解し、鍛造、
伸線工程を経て2.2 mmφのワイヤに仕上げた。こ
れらのワイヤを第2図に示した制御雰囲気炉18の30
a。
30bパルプを閉じ、CO/ CO2比が4/1になる
ように調製したco −CO2混合ガスを20の混合ガ
スタンクに供給し、800℃に保定した制御雰囲気炉中
に流し、内部酸化層を形成させた。19aの液槽の炭酸
塩水溶液としてはNa2CO5、CaCO3。
ように調製したco −CO2混合ガスを20の混合ガ
スタンクに供給し、800℃に保定した制御雰囲気炉中
に流し、内部酸化層を形成させた。19aの液槽の炭酸
塩水溶液としてはNa2CO5、CaCO3。
BaCO3、K2CO3+ Na2CO3,に2CO,
5+ CaCO3、及び’に2CO5+ BaCO3を
用いた。しかるのち酸洗(10%HC1、60℃)後、
銅メッキを施し、伸線し、1、2 mmφのワイヤで溶
接作業性を評価した。すなわち、内部酸化層の厚さ、有
効酸化量、メッキ密着性、およびワイヤ表面のワレの有
無、送給性、およびスパッタ量をもとめた。送給性はワ
イヤ送給モータの電機子電流値を測定し、その値が2A
以下であれば合格とした。スバ、り量はスノクツタ捕集
箱で採取し、4.0P/m1nをこえるものは不合格と
した。
5+ CaCO3、及び’に2CO5+ BaCO3を
用いた。しかるのち酸洗(10%HC1、60℃)後、
銅メッキを施し、伸線し、1、2 mmφのワイヤで溶
接作業性を評価した。すなわち、内部酸化層の厚さ、有
効酸化量、メッキ密着性、およびワイヤ表面のワレの有
無、送給性、およびスパッタ量をもとめた。送給性はワ
イヤ送給モータの電機子電流値を測定し、その値が2A
以下であれば合格とした。スバ、り量はスノクツタ捕集
箱で採取し、4.0P/m1nをこえるものは不合格と
した。
CO/CO2比が4/1の制御雰囲気中で800℃×5
m1n800℃X 10 min加熱したワイヤを第3
表の溶接条件で溶接し、溶接作業性を評価した結果を第
5表に示す。
m1n800℃X 10 min加熱したワイヤを第3
表の溶接条件で溶接し、溶接作業性を評価した結果を第
5表に示す。
このように前記炭酸塩水溶液を塗布したのち、Fe2S
iO4の解離圧の10−1倍から10倍の範囲内の酸素
−テンシャルの制御雰囲気で加熱すると、いずれのワイ
ヤとも有効に内部酸化層が形成され、送給性、i′1ス
パッタ性ともに良好で溶接作業性にすぐれた銅ワイヤが
得られた。
iO4の解離圧の10−1倍から10倍の範囲内の酸素
−テンシャルの制御雰囲気で加熱すると、いずれのワイ
ヤとも有効に内部酸化層が形成され、送給性、i′1ス
パッタ性ともに良好で溶接作業性にすぐれた銅ワイヤが
得られた。
第1図は本発明ワイヤの製造法を実施する製造装置の一
例を示す説明図、第2図は第1図における加熱工程を連
続的におこなう装置の一例を示す詳細図である。 1 供給スタンド 2・・・デスケーラ3・・・前
処理槽 4・・・伸線拐5 、19a・・アル
カリ金属またはアルカリ士金属炭酸塩水溶液槽 6a 、 6b・巻取力巻きもどしスタンド7・・・巻
取りワイヤ 8・・定置加熱炉9・雰囲気ガスタン
ク 10・・・流量計ハ111a 、 llb・・・導
入、排出管12・・・メッキ前処理槽 13・・・メ
ッキ槽14・・・仕上伸線機 15・・・矯正ロ
ーラー16 巻取シ機 17−ワイヤ18・
・・加熱炉本体 19b ・水相19c・・・
湿潤器 20 ・雰囲気調整用混合21
混合クンク ガスタンク22・・混合ファン
23・・・導入管24・・排出管 2
5・冷却器26・・jス分析器 27・・・電磁
弁28・・・圧力側 29・・・温度制御装
置30a 、 30b ガスEu弁 第11d 1、 lJ!件の表示 事件との関係 出 願 人 fE 所(居所)東31’: l’:l耳代IJIIす
ζ丁:′・I’ 2. ’J’ l l fi番;3号
4、代理人 補 正 語 本願明細誉中下記中項′;を補正いたしますO記 1、第7負Fから4行目に 「Si釦は30チ以F」と心るを rsi、−は30多以丁」と41止する02、第7頁最
F何に 「(I”e2siQ4+Po2=8.97xll)−”
atm、 Jとあるをr (”F’e4Si04=8.
97XlO−”1atn1. JとB1正する03、兜
8負6行目に [捷/ヒはPeo2/ i’ao 」とるるをr i
iコViPco2/Pea比」とNJ止する04、第
8 貝 81丁目 に 1’ k’e2i:;1(J4f &:i J トl;
z ル’T?r F’e / k’e 2S 1lJ4
では」と5J正する。 5、第8頁9〜IO行目に r 02をクー9させて」と心るを 「02をリークさせて」と訂正する0
例を示す説明図、第2図は第1図における加熱工程を連
続的におこなう装置の一例を示す詳細図である。 1 供給スタンド 2・・・デスケーラ3・・・前
処理槽 4・・・伸線拐5 、19a・・アル
カリ金属またはアルカリ士金属炭酸塩水溶液槽 6a 、 6b・巻取力巻きもどしスタンド7・・・巻
取りワイヤ 8・・定置加熱炉9・雰囲気ガスタン
ク 10・・・流量計ハ111a 、 llb・・・導
入、排出管12・・・メッキ前処理槽 13・・・メ
ッキ槽14・・・仕上伸線機 15・・・矯正ロ
ーラー16 巻取シ機 17−ワイヤ18・
・・加熱炉本体 19b ・水相19c・・・
湿潤器 20 ・雰囲気調整用混合21
混合クンク ガスタンク22・・混合ファン
23・・・導入管24・・排出管 2
5・冷却器26・・jス分析器 27・・・電磁
弁28・・・圧力側 29・・・温度制御装
置30a 、 30b ガスEu弁 第11d 1、 lJ!件の表示 事件との関係 出 願 人 fE 所(居所)東31’: l’:l耳代IJIIす
ζ丁:′・I’ 2. ’J’ l l fi番;3号
4、代理人 補 正 語 本願明細誉中下記中項′;を補正いたしますO記 1、第7負Fから4行目に 「Si釦は30チ以F」と心るを rsi、−は30多以丁」と41止する02、第7頁最
F何に 「(I”e2siQ4+Po2=8.97xll)−”
atm、 Jとあるをr (”F’e4Si04=8.
97XlO−”1atn1. JとB1正する03、兜
8負6行目に [捷/ヒはPeo2/ i’ao 」とるるをr i
iコViPco2/Pea比」とNJ止する04、第
8 貝 81丁目 に 1’ k’e2i:;1(J4f &:i J トl;
z ル’T?r F’e / k’e 2S 1lJ4
では」と5J正する。 5、第8頁9〜IO行目に r 02をクー9させて」と心るを 「02をリークさせて」と訂正する0
Claims (1)
- 少くとも(IL)熱延によって生成された鋼ワイヤ表面
のスケールを除去する工程、(b)荒引伸線工程、(c
)メッキ前処理工程、(d)メッキ工程、(e)所定の
線径に伸線する仕上伸線工程、(f)伸線後の捲取工程
、(g)焼鈍工程、の(a)〜0)を実施するアーク溶
接用鋼ワイヤの製造工程において前記焼鈍工程(g)の
前に、30%以下のアルカリ金属炭酸塩、またはアルカ
リ土金A4炭酸塩の1種または′2m以上の水溶液を塗
布し、乾燥する工程(h)を加え、しかるのちに焼鈍工
程(g)をFe2SiO4の解離酸素圧、πF02sl
O4、の10倍を上限とし、10”倍を下限とする酸素
ポテンシャルを有する制御雰囲気中で焼鈍をおこなう熱
処理工程とすると共に、該工程(h)および(g)を前
記各工程のうち(a)〜(、)のいずれかの後に挿入す
ることを特徴とする送給性および耐スパツタ性にすぐれ
た溶接用鋼ワイヤの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19430382A JPS5985397A (ja) | 1982-11-05 | 1982-11-05 | 送給性および耐スパツタ性にすぐれたア−ク溶接用鋼ワイヤの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19430382A JPS5985397A (ja) | 1982-11-05 | 1982-11-05 | 送給性および耐スパツタ性にすぐれたア−ク溶接用鋼ワイヤの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5985397A true JPS5985397A (ja) | 1984-05-17 |
JPH0360599B2 JPH0360599B2 (ja) | 1991-09-17 |
Family
ID=16322354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19430382A Granted JPS5985397A (ja) | 1982-11-05 | 1982-11-05 | 送給性および耐スパツタ性にすぐれたア−ク溶接用鋼ワイヤの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5985397A (ja) |
-
1982
- 1982-11-05 JP JP19430382A patent/JPS5985397A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360599B2 (ja) | 1991-09-17 |
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