JPS597237B2 - 注入型半導体レ−ザ素子 - Google Patents
注入型半導体レ−ザ素子Info
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- JPS597237B2 JPS597237B2 JP9511476A JP9511476A JPS597237B2 JP S597237 B2 JPS597237 B2 JP S597237B2 JP 9511476 A JP9511476 A JP 9511476A JP 9511476 A JP9511476 A JP 9511476A JP S597237 B2 JPS597237 B2 JP S597237B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、注入型半導体レザーに関するものである。
(Al−Ga)Asダブルヘテロ接合レーザは、小形、
高効率、高速動作等の特徴により、光ファイバー通信装
置の光源として有望視されている。
高効率、高速動作等の特徴により、光ファイバー通信装
置の光源として有望視されている。
このためには、基本モード動作、入力電流−光出力特性
の直線性、10mW程度の光出力等が要求される。この
種の目的のために、発振領域を幅狭く限定したいわゆる
ストライプ構造が各種提案実現されている。10mW程
度の光出力を安定にうるためには、まず反射面での自ら
のレーザ光による破壊(光学損傷)を防がねばならない
。
の直線性、10mW程度の光出力等が要求される。この
種の目的のために、発振領域を幅狭く限定したいわゆる
ストライプ構造が各種提案実現されている。10mW程
度の光出力を安定にうるためには、まず反射面での自ら
のレーザ光による破壊(光学損傷)を防がねばならない
。
このため通常、ストライプ幅を10〜20μm程度に拡
げて光出力密度を1×1O6W/CTil以下に下げて
いる。このような通常のストライプ構造では、活性層に
、幅狭くストライプ状に層流注入することによつて、発
振領域を幅狭く限定している。その最も典型的な例は電
極ストラ・イプ構造(第1図a)である。10〜20μ
巾のストラ、イプ電極ITを通じて活性層12に電流が
注入される。
げて光出力密度を1×1O6W/CTil以下に下げて
いる。このような通常のストライプ構造では、活性層に
、幅狭くストライプ状に層流注入することによつて、発
振領域を幅狭く限定している。その最も典型的な例は電
極ストラ・イプ構造(第1図a)である。10〜20μ
巾のストラ、イプ電極ITを通じて活性層12に電流が
注入される。
このような構造では、広い電流範囲にわたつて、活性層
に平行な横モードの基本動作は得られず、電流−光出力
特性も第1図cに示すようなキックをもつ曲線19にな
ることが多い。これ迄多く報告されてきた各種ストライ
プ構造に於ても、このような望ましくない特性を非常に
再現性よく示すことは近年よく知られるようになつた。
に平行な横モードの基本動作は得られず、電流−光出力
特性も第1図cに示すようなキックをもつ曲線19にな
ることが多い。これ迄多く報告されてきた各種ストライ
プ構造に於ても、このような望ましくない特性を非常に
再現性よく示すことは近年よく知られるようになつた。
本発明の目的は、活性層に平行な方向の横モードの基本
動作と籠流−光出力特性の直線性とを広い電流範囲にわ
たつて実現する注入型半導体レーザ素子を提供すること
にある。
動作と籠流−光出力特性の直線性とを広い電流範囲にわ
たつて実現する注入型半導体レーザ素子を提供すること
にある。
本発明によれば、注入キーヤリヤー分布領域をストライ
プ状に限定する実効的に等電位面とみなし得る電気良導
体が、実効的にストライプ幅の両端とみなし得る部分に
於て、実効的にストライプ中央部とみなし得る部分に於
けるよりも、より活性層に近く配置され、注入キャリヤ
ー密度分布が実効的にストライプ全幅にわたつて平坦と
みなし得るようにしたことを特徴とする注入型半導体レ
ーザ素子が得られる。
プ状に限定する実効的に等電位面とみなし得る電気良導
体が、実効的にストライプ幅の両端とみなし得る部分に
於て、実効的にストライプ中央部とみなし得る部分に於
けるよりも、より活性層に近く配置され、注入キャリヤ
ー密度分布が実効的にストライプ全幅にわたつて平坦と
みなし得るようにしたことを特徴とする注入型半導体レ
ーザ素子が得られる。
本発明は、本発明者等が、第1図cのキックをもつ電流
一光出力特性が現れる原因を追及した結果、第1図bに
示す如く活性層に於ける注入キヤリヤ一密度分布18が
山型を呈していることに依る事が明らかになつたことに
端を発する。
一光出力特性が現れる原因を追及した結果、第1図bに
示す如く活性層に於ける注入キヤリヤ一密度分布18が
山型を呈していることに依る事が明らかになつたことに
端を発する。
このような山型の注入キヤリヤ密度分布は、第1図aに
於て等電位面たるストライプ電極17の幅とストライプ
電極17から活性層12迄の距離及び電極17と活性層
12との間に介在するp−AlxGal−、As層13
の電気伝導度とによつて決定される。一般にストライプ
電極17の巾を狭くし、ストライプ電極17から活性層
12迄の距離を長くし、その間の層13の電気伝導度を
小さくする程、中央に平坦な領域のない、より山型のキ
ヤリヤ一密度分布を示す。キヤリヤ一密度分布は利得分
布を反映しており、ストライプ中央の利得が高い事を第
1図bは意味している。ところが屈折率は、キヤリヤ密
度の少い領域程即ちストライプの中央から外側の領域に
行く程高い。このため、注入電流を増していくとまず利
得の大きなストライプ中央で基本横モード発振をするが
、すぐに不安定になり、屈折率の高いストライプの外側
のどちらかへ発振領域がずれてしまう。このように、発
振領域は利得の小さい領域に移行してしまうので、吸収
損失が大きくなり、かつ発振に使われない電流注入領域
が発生して効率を低下させる。従つて第1図cの電流一
光出力特性にみられるように、電流を増しても光出力が
増えにくい領域191が現れる。更に電流を増していく
と、一般に高次多モード化し、発振領域が拡がつて効率
を増す。ストライプ幅を増し、ストライプ電極17から
活性層12迄の距離を短かくし、その間の層13の電気
伝導度を上げれば、ストライプ中央にキヤリヤ密度分布
の平坦な領域が現れる。この場合ζこは、第1図bに示
すよりも幅広く電流が注入されているため、発振領域が
広くなる。そして、第1図cの如き特性は消え、電流一
光出力特性は直線的になるが、発振領域が広いために高
次多モード動作になり易く、また発振に要する閾値電流
も大きくなるという欠点をもつ。逆に、もし仮に、キヤ
リヤ密度分布を狭いストライプ幅のまま、ほぼそのスト
ライプ幅に等しい領域だけ急峻に平坦にする事ができれ
ば、広い電流範囲にわたつて基本横モード動作、直線性
の良い電流一光出力特性及び低閾値電流を実現できると
いうことであり理想を達成できる。
於て等電位面たるストライプ電極17の幅とストライプ
電極17から活性層12迄の距離及び電極17と活性層
12との間に介在するp−AlxGal−、As層13
の電気伝導度とによつて決定される。一般にストライプ
電極17の巾を狭くし、ストライプ電極17から活性層
12迄の距離を長くし、その間の層13の電気伝導度を
小さくする程、中央に平坦な領域のない、より山型のキ
ヤリヤ一密度分布を示す。キヤリヤ一密度分布は利得分
布を反映しており、ストライプ中央の利得が高い事を第
1図bは意味している。ところが屈折率は、キヤリヤ密
度の少い領域程即ちストライプの中央から外側の領域に
行く程高い。このため、注入電流を増していくとまず利
得の大きなストライプ中央で基本横モード発振をするが
、すぐに不安定になり、屈折率の高いストライプの外側
のどちらかへ発振領域がずれてしまう。このように、発
振領域は利得の小さい領域に移行してしまうので、吸収
損失が大きくなり、かつ発振に使われない電流注入領域
が発生して効率を低下させる。従つて第1図cの電流一
光出力特性にみられるように、電流を増しても光出力が
増えにくい領域191が現れる。更に電流を増していく
と、一般に高次多モード化し、発振領域が拡がつて効率
を増す。ストライプ幅を増し、ストライプ電極17から
活性層12迄の距離を短かくし、その間の層13の電気
伝導度を上げれば、ストライプ中央にキヤリヤ密度分布
の平坦な領域が現れる。この場合ζこは、第1図bに示
すよりも幅広く電流が注入されているため、発振領域が
広くなる。そして、第1図cの如き特性は消え、電流一
光出力特性は直線的になるが、発振領域が広いために高
次多モード動作になり易く、また発振に要する閾値電流
も大きくなるという欠点をもつ。逆に、もし仮に、キヤ
リヤ密度分布を狭いストライプ幅のまま、ほぼそのスト
ライプ幅に等しい領域だけ急峻に平坦にする事ができれ
ば、広い電流範囲にわたつて基本横モード動作、直線性
の良い電流一光出力特性及び低閾値電流を実現できると
いうことであり理想を達成できる。
通常、第1図bでみるようにストライプ電極17の両端
部に対応する活性層12の領域では注入キヤリヤ密度が
下つている。従つて、平坦な注入キヤリヤ密度分布を得
るためには、この両端部に於けるキヤリヤ注入量を相対
的に増せばよい。このためには、実効的に等電位面であ
る電極17を活性層12に対して一様に平行にせず、ス
トライプ両端近傍に於て活性層12に特価的に近ずけれ
ばよい。このようにすれば、近ずけた距離に応じて第1
図bのようなストライプ両端部附近での注入キヤリヤ密
度の減少を補償する事ができる。第1図aの場合、等電
位面は金属のストライプ電極17であるが、完全な等電
位面でなくても本原理を実現することができる。例えば
、p+層、n+層等の電気伝導度の高い層を擬等電位面
と考えて本発明の主旨を実現する事ができる。ストライ
プ幅は通常5〜20゛μの範囲が適切であるが、高次横
モード動作でもかまわない場合にはストライプ幅を拡げ
る事ができる。次に本発明の実施態様の数例について図
面を参照し乍ら説明する。
部に対応する活性層12の領域では注入キヤリヤ密度が
下つている。従つて、平坦な注入キヤリヤ密度分布を得
るためには、この両端部に於けるキヤリヤ注入量を相対
的に増せばよい。このためには、実効的に等電位面であ
る電極17を活性層12に対して一様に平行にせず、ス
トライプ両端近傍に於て活性層12に特価的に近ずけれ
ばよい。このようにすれば、近ずけた距離に応じて第1
図bのようなストライプ両端部附近での注入キヤリヤ密
度の減少を補償する事ができる。第1図aの場合、等電
位面は金属のストライプ電極17であるが、完全な等電
位面でなくても本原理を実現することができる。例えば
、p+層、n+層等の電気伝導度の高い層を擬等電位面
と考えて本発明の主旨を実現する事ができる。ストライ
プ幅は通常5〜20゛μの範囲が適切であるが、高次横
モード動作でもかまわない場合にはストライプ幅を拡げ
る事ができる。次に本発明の実施態様の数例について図
面を参照し乍ら説明する。
第2図aは、本発明を電極ストライプ構造に適用した場
合の累子断面図である。
合の累子断面図である。
n形GaAs基板10上に厚さ3μm1キヤリヤ濃度2
×1017α「3のn−AlO、3Ga0.7AS層1
1、厚さ0.2μmのn−AIO.O5GaO.95A
S活性層12及び厚さ2μm1キヤリヤ濃度2×171
7cTn−3のp−AlO.3GaO.7As層13が
、よく知られた連続液相成長法で形成されている。p−
AlO.3GaO.7As層13上には電気絶縁用に約
3000A厚のSiO2l4が設けられている。
×1017α「3のn−AlO、3Ga0.7AS層1
1、厚さ0.2μmのn−AIO.O5GaO.95A
S活性層12及び厚さ2μm1キヤリヤ濃度2×171
7cTn−3のp−AlO.3GaO.7As層13が
、よく知られた連続液相成長法で形成されている。p−
AlO.3GaO.7As層13上には電気絶縁用に約
3000A厚のSiO2l4が設けられている。
このSiO2膜14には幅6μmのストライプ状の溝2
0が3μm離して二列にフオトレジスト技術を用いて作
られている。この二列のストライプ溝20からZnが約
1XL020(7L−3の表面濃度で≧0.5μmの深
さ迄拡散され、オーミツク抵抗を下げている(領域21
)。
0が3μm離して二列にフオトレジスト技術を用いて作
られている。この二列のストライプ溝20からZnが約
1XL020(7L−3の表面濃度で≧0.5μmの深
さ迄拡散され、オーミツク抵抗を下げている(領域21
)。
更lここの上lこは一面1r:.p形電極を構成するC
r−An層15が約1μm蒸着で設けられている。n形
GaAs基板10上にはAu−Ge−Niのオーミツク
電極16が設けられている。この累子に電流を流すと、
注入キヤリヤ密度分布を反映すると考えられる自然発光
強度分布は、約9μmにわたつてほぼ平坦になり、従来
の如き山型の分布は示さなかつた(第2図b1曲線22
)。そして、電流を増してレーザ発振させると、二つの
ストライプ電極20の中間の領域を中心に望み通りの基
本横モードが発生した。共振器長250μmの場合レー
ザ発振は約100mAで生じた。更に電流を増すと電流
に比例して光出力は増し、約150mA迄基本横モード
動作が得られた。更に電流を増すと1次横モード発振に
移行したが、約200mA迄の電流範囲に於ては、電流
一光出力特性は良い直線性を示した。参照例として第2
図と同じ結晶上に幅9μm及び15μmの通常の一本の
ストライプ電極を設けたそれぞれの場合では、自然発光
強度分布はストライプ中央で強い山型の分布を示し、第
1図bに於けるようなキックをもつ電流一光出力特性を
示した。また他の参照例とし・て、両ストライプ電極2
0を約10μm離して設けた場合では、両ストライプ電
極20間で谷を示す発光強度分布になり、わずかの電流
増加で高次横モードに移行した。第2図aの場合、実効
的なストライプ幅は、両ストライプ電極20間にわたつ
ていると考えることができる。即ち両ストライプ電極2
0が単独に充分離れて一つづつ存在する場合には、それ
ぞれ点線23で示す注入キヤリヤ密度分布を示すが、両
ストライプ電極20間を短かくすると実線で示したよう
なほぼ平坦な注入キヤリヤ密度分布22を両ストライプ
電極間中央附近に得ることができる。電気的に考えれば
両ストライプ電極20間に設けたSiO2膜によつて、
両ストライプ電極20の間のCr−Au層15等電位面
は活性層12から充分遠くに離されており、実効的なス
トライプ幅両端ではストライプ電極20の等電位面が活
性層12に近ずいている。従つて実効的にt虞、8スト
ライプ幅の両端部に注入キヤリヤ密度の多い領域を形成
した事に相当する。
r−An層15が約1μm蒸着で設けられている。n形
GaAs基板10上にはAu−Ge−Niのオーミツク
電極16が設けられている。この累子に電流を流すと、
注入キヤリヤ密度分布を反映すると考えられる自然発光
強度分布は、約9μmにわたつてほぼ平坦になり、従来
の如き山型の分布は示さなかつた(第2図b1曲線22
)。そして、電流を増してレーザ発振させると、二つの
ストライプ電極20の中間の領域を中心に望み通りの基
本横モードが発生した。共振器長250μmの場合レー
ザ発振は約100mAで生じた。更に電流を増すと電流
に比例して光出力は増し、約150mA迄基本横モード
動作が得られた。更に電流を増すと1次横モード発振に
移行したが、約200mA迄の電流範囲に於ては、電流
一光出力特性は良い直線性を示した。参照例として第2
図と同じ結晶上に幅9μm及び15μmの通常の一本の
ストライプ電極を設けたそれぞれの場合では、自然発光
強度分布はストライプ中央で強い山型の分布を示し、第
1図bに於けるようなキックをもつ電流一光出力特性を
示した。また他の参照例とし・て、両ストライプ電極2
0を約10μm離して設けた場合では、両ストライプ電
極20間で谷を示す発光強度分布になり、わずかの電流
増加で高次横モードに移行した。第2図aの場合、実効
的なストライプ幅は、両ストライプ電極20間にわたつ
ていると考えることができる。即ち両ストライプ電極2
0が単独に充分離れて一つづつ存在する場合には、それ
ぞれ点線23で示す注入キヤリヤ密度分布を示すが、両
ストライプ電極20間を短かくすると実線で示したよう
なほぼ平坦な注入キヤリヤ密度分布22を両ストライプ
電極間中央附近に得ることができる。電気的に考えれば
両ストライプ電極20間に設けたSiO2膜によつて、
両ストライプ電極20の間のCr−Au層15等電位面
は活性層12から充分遠くに離されており、実効的なス
トライプ幅両端ではストライプ電極20の等電位面が活
性層12に近ずいている。従つて実効的にt虞、8スト
ライプ幅の両端部に注入キヤリヤ密度の多い領域を形成
した事に相当する。
これと同じ効果はオーミツク抵抗を下げるために設けた
二つの低抵抗のZn拡散領域21をより深く活性層12
の近くに設けることによつて得られる。低抵抗の擬等電
位面を実効的なストライプ幅の両端部で活性層12に近
づけたため、第2図bと同じ効果が得られるのである。
結果として得られる注入キヤリヤ一密度分布(又は自然
発光強度分布)22は、ストライプ電極20の幅、Zn
拡散領域21の深さ、両ストライプ電極20の間隔及び
p−AlO.3GaO.7As層13の比抵抗と厚さに
よつて決定される。以上第2図を用いて説明した本発明
の実施態様の如く、ストライプ電極を2本近接して設け
たものが、リツパ一(JOseE.Ripper)及び
パオリ(ThOmasL.PaOll)両氏によつてア
プライド・フイジツクス・レターズ(AppliedP
hysicsLetters)誌;第17巻第9号(1
970年11月)第371〜373頁に発表されている
。
二つの低抵抗のZn拡散領域21をより深く活性層12
の近くに設けることによつて得られる。低抵抗の擬等電
位面を実効的なストライプ幅の両端部で活性層12に近
づけたため、第2図bと同じ効果が得られるのである。
結果として得られる注入キヤリヤ一密度分布(又は自然
発光強度分布)22は、ストライプ電極20の幅、Zn
拡散領域21の深さ、両ストライプ電極20の間隔及び
p−AlO.3GaO.7As層13の比抵抗と厚さに
よつて決定される。以上第2図を用いて説明した本発明
の実施態様の如く、ストライプ電極を2本近接して設け
たものが、リツパ一(JOseE.Ripper)及び
パオリ(ThOmasL.PaOll)両氏によつてア
プライド・フイジツクス・レターズ(AppliedP
hysicsLetters)誌;第17巻第9号(1
970年11月)第371〜373頁に発表されている
。
両氏の目的は、両ストライプで発生するレーザ光を結合
することであり、あくまでも2つのレーザであつた。従
つて、両ストライプ電極の間隔は12μmも離して設け
られており、注入キヤリヤ一密度分布は理想的に中央が
谷を構成する2つの山からなつていた。
することであり、あくまでも2つのレーザであつた。従
つて、両ストライプ電極の間隔は12μmも離して設け
られており、注入キヤリヤ一密度分布は理想的に中央が
谷を構成する2つの山からなつていた。
しかるに本発明の目的は、注入キヤリヤ一密度分布を理
想的に平坦になした一のレーザとして機能するレーザを
得ることてあり、当然ながらその実現のための技術思想
を異にする別異の発明である。リツパ一及びパオリ両氏
の構成に本発明を適用しようとするときは、当然ながら
両ストライプ電極を有意差をもつて大幅に近接して設け
ねばならない。第3図に示したのは、本発明の別な実施
態様である。
想的に平坦になした一のレーザとして機能するレーザを
得ることてあり、当然ながらその実現のための技術思想
を異にする別異の発明である。リツパ一及びパオリ両氏
の構成に本発明を適用しようとするときは、当然ながら
両ストライプ電極を有意差をもつて大幅に近接して設け
ねばならない。第3図に示したのは、本発明の別な実施
態様である。
構成する積層結晶そのものは第2図に示したものと同じ
であるが、ストライプ電極構成を異にしている。即ち、
ストライプ電極が溝状をなし、ストライプ幅方向の端部
にいく吟従つて溝を深くして、結果としてp形拡散電極
31を活性層12に近づけるようにした例である。この
ような溝は、(001)面のく110〉方向にストライ
プ方向を取り、例えば、Br:CH3OH=1:100
等のエツチング液を用いてエツチングすれば容易に形成
出来る。これはエツチング速度が結晶面とくに(111
)A面と(111)B面で著しく異なるために生ずる現
象である。この場合は明らかに等電位面である金属のオ
ーミツク電極15がストライプ30の両端で活性層12
に近く、注入キヤリヤを増してストライプ両端での注入
キヤリヤ密度の減少を補つている。ストライプ30の巾
が10〜17μで基本横モード発振が得られた。ストラ
イプ幅を更に広くすると高次横モード発振に移行する。
電流一光出力特性は第2図に於けると同様、閾値電流の
2倍迄はほぼ直線的であ゛つた。この場合も、詳細な注
入キヤリヤ密度分布は、ストライプ幅、ストライプ30
のエツチング深さ分布、エツチング表面と活性層12と
の距離及びp−AlO.3GaO,7As層13の比抵
抗によつて決定される。
であるが、ストライプ電極構成を異にしている。即ち、
ストライプ電極が溝状をなし、ストライプ幅方向の端部
にいく吟従つて溝を深くして、結果としてp形拡散電極
31を活性層12に近づけるようにした例である。この
ような溝は、(001)面のく110〉方向にストライ
プ方向を取り、例えば、Br:CH3OH=1:100
等のエツチング液を用いてエツチングすれば容易に形成
出来る。これはエツチング速度が結晶面とくに(111
)A面と(111)B面で著しく異なるために生ずる現
象である。この場合は明らかに等電位面である金属のオ
ーミツク電極15がストライプ30の両端で活性層12
に近く、注入キヤリヤを増してストライプ両端での注入
キヤリヤ密度の減少を補つている。ストライプ30の巾
が10〜17μで基本横モード発振が得られた。ストラ
イプ幅を更に広くすると高次横モード発振に移行する。
電流一光出力特性は第2図に於けると同様、閾値電流の
2倍迄はほぼ直線的であ゛つた。この場合も、詳細な注
入キヤリヤ密度分布は、ストライプ幅、ストライプ30
のエツチング深さ分布、エツチング表面と活性層12と
の距離及びp−AlO.3GaO,7As層13の比抵
抗によつて決定される。
この他にも第2図及び第3図の実施例を結合した例等が
考えられる。
考えられる。
例えば、第2図の2本のストライプ電極20をp−Al
O.3GaO.7As層13の表面をエツチングして活
性層12に近ずけて設けてもよい。また擬等電位面とし
て働くp+Zn拡散層を2本のストライプ部に設けても
本発明の主旨が実現できる事を述べたが、結晶の層構造
をP,n反対にした場合には、n+拡散層、イオン注入
層等も同様の役割を果たす。更に第2図、第3図に於て
は、SlO2膜14を除去してもZn拡散領域21及び
31の有無によるオーミツク抵抗の相菓が発生するから
、本発明の目的をある程度達成することができる。とく
に第2図に於て両ストライプ20間のSlO2膜のみを
除去した場合は、第2図bと殆んど同じ結果が得られる
。第4図は更に別の実施態様であり、ブレーナストライ
プ構造に本発明を適用した例である。
O.3GaO.7As層13の表面をエツチングして活
性層12に近ずけて設けてもよい。また擬等電位面とし
て働くp+Zn拡散層を2本のストライプ部に設けても
本発明の主旨が実現できる事を述べたが、結晶の層構造
をP,n反対にした場合には、n+拡散層、イオン注入
層等も同様の役割を果たす。更に第2図、第3図に於て
は、SlO2膜14を除去してもZn拡散領域21及び
31の有無によるオーミツク抵抗の相菓が発生するから
、本発明の目的をある程度達成することができる。とく
に第2図に於て両ストライプ20間のSlO2膜のみを
除去した場合は、第2図bと殆んど同じ結果が得られる
。第4図は更に別の実施態様であり、ブレーナストライ
プ構造に本発明を適用した例である。
幅6μmの2本のストライプ40が3μm離れて平行に
配置されている。結晶の層構造、導電型は第2図に用い
たものと同じである。2本のストライプ40以外の領域
には、Sが選択拡散されており(領域41)、電気的絶
縁の役を果たしている。
配置されている。結晶の層構造、導電型は第2図に用い
たものと同じである。2本のストライプ40以外の領域
には、Sが選択拡散されており(領域41)、電気的絶
縁の役を果たしている。
この構造に於ても、第2図に於けると同様の基本横モー
ド発振、直線性の良い電流一光出力特性が得られる。第
5図も又別の実施態様であり、プロトンストライプ構造
に本発明を適用した例である。
ド発振、直線性の良い電流一光出力特性が得られる。第
5図も又別の実施態様であり、プロトンストライプ構造
に本発明を適用した例である。
層構造、導電型は第2図に用いたものと同じである。幅
8μmの2本のストライプ50が3μm離れて平行に配
置されている。両ストライプ50間には幅8μmのプロ
トン照射した高抵抗領域51が設けてあり分離されてい
る。このプロトン照射領域51の深さは活性層12に迄
は達していない。両ストライプ50の外側はプロトン照
射した高抵抗領域52であり、その深さは活性層12を
越している。この深さが領域51の深さと同じであれば
、得られる結果は第4図のそれと同じである。プロトン
照射領域が第5図に於けるように活性層に迄達している
場合は、領域52に於ける活性層12は著)しく寿命の
短いキヤリヤの再結合領域として働く。
8μmの2本のストライプ50が3μm離れて平行に配
置されている。両ストライプ50間には幅8μmのプロ
トン照射した高抵抗領域51が設けてあり分離されてい
る。このプロトン照射領域51の深さは活性層12に迄
は達していない。両ストライプ50の外側はプロトン照
射した高抵抗領域52であり、その深さは活性層12を
越している。この深さが領域51の深さと同じであれば
、得られる結果は第4図のそれと同じである。プロトン
照射領域が第5図に於けるように活性層に迄達している
場合は、領域52に於ける活性層12は著)しく寿命の
短いキヤリヤの再結合領域として働く。
従つて、電流を増していくとストライプ50の端の活性
層12で注入キヤリヤ密度が増加して高次モード発振ζ
こ導くといつた、第2図に於けるような欠点が補われて
いる。この構造では基本横モードは著しく安定であり、
閾値電流の約2倍迄基本横モード発振が得られる。尚プ
ロトン照射以外にもHe,N,O等のイオン照射によつ
ても同様の効果を得ることができる〇本発明の主旨から
考えれば、層構造、導電型等は上記に限らず、これ迄多
く知られている各種ストライブ構造に本発明を適用でき
ることは云う迄もない。
層12で注入キヤリヤ密度が増加して高次モード発振ζ
こ導くといつた、第2図に於けるような欠点が補われて
いる。この構造では基本横モードは著しく安定であり、
閾値電流の約2倍迄基本横モード発振が得られる。尚プ
ロトン照射以外にもHe,N,O等のイオン照射によつ
ても同様の効果を得ることができる〇本発明の主旨から
考えれば、層構造、導電型等は上記に限らず、これ迄多
く知られている各種ストライブ構造に本発明を適用でき
ることは云う迄もない。
とくにオーミツク抵抗を下げるためにp−AlO.3G
aO.7As層の上に更にp又はn−GaAs層を設け
ることはよく行われているが、そのような構造にも本発
明は容易に適用できることは明らかである。また第5図
で説明したように、ストライプの外側の活性層にプロト
ンを照射して注入キヤリヤ一に対する速い再結合領域と
し、電流と共にストライプの外側で注入キヤリヤ一密度
が増大する現象を防ぐ手段は、本発明に附加すれば更に
有効である事は明らかである。既に述べた本発明の実施
例に於ても、第2図、第3図、第4図のストライプの外
側の活性層(こプロトンを照射すれば実施できる。また
第2図、第4図及び第5図に於ては、ストライプ領域が
2本の例であつたが多数本分布させても同様の効果が得
られることは明らかである。
aO.7As層の上に更にp又はn−GaAs層を設け
ることはよく行われているが、そのような構造にも本発
明は容易に適用できることは明らかである。また第5図
で説明したように、ストライプの外側の活性層にプロト
ンを照射して注入キヤリヤ一に対する速い再結合領域と
し、電流と共にストライプの外側で注入キヤリヤ一密度
が増大する現象を防ぐ手段は、本発明に附加すれば更に
有効である事は明らかである。既に述べた本発明の実施
例に於ても、第2図、第3図、第4図のストライプの外
側の活性層(こプロトンを照射すれば実施できる。また
第2図、第4図及び第5図に於ては、ストライプ領域が
2本の例であつたが多数本分布させても同様の効果が得
られることは明らかである。
本発明は(Al−Ga)Asダブルヘテロ接合レーザに
限らず、(InxGa,−XAsyP,一,InpGa
,−PAs,),(Pb−Sn)Te系のダブルヘテロ
接合レーザ、注入キヤリヤ一と光波のとじこめとを別々
のヘテロ接合で行う二重ダブルヘテロ接合レーザ、更に
はシングルヘテロ接合レーザ、ホモ接合レーザにも適用
できることも又明らかである〇
限らず、(InxGa,−XAsyP,一,InpGa
,−PAs,),(Pb−Sn)Te系のダブルヘテロ
接合レーザ、注入キヤリヤ一と光波のとじこめとを別々
のヘテロ接合で行う二重ダブルヘテロ接合レーザ、更に
はシングルヘテロ接合レーザ、ホモ接合レーザにも適用
できることも又明らかである〇
第1図は本発明の原理を説明するための図である。
第1図aは素子断面図、bは注入キヤリヤ密度分布図、
cは電流一光出力特性曲線である。第2図A,.第3図
、第4図、第5図は、本発明実施例説明のための素子断
面図、第2図bは第2図aの効果を示す注入キヤリヤ密
度分布図である。10・・・・・・n−GaAs基板、
11・・・・・・n−AlO.3GaO.7Asエピタ
キシヤル層、12・・・・・・n一AIO.O5GaO
.95AS活性層)13″″゜4′。 1PA10.3Ga0.7Asエピタキシヤル層、14
・・・・・・SiO2膜、15・・・・・・Cr−Au
電極、16・・・・・・Au−Ge−Ni電極、17・
・・・・・ストライプ電極、18・・・・・・注入キヤ
リヤ密度分布曲線、19・・・・・・電流一光出力特性
曲線、20・・・・・・ストライプ電極、21・・・・
・・Zu拡散領域、22,23・・・・・・注入キヤリ
ヤ密度分布曲線、30・・・・・・ストライプ電極、3
1・・・・・・Zn拡敞領域、40・・・・・・ストラ
イプ領域、41・・・・・・S拡散領域、50・・・・
・・ストライプ領域、51,52・・・・・・プロトン
照射高抵抗領域。
cは電流一光出力特性曲線である。第2図A,.第3図
、第4図、第5図は、本発明実施例説明のための素子断
面図、第2図bは第2図aの効果を示す注入キヤリヤ密
度分布図である。10・・・・・・n−GaAs基板、
11・・・・・・n−AlO.3GaO.7Asエピタ
キシヤル層、12・・・・・・n一AIO.O5GaO
.95AS活性層)13″″゜4′。 1PA10.3Ga0.7Asエピタキシヤル層、14
・・・・・・SiO2膜、15・・・・・・Cr−Au
電極、16・・・・・・Au−Ge−Ni電極、17・
・・・・・ストライプ電極、18・・・・・・注入キヤ
リヤ密度分布曲線、19・・・・・・電流一光出力特性
曲線、20・・・・・・ストライプ電極、21・・・・
・・Zu拡散領域、22,23・・・・・・注入キヤリ
ヤ密度分布曲線、30・・・・・・ストライプ電極、3
1・・・・・・Zn拡敞領域、40・・・・・・ストラ
イプ領域、41・・・・・・S拡散領域、50・・・・
・・ストライプ領域、51,52・・・・・・プロトン
照射高抵抗領域。
Claims (1)
- 1 注入キャリヤー分布領域をストライプ状に限定する
実効的に等電位面とみなし得る電気良導体が、実効的に
ストライプ幅の両端とみなし得る部分に於て、実効的に
ストライプ中央部とみなし得る部分に於けるよりも、よ
り活性層に近く配置され、注入キャリヤー密度分布が実
効的にストライプ全幅にわたつて平坦とみなし得るよう
にしたことを特徴とする注入型半導体レザー素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9511476A JPS597237B2 (ja) | 1976-08-10 | 1976-08-10 | 注入型半導体レ−ザ素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9511476A JPS597237B2 (ja) | 1976-08-10 | 1976-08-10 | 注入型半導体レ−ザ素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5320786A JPS5320786A (en) | 1978-02-25 |
JPS597237B2 true JPS597237B2 (ja) | 1984-02-17 |
Family
ID=14128808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9511476A Expired JPS597237B2 (ja) | 1976-08-10 | 1976-08-10 | 注入型半導体レ−ザ素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS597237B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5452484A (en) * | 1977-09-22 | 1979-04-25 | Fujitsu Ltd | Semiconductor luminous device |
JPS55157281A (en) * | 1979-05-25 | 1980-12-06 | Fujitsu Ltd | Semiconductor light emitting device |
JPS5749292A (en) * | 1980-09-08 | 1982-03-23 | Mitsubishi Electric Corp | Laser diode |
JPS5856376A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-04 | Fujitsu Ltd | 半導体レ−ザ装置 |
JPS60249383A (ja) * | 1984-05-24 | 1985-12-10 | Sharp Corp | 半導体レ−ザ素子 |
JPH0821760B2 (ja) * | 1987-10-28 | 1996-03-04 | 富士写真フイルム株式会社 | 光半導体デバイス |
JP2003060288A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-02-28 | Sony Corp | 半導体レーザ |
JP5326701B2 (ja) * | 2009-03-17 | 2013-10-30 | 株式会社デンソー | 半導体レーザ素子 |
-
1976
- 1976-08-10 JP JP9511476A patent/JPS597237B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5320786A (en) | 1978-02-25 |
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