JPS5980696A - 新規ギノサポニンおよびその製造法 - Google Patents

新規ギノサポニンおよびその製造法

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JPS5980696A
JPS5980696A JP17042283A JP17042283A JPS5980696A JP S5980696 A JPS5980696 A JP S5980696A JP 17042283 A JP17042283 A JP 17042283A JP 17042283 A JP17042283 A JP 17042283A JP S5980696 A JPS5980696 A JP S5980696A
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JP
Japan
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glucopyranosyl
water
gynosaponin
beta
lower alcohol
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JP17042283A
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Tsunematsu Takemoto
竹本 常松
Shigenobu Arihara
在原 重信
Tadashi Nakajima
正 中島
Megumi Okudaira
奥平 恵
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Nippon Shoji Co Ltd
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Nippon Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 こめ発明はアマチャヅル(Gyno肚erm>a pe
ntap取11umMakino )のサポニンの構成
成分であるイノサポニン類およびその製造法に関する。
この発明の発明者らはアマチャヅルの含有成分を研究し
た結果、下記の新規なイノサポニン類を見出した。 す
なわち、式(T): 〔式中R1が〔β−D−グルコピラノシル(1→2)−
α−L−ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グル
コピラノシル基であるときは、Roが水素原子、β−D
−グルコピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シル基、α−L−ラムノピラノシル(1→6)−β−D
−グルコピラノシル基もしくはβ−D−グルコピラノシ
ル基であって、Roが水素原子もしくはヒドロキシ基で
あり、R+カβ−D−グルコピラノシル(1→2)−β
−D−グルコピラノシル基であるときは R’がα−L
−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
ンル基であって、RMが水素原子であり、R1がα−L
−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シル基であるときは R2がβ−D−グルコピラノシル
(1→6)−β−D−グR゛が水素原子であり、 R1がβ−D−グルコピラノシル基であるときはR2が
β−D−キシロピラノシル(1→6)−β−D−グルコ
ピラノシル基もしくはα−L−ラムノピラノシル(1→
6)−β−D−グルコピラノシル基であって、R”が水
素原子であシ、まだRoが水素原子であるときは、Rt
がβ−D−グルコピラノシル基、β−D−キシロピラノ
シル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基もしくは
α−L−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコ
ピラノシル基であって、Rsが水素原子もしくはヒドロ
キシ基である〕 で表わされる化合物である。
これらのイノサポニン類(I)の具体名を列挙すると次
の通りである。
20S−プロトパナキサジオール−3−0−((β−D
−グルコピラノシル(1→2)−α−L−ラムノピラノ
シル(1→6))−β−D−グルコピラノシド)−20
−0−[β−D−グルコピラノシル(1→6)−β−D
−グルコピラノシド〕−以下「ギノサボニンA」と称す
る一 20S−プロトパナキサジオール−3−0−((β−D
−グルコピラノシル(1→2)−α−L−ラムノピラノ
シル(1→6))−β−D−/ルコビラノシド)−20
−0−(α−L−ラムノピラノシル(1→6)−β−D
−グルコピラノシト〕−以下「ギノザポニンB」と称ス
ルー 20S−プロトパナキサジオール−3−0−([:β−
D−グルコピラノシル(1→2)−α−L−ラムノピラ
ノシル(1→6))−β−D−グルコピラノシド)−2
0−0−β−D−グルコピラノシドー以下「ギノサポニ
ンF」と称する−208−プロトパナキサジオールー3
−0−I:β−D−グルコピラノシル(1→2)−β−
D−グルコピラノシド:]−20−0−[α−L−ラム
ノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシド〕
−以下「ギノサポニンE」と称する一2O8−プロトハ
ナキサジオール−3,20−ビス−〇−〔α−L−ラム
ノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシド〕
−以下「ギノサポニンG」と称する− 20S−プロトパナキサジオール−3−0−[:α−L
−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シド)−20−0−β−D−グルコピラノシドー以下「
ギノサポニンK」と称スルー2O8−プロトパナキサジ
オール−3−〇−β−D−グルコピラノシドー20−0
−[β−D−キシロピラノシル(1→6)−β−D−グ
ルコピラノシド〕−以下「ギノサボニンI」と称スる−
20S−プロトパナキサジオール−3−0−β−D−グ
ルコピラノシド−20−0−[α−L−ラムノピラノシ
ル(1→6)−β−D−グルコピラノンド〕−以下「ギ
ノサポニンJ」と称する一2O8−プロトパナキサジオ
ール−20−0−(β−D−キシロピラノシル(1−6
)−β−D−グルコピラノシド〕−以下「ギノサポニン
M」と称する− 2O8−プロトパナキサジオール−20−’O−1:α
−L−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピ
ラノシド〕−以下「ギノサポニンN」と称するー 20S 、  26−ヒトロキシグロトパナキサジオー
ルー3−0−([β−D−グルコピラノシル(1→2)
−α−L−ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グ
ルコピラノシド) −20−0−Cα−L−ラムノピラ
ノシル(1→6)−β−D−グルコヒラノシド〕−以下
「ギノサポニン0」と称する− 20S−プロトパナキサジオール−3−0−(:α−L
−ラムノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シド)−20−0−4β−D−グルコピラノシル(1→
6)−β−D−グルコピラノシド〕−以下「プロギノザ
ポゲニンA2」と称する一プロトパナキサジオールー3
−0−((β−D−グルコピラノシル(1→2)−α−
L−ラムノピラノシル(1→6))−β−D−グルコピ
ラノシド)−以下[プロギノサポゲニンA−AHJと称
する− 20S 、  26−ヒトロキシプロトパナキサジオー
ルー20−〇−β−D−グルコピラノシドー以下[プロ
ギノサポゲニン0. Jと称する−かくしてこの発明は
、前記式(1)で表され、式中R1がα−D −グルコ
ピラノシル(1→2)−β−D−グルコピラノシル基 
R2がα−L−ラムノピラノシル(1−6)−β−D−
グルコピラノフル基、R8が水素原子の化合物、具体的
にはギノザポニンE並びにその製造法を提供するもので
ある。
(以下余白、次頁に続く) ギノサポニンM (I)のうち、ギノサポニンA、B。
E、F、G、I、JXK、M、NおよびOはいずれもア
マチャヅルのサポニンの構成成分であシ、例えば次の方
法に゛よってアマチャヅルから抽出。
分離される。
先ず初めに、アマチャヅルを水まだは含水低級アルコー
ルで抽出する。 含水低級アルコールとしては50/係
程度以下の含水メタノール、含■ 水エタノール等が例示される。 この抽出は加温または
加熱下に行うのが好ましい。 なお、原料のアマチャヅ
ルは、抽出に先立って予め細切し、あるいは常法により
脱脂したものを用いてもよい。
また抽出溶媒として含水低級アルコールを用いた場合に
は抽出液を濃縮してアルコール分を除去したのち、適量
の水を加えて次の非イオン性吸着樹脂での処理に付すの
が好ましい。
非イオン性吸着樹脂としては、スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体からなるハイポーラスなものが好ましく、
具体的にはアンバーライ)XAD−2(米国ロームアン
ドハース社製)、セファデックスLH20(ファーマシ
ャファインケミカルズ社製)などが繁用される。 この
処理は、吸着樹脂を充填したカラムに上記で得られた抽
出液を通液して行うのが便利である。 この操作により
サポニンが樹脂に吸着される。
次いで樹脂に吸着されたサポニンを低級アルコールで溶
出する。 溶出溶媒として用いられる低級アルコールと
してはメタノール、エタノール等が好ましい。 なお、
溶出に先立って予めカラムを水あるいは20V/S程度
の含水低級アルコール■ で洗浄するのが好ましい。
上記で得られた低級アルコール溶出液を次いでアルミナ
で処理する。 この処理も、アルミナを充填したカラム
を用いて行えば簡便である。 この処理により、サポニ
ンはアルミナに吸着される。
なお、このアルミナでの処理に先立って上記の低級アル
コール溶出液を予め適宜濃縮しておいてもよい。
アルミナに吸着されたサポニンを次いで低級アルコール
まだは含水低級アルコールで、好ましくは50/係程度
の含水低級アルコールで溶出す■ る。 この溶出液を濃縮することにより、粗ギノサボニ
ン類が得られる。
上記のようにして得られる粗ギノザポニン類はギノザボ
ニンA、B、E、、、F、、G、I、J、K。
M、NおよびO等からなり、これらの各゛成分は例えば
次の方法により分離、精製される。
すなわち、粗ギノザポニン類を水に溶解し、この水溶液
をスチレン系吸着樹脂、例えばサーバクロム(Serv
achrom ) XAD −2Cサーバ(5erva
 )社製〕で処理し、被吸着物質を45−100%メタ
ノール水溶液で溶出し、溶出液を濃縮後シリカゲルカラ
ムで処理する○ シリカゲルに吸着されたサポニンを次いでクロロホルム
・低級アルコール−水で好ましくはクロロホルム・メタ
ノフル・水(65:35:10下層)で溶出し、薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)を指標とし、溶出液をフラ
クション1〜6に分画する。
フラクション1〜3をそれぞれシリカゲルカラムで処理
し、次いでシリカゲルに吸着されたサポニンヲクロロホ
ルム・低級アルコール”酢酸エチル・水で好ましくはク
ロロホルム中メタノールe酢酸エチル・水(2:2:4
:1下層)で分画溶出する。
まだ、フラクション4および5もそれぞれシリカゲルカ
ラムで処理し、次いで、シリカゲルに吸着されたり一ボ
ニンを低級アルコール・酢酸エチル・水で好ましくはn
−ブタノール・酢酸エチル・水(4:1:2上層)で分
画溶出する。
寸だ、フラクション6もシリカゲルカラムで処理し、次
いで、シリカゲルに吸着されたサポニンをクロロホルム
・低級アルコール※水で、好ましくはクロロホルム・メ
タ7−ル・水(65:35:10下層)で分画溶出する
上記で得られだ各分画溶出液を濃縮し、さらにTLCの
結果を指標にして前記のシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを繰返し、これらのイノサポニン類を各個別に分
離、精製すると、フラクション1からギノサポニンMお
よびNが、フラクション2からギノサボニンI、Jおよ
びKが、フラクション3からギノサボニンGが、フラク
ション4からギノサボニンEおよびFが、フラクション
5からギノザボニンBが、またフラクション6からギノ
ザボニンAがそれぞれ得られる0 また、ギノザボニンOは、粗ギノサポニン類をスチレン
系吸着樹脂で処理し、被吸着物質を30〜40%メタノ
ールで溶出し、溶出液を濃縮後シリカゲルカラムで処理
し、次いで吸着されたサポニンをクロロホルム・低級ア
ルコールΦ水で、好まシくハクロロホルム・メタノール
・水(65:35:10下層)で分画溶出することによ
り、分離、精製できる。
さらにグロギノザボゲニンA、およびプロギノサポゲニ
ン01はそれぞれギノサポニンAおよびギノサポニンO
を酸素加水分解することにより得られ、まだグロギノサ
ポニンA−AHはギノサポニンAを50係酢酸で処理す
ることにより製造できる。
また、ギノサポニンF、G、I、J、に、MおよびNは
他のイノサポニン類(I)を酵素加水分解することによ
っても製造できる。
このようにして得られるイノサポニン類(I)は、すべ
て新規であり、脂質分解抑制お上び脂質合成抑制作用を
有し、医薬として有用である。 そして、イノサポニン
類(I)を医薬として用いる場合には、個々のサポニン
を有効成分として使用することができる。
次にこの発明を実施例により説明する。
実施例1 乾燥したアマチャヅル全草2 Kqを水30tで熱時2
回抽出した。 両袖出液を合し、非イオン性吸着樹脂、
アンバーライ) XAD −24tを充填したカラムに
通導した。 吸着部を水10t1次いで20%メタノー
ル6tで洗浄したのち、メタノール5tで溶出し、溶出
液を減圧下に蒸発乾固し、黄褐色粉末377を得た。 
これをメタノール1tに溶解し、アルミナ300グを充
填したカラムに通導したのち、50%メタノール約20
tで溶出した。 溶出液を減圧下に濃縮し、淡黄色粉末
として粗ギノサポニン257を得だ。
粗ギノサボ;ン201を水1tに溶解し、スチレン系吸
着樹脂サーバクロムXAD−2(4−バ社製) 600
 m12を充填したカラムに通導した。
吸着部を20係メタノールより順次メタノール含量を増
しながら溶出し、45〜100係メタノール溶出液を合
し、減圧下に蒸発乾固して淡黄色粉末161i’を得た
。 これをシリカゲル(300f)カラムクロマトグラ
フィーに付し、TLCを指標として、クロロホルム−メ
タノール骨水(65:35:10下層)で100 rn
l!ずつ分画溶出してフラクション1〜6を得、それぞ
れ蒸発乾固した。 これらフラクション1〜3をそれぞ
れシリカゲル(100g)カラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム・メタノール・酢酸エチル・水(2
:2:4:1下層)で分画溶出し、さらにこの操作を2
回繰返し、フラクション(1,1F)からギノサポニン
M (60rq )およびギノサポニンN(160yv
f )を、フラクションz(t、1r)からギノサポニ
ンI (60my )およびギノサポニンJ(120m
V )ならびにギノサポ=ンK(11011+f)を、
まだフラクション3(1,0!F)からギノサポニンG
 (=150 MY )をそれぞれ得た。
まだフラクション4および5をそれぞれシリカゲル(2
0Of)カラムクロマトグラフィーに付し、n−ブタノ
ール・酢酸エチル・水(4: 1 :2f層)で分画溶
出し、さらにこの操作を2回繰返しフラクション4(3
,4iiJ)からギノサポニンD (350mW )、
ギノサポーンE(1500mg)およびギノサポニンF
 (B Orq )を、またフラクション5 (2,’
5グ)からギノサポニンB(220mry )およびギ
ノサポニンc (240my )をそれぞれ得た。
さらに、フラクション6(0,9f)をシリカゲル(1
00!i’)カラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム・メタノール・水(65:35:10下層)で分
画溶出し、さらにこの操作を1回繰返してギノサポニン
A(510mg)を得た。
各ギノサポニンの物性は後記の表1および表2に示す通
りである。
実施例2 ギノサボニンA25’(lyを0.005 M=燐酸2
水素ナトリウム水溶液(pH4,0) 50mlに溶解
し、これに粗へスペリジナーゼ(田辺製薬株式会社製)
 500 mftを加え、37〜38℃で6時間攪拌し
た。 反応液をスチレン系吸着樹脂、サーバクロムXA
D−2(サーバ社製)50−を充填しだカラムに通導し
、水1を次いで20係メタノール2tで洗浄したのち、
メタノール300 meで溶出した。
溶出液を減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカゲル・カラム
・クロマトグラフィーに付し、クロロホルム・メタノー
ル・水(65:35:10下層)で分#J溶出して、ギ
ノサポニンF (2o my ) 、ギノザポニンK 
(15my )およびプロギノサポゲニンA。
(35rnti )を得た。 ギノサポニンFおよびK
はIRおよびNMRにより、実施例1で得られた標品と
同定した。
まだ、プロギノサポゲニン2A2の物性は後記の表1お
よび表2に示す通りである。
実施例3 ギノザポニンA I 50 mfを50%酢酸10rn
1.に溶解し、70℃で6時間攪拌した。 反応液をス
チレン系吸着樹脂、サーバクロム XAD −250−
を充填したカラムに付して、プロサポゲニン画分約10
0 m’;/を得た。 これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、クロロホルム慟メタノール・酢酸
エチル・水(2:2:4:1下層)で分画溶出して、プ
ロギノサポゲニンA−AH35m’jを得た。 本品の
物性は後記の表1および表2に示す通りである。
実施例4 ギノサポニンA 400 mVを0.005M−燐酸2
水素ナトリウム水溶液(pH4,0) 50mlに溶解
した。 これにセルラーゼ(シグマ社製)300mgを
加え、37〜38℃で24時間攪拌した0反応液を実施
例2と同様に処理して、ギノサポニンK(110m2)
を得だ。 本品はIRおよびNMRにより、実施例1で
得だ標品と同定した。
実施例5 ギノサポニンBおよびCの混合物1.4gを0.005
M−燐酸2水素ナトリウム水溶液(pH4,01)20
)Odに溶解した。 これにセルラーゼ(シグマ社製)
6007717を加え、37〜38℃で7時間攪拌した
反応液をサーバクロム XAD−2(80ml )のカ
ラムで処理して約1.11の加水分解物を得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付シ、ク
ロロホルム9メタノール嗜酢酸エチル。水(2:2:4
:1下層)で分画溶出してギノサポニンK (140m
g)ならびにギノサポニンFおよびGを含む混合物(5
50my)を得た。 この混合物を再びシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム・メタノー
ル・水(65:35 : 10下層)で分画溶出して、
ギノサポニンF(50’mg)およびギノサボーンG(
15omy)を得だ。 これらのギノサボニンF、Gお
よびKはIRおよびNMRによシ実施例1で得られた標
品と同定した。
実施例6 ギノサボニンBおよびCの混合物a o o myを5
0係酢酸10 mlに溶解し、70℃で6時間攪拌した
反応液をサーバクロム XAD−2(50yd)のカラ
ムに付して分画し、プロサボゲニン両分をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム・メタノ
ール・水(65:35:10下層)で分画溶出してプロ
ギノサポゲニンA−A)I(30mg)を得だ。 本市
はIRおよびNMRにより、実施例3で得られた標品と
同定した。
実施例7 ギノサポニンDおよびEの混合物2グを0.005M−
燐酸2水素ナトリウム水溶液(pH4,0)に溶解した
。 これにセルラーゼ(シグマ社製)12を加え、37
〜38℃で20時間攪拌した。
反応液をサーバクロム XAD−2(80yd)のカラ
ムで処理して約1.62の加水分解物を得だ。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルム・メタノール俸酢酸エチル争水(2:2:4
:1下層)で分画溶出してギノサポ=7I(355mg
)、J (2507nf )、M(80my )および
N (90mrtt )を得だ。 これらの各ギノサボ
ニンはIRおよびNMRにより、実施例1で得られだ標
品とそれぞれ同定した。
実施例8 ギノサポニンE5■を0.005M−燐酸2水素ナトリ
ウム水溶液(pH4,0) 1−に溶解し、これにセル
ラーゼ1orqtを加え、37〜38℃で4時間攪拌し
た。 反応液中にギノサポニンJおよびNが生成してい
ることを薄層りUマドグラフィーにより確認した。
実施例9 実施例1で得た粗ギノサポニンをスチレン系吸着樹脂、
サーバクロム XAD−2で処理し、30〜40%メタ
ノールで溶出した。 溶出液を減圧上蒸発乾固し、淡黄
色粉末2グを得た。 これをシリカゲル(20Of)カ
ラムクロマトグラフィーに伺し、クロロホルム−メタノ
ール・水(65:35:10下層)で分画溶出し、さら
にこの操作を2回繰返し、ギノサポニン0 (150m
y )を得た。 本市の物性は後記の第1表および第2
表に示す通りである。
ギノサポニン015(llrを0.005M−燐酸2水
素ナトリウム水溶液(1)H4,0) 30mlに溶解
し、これにセルラーゼ(シグマ社製)150rngを加
え、37〜38°Cで24時間攪拌した。 反応液を実
施例2と同様に処理して、グロギノサボゲニンQ、 (
20rng)を得た。 本市の物性は後記の表1および
表2に示す通りである。
なお、実施例5および6において原料として使用したギ
ノサポニンCの化学名は203−プロトパナキサジオー
ル−3−”0−[β−D−グルコヒ。
ラノシル(1→2)−β−D−グルコピラノシド)−2
0−0−Cβ−D−グルコピラノシル(1→6)−β−
D −クルコピラノシド〕であって、ギンセノシドーR
b、  と同定された。 まだ、実施例7において原料
として使用したギノサボニ/Dの化学名は20S−プロ
トパナキサジオール−3−0−[β−D−グルコピラノ
シル(1→2)−′β−D−グルコピラノシド:)−2
0−0−[β−D−キシロピラノシル(1→6)−β−
D−グルコピラノシド〕であって、ギンセノシドーRb
と同定された。
第  1  表 元素分析 ザボニン名  mp(’C)   分子式   理論値
  実験イ「Cチ H係 C饅 H ギノサボニンA  201−203  C6oH,o2
02□・3H2055,038,3154,788,5
ギノサボニンB  196−198  C6,H,。2
026φ3H2055,718,4255,6385ギ
ノザボニンE199−201C54H9202□−3H
2056,528,6156,338,8ギノサポニン
F  191−193  C54H9□022・3H2
056,528,6156318,8ギノザボニンG1
92−194C54H120゜ビ3 H2O57,33
8,7357,118,7ギノサボニンI  183−
185  c47H8oo、7−aH2o  58.1
38.9357.778.7ギノサポ=7J  189
−191  C48H8□O,□−4馬0 57.47
9.0457.588.9ギノザボ=ンK  187−
189  C48H820,7−3H2058,529
,0058,418,8ギノザポニンM  158=1
60  C4,H7oO,□・3/2H2062,97
9,4063,209,6ギノザポニンN  165−
167  C4□H72012・2H2062,669
,5262,899,8ギノサポニン0202−205
C6oH1o202□・4H2054,288,355
4,288,3グロギハボゲニンA2 188−190
 C54H920□2−H2O58,368,5358
,328,,6プロギノサポゲニン0.  167−1
69  C36H6209争H2065,829,82
66,059,8旋光度 逅 ■ 第  2 1 PMRスペクトルラ ザボニン名                    
C−24Fメチル 1.25s、1.(jls、1.’/us、1yzsゞ
−タ ■     ・アメメリック グロト/(J=7)  
(J=7J  (J−t〕サポニン名        
メチル ギノサボニンJ   il )  0.78s 、 0
.94s 、 0.94s 、 0.94s1.22s
 、 1.51s 、 1.69s 、 1.69s1
.19s 、 1.53s 、 1.64s 、 1.
68s1.19s 、 1.58s 、 1.67s 
、 1.71 sl、22s 、 1.55s 、 1
.87s1.27s 、 1.67s 、 ]、、71
s 、 1.71s第2表続き 界■スペクトルデータ C−24Hアノメリック プロトン サポニン名        メチル 注1):py −d5 II):py −d5/D20 *::化学シフトはシグナル重複 第2表続き PMRスペクトルデータ C−24Hアノメリック プロトン により不明瞭 次に本発明のイノサポニン類の薬理効果について述べる
人間を含めた11m乳動物は、外より取入れた脂肪とか
糖質の過剰分を脂肪細胞に変換して貯え、外からの補給
がない場合これを脂肪分解して脂肪酸やグルコースに変
えてエネルギー源として利用する。 この脂肪細胞の脂
肪分解には、脳下垂体ホルモンである副腎皮質刺戟ホル
モン(ACTH)や副腎皮質ホルモンであるアドレナリ
ンが大きく作用し、分解を促進する。 逆に、脂肪細胞
の脂肪分解を抑制し、血液中の血糖量が増大しないよう
にする働きを持つものが、糖尿病薬として有名な膵臓ホ
ルモンのインシュリンである。 この発明によるイノサ
ポニン類は脂肪細胞に対して、インシュリン様の作用を
もちACTHの脂肪分解促進を抑制する。 その効果は
ギノサポニンBの抑制率18%からギノサポニンNの3
8係抑制率まで、ACTHの脂肪分解促進作用を、平均
28゜%抑制する効力をもつ。
脂肪細胞におけるアドレナリンの脂肪分解促進作用に対
してのイノサポニン類の抑制力は全体的にACTHに対
する場合に比べて弱いが、ギノサポニンBおよびEのみ
は30係以上のアドレナリン脂肪分解抑制効力をもつ。
また脂肪細胞は、グルコースを中性脂肪に変換して貯え
る作用を有するが、脂肪細胞のグルコ−・。
スから中性脂肪を合成する能力を上記イノサポニン類は
いずれも抑制する作用を有し平均約50チの抑制力をも
つ。
従って本発明のイノサポニン類は、脂肪細胞における脂
肪分解抑制剤および脂肪合成抑制剤としての新しい脂質
代謝剤としての医薬品の用途が期待される。 次に本発
明のイノサポニン類の薬理試験結果を示す。
薬理試験結果 ■、試験用脂肪細胞の調整 使用動物は体重150〜1802のwister系雄ラ
ットを使用し、このラットから副卑丸脂肪組織をとシ出
し、Rodbellの方法[M−Rodbell: J
、Biol。
Chem、239,375  (1964):]により
脂肪細胞を得た。 この脂肪組織4fを小切片にし、K
rebo Ringer Bicarbanate B
uffer  10 ml (アルブミン0147.コ
ラゲナーゼ10 mg 、グ# ニア −ス5mgを含
む。pH7,4)に入れ37℃で50分間加温し、30
0 r、pom−で遠心分離し浮上する脂肪細胞層を分
取する。 この脂肪細胞に前記緩衝液10me(pH7
,4)を加えよくふりまぜて洗い300 r−pom、
で30秒間遠心分離する。 この操作を2回繰返し、脂
肪細胞を完全に洗い、この脂肪細胞を試験に用いた。 
検体液はギノサポニンA、B、E、F、G、I、J、に
、MQ N、0およびグロギノザポゲニンA2. A 
−、AH10,のそれぞれを水溶液とし、pH7,4に
調整したものを用いた。
■、試験方法および結果 1)  ACTHによる脂肪細胞の脂肪分解に及ぼすイ
ノサポニン類の影響 a、試験方法 コラゲナーゼ処理して得た脂肪細胞をKrebsRin
ger B 1carbonate Buffer (
KRB + pH7,4)中に懸濁し、その溶液0.3
7!(脂肪細胞10orng相当)。
ACTH溶液0.1m1(tμ2のACTHを含む)、
各ツーポ=7溶液0.1rd(500μグのサポニンを
含む)および5%アルブミン溶液0.3 mg (KR
Bにとカニし、p!47.4に調整した溶液)を共栓試
験管に入れ、37℃で2時間加温し、Doleの方法〔
v、 p 。
Dole:J、Biol−Chem、、35 、150
 (1958) 〕に従って遊離する脂肪酸を測定した
すなわち、反応系にDoleの抽出液3mlを分取し、
チモールブルー溶液1m7!を加える。 この溶液に窒
素ガスを吹込んで攪拌しながらo、oos規定水酸化す
) IJウム水溶液で滴定し、検量線より遊離脂肪酸量
を測定する。
なお、脂肪分解抑制率は次式により求めらiする。
−B 脂肪分解抑制率(係) = −X 100A : AC
TH(1μm/−)のみの添加により生じた遊離脂肪酸
量 B : ACTH(1μf/−)+サポニン(20μ秒
官)の添加により生じた遊離脂肪酸量 b、試験結果 ACTHによる脂肪細胞の脂肪分解に対するイノサポニ
ン類の抑制率の測定結果を第3表に示しだ。
第  3  表 無添加      O− ACTH(1μ7廁)     8・40(〃)」−ギ
ノザポニンA (20μli’/rnl)  6.1 
  2 7(+7)+ n  B(rr  )6.91
8(〃)+ n  E(t、  )5.930(〃)+
 p  F(p  )6.325(〃)+ /I  G
(tr  ) 5.8.31(”)+ N  I(Zr
  )6.621(#)+ tr  J(p  )5,
337(#)+ rr  K(/r  )6.127(
tr)−4−〃M(s  ) 6.424(#)+ /
J  N(#  )5.238ACrH(1p f/m
e)+イノサポニン0(20μ9/d)   5.6 
 3 3〃(〃)   十ブロギノツ力セへ二ンA2(
〃   )    6.2   26tr   (N)
  +   tr  A−AH(rr  )   6.
3 .25〃(n) 十tt  Q、(tr ) 5.
9’ 30以上のどと< ACTH1μm/コを脂肪細
胞に作用させ37℃で2時間保つとき脂肪を分解して8
.4μEq/グの遊離脂肪酸を生成するが、イノサポニ
ン類をそれぞれ20μf 7ml添加すると上記のごと
く明らかにACTHの脂肪分解作用を抑制し、遊離脂肪
酸の生成量が減少する。 その平均抑制率は28係であ
る。
2)アドレナリンによる脂肪細胞の脂肪分解に対するイ
ノサポニン類の影響 a・ 試験方法 コラゲナーゼ処理して得た脂肪細胞をKrebsRin
ger Phoshate Buffet (KRP 
、 pH7,4)に懸濁し、その溶液0.3 d (脂
肪細胞100π?相当)、アドレナリン溶液0.1yi
(1μグのアドレナリンを含む)各サポニン溶液0.1
7!(20μmのサポニンを含む)および5多アルブミ
ン溶液o、5i(KRPに溶解しpH7,4に調整した
溶液)を共栓試験管に入れ、37℃で2時間加温し、D
oleの方法(前記1)と同様)に従って遊離する脂肪
酸量を測定した。 すなわち反応系にDoleの抽出液
3m7!を加え5分間振とう後、ヘプタン3−を分取し
、チモールブルー溶液1rneを加える。 この溶液を
窒素ガスで攪拌しなからo、oos規定水酸化ナトIJ
ウム水溶液で滴定し検量線より遊離脂肪酸量を求める。
なお、上記抑制率は前記1)に用いた式と同じ式を用い
た。
b、試験結果 アドレナリンによる脂肪細胞の脂肪分解に対するイノサ
ポニン類の抑制率の測定結果を第4表に示した。
(以下余白次頁につづく) 第  4  表 無添加       O− アドレナリン(AD)  (1μ2廁)       
 14.1     0AD(1μシ讐)+ギノサポニ
ンA(20μ2々Z)13.4     5tr(s 
 )十s   B(”  )  9.1  35〃(1
,)−1−tt  E(/7 )  9.4 33tt
(tt )−1−tJ  F(# ) 13.4  5
#(〃)十’  tr   G(y  ) 13.8 
  2#(rt )−1−’ tt  I(〃) 12
.7 10/7(tr )+  tt  J(1) 1
3.1  7tr(tt )−4−tr  K(# )
 13,8  27(rL  )十n   M(tr 
 )13.5   4/7(tr )+  I  N(
〃) 13.3  6trc  tr  )+tr  
 O(#  ) 13.91〃(〃)+フbギノツ力z
y−ンA2(tr   )  13.0       
8/7(〃)十、 #  A−AI((tr  ) 1
2.4  12#(tr  )=l−tt    Ql
(〃)  12.6   11以上のごとくアドレナリ
ン1μ2/−を脂肪細胞に作用させ37℃で2時間保つ
とき、脂肪を分解して14,1μEq/rの遊離脂肪酸
を生じる。 このときキノサポニン類をそれぞれ20μ
S’/yd共存させるといずれの場合も脂肪分解を抑制
し、遊離脂肪酸の生成は減少する。 しかしACTHに
よる脂肪分解に対するキノサポニン類の抑制率と比べる
と小さい。 ただギノサポニンBおよびEのみはACT
Hに対するときより強い効果を示す。
3)脂肪細胞におけるグルコースからの脂肪合成におよ
ぼすキノサポニン類の影響 a・ 試験方法 拳法はカーボンに放射能マークしだ14C−グルコース
を脂肪細胞に作用させ、脂肪合成にくりこまれ、中性脂
肪として脂肪細胞にとりこまれだグルコース量を放射能
カウント量により測定、その脂肪合成能に及ぼすキノサ
ポニン類の影響を試験する。
すなわち、コラゲナーゼ処理して得た脂肪細胞をKRB
中に懸濁し、その溶液0.35mA(脂肪細胞i o 
o my相当)、各サポニン溶液0.1m1(20μm
のサポニンを含む)、5条アルブミン溶液0.5m1(
KRBI液10mMグルコースを含む、pH7,4)、
 14C−り/l/ニア −,1,溶i 0.05m1
(0,5μCi 、KRP溶液、pH7,4,10mM
グルコースを含む)を共栓試験管に入れ、37℃で30
分加温し、Dole の抽出液5 mlを加え5分間様
とぅ後、ヘプタン3 mlおよび水2−を加え5分間様
とぅする。 ヘプタン層3−を分取し、アルカリ性エタ
ノール溶液(0,5規定水酸化ナトリウム溶液、50係
エタノール溶液)を3ml加え5分間様とつする。
エタノール層を1−分取し、トルエンシンチレーション
溶液10tnlを加え、5kipski et alの
方法〔Biochem−Biophys、Acta、 
106.386(1965)〕により測定した。
b)試験結果 脂肪細胞におけるグルコースからの脂肪合成におよぼす
キノサポニン類の促進率を測定し第5表に示しだ。
第  5  表 な  し                     
21500    100ギノサポニンA (20pI
//rne)     8013    3713(p
   )    12308   57E(tr ) 
 10248 48 F(/7 )  11620 54 G(、tt )  8925 42 I(〃)  10564 49 J(rr )  11650 54 K(rr )  13600 63 M(n )  12650 59 N(/7 )  9870 46 0(rr )  8263 38 フbギノサポゲ三ンA2(〃    )       
12650     59Lr A−AI((〃)  
10550 4901(〃)1120052 以上のごとくキノサポニン類の共存しない場合に比べ、
脂肪細胞におけるグルコースの中性脂肪としてのとり込
みは、はとんどが半分以下となり、キノサポニン類がそ
れぞれ脂肪細胞におけるグルコースからの脂肪合成を抑
制する作用のあることは明らかである。
特許出願人 竹本常松 日本商事株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(1): 〔式中R1カβ−D−グルコピラノシル(1−2)−β
    −D−グルコピラノシル基、R2がα−L−ラムノピラ
    ノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基 u8
    が水素原子〕で表される。化合物。 2、アマチャヅルを水または含水低級アルコールで抽出
    し、抽出液を非イオン性吸着樹脂で処理したのち被吸着
    物質を低級アルコールで溶出し、この溶出液をアルミナ
    で処理したのち被吸着物質を低級アルコールまたは含水
    低級アルコールで溶出して粗ギノサポニン類を得、これ
    を次いでスチレン系吸着樹脂およびシリカゲルでそれぞ
    れ処理して分離、精製して 〔式中R1がβ−D−グルコピラノシル(1−2)−β
    −D−グルコピラノシル基、Rがα−L−ラムノピラノ
    シル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基 R8が
    水素原子〕で表わされるギノサボニンを得ることを特徴
    とするギノサポニンの製造法。 (以下余白、次頁に続く。、)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101128920B1 (ko) 2009-12-15 2012-04-23 충남대학교산학협력단 지페노사이드, 이의 제조방법 및 용도
CN111153955A (zh) * 2020-01-19 2020-05-15 天津中医药大学 一种具有降脂作用的绞股蓝提取物及其制备方法和应用

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