JPS597739Y2 - 接地工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線路に於ける工事中に不時の送電或は線路の
誘導作用によって伴う作業者の感電事故の危険を防止す
るためその電線を接地させるのに用いる接地工具に関す
るものである。

従来の接地工具は電線路に於いて電線に直接接地工具を
とりつけて接地していたが最近の様に電線として絶縁電
線が使用される様になれば電線に直接接地工具を取り付
ける事が出来ず従って電線以外のコネクター或はターミ
ナル部分等から接地しなければならず、今迄の接地工具
では不可能である。

そこで本案は電線丈けでなく、コネクター或はターミナ
ル部分にも取り付ける事が出来る接地工具を提供しよう
とするものである。

実施例を図面について説明する。

溝形の固定操作握１の上部にツバ２を設けそれより突出
した支持片３に固定接触子６を取付けビス７によって取
り付け、下部に接地線１３を取り付ける様になした可動
接触子８を取付ビス９によって可動操作握１０に固定し
、これを前記固定操作握１の溝内部に嵌挿して下部で連
結軸１１を介して枢着せしむる。

固定接触子６と可動接触子８は相対する接触溝４，
５． ４’， ５’を切欠いて種類の異なる接触部Ｂ，
Ｃをなす様に設ける。

又可動操作握１０は押圧バネ１２によって常に押圧され
ているため接触溝部分は常に閉溝した状態でこれ丈けで
も充分な接触が得られる様にしてある。

更に固定操作握１の側部Ａより締め付けネジ１４によっ
て可動操作握を締め付けるため確実に取り付ける事が出
来る、従って締め付けネジ１４を操作しない限り取付け
た接地工具に外力が加わっても容易にはずれる恐れがな
い。

尚、固定操作握及び可動操作握はいづれも絶縁性に秀れ
た合或樹脂からーなるもので、固定接触子及び可動接触
子は導電性材料からなるものである。

この考案は以上のように構或されるもので、いま締付け
ネジを弛めて可動操作握が可動可能な様にして可動操作
握を握り締めると可動接触子が動作して第１図に於で示
す点線の様に接触溝部分が開溝状態となり電線或はコネ
クター等に挾着可能な状態となる。

この状態を維持しながら取り付ける電線或はコネクタ一
部で可動操作握の握り締めているのを離せば押圧バネに
よって可動接触子が押圧されて接触溝に挾着する。

そして締付けネジを締め付ければ可動接触子の可動が完
全にとめられ堅固に挾着状態を維持する事が出来る。

この接地工具を取外すときの手順は以上から自明である
。

以上の如く、この接地工具は電線のみならずコネクター
或はターミナル等種々のものから簡単確実に接地をとる
事が出来るため絶縁電線の様に電線から直接接地出来な
いものについては尚一層効果的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一部を切断した正面図、第２図は同じく
側面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合或樹脂からなる溝形の固定操作握１の上部にツバ２を
   設けそれより突出した支持片３に種類の異なる接触溝４
   ，５を切欠いた導電性の固定接触子６を取付ビス７によ
   って取り付け固定接触子６の接触溝４，５に相対する接
   触溝４，５を切欠き、下部に接地線１３を取り付ける様
   にした導電性の可動接触子８を取付ビス９によってとり
   つけた合成樹脂からなる可動操作握１０を固定操作握１
   の溝内部に嵌挿して下部で連結軸１１によって枢着す、
   該可動操作握１０は押圧バネ１２によって常に押圧し固
   定操作握１の側部Ａより締め付ける締め付けネジ１４を
   設けてなる接地工具。