JPS598440Y2 - 鋼板外枠回転電機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転電機の冷却効果、特にその冷却フィンの
形状の改良に関するものである。

従来一般に知られている鋼板外枠回転電機として第１図
に示すものがあった。

図において、１は固定子、２はこれと所定間隙を介して
対向して設けられた回転子、３は固定子１の外周に薄鋼
板を波形に曲げ或形して設けられた外枠で、第２図で示
す如く波形の山部で構或された冷却フイン３１と波形の
谷部で形或され、固定子外周および後述するフランジと
接する接面部３２とから構威されている。

４は鋼板製外枠３の両端に設けられたフランジ、５はフ
ランジ４に取付けられるブラケット、６は内部ファン、
７は外部ファン、８は回転子２と一体に回転する回転軸
、９はファン力バーである。

なお１０は内部ファン６によって通気される内気通路、
１１は外部ファン７によって通気される外気通路である
。

次にこれらの構或について説明する。

薄鋼板を波形に或形した外枠３は、固定子１の外周部に
内気を密閉するように取付けられ、その内側には内部フ
ァン６による内気通路１０を、外側には外部ファン７に
よる外気通路１１が形或されている。

したがって回転子２が回転すると、回転軸８にそれぞれ
取付けられている内部ファン６および外部ファン７によ
り冷却風が第１図の点線矢印（内気の経路）、および実
線矢印（外気の経路）の如く循環および通過し、回転電
機を冷却する。

このような構戊において、外部ファンによって誘導され
た外気冷却風はファン力バーを経て、外気通路内に放出
されるが、開口されれた外方への拡散により冷却効果が
減少するという欠点があった。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、フィン上部を密着させ隣接フィン
方向に屈曲して設け、筒状の外気通路を形或することに
より、外気冷却風の拡散がなく、冷却効果を向上できる
鋼板外枠回転電機を提供することを目的としている。

以下この考案の一実施例を図について説明する。

第３図において３３は冷却フイン３１の頂部近傍を圧着
して形威された密着部、１１は周方向に屈曲された密着
部３３と隣接冷却フイン３１で形或される筒状の外気通
路である。

なおその他の構或は従来と同様なので説明を省略する。

上記のように冷却フイン３１の頂部近傍に密着部３３を
形戊し、この密着部を周方向に曲げて頂部を隣接冷却フ
イン３１と当接させ筒状の外気通路１１を軸方向に沿っ
て形或するものである。

以上のようにこの考案によればフィン上部に密着部を設
けるとともに隣接フィン方向に曲げ、筒状の外気通路を
構威したので、外気冷却風の上方への拡散がなく、冷却
効率の高いものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転電機を示す断面側面図、第２図は従
来の冷却フィンを示す断面正面図、第３図はこの考案の
一実施例による外枠を示す斜視図である。 図中、１・・・固定子、２・・・回転子、３・・・外枠
、３１・・・冷却フィン、３２・・・接面部、３３・・
・密着部、４・・・フランジ、５・・・ブラケット、６
・・・内部ファン、７・・・外部ファン、８・・・回転
軸、９・・・ファン力バー、１０・・・内気通路、１１
・・・外気通路。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定子の外周部に薄板から形或された波形状の冷却フィ
   ンからなる外枠を設けた回転電機において、上記冷却フ
   ィンの頂部近傍を圧着して密着部を形或し、この密着部
   を周方向に屈曲させて隣接フィンと当接し、軸方向に沿
   って筒状の外気通路を設けたことを特徴とする鋼板外枠
   回転電機。