JPS597348B2 - 硬質装飾時計側の製造方法 - Google Patents
硬質装飾時計側の製造方法Info
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- JPS597348B2 JPS597348B2 JP15182979A JP15182979A JPS597348B2 JP S597348 B2 JPS597348 B2 JP S597348B2 JP 15182979 A JP15182979 A JP 15182979A JP 15182979 A JP15182979 A JP 15182979A JP S597348 B2 JPS597348 B2 JP S597348B2
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- Japan
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- hard decorative
- hardness
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- manufacturing
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- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C8/00—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、時計用外装部品、特に時計側表面に二重の硬
化層を形成せしめることにより、耐摩耗性、耐食性、及
び耐衝撃に富む硬質時計側の製造方法に関するものであ
る。
化層を形成せしめることにより、耐摩耗性、耐食性、及
び耐衝撃に富む硬質時計側の製造方法に関するものであ
る。
時計ケースの外装品質機能の一つとして、耐摩耗性に富
み、ケース表面にキズが付かないことが要求されている
。
み、ケース表面にキズが付かないことが要求されている
。
このため、時計側を超硬合金により製造し、上記性質を
満足しようとする時計が市場に見られる。しかし、この
ような時計は、内 。外部とも均一な硬度であり、また
、マイクロビッカース硬度Hvl000以上と高く、耐
衝撃性に劣るため、携帯中に落下した際に割れやすい内
点を持つ。又、加工性が良好でないため、製造コストを
高くしている。本発明は、かかる欠点を無くすもので、
比較的低コストで、時計側表面に高硬度の硬化層を二重
に形成せしめ、耐摩耗性、耐食性、及び耐衝撃性にすぐ
れ、さらには装飾をも考慮した硬質装飾時計側を得るこ
とを目的としている。
満足しようとする時計が市場に見られる。しかし、この
ような時計は、内 。外部とも均一な硬度であり、また
、マイクロビッカース硬度Hvl000以上と高く、耐
衝撃性に劣るため、携帯中に落下した際に割れやすい内
点を持つ。又、加工性が良好でないため、製造コストを
高くしている。本発明は、かかる欠点を無くすもので、
比較的低コストで、時計側表面に高硬度の硬化層を二重
に形成せしめ、耐摩耗性、耐食性、及び耐衝撃性にすぐ
れ、さらには装飾をも考慮した硬質装飾時計側を得るこ
とを目的としている。
即ち、本発明はCrを3〜85重量%、wを3〜30重
量%、Niを30重量%以下、Cを3重量%以下、Si
を2重量%以下、Mnを1重量%以下、Feを2重量%
以下、残部Co及び不可避的不純物から成り、マイクロ
ビッカース硬度Hv200〜800を有するCo基合金
をボロナイジング処理することにより、10〜200μ
の表面層を硬度Hv700〜3000とし、さらに硬化
表面上に、TiN、CrN等の硬質装飾被膜を形成し内
部を低硬度、高靭性、表面層を高硬度、かつ装飾的にす
ることによつて、部品全体として靭性を高め、落下した
際に割れにくく、また、表面にキズが付かない美麗な光
沢を呈することを特徴とする。
量%、Niを30重量%以下、Cを3重量%以下、Si
を2重量%以下、Mnを1重量%以下、Feを2重量%
以下、残部Co及び不可避的不純物から成り、マイクロ
ビッカース硬度Hv200〜800を有するCo基合金
をボロナイジング処理することにより、10〜200μ
の表面層を硬度Hv700〜3000とし、さらに硬化
表面上に、TiN、CrN等の硬質装飾被膜を形成し内
部を低硬度、高靭性、表面層を高硬度、かつ装飾的にす
ることによつて、部品全体として靭性を高め、落下した
際に割れにくく、また、表面にキズが付かない美麗な光
沢を呈することを特徴とする。
Co基合金を高硬度に硬化ならしめ、十分な硬化層を得
る方法として、本発明においてはボロナイジングによつ
て行なつた。
る方法として、本発明においてはボロナイジングによつ
て行なつた。
処理方法は、ステンレス鋼もしくは、耐熱鋼から成る容
器にボロン剤(商品名:EKABORI)を入れ、この
中に被処理物を埋没させ、電気炉により、大気雰囲気中
で熱処理を行なう。処理温度は、硬化層深さにより、8
00℃〜1000℃、処理時間は1時間〜10時間とし
、処理後は容器を電気炉から取出し、そのままの状態で
空冷する。さらに表面硬化後、本発明における特性を著
しいものにするため、硬化表面上にTiN、CrNの被
覆を行なつた。被覆方法は、PVD(Physical
VaporDeposition)、CVD(Chem
icalVaporDeposition)等が考えら
れる。こうして得られた時計側から成る時計ケースは、
外装品質機能において、極めて優れた特性を示す。耐摩
耗性においては、ヤスリによるキズは見られず、耐食性
においては、40℃の海水に5日間全浸漬の状態で腐食
の発生は無かつた。また落下強度においても、1.5m
からの落下キズ、及び落下による割れは見られない。さ
らに時計として、最も重視される外観においては、Ti
N被覆の場合は黄金色、CrNの場合は銀色の美麗な光
沢を示す。本発明において使用するCO基合金の成分を
限定したのは次の理由による。
器にボロン剤(商品名:EKABORI)を入れ、この
中に被処理物を埋没させ、電気炉により、大気雰囲気中
で熱処理を行なう。処理温度は、硬化層深さにより、8
00℃〜1000℃、処理時間は1時間〜10時間とし
、処理後は容器を電気炉から取出し、そのままの状態で
空冷する。さらに表面硬化後、本発明における特性を著
しいものにするため、硬化表面上にTiN、CrNの被
覆を行なつた。被覆方法は、PVD(Physical
VaporDeposition)、CVD(Chem
icalVaporDeposition)等が考えら
れる。こうして得られた時計側から成る時計ケースは、
外装品質機能において、極めて優れた特性を示す。耐摩
耗性においては、ヤスリによるキズは見られず、耐食性
においては、40℃の海水に5日間全浸漬の状態で腐食
の発生は無かつた。また落下強度においても、1.5m
からの落下キズ、及び落下による割れは見られない。さ
らに時計として、最も重視される外観においては、Ti
N被覆の場合は黄金色、CrNの場合は銀色の美麗な光
沢を示す。本発明において使用するCO基合金の成分を
限定したのは次の理由による。
Crは3%以下では硬度の点から不十分であり、85%
を越えると靭性が低下するため、成分範囲は3〜85重
量%が望ましい。wは30%以上含有すると、Cr.N
iの含有量を低下させ、成分バランスを崩し、耐食 ,
性を劣化させる原因となる。また、3%以下であると強
度が出ず、従つて3〜30重量%が適切である。Niは
他の成分との関係から30%以上にすると強度及び加工
性が劣化するため、30重量%以下とするのがよい。C
は含有量が増加すると 〉脆性が大きくなるため、3重
量%以下が適切であるとした。Si.Mn.Feは含有
量が増加すると靭性低下の原因となるため、Siは2重
量%以下、Mnは1重量%以下、Feは2重量%以下に
する※※ことが望ましい。母材硬度は適度の硬さが必要
であり、また硬度Hv8OOをこえると、落下強度が急
激に低下し、落下した場合に割れやすくなるため、硬度
Hv2OO〜800が適切である。
を越えると靭性が低下するため、成分範囲は3〜85重
量%が望ましい。wは30%以上含有すると、Cr.N
iの含有量を低下させ、成分バランスを崩し、耐食 ,
性を劣化させる原因となる。また、3%以下であると強
度が出ず、従つて3〜30重量%が適切である。Niは
他の成分との関係から30%以上にすると強度及び加工
性が劣化するため、30重量%以下とするのがよい。C
は含有量が増加すると 〉脆性が大きくなるため、3重
量%以下が適切であるとした。Si.Mn.Feは含有
量が増加すると靭性低下の原因となるため、Siは2重
量%以下、Mnは1重量%以下、Feは2重量%以下に
する※※ことが望ましい。母材硬度は適度の硬さが必要
であり、また硬度Hv8OOをこえると、落下強度が急
激に低下し、落下した場合に割れやすくなるため、硬度
Hv2OO〜800が適切である。
硬化層厚みについては、200μ以上になると、落下に
よる欠けが発生しやすくなり、10μ以下になると後加
工により高硬度の層が無くなり、本発明における特性が
失われるため、硬化層厚みは10〜200μが望ましい
。本発明の実施例においては、ボロナィジング処理後の
加工性を良好にするため、硬質装飾被膜形成前に研摩加
工を施し、前記硬質装飾被膜が鏡面状態となるようにし
、硬質装飾被膜の密着性を良好にするとともに、コスト
低減を計つている。
よる欠けが発生しやすくなり、10μ以下になると後加
工により高硬度の層が無くなり、本発明における特性が
失われるため、硬化層厚みは10〜200μが望ましい
。本発明の実施例においては、ボロナィジング処理後の
加工性を良好にするため、硬質装飾被膜形成前に研摩加
工を施し、前記硬質装飾被膜が鏡面状態となるようにし
、硬質装飾被膜の密着性を良好にするとともに、コスト
低減を計つている。
以下実施例により説明する。実施例
時計側材料として表1に示す様な化学成分を有するCO
基合金を使用し、各試料を表2に示す条件によつて、ボ
ロン剤(商品名:EKABORl)により、ボロナイジ
ングを行なつた。
基合金を使用し、各試料を表2に示す条件によつて、ボ
ロン剤(商品名:EKABORl)により、ボロナイジ
ングを行なつた。
各試料の硬化後の表面硬度は表2に示した様にHv2O
OO前後の値が得られた。TiN及びCrNを被覆した
。
OO前後の値が得られた。TiN及びCrNを被覆した
。
なお、イオンプレーテイングの処理条件を表3に示す。
この時の表面硬度はHv2OOO以上であり、金色及び
銀色の美麗な光沢を有する。落下しても割れにくく、ま
たキズが付かず、耐摩耗性、耐衝撃性、及び耐食性に富
む硬質装飾時計側を作成することができた。耐食性につ
いては、40℃の海水中に全浸漬の状態で5日間経過後
、腐食の発生は無かつた。また1.5mからの落下試験
による落下キズ、及び割れは見られなかつた。なお、表
2、表3における硬質装飾被覆処理は、ボロナイジング
処理を施した原料上にTiN又はCrNを単独に施した
例を示してあるが、一方の硬質装飾被覆層上に他方を施
してもよいものである。
この時の表面硬度はHv2OOO以上であり、金色及び
銀色の美麗な光沢を有する。落下しても割れにくく、ま
たキズが付かず、耐摩耗性、耐衝撃性、及び耐食性に富
む硬質装飾時計側を作成することができた。耐食性につ
いては、40℃の海水中に全浸漬の状態で5日間経過後
、腐食の発生は無かつた。また1.5mからの落下試験
による落下キズ、及び割れは見られなかつた。なお、表
2、表3における硬質装飾被覆処理は、ボロナイジング
処理を施した原料上にTiN又はCrNを単独に施した
例を示してあるが、一方の硬質装飾被覆層上に他方を施
してもよいものである。
Claims (1)
- 1 Crを3〜85重量%、Wを3〜30重量%、Ni
を30重量%以下、Cを3重量%以下、Siを2重量%
以下、Mn1重量%以下、Feを2重量%以下、残部C
o及び不可避的不純物から成り、マイクロビッカース硬
度Hv200〜800を有するCo基合金の表面層をボ
ロナイジングし、硬度Hv700〜3000、硬化層厚
み10〜200μの表面硬化層を形成後、硬化表面上に
TiN、CrN等の硬質装飾被膜を形成せしめることを
特徴とする硬質装飾時計側の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15182979A JPS597348B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 硬質装飾時計側の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15182979A JPS597348B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 硬質装飾時計側の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5675564A JPS5675564A (en) | 1981-06-22 |
JPS597348B2 true JPS597348B2 (ja) | 1984-02-17 |
Family
ID=15527212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15182979A Expired JPS597348B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 硬質装飾時計側の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS597348B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4692385A (en) * | 1986-04-14 | 1987-09-08 | Materials Development Corporation | Triplex article |
JPS62170761U (ja) * | 1986-04-21 | 1987-10-29 |
-
1979
- 1979-11-22 JP JP15182979A patent/JPS597348B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5675564A (en) | 1981-06-22 |
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