JPS597587B2 - 水性インキ印刷紙のカ−ルを防止する方法 - Google Patents

水性インキ印刷紙のカ−ルを防止する方法

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JPS597587B2
JPS597587B2 JP3731575A JP3731575A JPS597587B2 JP S597587 B2 JPS597587 B2 JP S597587B2 JP 3731575 A JP3731575 A JP 3731575A JP 3731575 A JP3731575 A JP 3731575A JP S597587 B2 JPS597587 B2 JP S597587B2
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JP
Japan
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water
printing
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based ink
curling
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JP3731575A
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JPS51112607A (en
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利昭 近藤
文男 伊藤
泰 椎名
昇之進 戸塚
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性インキにより紙へ印刷した際に発生するカ
ール防止法に関する。
従来はフレキソ及びグラビア印刷に於てほとんどの場合
溶剤型インキを使用していた。
溶剤型インキの欠点は印刷時にトルエンや酢酸エチル等
の有機溶剤が発生し、労働衛生上の問題として作業環境
を悪化しやすく、又公害問題上、大気汚染の原因となつ
ていた。或は引火性が強く危険性が大きい等の問題があ
り、これらの防止の為、多大な費用及び設備を必要とし
ていた。この為最近に至り、紙の印刷に於ては溶剤型イ
ンキに替つて、有機溶剤をほとんど使わない水性インキ
の実用化が進んで来た。然し、水性インキで印刷した場
合には印刷効果上の問題として中程度の厚さから薄紙に
於てはカールが発生し易い欠点のある事が一般に知られ
ている。
この現象は紙へ水性インキの水が付いた場合、紙の繊維
が膨潤して伸び、かつ乾燥した時にはもとの長さより僅
かに収縮するため発生する。従つて紙の繊維を伸縮しな
い溶剤型インキではカールはあまり問題にならなかつた
が、水性インキを片面に印刷する場合には印刷面に向つ
て両端よりカールが発生し、印刷后の作業性をそこなつ
てしまう場合があつた。従来、水性インキによる印刷紙
のカールを防止する方法としては、インキ中のアルコー
ル成分を多くする方法があり、アルコール量が多い程有
効である事が知られているが、それに従い上述した溶剤
型インキと同様な欠点が生じて来る。
又紙に対するインキの着肉量を減せば水の付着量も減少
するのである程度のカール防止効果があるが、印刷効果
上、濃度が低下して来て限界があつた。又インキの中へ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等
の親水性の遅日溶剤又は可塑剤を添加する事によりイン
キ皮膜及び紙へ保湿効果を与え、印刷紙を柔軟にする事
によりある程度のカール防止効果が得られるが、これら
の添加剤を多量に添加すると、印刷面の耐水性が低下し
、限界があつた。又印刷中に印刷紙の近くで蒸気を発生
させ、保湿効果を与える事もある程度有効である事が知
られているがカールが著しい場合には元分ではなかつた
。本発明は鋭意研究した結果、上記した様なカール防止
に完全なる方法を見い出した。
つまり、水性インキによる紙への印刷工程中で、紙の裏
面に水又は水とアルコール類を全面もしくは一部へ塗布
する事を特徴とするカール防止方法である。
本発明は水性インキにより紙へ印刷する場合、全て適用
できる。
水性インキとは着色剤と水溶性樹脂又はラテツクスと水
と若干の添加剤より成る。紙とは一般の包装紙やデイス
プレ一に使われるクラフト紙、晒しクラフト紙、上質紙
、模造紙、純白ロール紙或は建材印刷に使われる薄葉紙
、チタン紙等であり、カルトン紙、ライナー紙、ボール
紙、マニラ紙、段ボール紙等の厚紙は水性インキで印刷
してもカールが発生しないので本発明を適用する効果は
少ない。本発明に係わる印刷工程中とは原紙が印刷機に
供給されて印刷され、印刷終了後積取られる迄、もしく
は巻取られる迄の間の事を示し、従来の印刷機中で行な
えることを意味している。
勿論印刷機に付随させた別機により塗布する事も可能で
あるが、一工程多くなるので余分な設備及び経費が必要
になる。本発明の特徴の一つは簡単な装置を印刷機に設
置し、印刷工程中に於て塗布する事により加工工程を増
さないで容易にかつ完全にカール防止が出来る事である
。塗布する場所は印刷面の裏面であり、時期は印刷工程
中に於て印刷される前でもよいし、多色刷では途中でも
よく、又印刷后でもよい。印刷される前に塗布する場合
にはあらかじめ先に裏面を処理する事になるので、若干
裏面の側ヘカールした原紙へ印刷する事になるが、印刷
工程中である為、ある程度のテンシヨンがかかり引つ張
られる為何ら印刷に弊害を及ぼさない。又印刷後塗布す
る場合に於ては、既に表面に向つてカールした印刷紙へ
塗布する事になるがこれも印刷に弊害はない。又、多色
刷に於て印刷前后にカール防止装置の適当な設置場所が
ない場合にはその途中でもよく、いずれの場合にも、完
全にカール防止は達せられる。塗布するものは一般的に
は水でよいが、水とアルコール類でもよい。
特に薄葉紙や薄手の純白ロール紙、模造紙等では水を塗
布するとカールは防止出来ても紙じわを発生する場合が
ある為、この場合にはエタノーノレ、1.P.A等のア
ルコール類と水を任意の割合に混合して使用すれば紙じ
わを発生しないでしかもカールを防止する事が出来た。
又、グリセリンやポリエチレングリコールを水と任意の
割合に混合して使用すれば紙に保湿効果を得、紙を柔軟
にしカール防止と同時に紙ワレ防止の効果が有つた。塗
布量は紙の表面に付いた水性インキの水の量とほぼ等量
でよい。
表面に塗布する水の量が多過ぎる場合には、逆カールが
発生する事があるが、塗布量が適当であるかどうかは、
塗布処理した印刷物を取り出して、平面に置いてカール
度合を見れば直ちに判断出来、それにより塗布量を調製
すればよい。一般的には全面にわたつて塗布してよいが
、大きな印刷物では両サイドのみ、カールが出なければ
、実用上問題がない場合もあるので、この様な場合には
両サイドのみ塗布すれば目的は達せられる。塗布方法に
関してはロールコーターあるいはスプレー等があり、種
々の方法が用いられる。
次に本発明を図面に基づいて説明する。この図面は本発
明の1実施態様であり、これに制限されるものではない
。第1図はグラビア印刷の工程図であり、印刷直後、印
刷機中に設けられたスプレーノズル6により印刷紙1の
裏面に水を塗布する。スプレーの場合にはコンプレツサ
一8の圧力により、ノズル先端より紙面へ向つて粉霧状
にした水を吹きつける。塗布量はスプレー圧とノズルの
穴の径の大小により調整する事が出来る。第2図は印刷
前に印刷機中に設けられたロールコーター9,10、に
より水が塗布される。ロールコーターの場合には、フエ
ルトローラ一10とゴムローラー9との組合せが望まし
く、フエルトローラ一10により紙面へ水を塗布する。
塗布量は相互のローラー間の絞り圧を調整する。この様
に本発明に於ける特徴は、工程を増す事なく、従来の設
備に簡単な装置を取付けて、インラインでやる事が出来
、又水を使うため安価に出来る事であり、完全にカール
が防止出来るために、印刷工程后の后力旺に於てカール
から派生するトラブルを完全に防止出来る事である。
次に実施例を示す。実施例 1 チタン紙の抽象柄4色刷に於て、水性インキ、「アクワ
PCF」(東洋インキ製造製)で印刷する場合、第1図
に示す様なスプレー装置(旭大隅産業製 油圧式エアレ
ススプレー)を印刷する前に設置し、この装置によりあ
らかじめ裏面に4g/イの水を全面にわたつてスプレー
してから印刷した結果、印刷物には全くカールが発生せ
づ、印刷后の取扱いが容易であり、后加工も容易になつ
た。
実施例 2 薄葉紙の木目柄三色刷に於て、水性インキ、「L−12
3AQ」(東洋インキ製造製)で印刷する場合、上述し
たスプレー装置を1色目と2色目の印刷ユニツトの間に
設置し、水とエタノール50重量部づつの混合散を3f
1/イの量でスプレーした結果、印刷物には全くカール
が発生せづ、実施例1と同様な効果が得られた。
実施例 3 チタン紙の木目柄の4色刷に於て、実施例1に示したス
プレー装置を4色目のユニツトの后に設置し、印刷后に
裏面から3.59/wlの水を印刷紙の両サイドそれぞ
れ25?にわたつてスプレーした結果、両サイドのカー
ルは全くなくなり、上述したと同様な効果が得られた。
【図面の簡単な説明】 第1図、第2図はグラビア印刷の工程図であり、第1図
は印刷直後スプレー方式により塗布し、第2図は印刷前
にロールコーター方式による塗布する工程図を示す。 図中符号、1・・・・・・印刷紙、2,2′・・・・・
・グラビアシリンダー、3,3′・・・・・・圧胴、4
,4′・・・・・・水性インキ、5,5′,5′l・・
・・・ドライヤー 6・・・・・・スプレーノズル、7
・・・・・・水タンク、8・・・・・・コンプレツサ一
9・・・・・・ゴムローラー、10・・・・・・フエ
ルトローラ一。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水性インキによる紙への印刷工程中で紙の裏面に水
    又は水とアルコール類を全面もしくは一部へ塗布する事
    を特徴とする水性インキ印刷紙のカール防止方法。
JP3731575A 1975-03-27 1975-03-27 水性インキ印刷紙のカ−ルを防止する方法 Expired JPS597587B2 (ja)

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JP3731575A JPS597587B2 (ja) 1975-03-27 1975-03-27 水性インキ印刷紙のカ−ルを防止する方法

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JPS51112607A JPS51112607A (en) 1976-10-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6331000U (ja) * 1986-08-15 1988-02-29
JP2013163278A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Dainippon Printing Co Ltd ウェブ状印刷紙のカール防止方法及び装置

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JP2722538B2 (ja) * 1988-10-20 1998-03-04 凸版印刷株式会社 輪転印刷機における用紙の加湿装置およびその加湿方法
DE4227136C3 (de) * 1992-08-17 1998-08-13 Weitmann & Konrad Fa Verfahren und Vorrichtung zum Befeuchten einer bedruckten und anschließend thermisch getrockneten, bewegten Materialbahn, insbesondere Papierbahn

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